おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
The Lake House
c0039487_142458.jpg
 「イルマーレ」を見てきました。アメリカ映画ですから「原題」というのがありますが、それが「Il Mare」ではなく、「The Lake House」だというのが面白いところ。実は、この邦題は、映画の中に出てくるレストランの名前だというのが、真ん中辺で分かるのですが、わざわざそれを邦題にしたセンスはなかなかのもの、そのレストランでの出来事がこの物語の一つのクライマックスになっているのですから、きちんと意味を持っているわけです。と、思ったところ、これを書く前にネットを調べてみたら、全然別の事実が分かって、ちょっとがっかりです。この作品は、実は韓国映画をリメイクしたものだったのですね。で、その韓国映画のタイトルが「イルマーレ」だったのです。それならば、日本でも知名度があるはずのこの韓国映画にあやかってこういう邦題を付けたのも当然のことでしょう。ただ、こちらの方にはレストランは出てこないで、ハリウッド版の題名の「湖の家」の名前が「イルマーレ」というのだとか、なんだか混乱してきます。
 あの「スピード」で共演したキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが出演しているということで、物語としては十分楽しめるものになるだろうという予想はありました。その話の骨格も、何度も予告編で知っていましたから、(あ、これからは大幅にネタバレが披露されますから、知りたくない人は読まない方が)それをどれだけ納得させられる形で伝えてくれるかという点に、期待を抱くことになるわけです。この設定、作品の成り立ちを知ってしまえばいかにも「韓国的」だと気がします。なにしろ、家の前のメールボックスを介して2年の時間を隔てた男女が文通をして心を通わせるというのですからね。ハリウッドだったら、もう少し「合理的」な設定を考えたことでしょう。そういう大きな枠組みの上にさらにカットバックが入って時間が前後しますから、見ている途中で一体今の場面はいつのことなのか、分からなくなってしまうことがたびたびでしたよ。しかも、ただ別の時間の中同士だけではなく、その2人が実際に会ったりするのですから、話がややこしくなります。最初に会う場面、彼女が彼に「2年前のことだと証明して」と言って、駅に本を忘れたことを伝えると、彼がそれを見つけて、彼女に渡そうとするのですが、その時には彼女には彼の姿が見えないということになっています。パラドックスですからね、これは妥当な扱いです。しかし、次にパーティーに呼ばれて彼女の家に行くときには、そんな配慮もなく、実際に抱き合ったりしているのですから、ちょっと一貫性に欠けていると思ってしまいます。つまり、彼はあくまで手紙で未来の情報を得ているだけで、2年前には実際に会うことも出来るということなのでしょうね。何とややこしい。
 そして、さっきのクライマックス、レストランでの待ち合わせです。彼女は明日、彼は2年後の明日に会うことを約束します。しかし、いくら待っても彼が現れないので、約束を破られたと、彼女はもう彼との文通をやめてしまいます。しかし、彼には、交通事故で死んでしまったため会いに来ることが出来なかったのだという事実が、しばらくして明らかになります。何という悲しい結末なのでしょう。ちょっとハリウッドらしくない、辛口のエンディングですね(かな?)。ただ、この「事故」の扱い、たまたま目の前でこの事故に遭遇して、救急車を呼んだのが、サンドラ・ブロック。彼女は医者ですから、この後治療にも関わっているのでしょうね。しかし、彼女はその前に彼に会っているのですよね。キスまでしています。それが、誰だか分からなかったというのは謎です。
 クリストファー・プラマーがいい味を出していましたね。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2006-10-07 20:45 | 禁断 | Comments(0)