おやぢの部屋2
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Herbert von Karajan
 数日前は、あのカラヤンの100回目の誕生日だったそうですね。偉大な指揮者に「ハッピー・バースデー」と世界中からのメッセージが寄せられたことでしょう。それにしても、100歳とは、やはり指揮者というのは長寿ですね・・・というわけはもちろんなく、もうすでにこの世にはいない人に対して誕生日を祝うという、不思議なことをやっていたということです。
 生前はあれ程の影響力を各方面に及ぼしていたカラヤンですが、亡くなってしまっては何も出来るはずもありません。あれ程の人気を誇ったカール・ベームにしても、亡くなってしまったら誰ももはや振り返ろうともしないで、すっかり忘れ去られてしまいましたからね。と思っていたのですが、カラヤンに限っては、そう簡単に忘れられてしまうことはなかったようです。CDは相変わらず売れ続けていますし、この「100歳」に合わせてのリイシューはただごとではないような状態になっています。彼が最も多くの録音を行ったドイツ・グラモフォンでは、全てのものをボックスにした何百枚かのセットを出すとか、そもそも1枚だけで20万円もするCDを作るなんて、完全に常軌を逸していますね。
 ですから、その誕生日に合わせてBSなどでも特別の番組を組んでいましたね。なんでも8時間だかぶっ通しでカラヤンの映像を流したのだとか。殆どは前に見たことがあるものなのでしょうが、参考のためにとりあえず録画だけでもしてみようとは思ったのですが、あいにく別の局でどうしても録っておきたいものがあったので、それはやめにしました。
 ところが、そんな大騒ぎをしていないその「別の局」で、なんともひっそりと朝の時間帯にカラヤンの映像を放送するというのに、他の番組の予約をしていて気がつきました。かつてはベルリン・フィルの定期演奏会なども放送していたこの局も、今となってはクラシックからは完全撤退したというのに、こんな唐突にカラヤンをやるなんて、いったいどんなものか興味がわくじゃないですか。
 そこで、これはきちんと録画して見てみたら、なんとそれは2008年に作られたという最新のドキュメンタリーだったではありませんか。タイトルが「Herbert von Karajan Maestro for the Screen」というもの、彼が映像作品に対して異常な関心を持っていたことはよく知られていますが、それを歴史を追って関係者の証言で綴る、というものです。インタビューを受けている人が、今までクレジットなどで名前だけは知っていたけど、実際に顔を見るのは初めて、という、いわば本来は舞台裏の人なのがすごいところです。それは、バーンスタインの映像を数多く作ったハンフリー・バートンとか、ソニー・クラシカルを立ち上げたギュンター・プリースト、それからドイツ・グラモフォンのチーフ・エンジニア、ギュンター・ヘルマンスなど、そうそうたるメンバーです。
 その中で語られる、実際に映像を作った現場のスタッフとカラヤンとの確執などは、ドラマを見ているような迫力がありましたよ。その監督が最初に作った映像と、それが気に入らなかったのでその素材を元に、カラヤンが自分で編集した映像を並べて紹介する、などという貴重なシーンもありました。もちろん、カラヤン版では自分の姿しか写っていないものに改竄されていましたよね。
 おそらく、もともとはドイツの放送局で放送されたものなのでしょうが、こういうものはいずれDVDになって発売されることが多いものです。要チェックですよ。
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by jurassic_oyaji | 2008-04-07 21:54 | 禁断 | Comments(0)