おやぢの部屋2
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清水ミチコ
ソニー・ミュージック
/MHCL 950


昨今の「お笑い」のレベルの低さにはつくづくがっかりさせられます。殆どが「一発芸」の世界、賞味期限も極端に短いものになってくるのも当然でしょう。「レーザー・ラモン」は一体どうしているのでしょう。「テツ&トモ」など、今では影も形もありません。
例えば「タモリ」のように、何十年経っても色あせない魅力を放つ芸人は、必ずベースとなるスキルを持っているものです。彼の場合は音楽的なルーツでしょうか。今でこそアルバムをリリースすることもなくなりましたが、LP時代の「TAMORI」や「TAMORI/2」での作り込まれた「お笑い」は、今なお強烈なパワーを放ち続けています。
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タモリと同程度の音楽的なバックボーンを生かして、長期間にわたってレベルの高いギャグを提供してくれているのが、清水ミチコです。彼女の最新アルバム、基本的に「ものまね」を集めたものですが、その完成度の高さには注目すべきものがあります。
01 ホーミーの声
ご存じ、モンゴルの「倍音唱法」ホーミーに挑戦です。元ネタは「虫の声」。しかし、このホーミーは「蛙の鳴き声」にしか聞こえないというのが、辛いところです。
02 希望の星
中島みゆきのものまねですが、歌い方だけではなく、「彼女が作ればこんな曲になるだろう」という、曲作りからの「ものまね」がすごいところ。これは感動的です。
03 サンババ・トリオ
細木数子、三輪明宏、ユーミンという有名な3人の「ババア」が登場して三重唱を披露、特にユーミンは至芸です。
04 日本三大ピアニスト
清水ミチコが選んだ「三大ピアニスト」は、なんと中村紘子とフジコ・ヘミング、そして、もう一人です。演奏まで真似られているフジコが痛快、「もう一人」もやはり演奏のものまねですが、すぐ分かります。
05 入れ歯のカスタネット
「更年期への不安」を歌ったものだそうです。特にコメントはありませんが、このハスキー・ヴォイスは中森明菜でしょう。
06 ミミックレッスン
これは、彼女のものまねのノウハウを披露しているもの。ただ、正直言って誰のものまねか分からないものが多いのは、なぜでしょう。
07 My Black Eyes
「人名ではありません」というコメントが意味深。聞いてみれば、まさにそのものズバリの「人名」であることが分かります。宝塚系の発声と、不安定な音程を強調されれば、その方が眼前に現れます。
08 おしゃべりレーサー
早口がウリの3人が息も切らせぬスピードで喋りまくります。
09 大きな古時計
あの名曲をバックに、3人の有名なナレーターが(あ、その前にもう一人超有名なナレーター)歌詞を自分なりに朗読します。
10 欲望
男声ボーカルまでレパートリーにあるというのが、彼女の芸の幅広さを物語っています。これはさっきの中島みゆきと同じ趣向、井上陽水っぽい歌の陽水のものまねです。
11 私のフォーク・メドレー
これは、懐かしい曲のカバー。デフォルメして本人よりも本人らしいものに仕上げるというのが、彼女の凄さでしょう。ここでも清志郎、憂歌団の木村、拓郎などの男声に挑戦、見事な成果を挙げています。もちろん森山良子やチェリッシュのえっちゃんの本人以上に「似ている」歌は絶品。でも谷山浩子は似てね~。
12 琉球慕情
これは歌詞にぶっ飛びました。いかにも沖縄っぽい歌詞も、良く聞いてみると食材を並べただけなのです。このアルバムでの一番のお気に入りになりました。
13 A Song for Me
これも歌詞が最高。偽善的なチャリティソングを見事におちょくっています。
ちなみにアルバムタイトルは、彼女のリップな、いや立派な「唇」がサービスで付いてくることから来ています(いらね~よ)。
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by jurassic_oyaji | 2006-12-26 23:36 | ポップス | Comments(0)