おやぢの部屋2
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basson
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「今さら」という感じですが、あの「のだめ」がテレビドラマになるという情報が入るようになってきました。もう何年も前に「映画になる」だのという噂が飛び交っていましたが、結局「ガセ」だと分かってがっかりしたことがあったので、今回もあまり素直には喜ばないでおこうと思っていました。期待していて裏切られる辛さは、人一倍知っているつもりですから。
 しかし、きちんとした公式サイトもあるのだといいますし、具体的なキャストやオンエアのスケジュールも耳に入ってくるようになると、これはしっかり「現実」であることが分かってきます。「のだめ」を最初に私に教えてくれたHさんあたりは、感涙にむせんでいるのでは。
 ドラマは1クール(と言うのでしょうか)、11回連続ということですから、話としては最初の頃の「R☆Sオケ」が出来るあたりまででしょうかね。作者も、まさかこんなに人気が出るなんて夢にも思わなかったでしょうから、本来の構想もせいぜいこのあたりまでだったはず、ストーリーとしてはなかなかまとまったものになるのではないでしょうか。正直、最近のヨーロッパへ行ってからの話は、ちょっと無理をしているのがありありとうかがえますから、それが正解ですよ。って、別にまだ内容が分かったわけではないのですが、それが普通の脚本家の「良心」というものでしょう。
 ちょっと凄いのは、そのオケのメンバーをきちんとオーディションで選ぼうとしていることです。今時、音大生は町にあふれかえっていますから、オーケストラ一つ分のメンバーなど、すぐ集まることでしょう。現実にリリースされたCDは覆面オケでしたが、ドラマに集まったメンバーだったら実際にコンサートをやったりすることもあるかも知れませんね。そして、そのCDやDVDが店頭を飾って、「クラシック・ブーム」はますますヒートアップする、と、本気で期待している業界人も、絶対いるにちがいありません。まあ、好きにやってください、というのが本音です。そんなことで「クラシック」の「裾野」が広がることなど、決してあり得ないのですから。
 私が一番楽しみにしているのは、言うまでもありませんが、ドラマの中に沢山取り込まれるであろうクラシックネタに対するツッコミです。原作では、最初のうちはこのように、とても素直な「まちがい」があって、楽しめたのですが、最近では意識してのことでしょう、とんでもない所で見当違いの「蘊蓄」を披露するようになってきています。もちろん、それは作者を取り巻くブレーンの入れ知恵なのでしょう。特に、ダブルリードの大御所が自らの楽器の周辺を語り始めれば、ちょっと「シロート」にはついていけないような世界が広がります。その最たるものが「バソン」です。実際にオーケストラに所属して活躍している管楽器奏者でも知らないことがあるというこの楽器などを登場させられては、もはや「恐れ入りました」と言う他はありません。もし、このレベルのものがドラマでも披露されるのであれば、受けて立とうではありませんか。今からファイトがわいて(死語)きますよ。
 のだめ役の樹里ちゃん、まさか山形弁を喋ったりはしないでしょうね。
by jurassic_oyaji | 2006-08-14 20:21 | 禁断 | Comments(2)
Commented by ちぇり at 2006-08-14 23:42 x
「バソン」はあまりにもないでしょう。そうすかんを食らいますよ。受けてたってください!
Commented by jurassic_oyaji at 2006-08-15 08:50
竹中直人がミルヒですから、おおよその察しはつきますが。
まさか、「ヤマハ音楽教室」で指揮の勉強をしたりはしないでしょうね。