おやぢの部屋2
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Chorus Workshop in Sendai
 いま仙台では「コーラスワークショップ」というものが開かれています。青年文化センターを会場にして、3日間にわたって合唱の講習会などが行われるものです。毎年いろいろなところで開催されるのが、今年は仙台の番だったというわけです。このために合唱界の大物、作曲者や指揮者が大挙して仙台にやってきています。参加者はいろいろなテーマごとにレクチャーを聴いたり、実際に歌ったりするというものです。
 いくら合唱を始めたからといって、そこに参加するほどの熱意はありませんから、せめて雰囲気でも味わおうと、そのイベントの中にあるコンサートに行ってきました。それは、コンクールで全国大会に行っている常連の高校が東北各県からやってきて、それぞれがお得意の曲を披露するというものです。東北地方の高校の合唱のレベルはかなり高いということですから、これは楽しみです。
 会場のコンサートホールはほぼ満席、これだけを目当てにやってきた人がたくさんいたようです。最初は空調は入っていなかったのですがこれだけ入れば温度はどんどん上がってきて、後半には冷房が入るほどでした。
 最初に歌った岩手県の不来方(こずかた)高校を聴いただけで、このコンサートがとてつもなく楽しめるものであることがすぐ分かりました。一応混声ですが、男声はかなり少なめ、しかし、女声だけで始まった「さとうきび畑」の、なんとピュアな響きだったことでしょう。ほとんどヒーリングに近い肌合いで淡々と進んでいきますが、このまま女声だけで終わってしまうのかと思っていると、最後近くで男声が入ってきました。それは、それまでの女声とピッタリ溶け合う、とことんソフトなもの、まさに「天上の響き」でしたよ。次の曲はガラリと変わって、高校生が演奏会で良くやる振りを付けて歌うナンバー、きちんと歌える下地がある上でこういうことをやるのですから、これは本当に楽しいものでした。それだけではありません。曲の途中で指揮者が、会場に聴きにきていた講師たちにステージに上がって一緒に歌うように促しているのです。楽譜も用意して。そこで、こんな風にとんでもない男声合唱団が歌い出すことになりました。松下耕とか鈴木輝昭といった今をときめく人気作曲家がメンバーなのですから。合唱連盟会長の浅井さんも歌っていますよ。
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 一番印象に残ったのは、秋田北高の女声合唱でした。最初は15人ぐらいの少人数が指揮者も立てないで(合図を送る人はいましたが)アグネスティヒという人のミサ曲を歌ったのですが、その声はとても伸びやかで確かな主張を持っているものでした。クラスターが頻出するアンサンブルも、全く乱れはありません。例えばフランスの○○サンテュスあたりよりは遙かに上質な音楽が、この高校生たちから感じることができたといえば、その凄さが分かるはずです。
 一番最後には、出場者全員のステージです。
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 こんな400人以上の大人数であるにもかかわらず、女声パートは全く濁りのない響きだったのは、驚くべきことです。本当に高いレベルというのは、こういうことなのでしょうね。ただ、男声は人数も少なく、ちょっと情けないものでした。出演した7つの高校のうち混声は2校だけ、かつての「福島女子高」が共学化した「橘高」では、男子が女声パートを歌っていましたし。高いレベルというのは、あくまで「女声」の世界でのことのようです。
 ホールのロビーでは、合唱の楽譜やCDのショップがオープンしていました。これだけのアイテムが揃っているところなど、仙台には他にはありません。嬉しくなって、武満徹の「うた」の楽譜を買ってしまいました。
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by jurassic_oyaji | 2007-05-04 21:15 | 禁断 | Comments(0)