今年も、「第9」の季節となりました。ニューフィルでは毎年角田市の団体から依頼を受けて演奏を行っていますから、まさに年中行事です。もちろん、会場は角田ですので、前日と当日は現地まで行って、あちらの合唱団とのリハーサルと本番ですから、片道1時間強の道のりを2往復しなければいけません。これが結構大変なんですけどね。特に帰り道が、もう仙台市内では「光のページェント」が始まっていますから道路は大混雑ですので、注意が必要です。
今年はきのうがその本番でした。ですから、おとといの土曜日のお昼過ぎに、角田までのドライブです。バイパスを過ぎると、ほとんど車が通らないような一本道になるので、そこまで行ってしまえばあとは楽ですね。堤防沿いの細い道を走るときは、いつも、なんて辺鄙なところまで来てしまったのだなあ、と思ってしまいますね。
会場の「かくだ田園ホール」につくと、役員さんたちが入り口に立っていて案内してくれていました。その中に、事務局長(?)のNさんもいましたね。私はいつも走り回っていてお名前を呼ばれていますから、一方的に存じ上げているのですが、その方が私に「いつもFacebookでお世話になっています」とあいさつしてくれたのには、驚きました。確かに、私はネットで角田のこの団体とかこの方とは相互にやり取りしていましたが、あちらは私の顔までは知らないはず、まあ、どこかに写真ぐらいはあるでしょうが、それで私本人をきっちり認識してもらえたのは、うれしかったですね。
それから、いつものようにオーケストラだけの「第9」の3楽章までと、合唱を加えての4楽章、それに前曲の子供合唱も入るメドレー曲のリハーサルが始まります。私のパートは、どちらもピッコロがメイン、去年まではそんな時にもものすごいプレッシャーを感じたものですが、新しい楽器に変えてからというものは、そんなものとはさっぱり無縁となってしまいましたよ。フルートも2番ですが、メドレーの編曲がとても素敵なフレーズがいっぱいあるので、それも楽しいですし、こんなに楽でいいのかな、と思ってしまうほどです。
それでも、この編曲にはピッコロのソロみたいなところもあるので、そういう意味での緊張感はありましたね。合唱のテンポが微妙に指揮とずれているところにそのソロが入る、なんてスリリングなところもありましたしね。それと、1か所、ワルツの前で指揮者が仙台でやった時にうまくフルートとピッコロが入れないところがありました。どこで入るのか、さっぱり分からないんですよね。それで、ひとこと「ここ、分かりません」と言ってみたら、しっかり振り方を変えてくれていました。そうなると、今度は別のところで分かりづらくなってしまい、そこだけは本番でうまく行くかどうか不安でしたね。まあ、結局うまく行きましたけど。
その合唱が、なんだかいつもよりとても安定していましたね。最初の「ヴィバルディ」(プログラムにそう書いてありました)で女声が聴こえてきた時には、声がとてもまとまっていて、びっくりしてしまいました。そのあと入ってきた男声も、とても柔らかな声でしたね。安心して一緒に演奏できる合唱でした。今年から新しい指導の方がいらっしゃったそうですが、おそらく基礎的なことからじっくりと練習を重ねてこられたのでしょうね。
こども合唱団も、こちらはとても元気が良くて気持ちいい演奏でしたね。「カンタロー!」という叫び声まで入れてましたし。これは、あとで写真を見ていたら、しっかりこんなポーズをとっていたんですね。
こちらも写真を見て初めて知ったのですが、クリスマスの曲の時にはしっかり「かぶりもの」を使っていたんですね。いつの間にこんなのを持ち込んでいたのでしょう。
「第9」では、ソリストが全員角田では初めての人ばかり。アルトとテノールの方は今まで仙台で何度も聴いたことがある人ですが、ソプラノとバスは初めて声を聴きました。ソプラノの方は、コンディションが悪かったのでしょうかねえ。ちょっと残念でした。こちらの合唱も、人数は80人ほどでしょうか、ちょっとフル・オーケストラの中では埋もれてしまいそうだったのですが、男声などは少ないなりにとても頑張っていたようですね。でも、マーチではピッコロは極力抑えて吹いてみました。おそらく、前の楽器だったらそこまでのコントロールは出来なかったでしょうね。
お弁当は、これも恒例のずんだ弁当、これにお肉かお魚が一品付いていれば、もっとうれしいのですが。