おやぢの部屋2
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Blowin' in the Wind
 3月に行われた東京の演奏会、私にとってはフルのコンサートとしては何十年ぶりかの合唱の本番でした。あれから半年近く経って、やっとその演奏会のDVDが手元に届きました。愚妻あたりは、もうちょっと前にテスト盤を見る機会があったのですが、その日はちょうどニューフィルの定期の前の日だったので、私は練習に行っていて見ることは出来ませんでした。もうほとんどコンサートの余韻もなくなってしまっていましたから、まるで別の人の演奏を見るような感じで、そのDVDを見ることが出来ましたよ。
 もちろん、一番のチェックポイントは、そこで歌っていた私自身の姿です。私が最近もっぱら見ているのは、オーケストラの中でフルートを吹いている姿、ですから、大勢の他の人たちと全く同じことをやっている「合唱」という姿は、何だか凄く新鮮に感じられます。久しく味わうことのなかった「トゥッティ」の魅力ですね。ただ、そんな中にも、私のへそ曲がりな一面はしっかり現れているのですから、笑えます。前にも書きましたが、2曲目の男声合唱の曲で、他の人はみんな楽譜を持っているのに、私だけが持っていなかったのです。そもそも、この演奏会は「全曲暗譜」という至上命令があったのでその気になって暗譜をしたのですが、当日になって「やっぱり持とう」ということになってしまったのですね。ところが、その連絡がきちんと伝わらなかったので、楽譜を持たないでステージ裏に行ったら、みんなが持ってきていたので焦ってしまったというのが、真相です。結果、私だけが異様に目立ってしまうことになってしまいました。
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 そんな個人的な感傷を捨てて、お客さんの立場になってこの演奏会を鑑賞してみると、これはとても素晴らしいものだったことが分かります。当日、2階席にカメラがあったのは確認できていましたが、実際には5台も使っていたのですね。そのスイッチングを行うために、スタッフに演奏した曲の楽譜を渡していたという話も後に聞きました。そうして出来上がった映像は、まるで放送局が作ったもののようなクオリティの高いものに仕上がっていました。ソリストなどもきちんと歌い出すタイミングでアップにしているのですから、これは綿密にカット割りを考えた結果であることが分かります。そして、そんな完璧な映像に、この合唱団は見事に応えた演奏をしていたのです。歌っていた時には多くの傷があったことを感じていましたが、こうして感パケになってみると、そんなものは全く気にはなりません。その代わり迫ってくるのが、全員の力が一体となって訴えかけてくる「音楽」です。もちろん、それぞれの曲での肌合いの相違はありますが、なにかしら伝わってくるものを、まさにストレートに感じることが出来るのです。
 中でも、最後のオリジナルステージの持つユニークさと完成度の高さは、今さらながら強烈なインパクトを伴って迫ってきます。私たちが現役の学生の時だったら絶対になし得ないような、それは「大人」として広い視野に立った、まさに「感動的」なものでした。
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 来年も、さらにユニークさを増した形での演奏会の準備が進んでいます。このDVD以上の「感動」を、また作り出せるかもしれないと思うと、今からワクワクしているところです。安野光雅さんの作詞による新曲も披露されるはず、その時は、ちゃんと階段を用意して、すんなり歩いてステージに登れるようにしておきましょう。
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 ゲストの森ミドリさんと小原孝さんに抱えられてステージに登る安野さん
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by jurassic_oyaji | 2006-08-20 21:05 | 禁断 | Comments(0)