おやぢの部屋2
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Zdenek Mácal
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 いよいよ実写版ドラマ「のだめカンタービレ」が始まりました。おそらくこれを扱ったブログなどは数知れず登場することでしょう。そして、間違いなく普段私などが訪れているクラシック関係のブログでも、これをネタにする人は続々出てくるはずです。いや、他人のことをあざ笑うなど、私に出来るわけがありません。なにを言ってみても、完璧に「同じ穴のムジナ」なのですからね。
 初回から見逃すわけにはいかないと、朝のうちからタイマー予約に抜かりはありません。と、DVDレコーダーの「番組表」をたどっていくと、なんだかずいぶん早い時間に「のだめ」の文字がありました。「放送直前なんたら」という番組の宣伝企画なのでしょう。午後の2時からの放送、こんなものをリアルタイムで見ているのは、一体どういう人なのだ、と思いつつ、迷わず予約してみます。
 家へ帰って最初に見たのが、その録画でした。番組の紹介と、メーキングなどが入ったもの、それぞれの役者たちが、楽器や指揮の「演技指導」を受けている場面などが出てきます。と、千秋が指揮の「指導」を受けているときにそばにいた本物の指揮者が、なんと、ちょっと前まで仙台フィルにいた梅田・ベンガル・俊明さんではありませんか。ドラマを支えるスタッフに、どうやら手抜かりはなさそうです。
 さて、ドラマの本編です。いきなりプラハの風景が出てきたのは全くの予想外、ズデネク・マーツァル指揮のチェコ・フィルが、ドヴォルジャーク・ホールで演奏している映像が流れます。これはなんなんだ、と思っていると、どうやらマーツァルが「ヴィエラ先生」役をやっているようなのですね。これは全くノーマークの事態でした。しかも、マーツァルはちゃんと少年時代の千秋を相手に「芝居」をしているではありませんか。セリフを喋ったりして。初回からこのサプライズ、しかし、マーツァルとは何とも微妙な人を使ったものです。紛れもないチェコ・フィルの首席指揮者ですから、「本物」に違いはありませんが、クラシックファン以外には絶対に知っている人はいないという絶妙の人選です。恐るべし、フジテレビ。しばらくしたら、この人についての問い合わせが殺到するかも知れませんね。そして、もしかしたら、この縁でEXTONあたりのCDがバカ売れするかも知れませんよ(エンドロールでは「マカル」と表記されていましたね。彼はアメリカに帰化していますから、これはアメリカ読みなのでしょう)。
 続く日本でのドラマは、これはもう原作そのままの世界でした。実写でそこまでやるかという、スローモーションや合成まで駆使した、なかなかのものでしたよ。少なくとも原作のイメージは決して崩さないように、という配慮は痛いほど感じられます。ですから、その流れでは、ミルヒも決してミスキャストではないとも思えるほどです。ただ、一生懸命「演じて」いるのだめよりも、さりげなく地を出している千秋の方が、キャラクターとして魅力が感じられたのはなぜでしょう。
 このサイトではお馴染み、ハリセン先生のレッスンのシーンでは、ご丁寧に千秋が「月光」を弾いていましたね。これは、あくまで初版の体面を取り持とうという配慮のように見えてしまうから不思議です。そして、隠し持っていた「指揮者用スコア」は、テーマ曲である「ベト7」の、なんとデル・マー版、これに文句を言う人は、さすがにいないことでしょう。
 次回からは「Sオケ」が登場でしょうね。初回で見せたこのリアリティ、同じテンションで続けば、かなり見応え、そして聴き応えがあるものになるのでは。なんせ、「音楽監修」が茂木さんですから。
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by jurassic_oyaji | 2006-10-16 23:08 | 禁断 | Comments(0)