おやぢの部屋2
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How to Steal a Million
 この間、若林で練習があった時に、昼休みに同じ館内の図書館へ行ってみました。音楽関係の棚を眺めていると、クラシックのところにジョン・ウィリアムスの映画音楽の本が置いてあります。職員が中身が良く分からないので適当に入れてしまったのでしょう。逆に映画音楽の本を探しに来た人は、この本が見つけられなくなってしまうかもしれませんね。私は、前々から彼についてはきちんと知りたいことが沢山あったので、とりあえず近くの椅子に腰掛けて立ち読みです。昼休みと言ってもそんなに時間はありませんから、斜め読みです。
 その本は、ジョン・ウィリアムスの全ての映画音楽について述べているという、かなりマニアックなものでした。最初の頃の作品などは知らないことばかりで、なかなか興味がありました。というか、その頃のものは殆ど知識の外だったのですがね。そこで、意外な映画が彼の音楽だということが分かります。それは、1966年に公開された「おしゃれ泥棒」という作品です。そもそも、そんな昔からウィリアムスが仕事をしていたなんて初めて知ったわけでして。これは映画館(仙台東宝)で何回となく見た覚えのあるお気に入り、もちろんその頃はその映画が誰だったかなんて、全く興味がありませんでしたが。
 機会があったらもう1回見てみて、音楽を良く聴いてみたいな、と思っていた矢先、なんという偶然でしょう、BSで放送されるというではありませんか。さっそく録画をして、さっき見終わったところです。
 音楽は、今のジョン・ウィリアムスを知っている人だったら、これを聴いて彼の作品だとはとても思わないだろうというものでした。さっきの本によると、彼は「スター・ウォーズ」を境にガラリと作風が変わったといいます。確かにそれが納得できるものでしたよ。それは、まるでヘンリー・マンシーニのようなタッチを持っているもの、実際、「子象の行進」と良く似た音楽も出てきましたしね。実は、クレジットも「ジョニー・ウィリアムス」、本当は別の人だったりして。
 久しぶりに見た「おしゃれ泥棒」は、全く色あせたところのない素晴らしい映画でした。何と言っても、脚本のハッピーさは今のハリウッドには絶対にないものです。贋作の彫刻の保険のために鑑定を受けざるを得なくなった男の娘(オードリー・ヘップバーン)が、自宅に入った泥棒(ピーター・オトゥール)と協力してその彫刻を「盗み出す」というのがそもそもぶっ飛んだ設定ですが、その泥棒は実は犯罪研究家だった、というオチも付いている気の利いたものです。
 そして、とことん楽しめるのがヘップバーンとオトゥールのおしゃれな会話です。クローゼットの中で「もう1度説明して」とヘップバーンがキスをねだるところなど、良くもここまで、と思うほど。確かに、今ではこんなクサいセリフを喋らせる映画なんてありませんからね。ヘップバーンが「私、泥棒したの初めてよ」と言ったのに対して「僕も」と答えた時のオトゥールの悪戯っぽい目つきといったら。
 そんな、粋でスマートだったオトゥールも、今では見る影もない醜い老人に変わってしまっています。この人の場合、とうとう美しく年をとるチャンスを逃してしまったのかもしれません。
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by jurassic_oyaji | 2007-04-15 08:23 | 禁断 | Comments(2)
Commented by まる at 2007-04-19 23:48 x
初めまして。
小象の行進とよく似た曲・・・・美術館の物置から脱出を図るシーンに流れていた曲ですよね。「The Key」っていうタイトルの楽しい音楽ですね。
小生の大のお気に入りです。
ジョン(ジョニー)・ウィリアムスは、60年代半ば頃から結構映画音楽を
手がけていて、この「おしゃれ泥棒」のようなコメディが多いのですが、
比べてみるとこの作品が、音楽も映画も出来が一番いいようです。
軽~いですけど、やっぱさすがだなぁと改めて思いました。
Commented by jurassic_oyaji at 2007-04-20 08:13
まるさん、コメントありがとうございました。
ウィリアムスの「クラシック」の曲はよく知っているのですが、この映画のオープニングのあたりには、ちょっと「現代音楽」っぽい感じがありますよね。