おやぢの部屋2
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Der Tausend
 「のだめ」のブームがすでに去っているのは、アニメ版の放映が仙台でも始まっていることを私が全く気が付かなかったことでも分かります。東京で放送が始まったときには何とかして見たいものだと八方手を尽くした(いえ、別に何もしないで、だれかビデオを送ってくれないかとただ待っていただけなのですが)時のようなテンションは、もはや戻ってはきません。たまたまオケの人と話をしていたとき、「夜中に『のだめ』のアニメやってますね」と、当然私が知っているかのように聞いてきたので、それで初めて知ったということですから、なんて間抜けな。どうやら4月の第1週から始まっていたようなのですね。そこで、さっそくおとといの深夜のその第4回目を録画して見てみました。
 一応地デジの方で見たのですが、しっかりハイビジョン仕様になっていましたね。アニメの場合はフィルムを使っているのでしょうから、これはそんなに難しいことではないのでしょう。そして、その「アニメ」は、まさに「アニメ」でした。まずはオープニング・テーマ、実写版のあのインパクトなど望むべくもない、ありきたりのつまらないオリジナル曲、ただタイアップだけのために流しているという、ほんとにどうでも良い曲です。ここでがっかりするのは、今のアニメを知らない人なのでしょうから、とりあえず我慢して先に進みましょう。もちろん、間のBGMもごく普通のBGM、「クラシック」などは全くかかりません。これも「アニメ」の掟なのでしょう。
 しばらくして峰くんがヴァイオリンを弾いているシーンが出てきました。いくらなんでもここではきちんとヴァイオリンの音がするだろうと思っていると、これは期待通りスケールかなんかが聞こえてきました。ところが、肝心の峰くんはヴァイオリンを構えただけで、全く動こうとはしません。どうやら、これもアニメの掟なのでしょう。
 アニメ、アニメと言ってきましたが、もちろんそれはごく狭い世界でしか通用しないある一つのアニメのジャンルだと思いたいものです。ピクサーが作れば、ヴァイオリンを弾いているときには確実にヴァイオリニストの細かい動きを再現しているでしょうし、手書きでもジブリあたりだったらもう少しそれらしい動きを入れるはずです。このような、ほとんど紙芝居と変わらない、静止画にセリフや音が入ったものは、本当は「アニメ」と言ってはいけないのではないか、と思うのですが、こんな手抜きのメディアを一つの表現としてありがたがっている情けない人たちが実際に存在する、というのも、現実です。
 ですから、もうあきらめて「紙芝居」に徹して鑑賞することにすれば、これはなかなか原作に忠実な作られ方をしているのが分かります。今回はシュトレーゼマンが初登場するエピソード、原作を読んだのは大昔で細かいところなどほとんど忘れていたのですが、あとで読みかえしてみたらみんなしっかり書いてあったので、驚いてしまったぐらいです。例えば、ビエラ先生と最初におもちゃ屋で会ったときのエピソードも、確かに原作にありました。となると、ビエラがシュトレーゼマンのことを「行く先々のオケでセクハラや不倫をしている」と言っているのも原作のセリフ、もしかして、二ノ宮先生のまわりに実際にそんな人がいたのかもしれませんね。
 マーラーの8番が聞こえてきたように、原作に出てくる「音」だったらきちんと入るのかもしれません。真澄ちゃんの「ジョリヴェ」がもし聞こえてきたら、ひどい手抜きも少しは許せるかも。
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by jurassic_oyaji | 2007-04-26 20:38 | 禁断 | Comments(0)