テレビで沖ノ島が世界遺産に指定されたというニュースをやっていましたね。それがめでたいことなのかどうかは分かりませんが、少なくとも私にとっては何のメリットもないことで全く関心はありません。まあ、好きにしてよ、というスタンスですね。ただ、そのニュースの映像を見ていると、その会議をやっている場所がとても気になってしまいました。
こんな感じ、これは間違いなくワインヤード・タイプのコンサートホールですよね。客席やステージがサントリーホールなんかと同じです。調べてみると、これはポーランドのクラクフにある「コングレス・センター」というところなのだそうです。客席の椅子の上にテーブルを置いて、そこにマイクなんかが設置されているみたいでした。コンサートホールで国際会議なんて、ちょっと素敵ですね。さすがはポーランドです。というか、このように明らかに音楽専用ホールとして設計されているところを、会議などに多目的に使う、という発想がユニークですね。
こういう感じのコンサートホールを作ろうという動きが、なんだかよく分からない形で進行していることは知っていましたし、実際にその関係団体のアンケートに答えたりもしていました。そうしたら、その運動のリーダー的な存在の人が、今度の市長選挙に立候補したというのですね。この方は、私の職場とも密接な関係がある人で、じっさいに、公示前に職場にあいさつに来ていたのだそうです。まあ、そんな人が市長になれば、もしかしたら音楽ホール建設も実現するかもしれません。
と、そこだけを考えるとそんな人に市長になってもらって、ぜひとも音楽ホールを作ってもらいたいものだ、と思ってしまいますが、この人のバックが自民党というのでは、ちょっと、ですね。まあ、結局この国では、クラシック音楽は権力の庇護がなければ到底やっていけないものなのでしょう。今さら音楽ホールを作ると言っても、できるのははるか先のことでしょうから、もはや私あたりが実際にそのホールのステージに立つようなことはなくなっているかもしれませんからね。というより、あの、くそ面白くない観光CM動画を作った県知事が応援している、というのもとても不快ですしね。あの動画、当然県知事もOKを出したのでしょうが、ああいうもので宣伝効果があると考える時点で、首長としてのセンスを疑ってしまいます。制作した人は恥ということを知らないのでしょうね。あんなクリエティビティの全くないものを作ったら、壇蜜の部下の小林司クンみたいにクビになってしまいますよ。普通の会社だったら。そもそも、宮城県は全然「涼しく」ありませんし(「涼・宮城」で「りょうぐうじょう」ですって。泣きたくなりますよ)。
それでも、もしかしたらニューフィルはいずれはその新しい音楽ホールを使えるかもしれませんが、「杜の都合」は確実に無理でしょう。でも、せっせと間近の目標に向けて精進に励んでいるところです。実は、本番までに1ヶ月を切ったのを機に、Facebookのイベントを作って、「お友達」に送信してみました。そうしたら、意外と食いつきがいいのですね。このままだと手持ちのチケットでは対応できなくなってしまいそうなので、さらに追加させてもらいました。ですから、Facebookに縁のない方でも、直接ご連絡をいただければ十分にチケットはご用意できますから、お申し出くださいね。
おとといの練習では、間際になって序曲には私しかいないことが分かったので、1番を吹きました。ですから、こちらでも序曲に関しては全パートを代吹きで制覇したことになります。
そして、マーラーは、細かいところをチェックする段階がある程度終わったということで、1楽章と2楽章は初めて続けて通して演奏していました。緊張感が、結構気持ちよかったですね。外は全然「涼しく」ない真夏だったのに、若林の展示ホールは冷房がききすぎて寒いぐらいでした。