おやぢの部屋2
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2016年 07月 22日 ( 1 )
ニューフィルで「ダフニス」をやりたくなりました
 きのうの「おやぢの部屋」では、懐かしいアイテムをご紹介させていただきましたが、その中でもっと書きたいことがあったのを、字数の関係で削除しなければいけませんでした。別に、ただのブログですから、そもそも「字数制限」なんてあるわけはないのですが、私が勝手に1回分は必ず1500字から1600字の間にまとめるという「制約」を設けているものですから、それに従っているだけのことです。こういうフォーマットを決めておくと、意外と楽に書けるようになるんですよね。それと、たまにこれをニューフィルの「かいほうげん」にコピーして使うこともありますから、そのちょうど1ページ分に収まる字数だ、ということもあります。
 ということで、はみ出してしまった部分を、せっかく思いついたのでこちらに書いておきましょう。
 あのアルバムは久しぶりにきちんと聴いたのですが、そこでパパゲーノが歌うアリアのバックに「グロッケンシュピール」のオブリガートが入っています。それについて、以前こんなトークを作っていたのですが、SACDで改めて聴くと、それがグロッケン(鉄琴)とチェレスタの両方を使って演奏されていることがはっきり分かります。左手の部分をチェレスタ、右手の部分を鉄琴で弾いているのですよね。ただ、このアリアの「3番」になると、和音を押さえるようなところがなくなるので、そこでは鉄琴だけで演奏しているようでした。同じように、第1幕のフィナーレで、モノスタトスたちが踊り出すところでも、鉄琴だけで演奏されていましたね。この時代、「キーボードグロッケンシュピール」という楽器はまだ「復活」されていなかったので、普通はチェレスタで代用するところを、このようにオリジナルの音に近づけようという試みもあったのでしょう。
 ところが、よく考えてみると、そんな20世紀の半ばでも、「キーボードグロッケンシュピール」と呼んでも構わないような楽器はしっかり存在していたのですよ。それは、「ジュ・ドゥ・タンブル(Jeu de timbres 正確には Jeu de timbres a clavier」という楽器です。フランス語で「鍵盤の付いた鉄琴」という意味ですね。例えば、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」のスコアには、
 このように、その楽器の名前が書いてあります。どんなところで使われているかというと、「第2組曲」の最初の「夜明け」で最高に盛り上がる部分で、チェレスタと一緒にキラキラした音を提供しています。
 始まってから4分少々経ったあたりでしょうか。CDではなかなか聴こえませんが、初期のDECCAの録音、例えばピエール・モントゥーとロンドン交響楽団との録音などでははっきり聴こえてきます。それともう1か所、曲全体のエンディングでも楽譜上では大活躍していますが、他の楽器も目いっぱいがんばっているので、ほとんど聴こえません。
 この楽器は、チェレスタを発明したミュステルが作ったものです。外観はチェレスタとそっくりです。
 おそらく、先ほどのページで「キーボードグロッケンシュピール」となっていた演奏でも、実際にはこの「ジュ・ドゥ・タンブル」が使われていたのかもしれませんね。ただ、この楽器はモーツァルトの時代のキーボードグロッケンシュピールに比べると、やはり洗練された音になっているのでしょうね。
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by jurassic_oyaji | 2016-07-22 22:02 | 禁断 | Comments(0)