おやぢの部屋2
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Pilgrimage to Tsuwano 4
 打ち上げの会場からタクシーに相乗りでペンションに帰ってきた時には、もう12時を過ぎていました。誰かが「ここでは11時を過ぎれば、もう寝てしまいます」と言っていた通り、その時間に外を歩いている人は「流れ」で二次会へ向かう合唱団様ご一行以外には誰もいませんでした。空を見上げると星の多いこと、仙台では絶対に見ることの出来ない美しい星空でした。
 次の朝、窓の外に広がっていたのは、まさに安野さんの作品の中の世界でした。西日本とは言え標高100メートルという山中ですから、駐車場にあった車の窓にはしっかり霜が降りていましたよ。
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 7時半になると、インターホンで「朝ご飯が出来ました」とオーナーの声が聞こえてきました。食堂に行ってみると、すでにテーブルには食事の用意が整っています。久しく食べたことのない純和風の朝ご飯です。目玉焼きにはソースが欲しいところですが、我慢しましょう。そして、テレビではお約束通り、きのうのコンサートのビデオが流れていました。いやぁ、これは素晴らしいと思わず聴き入ってしまう程、声が良く出ています。昨日歌っていて感じた不安は全く消えてしまいました。これだったら、会場で聴いていた人は満足したことでしょう。実はこのペンションは森ミドリさんのお薦めで今回使うことになったのだとかで、オーナーとも親しい間柄です。そのせいか、森さんのピアノのアップが頻繁に登場していました。ピアノの後が中庭を望むガラスになっているのですが、それが鏡になってソプラノの人の顔が映っています。そこで、森さんのすぐ後ろに映っていたのが愚妻の顔、得をしていましたね。
 レンタカーで帰る人もいるので、ひとまずお別れを言いつつオーナーの奥さんに駅まで送ってもらいます。きのうは慌ただしくコンサートで出入りしただけですから、今日はゆっくり安野光雅美術館を見学、帰りの列車は2時ですから、少しは観光もできることでしょう。白壁の蔵を模した美術館の前の通りには、しっかりロゴの入った旗が翻っています。よく見ると(実は、写真を見直して今気がついたのですが)通りの名前と美術館のロゴが裏返しになっています。これも安野さんのアイディアだったのでしょうか。
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 美術館では、まずショップでお買い物。ここには安野さんの著作が今手に入るものは全て揃っています。もちろん、絵本に関してはほぼ全て持っているものばかりですから今さら買う必要はありませんが、ここでしか売っていないグッズに注目です。親しい人へのお土産もありますが、私自身のお土産に、トランプを4種類全部買ってしまいましたよ。まわりを見ると、殆どが合唱団のメンバーでした。ついさっきお別れをしたばかりのペンション組も。みんな考えることは一緒なのですね。
 展示室を見る前に、プラネタリウムが始まる時間だったので、そこへ向かいます。安野さん自らナレーターをやっている楽しいもの、もちろん、最初に現れるのは「津和野の星座」です。
by jurassic_oyaji | 2007-03-21 20:51 | 禁断 | Comments(0)