おやぢの部屋2
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2017年 09月 17日 ( 1 )
これは映画館で見てみたいものです
 最近の日本のヒットチャートを賑わしている曲を聴いていると、ドラマや映画の主題歌が多いですね。今だと、終わったばかりのドラマのテーマ曲、「聖域」でしょうか。これを初めて聴いたときには、かなりアブない歌詞だったので、タイトルも「セイイキ」ではなく「セイエキ」だと思ってしまいましたよ(とても漢字では書けません)。福山だったらそれもありか、と。ヘビロテを聴いていると、なんだか「学生街の喫茶店」のフレーズが聴こえてきますね。
 それと同じぐらいにもうヘビロテだらけというのが、来週公開の映画「ナミヤ堂雑貨店の奇蹟」の主題歌ですね。これは達郎の作品ですから、毎週聴いている彼の番組でいち早く流れたと思ったら、もう次の日からは1日1回はラジオから聴こえてくるという感じです。車でしかラジオは聴きませんから、これはとてつもない頻度ですね。
 ただ、この「REBORN」という曲は、なんかインパクトに欠けているな、と感じました。作者はほぼ自己再生産に入ってしまった年齢なのか、斬新さがまるでないんですよね。とは言っても、最後近くのブリッジの部分は、今までの達郎の作品には見られない、「新機軸」がありました。そこでは、全く同じモティーフが、歌詞を変えて6回も繰り返されていたのです(正確には、4回目だけは少しメロディが違っています)。そこでは、
    悲しまないで
    うなだれないで
    振り向かないで
    怖がらないで
    とどまらないで
    あきらめないで
 と、最後の言葉が揃えられていて、なんだか柄にもなく安っぽいヒップ・ホップを取り入れたようなテイストが感じられました。当然のことながら、そこにはとてつもない違和感が漂っていました。新しいことに取り組んでいても、これはちょっと失敗しているのではないか、と思いましたね。
 なんでも、この歌は主題歌としてだけではなく、物語の中で実際に演奏されたり歌われたりしていて、ストーリーの重要な要素としても働いているのだそうです。この原作を読んだのはだいぶ前のことですから、なんかタイムスリップのようなところがあったぐらいのことは覚えていますが、細かい部分はすっかり忘れていますから、そんな「歌」が出てくるシーンなんかあったかな、と、この際だから読み返してみることにしました。
 まず、私が読んだ文庫本と、今の文庫本は表紙が変わっているようですね。今は、映画としっかりタイアップして、タイトル・ロゴも映画と同じフォントに変わっています。
 ところで、初めて気づいたのですが、「店」という字では時計の針がデザインされているんですね。このアイディアは初版でも同じでした。確かに、この作品は「時間」が重要なモティーフになっていますから、これは素敵ですね。
 その「歌」は、確かに登場していました。達郎の番組の中では、ハーモニカで演奏するバージョンと、出演者の門脇麦が歌うバージョンがあるということで紹介されていましたが、確かにあれはここで使われていたのか、というところがありました。そうすると、確かにさっきのブリッジの歌詞の意味がよく分かってきて、投げやりなメロディだと思っていたものが、俄然しっかりとした意味を持って聴こえてくるようになりました。この6回の畳みかけは、物語の中で歌われるととてつもない説得力を放っていました。麦さんのバージョンでは、後半、ちょっと危なげな歌い方になっています。これも、けっして歌が未熟なのではなく、ドラマとしての感情の吐露のなせる一つの「表現」であったことも分かります。そういう重たい背景を持った歌だったのですよ。
 本を読みながら、そんな、彼女が「アンコール」でこの歌を歌い出すシーンで、思わず号泣してしまいましたよ。
 これが、「ページに落ちた涙の痕」です(笑)。
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by jurassic_oyaji | 2017-09-17 20:53 | 禁断 | Comments(0)