おやぢの部屋2
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ウィキッド
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 この間の奏楽堂のコンサート、終わるのが9時頃ですから、いくら上野駅に近いからって、ちょっとその日のうちに帰ってくるのは大変、打ち上げにも出たいので泊まってくることにしました。そうなると次の日は1日時間が出来ますので、ちょっと気になっていた「ウィキッド」を見てきました。
 2003年にブロードウェイで幕を開けたこのミュージカル、日本では去年から「劇団四季」が東京で上演しています。連日満員で、もう1年以上ロングランを続けているという大ヒット作、何はともあれ、一度は見ておかなければ。
 実は、この作品に関しての知識というのは殆どありませんでした。私の中では一応「オズの魔法使い」が下敷きになっているお話、という程度の認識だけです。ただ、ポスターや写真に出てくる緑色のメークをした主人公、というのが、ちょっとブキミな印象、というか、あまり入っていけそうもないようなキャラなのが、気になります。それと、曲を作ったスティーヴン・シュヴァルツという人も、全く馴染みがありませんし。
 汐留の「海」のステージは、幕が開く前からなかなか興味を引かれるものがありました。「オペラ座の怪人」のように、客席の前やプロセニアムにまで、しっかり作り込んだセットが組んであります。天井には目が光り出しそうなドラゴンまでつるしてありますよ。「幕」も、オズの国が描かれている「古地図」のようなデザイン、開演前から客の心をつかむ仕掛けに、抜かりはありません。もちろん、この劇場は生オケがピットに入っていますから、ウォーム・アップの音なども聞こえてきて、ワクワクしてきます。
 ミュージカルが始まると、今回のPAはかなりクオリティが高いことが分かります。アレンジも上手なのですが、楽器の音がとてもクリア、ダイナミックなサウンドで迫ってきます。ヴォーカルも、かなり柔らかい音に仕上がっているので、いつもほどのきつい感じはあまりありません。それに、この前の「ウェスト・サイド・ストーリー」でがっかりさせられたようなひどい歌は聞こえず、主人公の2人、沼尾さんと濱田さんは、とても立派な声でした。特に、低めの声の濱田さんは、ちょっとしたクセがなかなか魅力的でしたよ。
 ただ、正直1幕は途中で眠気が襲ってくるような、ちょっと退屈する展開でした。物語の先が読めないようなもどかしさ、テーマもこれでは、ただの友情物語ではないか、と、ちょっと不安になってきます。その1幕だけでも1時間半もあったので、もしかしたら休憩もなくこのまま終わってしまうのかな、とか。
 しかし、おそらく、そんな退屈さすらも計算されたものではなかったかと思わせられるほど、第2幕の、特に幕切れ間近の展開には、まさに度肝を抜かれてしまいました。ここまで来れば、さっきまでのかったるい展開も全て伏線だったことが理解できます。言ってみれば、「ハリウッド的」などんでん返しが、そこにはあったのですよ。
 確かに、パンフレットにはストーリーは前半しか書いてありませんし、ネットで見てみても「結末は劇場で」みたいな言い方をしているところが沢山ありました。確かに、これはなにも知らないで見ないと、面白さは半減してしまいます。どうか、これから見に行かれる方は、ぜひ「劇場で」で結末を楽しんで下さい。
 それでも、もう1度見てみたいと思うのは、音楽も素敵だったからでしょう。これなら、大ヒットも納得です。
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by jurassic_oyaji | 2008-07-28 21:50 | 禁断 | Comments(0)