おやぢの部屋2
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ALWAYS 三丁目の夕日disc2
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 おととい届いた「三丁目」のDVD、「禁断」を書いた時にはまだメイキングの一部しか見ていなかったのですが、それから全部きちんと見て、すっかりハマってしまいましたよ。あの時にはまだ見ていなかった「オープニングの秘密」みたいなタイトルが、すごいものでした。前にこの映画を見た時にも書いたのですが、このワンカットで延々と続くオープニングがものすごいインパクトを持っていたものですから、この部分を見ただけでもう完全に「三丁目」ワールドの引き込まれてしまいましたよ。ですから、当然これは最初からねらって作った物だと思っていたのに、意外にも監督の山崎さんは、当初はこんな風にすることは全く考えていなかったそうなのですね。ここをワンカットにする事を提案したのは阿部さんというプロデューサーの人、現場のスタッフは絶対不可能なことですし、出来たとしても、手間をかけたほどの効果もないということで断固反対するのですが、阿部さんはとことんワンカットにこだわったということだったのですね。この阿部さんというのは1949年生まれ、まさに、この映画の時代をリアルタイムに生きた人ですから、どうしても最初のツカミにこのシーンが欲しかったのでしょうね。決定的だったのが「出来ないのなら仕方ない」みたいな彼の言葉だったのも、面白いですね。監督の山崎さんは本来VFXの人ですから、技術者としてのプライドに火がついて、「やってやろうじゃん」ということになったのだそうです。もちろん、この阿部さんのこだわりが確実な効果を発揮していたのは、ご存じの通りです。
 本編の方には、DVDならではの音声メニューのバラエティがなかなかのものでした。見たいと思っている殆どの作品はBSで見ることが出来ますから、今回のようにDVDを買うことなどまずないので、最近のこういう周辺の「おまけ」については全く知らない世界だったのですが、けっこうすごいことになっているみたい、英語の字幕が出せたりもするのですね。そして、一番面白かったのが、「映画館泣き笑いバージョン」という音声トラックです。これは、実際に映画館で見ているかのように、まわりの人の笑い声や、すすり泣きの声がダビングされたものなのです。と言うと、まるで「フレンズ」のような、アメリカの「シット・コム」みたいに、いかにもパターン化された馬鹿笑いを連想するかも知れませんが、これが本当に共感できる「SE」だったものですから、一緒になってつい笑ったり、そして泣いたり。エンドロールが終わったら、今度は拍手と歓声まで入っていましたよ。ほんと、かつての映画館では、確かにこんな拍手が巻き起こる状況が成立していたそうですからね。私は知りませんが、例えば月光仮面がオートバイに乗って現れると、見ていた人が一斉に拍手をしたとか、スクリーンの中の虚像ですらリアリティを持って接していた時代というのが、確かにあったそうなのです。ですから、これはもしかしたら、そんな「昭和30年代」をさりげなく再現したものなのかも知れませんね。
 この中には時間的な制約でカットせざるを得なかったシーンも入っています。「泣く泣く」カットしたものだそうですが、その中でこれは絶対入れておいて欲しかったものがありました。それは、竜之介が、淳之介に鈴木オートにテレビを見に行きたいと言われた時に「ボクはあんなものは見ないんだ」と気取る場面です。そのあと彼は誰よりも熱心に「力道山」を観戦して、揚げ句に調子の悪くなったテレビを直そうとして逆に壊してしまうことになるのですから、これを入れておけばその落差が強調されて、より面白くなったと思うのですが。
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by jurassic_oyaji | 2006-06-17 22:02 | 禁断 | Comments(0)