おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
Walking in the Air
c0039487_2122229.jpg

 コール青葉の今回のレパートリーには、「Walking in the Air」という曲が入っています。「北の空から」というコンセプトが決まった段階でメンバーから希望をとったことがあったのですが、その時にある人がケルティック・ウーマンが歌っているこのタイトルの曲をリクエストしたのです。その人は、そのバージョンしか知らなかったようなのですが、私には、これは昔からよく知っている曲にしか思えませんでした。彼の言うその曲の特徴などを聞いてみても、それに間違いないように思えました。結局、私が持っている音源を送って、まさにその曲だと分かったので、私も強力に推薦、見事演奏曲に選ばれたというわけなのです。
 この曲は、実はレイモンド・ブリッグスという人の作った「The Snowman」という有名な絵本をアニメ化したときの挿入歌でした。私がこの絵本、そしてアニメに出会ったのは、もうずいぶん前のことになります。仙台に「横田や」という、有名な絵本専門店があります。本店は北山の輪王寺の向かい、昔は味噌屋さんだったところをそのままお店にしたという、素敵なところです(店主の横田さんが、この味噌屋さんの息子さん)。確か、「ねずみくん」という名前の支店が、泉中央にあったはずです。
 その横田さんは、もともとはサラリーマンだった人ですが、絵本好きが昂じて、自分でお店を始めたという、マニアックな方でしたから、そのお店の絵本も、マニア心をくすぐるものがたくさんありました。いえ、最近はとんと足が遠のきましたが、今でもそのポリシーは貫いているはずです。
 そのお店が、別の場所を借りて大々的な絵本の即売会を行ったときに、このアニメ版「The Snowman」のビデオと、楽譜が山積みになっているコーナーがありました。そこで手に入れたのが、サントラの一部をフルートとピアノのためにアレンジした楽譜でした。もちろん「Walking in the Air」も入っていました。今でも悔やまれるのは、サントラのフルスコアもそこにあったのに買わなかったことです。そう、その頃はビデオデッキもなかったので、ビデオを買うことはありませんでした。
 そのアニメを見たのは、ですから映画館ででした。ブリッグスのもう一つの有名なアニメ、「風が吹くときWhen the Wind Blows」という核戦争をテーマにしたものとの二本立てでした。その時に初めて見たアニメ版「The Snowman」の素晴らしさは、今でも忘れられません。特に、今まで楽譜で親しんできたこの曲が実際にボーイソプラノの声で聞こえてきたときには、その感動的なシーンと相まって、涙をこらえることは出来ませんでした。
 ちなみに、アニメ全体の音楽も作っている、この曲の作曲者ハワード・ブレイクは1938年生まれ、映画音楽の世界では有名なイギリスの作曲家ですが、元々はクラシック畑の人で、クラシックの作品もたくさん作っています。私が聴いたことがあるのは、ケネス・スミスというイギリスのフルーティスト(フィルハーモニア管弦楽団の首席奏者)のソロアルバムの中にある「エレジー」という7分ほどの小品です。フランス印象派の流れをくむとても繊細な曲、ケックランあたりとよく似たテイストを持っています。
 実は、このスミスさんは、別のアルバムで「Walking in the Air」を手がけているのです。私が買った楽譜とは別の、彼の独自のアレンジで、これが絶品です。この人は高音がとてもきれいなフルーティストなのですが、2コーラス目でメロディがオクターブ高くなったときの美しさといったら。上のリンクからは、サンプル音源が聴けます。途中までですが。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2007-11-29 21:02 | 禁断 | Comments(0)