おやぢの部屋2
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ブルターニュ
 末廣誠さんが仙台フィルを指揮するコンサートがあるので行ってきました。ただのコンサートではなく、なんでも仙台市とフランスのレンヌ市が姉妹都市になってから何十周年だかの記念行事の一環ということ、会場にはレンヌ市長やら、明日からのイベントに参加する人たちが招待されていました。さらに、演奏の間には私の大好きな板橋恵子さんのMCも入るという構成、半分「記念式典」のようなものなのですから、チケットがたったの1000円というのも納得です。
 もちろん、お目当ては末廣さんの指揮姿。いつもは指揮をされているところしか経験していませんから、これは貴重なもの、だいぶ前に東京で都民響のコンサートを聴いて以来のことです。もう一つ、曲目にも惹かれるものがありました。末廣さんの趣味でしょうか、ロパルツの曲が入っているのですよ。私がロパルツという名前を知ったのは、末廣さんがその作曲家の「レクイエム」を東京のアマオケで演奏した、という情報からでした。その時末廣さんに聞いてみたら「良い曲だよ」と言っていたので、1種類しか出ていないCDを探しまくり、最近やっとその曲を聴くことが出来ました。その勢いで交響曲も全曲買い込んであります。実は、まだちゃんとは聴いていないのですがね。
 「ブルターニュをめぐる伝説の世界」というタイトルのコンサートは、まずドビュッシーの「沈める寺」をアンリ・ビュッセルがオーケストラに編曲したという珍しいものから始まりました。出だしの木管がかなり危なげだったので一抹の不安がよぎりますが、美しい弦の響きに助けられて、何ごともなかったかのように過ぎていきます。今日の会場はイズミティ。ただ、ステージがオケピットの部分まで前に出てきていますから、そのせいなのでしょうか、あるいは仙台フィルの常任指揮者がフランス人に代わったせいなのか、その弦楽器がとてもきれいに聞こえてくるのです。金管なども、さんざん青年文化センターで聴かされたモヤモヤとした音ではない、スカッとしたものに聞こえます。
 そして、お目当て、ロパルツの「コロノスのオイディプス」組曲という、もちろん初めて聴く曲です。始まる前に、板橋さんと一緒に末廣さんもMCに参加、「とにかく地味~な曲です」と解説してくれます。「でも、それがすごく良いんですよね」という言葉通り、とても静かだけれど、深いところで心に訴えるものを持った曲でした。なにより、確信を持って指揮をしている末廣さんの姿が素敵です。
 休憩後は、ドビュッシーの「牧神」です。ついこの間実際に演奏したばかり、戸田さんのフルートは相変わらず豊かな響きです。末廣さんの指揮だったら、難しいリズムも苦にはならなかったかも。ラヴェルの「マ・メール・ロワ」の「妖精の国」を挟んで、またまた期待の「トリスタン」です。これも、来年春のコンサートの曲目に決まったもの、CDではさんざん聴いていますが、実は生で聴くのはこれが初めてなのですよ。出だしのチェロのクレッシェンドから、これは大変な曲だと思わせられるものでした。フルートも最初の音はかなりビビりそう。本当にこんな曲が出来るのか、不安になってしまいます。後半の「愛の死」では、末廣さんはとてつもないテンションで燃え上がっていました。まさに感動的。
 付け足しのようなジョン・ウィリアムスの「インディ・ジョーンズ」のあと、アンコールでまたロパルツの小品が演奏されました。このフルートソロも素敵です。交響曲のCD、ぜひじっくり聴き直してみたいと思っているところです。
 次の日の一番町は、フランス一色。
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by jurassic_oyaji | 2007-10-19 22:38 | 禁断 | Comments(0)