おやぢの部屋2
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2015年 10月 18日 ( 1 )
「レニングラード」の仙台初演は大成功だったのではないでしょうか
 前回市民センターを回って持ち帰ったポスターは、こんな風に使われたみたいですね。演奏会に来てくれた知り合いが、Facebookにアップしてました。 ということは、ポスターは1枚でよかったのですね。まあ、別にしっかり役に立ったのですからいいのですが。
 きのうの定期演奏会、久しぶりに充実感が与えられるものでした。とは言っても、本番前まではもう不安で仕方がありませんでした。「モルダウ」のピッコロの高音は出ないし、「レニングラード」の3楽章のとても大切なソロも、いまだに人様にお聴かせするには恥ずかしい仕上がりでしたからね。正直、ゲネプロが終わった時点では、演奏会が終わった時にすっかり落ち込んでいる私自身の姿が見えてしまったほどです。
 まずは、お客さんの入りが気になります。こんなヘビーな曲目ですからそれほどの集客は期待できません。チケットの売れ行き状況も芳しくありませんでしたからね。事実、開演15分前に客席を見たら、こんなガラガラな状態でしたから、やっぱり、という気がしましたね。
 ところが、いざ本番になってステージに出てみると、目の前はほとんどいい感じに客席が埋まっているではありませんか。ざっと数えても800人は超えているという、私としては予想外の事態です。これで火が点きました。「モルダウ」が始まると、末廣さんはもちろん暗譜で指揮をしていますが、目までつぶっていましたよ。こんなことってあったでしょうか。たまに目を開くと、それだけでとても激しい意志が伝わってきます。きっとカラヤンもこんな感じだったのかもしれませんね。そんな指揮ぶりに、まるでオーケストラは魔法をかけられたように流れるような音楽を歌い続けています。私のピッコロの出番はずっと後の方ですが、こんなオケの姿を見ていると、苦手だった高音も楽々クリア出来そうな気がしてきました。事実、100点、とはいきませんが、私にしては十分に満足のいく結果でした。
 実は、ステージ上部のマイクからダイレクトに私のレコーダーに録音するというプロジェクトは、ちょっと危ないものになっていました。レベル設定のために、リハーサルのたびに何度か試しに録音してみたのですが、それを聴くとあまりいい音ではありません。というか、なんだかそのマイクではありえないような、人の話し声などが混じって聴こえてくるのですよ。もしかしたら、ミックスを間違えて、陰アナ用のマイクからの入力が一緒になっているのではないかというような音なのですよ。もし、公式の録音でそんなことになっていたら大変ですから、それを係員に確認してみました。そうしたら、音響に関してはどうやらプロらしいその係員さんは「レコーダーでマイクとラインの切り替えができるはずですよ」と言ってました。確かに、よく見てみるとそういう切り替えスイッチがありました。今までは「マイク」になっていたので、内蔵マイクの入力と釣りマイクから来ているライン入力が一緒になっていたのですね。それが原因でした。そのスイッチを「ライン」に切り替えたら、問題は解決するはずです。
 後半は、いよいよ「レニングラード」の長丁場です。最初のソロでいきなり音を間違えたりしてひやっとしましたが、まずはそんなにあわてないだけの余裕はあったようですね。そのあとの行進曲のテーマは、かなりコントロールが出来ていたのではないか、という気がします。この部分と、第2楽章の最後のバスクラリネットのソロの伴奏を3人のフルートでやる部分は、前日のリハで全然別の指示に変わったところ、そのおかげでとても吹きやすくなっていたのですね。でも、3楽章の大ソロは全くの不本意な出来、でもそれにはめげずに、最後の第4楽章のソロできちんと吹いて、全体をきれいにまとめる、という作戦でした。ここだけは自信がありましたから。
 それさえ終わってしまえば、あとはトゥッティの嵐で最後のクライマックスをみんなで作り上げるだけです。いつになく粘っこい末廣さんのタメ、もう一緒になってなだれ込むだけです。
 終わってステージ裏で、いろいろ用事がある人を待っていました。みんな口々に「ブラヴォー」と言ってくれましたから、やはり何かは伝わる演奏だったという実感がわいてきます。私も、ソロのミスなんかはあんまり気にしなくてもいいかな、という気になってきます。
 打ち上げでは、末廣さんはことさら上機嫌でした。
 なんか、一段とやわらかくなったような印象。かなり出来上がったころにわざわざ私のところにやってきて、「〇〇さん(もちろん私の名前)、お酒は飲めないんですか」なんて話しかけてきます。そばにいた人は「名前で呼ばれるなんていいなあ~」なんて言ってましたが、私はなんたって年季が違いますよ。きっと、末廣さんもとても気持ちがよくなれるような指揮だったと感じていたのでしょう。
 私の録音は、順調に出来上がっていたようです。余計な部分を削ったり、途中でファイルが変わっているところをつなげたりという作業のために全部を聴いてみたのですが、おそらく録音のせいでしょう、ほんとにこれがニューフィルなのかと思えるほどの、とても素晴らしい演奏が聴こえてきました。前にバランスが悪かったのは、さっきの切り替えのミスのせいか、全く気になりませんでした。もう、厚みのある弦楽器はとてもつもない安定性を見せていますし、金管や打楽器の迫力も満点、アマチュアにありがちなとんでもないミスは皆無です。そして木管もとてもなめらかです。いつの間にニューフィルはこんな素晴らしいオーケストラになっていたのでしょう。
 さっきの末廣さんとの話で、前日と当日のダメ出しには参った、と言ったら、「皆さんが出来ると思ったので、より高い要求を出したのです」ですって。信頼されていた、と思っていいのでしょうか。あ、正式な入場者数は857人だそうです。
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by jurassic_oyaji | 2015-10-18 22:32 | 禁断 | Comments(0)