おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
One
 きのうは、劇団四季の「コーラス・ライン」の千秋楽でした。今回は全国をまわる公演、それこそ1回しかやらないようなところもあるので、そういうところは初日=千秋楽ということで、お客さんは2度楽しめるのですが、仙台では11日の連続公演、その両方を味わおうと思ったら、2回行かなければなりません。というわけで、初日に続いてこの日もやってきました。
 普通、千秋楽というと大入り袋とか出るのですが、そういったものは何もありませんでした。やはり今回は「ロングラン」という感覚ではないのでしょうか。しかし、この日は、仙台の最後の日というだけでなく、全国公演の最後の日なのですから、なにかはあっても良いな、と思ったのですが。
 初日の時は3階席、時間ギリギリに飛び込んだので、PAなどは見ている暇がありませんでした。そこで、まず後ろにあるPAブースをのぞきに行きます。しかし、地方公演仕様でしょうか、コンソールなどは椅子の上に乗せてあるだけで、ことさらブースのようなものは設けられてはいませんでした。割とシンプルな、必要最小限のものしかありません。ただ、そのコンソールの脇の椅子の前に、マイクスタンドが立っていて、そこに座った人が話す位置にマイクがセットされています。おそらく、ザックがダンサーたちに質問をしているというシーンでは、加藤さん(キャストは初日と全く同じでした)はここに座って話しているのでしょう。
 席は、初日とはうってかわって、前から4番目という、思い切りステージに近いところです。ところが、ご存じのように県民会館は非常にステージが高くなっていますから、ここからだと「板」が見えません(あ、舞台の床のことです)。ですから、当然「ライン」も見えなくなるわけです。この席だけに座った人は、このミュージカルのタイトルのの意味を一生知ることはないのでしょうね。
 そんな前ですから、さぞPAがうるさいだろうと思っていたら、全然そんなことはなく、楽しめました。特に言葉や歌詞が、やはり3階とは格段の明瞭さで聞こえてきます。そして、ダンスの迫力は、すごいものでした。オープニングから、加藤さんあたりから汗が飛び散っているのが見えますからね。ひとしきり踊り終わって「ライン」に立ったキャストたちは、みんな汗びっしょりでした。
 ご存じ、これはダンサーのオーディションの話ですから、芝居として「下手な」踊りも見せなければなりません。それは、考えてみればとんでもなく難しいことになりますね。「下手さ」を演じるのですから、まずきちんとしたものを完璧に出来なければなりません。その上で、見ている人にいかにも「下手だ」と思わせるように踊るのですから、これは大変なこと、しかし、この人たちは、それを見事にやってくれていました。そんなことが判るのが、前で見たことの収穫でしょう。
 ただ、作品としては、やはり最初に見たときと同じような不満が残りました。まず、休憩なしで2時間半を持たせられるだけの吸引力というものが、完全に不足しています。居眠りすることこそありませんでしたが、途中で緊張が切れてしまって、退屈を誘われる瞬間が何度あったことでしょう。もし私が演出家で、そういう権限を与えられたとしたら、もっと思い切って2、3人のエピソードをまとめてしまうとか、ポールが足を怪我したあとの運びをもっと切りつめるとかしてみますね。今度から。
 拍手のタイミングなどは、初日とは比べものにならないほど自然なものがありましたし、カーテンコールでのスタンディング・オヴェーションでも、誰一人帰ろうとはしないのはちょっとすごいことでした。やはり、「千秋楽」の客層です。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2006-09-19 20:30 | 禁断 | Comments(0)