おやぢの部屋2
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Turandot
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 このところコンサート(コンクールもそうでしょう)が続いていますが、今晩は待望の「トゥーランドット」に行ってきました。まさかこのオペラを仙台で聴くことが出来ようとは、ちょっと前までは想像も出来なかったのですが、これも「イナバウアー」効果、すごいものです。チケットも売り出しと同時に売り切れたと言いますから、ほんと、何が人気につながるのか分かりません。私自身は、このオペラを映像で見ることが出来たのはつい最近のことですから、「あの事件」が起こる前は、本当に私の中でもマイナーな存在だったことになります。
 今回は、ウクライナの歌劇場の引っ越し公演です。「アイーダ」との二本立て(あ、もちろん、1日に二本演奏するというわけではありませんよ)で、2ヶ月にわたってほぼ毎日全国をまわるという大がかりなものです。当然プログラムにはダブル、あるいはトリプルのキャストが記載されていますから、今日は誰が出演するのかというキャスト表が普通はロビーに貼り出されています。しかし、それがどこにも見当たらないので、係員に聞いてみたら、「エージェントから連絡が入っていないので、私どもにも分かりません」という答えでした。そんなことはあり得ないと思いつつも、これ以上問いつめても埒があかないと客席に入ります。と、舞台袖に置いてある字幕スーパーのディスプレイで、「本日の出演者」ということで、順番に表示しているではありませんか。何といういい加減な主催者(河北新報社)なのでしょう。
 オーケストラは、ファーストヴァイオリンが10人という編成。木管は3管、それに打楽器がたくさん入りますから、ちょっと物足りないのでは、と思ったのですが、これがなかなかのものでした。一人一人がかなり大きな音を出しているのでしょうね。金管がフルで吹いているときでも決して弦が隠れるようなことはありませんでしたし、プッチーニ特有の沢山のパートに分かれた、まるでムードミュージックのような華麗なサウンドが、存分に響き渡っていました。ちょっと変わっていたのは木管の並び方、舞台よりに1列になって並んでいます。ですから、トップが真ん中に固まることが出来なくて、フルートとオーボエは隣にいましたが、コールアングレの隣がクラリネットの1番、バスクラの隣がファゴットの1番という変なことになっていました。
 歌手では、誰しもお目当てのはずのカラフが、見事に外れ、とても甘い声なのですが、全然聞こえてきません。ですから、3幕頭の「Nessun dorma」でも、指揮者はいともサラッと演奏させていました。トゥーランドットは良く通る声でしたから、この2人のデュエットはちょっと悲惨でしたね。一番良かったのはリューでした。透き通るような声で、清楚さ、ひたむきさが良く伝わってくる素晴らしい演奏でした。「リューの死」の場面では、思わずホロッとしてしまいましたよ。あと、合唱が60人という大人数で、迫力のあるものを聴かせてくれていました。こんな人数でやってきたのは、初めてのことです。
 もちろん、アルファーノ版ですから、最後は思い切り盛り上がって終わります。カーテンコールはまさに万雷の拍手、1階席では何とスタンディングになっている人もいましたよ。やはり生はいいものです。
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by jurassic_oyaji | 2006-10-05 23:20 | 禁断 | Comments(0)