おやぢの部屋2
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2017年 01月 15日 ( 1 )
仙台に豊田さん設計の音楽ホールを?
 今朝の朝日新聞に、こんな記事が載ってました(クリックすると、大きな画像が開きます)。
 それは、ハンブルクに新しいコンサートホールがオープンしたことを知らせる記事だったのですが、その内容のメインは、そのホールの音響設計を担当したのが日本人の豊田泰久さんだ、ということでした。豊田さんといえば、日本ではサントリーホールやミューザ川崎の音響設計をなさった方としてよく知られていますが(いや、もしかしたら、あまり知られていなのかも。実際、音楽業界の方でも知らない人を見かけたりします)、永田音響設計という会社の社員で、今では世界中から引く手あまたの方、言ってみれば世界最高峰の音響設計家です。彼が世界中で手掛けたコンサートホールは数知れず、有名なところではLAのウォルト・ディズニー・コンサートホールとか、ヘルシンキのミュージック・センターなどがありますが、いずれのホールも基本的な形はほとんど同じです。もちろん、今回オープンしたホールも、まさに「豊田スタイル」を踏襲するものでした。新聞記事の中にもありますが、豊田さんはこういう形で「ツボ」を完全に抑えることが出来たのでしょうね。
 ホール全体の形と同じく「豊田スタイル」を取っているのが、ステージの山台です。この山台自体が、すでに彼の設計の骨子となっていて、音響的に重要な意味を持っているのだそうです。豊田さんとはとても親しい指揮者の篠崎靖男さんが、京都のホールで豊田さんが設計したのに今では使われていない山台を、設計通りに使ったら、音が全く変わったとおっしゃっていましたからね。
 今回のハンブルクのホールには、もちろんオルガンも設置されています(白丸の中)。ただ、それはデザイン的に非常に巧妙なものになっていました。場所はステージの斜め後ろの客席の中なのですが、オルガンの本体がある場所は、たくさんの「パイプ」で覆われています。もちろんこれは単なる飾りで音は出ませんが、そこはお客さんが自由に触っても構わないようになっているのだそうです。
 そして、実際のパイプは、その裏にこんな感じでその裏側に配置されています。
 このホールの名前は、「エルプフィルハーモニー」、そう言えば、3月に仙台にもやってくる「NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」は、このホールが本拠地になっいて、こけら落としではこのオーエストラが演奏したそうですね。かつては「北ドイツ放送交響楽団」と言っていたオーケストラですが、このホールが出来るということで、名前を変えたのだそうです。なぜ「エルプ(Elb)」なのかわかりますか?それは、このホールが「エルベ川」に面して建っているからです。かつて倉庫だった建物をそのまま復元して、その上に新しい建物を重ねるという、「新丸ビル」とか「KITTE」みたいな発想の建物なんですね。

↑外観

↑断面図
 どうです?仙台でも、どうせ作るならこのぐらいのものを作ってみたいとは思いませんか?でも、豊田さんが音響設計を受注したのは2004年のことだったと言いますから、完成するまでには13年もかかったことになりますね。ですから、今から彼に交渉したとしても、仙台にホールが出来るのは2030年になってしまいます。今、この運動を進めている人たちは、そこまでの覚悟を持っているのでしょうかね。私だって、その頃まで生きているかどうか・・・。
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by jurassic_oyaji | 2017-01-15 14:11 | Comments(2)