おやぢの部屋2
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2015年 10月 10日 ( 1 )
でしゃばりすぎるドラマの音楽は最悪
 だいぶ前のことになりますが、「あまちゃん」の再放送がとうとう終わってしまいましたね。全156話はBDにダビングしてあるので、これでいつでも好きなだけ見られることになりましたが、そういうことではなく、半年間週6日の周期で放送されていたものをリアルタイムに体験する、というところに意義があるのではないか、という思いが、再放送を見ている間に募ってきましたね。きちんと半年かけて物語の推移を味わうことこそが朝ドラには欠かせない魅力なのではないか、と。そして、そのような作業を再放送を見ることによってもう一度丸ごと体験してみることによって、このドラマがいかに高い完成度を持っていたかが改めて確認できたのですね。
 これはもちろん、緻密な設計に基づく台本の素晴らしさにもよることですが、実際にそれを映像にするための演出、カメラワークなども、全く無駄のない動きで貢献していました。どのシーン、どのカットをとってみても、無駄と思えるところがないのですね。そして、フレームの中の人たちは、誰一人として無駄な動きをしていません。
 これは、本当なら、どんな映像作品でも備えていなければいけない最低のラインなのかもしれません。今の、特にテレビの映像では、そこまでのレベルに達していないものがあまりに多すぎるために、逆にそんな当たり前のことが出来ていたことだけで、「あまちゃん」の場合は感動してしまったのかもしれませんね。ですから、同じ時期に初回放送となった「まれ」では、そのあまりにも大きな落差から、当然のことながら「駄作」となっていたのですね。
 「あまちゃん」に続いての再放送は「どんど晴れ」でした。これは、その「まれ」よりもさらにでたらめな設定と演出に終始していたことは、今になっても思い返されます。それぞれの役が目指しているものが、どう考えても現実性が乏しいというか、全く必然性を欠いているようなところもありましたからね。当然、こんなものに朝の貴重な時間を費やすのは無意味ですから、全く見ていません。その代り、最新の朝ドラを、今のところはきちんと見続けています。要するに、見る時間帯が15分だけ後ろにシフトしたというだけのことですね。
 今回は、主題歌がとてもキャッチーで、すぐに親しめました。これは、ドラマ自体は素晴らしかったのに、主題歌があまりにひどかったのが唯一の欠点だった「カーネーション」とは大きな違い、ポイントは高くなります。なぜこの曲が親しめたのかは、すぐに分かりました。それは、この曲の出だしが、「あの素晴しい愛をもう一度」という、1970年代にヒットした「フォークソング」の冒頭、「♪いの~ちかけてと~/ちかった~ひから~」とよく似ているからだったのです。スリーフィンガーのギターに乗って歌われる加藤和彦のシンプルなメロディは、今の汚れた世の中ではとても新鮮に感じられます。これを作曲したのは角野寿和と青葉紘季という人、全然知らない人たちですが、アイドル系に曲を提供しているみたいですね。ドラマの音楽は林ゆうきという人が作っています。こちらは映画やテレビドラマで多くのサントラを手掛けている人で、最近見た「アオハライド」という映画の音楽も担当していましたね。こちらは、最近のありがちな盛り上げ系、正直うるさすぎるのが難点ですが、それよりも、昨日あたりは「My Way」という誰でも知っている名曲のパクリが出てきたので、その大胆さには驚いてしまいました。これはあまりに無防備。
 ドラマの方は、2週間見続けてもそれほどの齟齬は見られなかったので、このペースで頑張ってもらいたいところです。実話がベースというのは、やはり強みですね。この過剰な音楽に足を引っ張られるのが、懸念材料ではありますが。
 ほんとうに、今のドラマの音楽のやかましさにはがっかりさせられます。世の中全体が、あまりに無駄な音楽であふれてしまっているから、仕方がないのかもしれませんが。
 こんな「YOSAKOI」あたりは、そんな無駄なものの筆頭です。この異様な衣装に無関心でいられる人は、ある意味幸せです。
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by jurassic_oyaji | 2015-10-10 21:42 | 禁断 | Comments(0)