おやぢの部屋2
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テーマ曲のサビは「パフ」ですし
 今日はお盆なので出勤、ラジオをつけていると、さる製薬会社がスポンサーの番組が流れてきました。声優の山寺さん(仙台市出身)がDJの番組ですが、ひとしきり前説があった後に、そのスポンサーのCMが始まりました。オーケストラを使った重厚な音楽がバックに流れていますが、そのメロディがなんか気になりました。とても甘ったるく、いかにも製薬会社らしい癒されるメロディなのですが、なんか別のシチュエーションで聴いたことがあるんですよ。しばらくして、これは、往年のヒット曲、カスケーズが1962年にリリースした「Rythm of the Rain」のメロディではないかと気が付きました。邦題は「悲しき雨音」、毎年梅雨の季節になるとラジオなどではよく流れる、永遠の名曲です。では、実際にそれを聴いてみてください。こちらから音源がリンクしてあります。最初がCM音楽、続いて「悲しき雨音」です。
 CMにはアウフタクトが入っていますが、それ以降のメロディは全く同じですよね。あとは、最後のフレーズだけは別物ですね。しかし、これはおそらくCMを作った人はこの「元ネタ」を全く知らなかったのではないか、という気がします。いくらなんでもこんな有名な曲のメロディをそのまま使うなんて、まっとうな作曲家だったらありえませんからね。もちろん、「パロディ」で使ったという可能性もあるでしょうが、この場合はそこに意味を見出すことなんてできませんから。そもそも製薬会社と「雨音」なんて、なんの関連性もありませんから、たまたま思いついたきれいなメロディを素直に使っただけのことなのでしょう。
 ただ、作った人はそうでなくても、例えばこの会社の関係者などで、このことに気が付いた人はいなかったのでしょうかね。もし私が社員だったら、こんな恥ずかしいことは即刻やめるために「稟議書」にハンコをもらおうと奔走しますけどね。「ツカポン」みたいに。
 でも、全く同じメロディなのに、こうして並べて聴いてみると全然雰囲気が違ってきますね。メロディ、というか、「音列」には、それ自体ではあまり意味は持たない(持てない)ということなのでしょうか。全く同じ音列でも、テンポや和声、オーケストレーションが変わってくると、実はそれが同じ音列だったことすら気が付かない、ということもあるのですよ。
 そんなことが、今練習しているエルガーの交響曲第1番では起こっているのだ、ということを、この間の藤岡さんのブログで初めて知りました。「かいほうげん」に載せようと思って許諾をもらったのも、それをみんなにも知ってもらいたいと思ったからなんですけどね。もちろん、これはエルガー・マニアの間では有名な話だったようで、そんな一人に聞いてみたらちゃんと知ってましたけどね。ですから、橘さんから、この間の練習の時にバラされたら、あのコンテンツはボツになってしまうな、と心配していたのですが、さいわいそれには触れていなかったので一安心です。
 それは、第2楽章と第3楽章の始まってすぐのところです。第2楽章のファースト・ヴァイオリンで出てくる、おそらくとても苦労されているであろうフレーズが、こちらです。
 一応、音源もこちらで聴けます。
 そして、こちらが第3楽章の頭。音源はこちらです。
 どうです。両方とも、「音列」は全く同じですよね。それが、こんなまったく異なる形で聴こえてくるのですから、ちょっとすごいことですよね。
 ですから、朝ドラのBGMが、「世界に国からこんにちは」や「故郷を離るる歌」にメロディがとてもよく似ていても、それは決して宮川さんがそれらの曲をマネしたのではなく、そもそもそんな曲は聴いたことがなかったからなのですから、そっとしておいてあげてくださいね。いずれにしても、恥をかくのは宮川さんご本人なのですから。
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by jurassic_oyaji | 2017-08-13 22:38 | 禁断 | Comments(0)