おやぢの部屋2
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Bonny Jacks
 BSで、「昭和の歌人(うたびと)たち」というシリーズが放送されています。昭和時代を代表するような流行歌の作曲家や作詞家を1人ずつ取り上げて、その人の作品だけで構成するという番組です。昨日やっていたのが、中田喜直だというので、ちょっと見てみようと思いました。
 これは、だいぶ前から番宣をたびたび放送していたのですが、その中にボニー・ジャックスがでているのがちょっと気になっていました。1人だけ、見慣れない人が入っているのです。いつの間にかメンバーが代わっていたのですね。ですから、この人がどういう声の人なのか、確かめようというのが見ようと思ったきっかけです。中田喜直とボニーいえば、間違いなく歌われるのはサトーハチローの詞の「小さい秋みつけた」です。この歌では、各パートの人がソロをとる部分がありますから、1人1人の声がはっきり分かります。というか、この歌はしっかり男声合唱のレパートリーとして定着したものですから、私も学生時代にはカルテットで良く歌ったものです。今でも、暗譜でセカンドのパートを歌えるぐらいですから。ソロが出てくるのは、「目隠し鬼さん手の鳴る方へ すましたお耳にかすかにしみた 呼んでる口笛モズの声」の部分、バリトン、セカンド、トップの順にソロを歌うことになります(ベースはソロはありません)。
 ボニーのメンバーは、その歌の前に何曲か歌っていました。テレビで聴くのは久しぶりだったのですが、その歌はまさに耳慣れたボニーのサウンドでした。ちょっと過剰気味のビブラートに支えられた、ソフト、といえば聞こえは良いのですが、はっきり言ってかなりユルいハーモニーは健在(これは明らかな誤用)だったのです。見慣れないメンバーはセカンドの人、特にその人の声が目立って聞こえてくる、ということはありませんでした。
 そして、「小さい秋~」になりました。このセカンドに人はどんな声なのかという興味で、ソロの部分を待ちます。と、聞こえてきたその声は、なんとも予想を裏切るものでした。他のメンバーのような「ソフト」なものではなく、かなり堅めの声でした。音程は暗く低めですし、歌い方も素っ気のないぶっきらぼうなものだったのです。長年聴き慣れた大町さんとはどこをとっても共通点のない声でした。他の同時代のグループ、例えばデューク・エイセスでは、トップテナーが代わった時にも、これほどの違和感はありませんでした。ダーク・ダックスの場合はそもそもメンバーチェンジを行わず、3人だけでやってますし。
 強いていえば、さっき感じたようなハーモニーの中でも目立たなさが、最大のメリットでしょうか。あとは、30歳という他のメンバーとの年の差に耐えるだけの力でしょうか。
 この番組で歌われた作品は、驚くべきことにほとんどのものが私の知っている歌でした。最後の方にでてきた「ああプランタン、無理もない」などは、本当に懐かしいものでした。実は、今の今まで、これは高木東六の作品だとばかり思っていましたし。それにしても、サトーハチローの詞のなんとシュールなことでしょう。一体何が「無理もない」のか、それは永遠の謎です。
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by jurassic_oyaji | 2007-07-01 20:35 | 禁断 | Comments(0)