おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
カテゴリ:禁断( 1116 )
フライングになるところでした
 今回の「かいほうげん」、新田さんからの返事を見て、それに団長のいつもの思考パターンを加味すれば、ニルセンの「交響曲第4番」に決まるのは100パーセント間違いないと思って、第1面にはその情報をでかでかと掲載して、印刷を終わりました。スコアまで買ってしまいましたよ。
 とは言っても、何が起こるか分からないのが世の中ですからひょっとしたら、印刷した70部がすべて資源ゴミになってしまうかもしれないという覚悟は持っていたのですが、そんな心配は全く無用でした。私の予想通り、休憩時間に開かれた技術委員会では、団長は「ニルセン以外には考えられない。もし他を選ぶのなら、新田さんを納得させるだけの理由を挙げてほしい」とまで言ってましたから、それに逆らえる人などいるわけがありません。まあ、正論なんですけどね。
 ということで、「かいほうげん」は予定通りに発行できることになり、オケとしてはこの「不滅」というか「消しがたきもの」の前に演奏する曲を決めるという段階に進むことになるのです。でも、そうなるとなかなかいい曲が浮かびませんね。とりあえず思いついたのは、同じ作曲家のフルート協奏曲です。この間はエルガーのチェロ協奏曲で仙台フィルの人をお願いしましたから、フルートだってたぶん吹ける方がいるでしょうからね。と思って、スコアを調べてみたら(エルガーの作品は、全集版が簡単に見られるようになっています)、なんとも変わった楽器編成だと分かりました。いや、ソロの楽譜は持ってるし、前から曲だけは何度も聴いていたので、ちょっと普通の編成ではないな、という気はしていたのですが、始めてスコアを見てみると、オーケストラのパートにはフルートが入っていなんですよね。木管はオーボエ、クラリネット、ファゴットが2本ずつ、金管はホルン2本とバストロンボーンしかいません。それで、オケのクラリネットもかなり難しそうなので、ちょっと現実的ではないことが分かりました。そもそも、ソリストが来ない時の代吹きは誰かがやらなければいけないのでしょうが、とても私には吹けませんし。
 まあ、それは無理でも、今まで吹ける気がしなかったものがきちんと吹けるようになるのはとてもうれしいことですね。今やっている「第9」のピッコロがまさにそんな感じ。実際に何度も本番はやっていても、一度としてちゃんと吹けたことはなく、これを納得できるぐらいに吹けるようになるのはある意味「夢」だったのですが、楽器との相性が合ってきただけで、何の苦労もなく最後まで吹けるようになっていましたからね。高音のHが楽々鳴ってくれるのは殆ど快感です。
 ただ、私の場合、調子が良いと浮かれていると、バッタリ鳴らなくなってしまうことがあるので、用心は必要です。というか、楽器に限らず、裏切られた時に落ち込まないように、極力「こんな幸せは長くは続かないぞ」というスタンスをとるようにしていますけどね。なにごとも過度の期待を持たなければ、幸せに生きていけます。
 ですから、新しくしたブルーレイ・レコーダーにアナログ出力が付いていないことが分かって、とりあえず音だけは出したいためにAVアンプを買った時も、せっかくサラウンドが聴ける機能があるのだからと設定をしてみたら、全然音が出なかった時でも、「まあ、こんなこともあるさ」みたいに悠長に構えていたら、最終的にはきっちりサラウンドになる設定が分かりましたからね。これなんかは、信じて待っていれば相手の方から歩み寄ってくれる、みたいな感じでしょうかね。
 ただ、そうなった時にまた新たな疑問が湧いてきました。再生中のモードを表示できるようになったのですが、そこで、サラウンドだと「AAC 5.1 48kHz」みたいな表示なのですが、2チャンネルだと「PCM 2ch 96kHz」と表示されるんですよね。デジタル放送の音声はAACだったはずなのに、これはいったいどういうことなんでしょう?しかも96kHz。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-22 22:31 | 禁断 | Comments(0)
やっと、全ソースがサラウンドで聴けるようになりました
 ついに雪も降ってきたので、秋ももう終わりですね。でも、今年はまだ栗ごはんを食べていないので、スーパーで栗を1袋買ってきました。そこで、まずは私の仕事の「皮むき」が始まります。去年もやったことがあるので、要領は分かっています。外の固い皮は簡単に剥けますが、面倒くさいのはその中の渋皮ですね。これはもう根気よく剥がしていくしかありません。でも、しばらくそんなことをやっていたら、こんな風に全部皮が剥けました。
 ここまでできれば、あとは愚妻に任せるだけですので、私は一人で練習に行ってきます。とは言っても、オケの合奏ではなく、いつものパフォーマンス広場での個人練習です。ですから、その前に、その近くにある行きつけの鳥料理屋さんでお昼ご飯を食べましょう。
 南光台にあるこのお店は、結構有名なのですが、ネットでの評価だと「愛想が悪い」というのがたくさん見つかります。確かに、ここでは店員さんが3人いて、一人は調理専門ですが、あとの2人、おそらく親子の女性が揃いも揃ってとてもおとなしいのですよ。別に私は気にならないのですが、食べ物屋さんの店員さんは元気がいいものだと決めつけているネット住人にとっては、あんまり評判はよくなくなるのでしょうね。でも、長いことここに通っていると、店員さんは私たちが何を注文するか分かって来たようです。私が2人分まとめて注文すると、出来上がった料理は間違いなくそれぞれの前の置かれていましたからね。
 最近は、今日みたいに私一人で行くことが多いのですが、もう席に着くなり「定食でよろしいですね?」と聞いてきます。もう、すっかり私は常連さんと認識されているんですね。なんだかうれしくなってしまいます。それこそ、何も言わなくても「いつもの、お願い」というだけで通じるような飲み屋のノリですね。余談ですが、自分では常連だと思って「いつもの」と注文しても、お店の人はそこまでの親密さを持っていなかった場合、自分の思っていたものと別のものが出てきた時に、そのお客さんはどういう態度をとるのが正解なのでしょうね。まあ、プライドがあるので絶対に「これは違う」とは言えないはずですから、間違っていたものでもさもそれが注文したものであるかのように「うん、ありがとう」と受け取るのが、店員にバカにされない対応ですね。いや、その前にすでにバカにされていますが。
 そのあと、たっぷり2時間マーラーのフルートや、「第9」などのピッコロをみっちりさらって、帰ってきたら録画してあった「オケ老人!」を見てみました。映画館で見た時には原作とのあまりの違いにちょっと不満でしたが、改めてみてみるとそれなりに完成されたものに見えてきます。ただ、相変わらずサラウンド放送のはずなのにさっぱりリア・スピーカーから音が出ないのが気になります。
 そうなんですよ。先週、小さいスピーカーを買ってきて、サラウンドのリア・スピーカーとして配線を行ったのですが、BD-ROMではしっかりサラウンドが体験できるのに、放送のソースでは最初は確かにそれぞれのチャンネルの音が出ていたのに、いつのまにかリアが全く出てこなくなってしまっていたのです。ROMでは問題がないので、これはアンプではなくレコーダーのトラブルだと、まず思いましたから、他のレコーダーやプレーヤーをHDMIでつないで試したみたのですが、プレーヤーの音声設定をいくら変えても、一向にリアが出てこないんですよ。もう何が原因なのか分からなくなって、そもそものアンテナ入力まで疑ってみました。我が家はマンションにCATVが引いてあって、契約していない人でもそこからスルーでBSや地デジのアンテナ端子につなげるようになっています。そこで、その会社に電話してみたら、対応した人はいったい何のことだかわからないようで、何度もあちこち調べていたようですが、結局「アンテナに問題はありません」とヤケになってましたね。
 ところが、その「オケ老人!」を見ている時に、アンプの前を見ていたら、前になんだかわからなくてちょっと触ってみたスイッチがあることに気が付いたので、そこをあれこれいじってみたら、なんと、音がリアからも出てくるようになったではありませんか。これだったんですね。1週間かかって、やっとまともな設定が見つかりましたよ。これで、めでたく放送のソースでもしっかりサラウンドが体験できるようになりました。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-19 21:05 | 禁断 | Comments(0)
デンマークの作曲家の作品です
 この間書いたエッセイが仕上がったので、もう今度の「かいほうげん」のコンテンツは全部揃いました。あとは写真などを適当にちりばめてレイアウトを決めればほぼ出来上がりです。とは言っても、まだ表紙のページのネタが決まってはいませんでした。まあ表紙ですから、記事が何もなくても、なんか雰囲気だけがありそうな紙面にすればそれで済むので、そんなに焦ってはいませんでした。ところが、先週の練習のあとの会議で新田さんに出した来年秋の定期演奏会のメインプロの候補曲から、もう「これにしましょう」という返事が届いてしまったのですよ。いや、正確には「あえて順位を付ければこれが1位ですが、その他の候補とは僅差しかないので、どれでもよろしいですわよ」という言い方だったのですが、その1位の曲をやりたいのはミエミエなのでした。それに対して、今度の練習の時の休憩時間にもう1度集まって承認する、という手順を踏めば、それで正式決定になるはずです。
 ですから、これは表紙を飾るには格好のネタになりますから、ぜひ使うことにしました。問題は、それで作ったものを出すタイミングです。まあ、穏当に考えればその正式決定の次の週に出せばいいのでしょうが、せっかく決まるはずのものを1週間も取っておくのも嫌なので、今のところは印刷は来週やっておいて、休憩で決定した後に出そうと思っています。万が一、決定が覆されることも考えて、部数は出席者の分だけにしておきましょう。
 あとは、定期演奏会の時の写真集も作りました。これは、いずれ公式サイトからもリンクすることになるので、あくまで「公式」の写真ですから、Kさんが鼻の穴をほじくっているような面白い写真を載せるわけにはいきません。あくまで、忠実な「記録」としての写真集を目指して作り始めました。
 そこで、前半と後半のステージの写真を大きく使うことにしたのですが、後半だと交響曲を演奏している時には、アンコールの時だけ使う楽器があるので、その分空っぽの椅子が置いてあるのが見えます。それよりは、全員揃ったところの方がいいと思って、そのアンコールの写真を見てみたら、全員が写っているのは最後に立ちあがったところしかないんですよね。やはり、楽器を持って演奏している写真の方が、見栄えはいいですよね。
 ということで、多少現実は歪めても、写真としての価値を高めるために、ちょっとした手を加えることにしました。ベースは交響曲の時の写真。山台の最上段の下手に空っぽの椅子があります。
 アンコールの時に、この場所で演奏している写真はこういうアップのものしかありません。これを切り抜いて、
 それを合成します。
 どうです。見事に全員が揃って演奏している写真が出来ましたね。
 でも、考えてみたら、この鈴が登場するのは盛り上がって他の打楽器もみんな立って演奏している時のはずです。というか、それまでの打楽器の人の数では足らないので、わざわざ別の人が加わっているのですから、その2人が演奏しているのに他の人が何もしないで座ったまま、というのは、本当はおかしいことになりますよね。
 でも、これは作った本人だから分かることであって、何も知らないでこれだけを見たら、別に変だとは思わないのでは、という気がしませんか?現に、チラッとネットに流したら、誰も気が付かなかったみたいですから。だから、これはその「修正版」の方を使うつもりです。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-17 22:05 | 禁断 | Comments(0)
ハイレゾって、なに?
 今回の「かいほうげん」では、少し紙面が余りそうなので、久しぶりに私のエッセイを載せてみることにしました。テーマは「ハイレゾ」、私が体験したことが中心になっていますから、まあ読んでみてください。4ページ分ですから長いです。

■身近になったハイレゾ
 ハイレゾというと、普通に生活している分にはなんの関係もないような気がしますが、実は世の中ではすでにかなりのところに浸透してきています。早い話が、ニューフィルの定期演奏会でも、このところ毎回ハイレゾで録音を行っています。ホールでは三点吊りのマイクロフォンをステージの上に設置して、それをCD-Rに録音してくれていますが、バックアップとしてそれと同じ音声信号をホールとは別に自前でハイレゾのレコーダーを持ち込んで録音しています。
先日の演奏会では、ホールの機材がCD-R1枚で80分までしか録音できないところに最後の交
響曲の前に指揮者が少し時間を取ってその曲に関するレクチャーを15分ぐらい行いましたから、その後1時間ちょっとの交響曲とアンコールまでを演奏したり、その間の拍手や指揮者の出入りの時間を含めると、全ての演奏が終わったころには80分を超えてしまいました。そこで、最後のアンコールの途中で録音は終わってしまっていたのです。そんな時でも、このバックアップがあったので問題なく団員頒布用のCDを作ることが出来ました。
そのレコーダーで録音したハイレゾ音源は簡単にCDのフォーマットにダウンコンバートできますから、それをCDには使います。そして、元のハイレゾの音源は、公式サイトのサーバーにアップロードして、どなたでも入手できるようにしています。
 アマチュアでもそんなことができるぐらいですから、今の時代のプロの録音の現場では、40年近く前に制定されたCDのフォーマットは、すでに標準ではなくなっているのです。クラシックに限って言えば、おそらく現在新録音としてリリースされているCDの大多数のものは、録音時にはハイレゾのフォーマットが使われているはずです。そして、映像のパッケージ、DVDやブルーレイでは、すでにハイレゾが標準的な規格になっています。

■なぜハイレゾか
 それには、しっかりとした理由があります。1982年にCDという形で華々しく世の中に登場したデジタル録音(デジタル録音自体はその前から存在していました)は、音質ではそれ以前のアナログ録音には及ばないことが次第に分かってきたからです。CDに採用されたフォーマットは、デジタル録音といってもPCM(Pulse Code Moduration)という、時間軸に沿ってアナログ録音の波形を細かく切り取り、その時の音の大きさを数値化したものです(このような多分に情緒的で不正確な表現は出来るだけ現象を分かりやすくするための方便だとお考えください)。切り取った時の細かさが「サンプリング周波数」、音の大きさが「量子化ビット数」と呼ばれる単位で表わされます。当然のことですが、それらの数値が大きいほど、より元の波形に近いものになりますから、実際の音もより元の音に近づきます。
 CDの場合、その量子化ビット数は16bit、サンプリング周波数は44.1kHzでした。ここでサンプリング周波数に注目すると、それは音を1秒間に44,100回切り刻むということになります。一方、例えば純音の場合、左のようにサインカーブでその様子が表示されることがありますが、それは基点から上に上って最高値となり、さらに下に下ってきて最低値となりまた起点に戻るという「サイクル」を一つの単位として数えます。周波数の単位であるHz(ヘルツ)は、かつては「c/s(サイクル毎秒)」と呼ばれていた通り、1秒の間に何個の「サイクル」が入るかをあらわすものです。ですから、一つの「サイクル」を表現するには、上限と下限の2つの点の場所を指定しなければいけません。つまり、例えば20,000Hzの音をデジタルで表現するためには、その倍の40,000回切り刻む必要があるということです。逆の言い方をすれば、サンプリング周波数が44.1kHz(44,100Hz)の場合には、その半分の22.05kHzの周波数の音以上は表現できないということになります。実際には、それ以上周波数が高い音があるとエラーが発生するので、この場合は20kHzより高い音は最初からフィルターでカットされています。
 面倒くさいことを書きましたが、要するにPCMの場合は、サンプリング周波数の半分以下の周波数の音しか録音できない、ということだけを知っておいてください。そして、CDのフォーマットでは20kHz以上の高い音は全く録音されていない、ということも。
 もっとも、人間の耳が認識できる周波数は、ほぼ20Hzから20kHzの間だ、とも言われています。CDのフォーマットはその範囲内なのだから、なんの問題もないのだ、というのが、CDが開発された時の「大義名分」でした。あのカラヤン先生も、それで太鼓判を押してくださったのです。ところが、実際にその音を聴いてみると、アナログ録音には確かにあったはずの繊細さとか空気感といったものが失われていることに、人々は気づきはじめました。そして、その原因はカットされてしまった20kHz以上の音にあるということも分かって来ました。それに伴って、2000年頃からは、録音スタジオでは24bit/96kHzか、それ以上のPCMが使われるようになってきます。このように、ビットレート、サンプリング周波数のどちらか一方か、あるいは両方の数値がCDの規格である16bit/44.1kHzよりも、大きな状態で録音されたものが、「ハイレゾ(High Resolutionの略語)」と呼ばれるのです。当然ですが、それはCDで再生することはできません。

■DAT、衛星放送によるハイレゾ
 そういう意味で、最初に登場したハイレゾの録音システムはDAT(Digtal Audio Tape)ではないでしょうか。CDをそのままデジタルコピーされることを防ぎたいというCD業界の姑息な事情で、16bit/48kHzというまさにハイレゾのフォーマットが1987年に採用されました。そのフォーマットはNHKが1989年に衛星放送(BS)を開始した時にも、音楽用のBモードとして使われることになります。しかし、2000年にアナログからデジタルに変わった時に(アナログ放送は2011年まで継続)、音声フォーマットは圧縮音源であるAAC(Advanced Audio Coding)に変わってしまいました。ですから、現在の衛星放送の音は、決してハイレゾとは言えないものになっています。これは、同じソースを市販のDVDなりBDと比べてみると、誰でもわかります。BDの場合、最高のフォーマットは24bit/192kHzですからね。

■DVDによるハイレゾ
 オーディオ用のパッケージとして最初にハイレゾが取り入れられて商品化されたのはそのDVDでした。最高で24bit/192kHzまでのハイレゾに対応し、従来の2チャンネルステレオとともに5.1サラウンドなどのマルチチャンネルも再生可能な規格が1999年に統一されて多くのソフトも供給されましたが、現在ではもはや新しいソフトのリリースは全くありません。

■SACDによるハイレゾ
 それは、同じ1999年に規格化されたもう一つのハイレゾ対応のパッケージ、SACD(Super Audio CD)との競争に敗れたからです。こちらは見た目もCDと同じで、ほとんどの製品は普通のCDも聴けるハイブリッド・タイプですし、再生機器も積極的に発売されましたからより浸透しやすかったのでしょう。
 しかし、SACDの場合は、DVDオーディオと同じ2チャンネルのハイレゾ音源とサラウンド用のマルチチャンネル音源が収録されていますが、それはデジタル録音でもPCMではなくDSD(Direct Stream Digital)という、別の形でデジタル化された音源が使われていました。フォーマットも1bit/2.8MHzという、PCMとはけた違いに高いサンプリング周波数になっています。その原理は、デルタ・シグマ変調と言って、正直非常に難解なものなのですが、ざっくり言ってしまうと、PCMのように、ミクロ的に見ると階段状になっている波形を、次の階段との差(デルタ=Δ)を前の階段に加える(シグマ=Σ)ことによって、波の形を滑らかにする、というものです。
 PCMは、時間軸に沿った直線的なデジタル化(そのため、「リニア・PCM=LPCM」とも呼ばれます)ですから、途中で切ったりつなげたりという編集作業が容易に行えます。サンプリング周波数を変えるだけで、テンポを変えるようなことさえ可能です。それに対してDSDは、そのようなフィードバックが入っているので、原理的に編集は不可能だというデメリットがあります。ですから、普通は例えば24bit/352.8kHz(CDの8倍のサンプリング周波数)といった超ハイレゾのPCM(DXD=Digital eXtreme Definitionと言います)にいったん変換して編集作業を行い、その後DSDに戻すということを行っているようです。

■ブルーレイによるハイレゾ
 PCMでのハイレゾのパッケージも、頓挫したDVDオーディオのあとを継ぐような形で、メディアをBD(ブルーレイ・ディスク)に変えて開発されました。それがブルーレイ・オーディオです。これは一部では「Pure Audio」というネーミングで、多くのレーベルで採用されています。こちらの場合も最高のフォーマットは24bit/192kHz、サラウンドも5.1だけではなくさらにチャンネルの増えたフォーマットにも対応できるようになっています。再生も、普通のブルーレイ・プレーヤーがそのまま使えます。

■インターネットによるハイレゾ
 しかし、ハイレゾの音源として最も出回っているのは、このようなパッケージではなく、インターネット配信によって直接入手できるハイレゾの音楽ファイルでしょう。すでにCD以下の音質の非可逆圧縮音源(mp3やAAC)での配信はかなり広まっていますが、ハイレゾのデジタルデータは、例えば24bit/96kHzのPCMの場合、1時間の音楽では約2GBという巨大なものになってしまいますから、それほどの広がりはありませんでした。しかし、ブロードバンドの普及や、音質を変えずにPCMデータのサイズを半分近くに出来る可逆圧縮(FLAC=Free Lossless Audio Codec)の開発によって、そのような大きなファイルでも容易にダウンロードできる環境が整ったため、このような販売方法が可能になってきました。
 最近ではそのような音楽配信の躍進で、CDなどの売り上げは低迷を続けています。SACDでも同じことで、それまでSACDを販売していたレーベルでもCDだけになってしまうケースも多くみられるようになってきました。インターネットで配信されるハイレゾの音源の再生に関しても、多くの再生機器が登場し、ノウハウも蓄積されてきましたから、将来的にはこの形が主流になっていくのではないでしょうか。なによりも、DSDでは、SACDに採用されている1bit/2.8MHz(このサンプリング周波数はCDの64倍なので「64fs」と呼ばれます)の上位フォーマットである128fs(1bit/5.6MHz)あるいは256fs(1bit/11.2MHz)による音源は、現在はインターネット配信以外で入手することはできませんから。

■PCMとDSDとの違い
 PCMとDSDでは、微妙なところで味わいが異なるとされています。ただ、単に解像度という点で比較すると、24bit/96kHzのPCMと、64fsのDSDが同等だと言われています。つまり、パッケージでは、ブルーレイ・オーディオによる24bit/192kHzの方がSACDよりも解像度が高いことになりますし、個人的な印象ですが、同じ音源でこの2者を比べてみると、明らかにブルーレイ・オーディオの方がより精緻な音に聴こえます。もしかしたら、CDの規格を制定した時に間違いを犯したように、SACDもハイレゾとして聴くには不十分なフォーマットで妥協していたのかもしれませんね。

■終わりに
 正直な話、普通に音楽を聴く分にはCDのフォーマットで十分です。再生するオーディオ機器も、実際にハイレゾの配信音源をきちんと再生するための手順は、単なる音楽愛好家にとってはハードルが高いことは否めません。それでも、しかるべき再生手段を整えて、ハイレゾの音を体験してしまうと、確実にCDの音では物足りなくなってしまうことは間違いありません。無理にはお勧めしませんが、現在のデジタル録音が到達した音を、機会があれば味わってみても損にはならないはずですよ。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-15 19:53 | 禁断 | Comments(0)
サラウンドは奥が深いです
 新しく入手したAVアンプは、どうやら正式名は「レシーバー」というようですね。なんか懐かしい言い方、つまり、かつてのオーディオ界の主流製品であった、「チューナーの付いたアンプ」だったのですよ。ですから、その頃の「レシーバー」には、必ず選曲用の周波数の目盛りが付いていましたから、それが全然見当たらない今回のアンプには、チューナーが入ってるなんて全く意識していませんでした。
 確かに裏面にはAMとFMのアンテナ端子が付いていましたね。ただ、もはやアンテナをつないでラジオを聴くという習慣はなくなってしまいましたから、こんなものは別に無くたって構いません。というか、いまだにこんな立派な形でチューナーが売られているというのに、ちょっと驚いてしまいました。
 それと同時に、このレシーバーは「ブルートゥース」にも対応していました。この名前、いろんな場面で耳にしていて、例えば「ブルートゥースでケーブルがいらなくなったスピーカー」みたいなものがあることは知っていました。どの程度のスペックなのかは分かりませんが、デジタルで送信するのでかなりの高音質も保証できそうだな、という印象もありましたね。ですから、ここでは「ブルートゥースでスマホと連結できる」という説明にちょっと興味が湧いてきました。これだったら、radikoで聴いていたラジオも、スピーカーから出して聴けそうな気がしてきたので、さっそく試してみましょう。つまり、自宅ではノートPCをオーディオにつなぐという発想はなかったので、それがブルートゥースで出来るのならうれしいですからね。
 「ペアリング」とやらもなんなくできて、私のiPhoneは見事にレシーバーにつながり、スピーカーからはFMの音が流れてきましたよ。今まではヘッドフォンでしか聴けなかったものが、こんな風にスピーカーで聴けると、BGMにはもってこいですね。ただ、N響定期の生中継なども聴いてみましたが、ハイレゾに慣れた耳にはさすがにしょぼい音でしたけどね。あと、たまにバッファーで止まることがありますね。
 さらに調子に乗って、サラウンドスピーカーの安いのを入手して、4.0サラウンドも再生できるようにしてみましたよ。これはついさっきセッティングが終わったばかりでまだしっかり聴いていないのですが、2Lのサラウンド・ソースを再生してみたら、確かに音がスピーカーの前の空間に広がっているのが分かりましたね。それがどうした、という感じですが、2Lの社長のリンドベリが言っていた「ステレオは白黒写真、サラウンドはカラー写真」という比喩の意味が少しは理解できそうです。ところが、BS放送で録画したBDをかけてみると、WOWOWのMETライブ・ビューイングなどは、前説はサラウンドなのに本編が始まると2チャンネルステレオになってしまうんですよね。これはなぜなんでしょう。余談ですが、今日の昼ごはんは皿うどんでした。
 きのうは、いつも聴きに行っている女声合唱団の演奏会でした。今年の5月に職場でコンサートを行った団体で、その時にすでにお客さんにチラシを配っていましたね。もちろん、正式のチラシなんかまだ出来てませんでしたから、私が適当に作ったやつです。その時に聴きに来た人は、今回の演奏会の会場にはいたのでしょうか。
 いつもながらの、ステージごとに着替えてくるカラフルな衣装で、硬軟取り混ぜたレパートリーで迫ってくる合唱は、なかなかのものでした。ほとんどのステージで完全暗譜、さらには振りまで入れるのですから、相当の練習を積んでいたことがうかがえます。特に、この写真の東北地方の民謡を素材にした合唱曲が白眉でしたね。作ったのは信長貴富、彼が本気で作るとこんなすごいものが出来上がる、という印象を新たにしました。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-12 22:17 | 禁断 | Comments(0)
ブルートゥースも初体験
 前の機械がダメになったので、新しく買い替えたブルーレイ・レコーダーには、アナログ音声出力のRCA端子が付いていないという驚愕の事実に対応すべく、なんとか前と同じようにオーディオ・アンプを通して年季の入ったスピーカー(NS-1000)から音声を出そうという悪あがきは、結局1週間以上経ってやっと最終的な形を見せることになりました。
 その、テレビのスピーカーだけで番組を見るという、おそらく何十年ぶりに強いられた体験は、想像以上につらいものでした。一応我が家には2台テレビがあって、リビングにあるテレビは普通に内蔵のスピーカーで聴いているのですが、それは別に苦にはなりません。まあ、普通はご飯を食べたり、こんなブログを書きながら見たり聴いたりしているので、そんなに音は気にはならないんでしょうね。番組もクイズ番組みたいなバラエティばかりですからね。
 ただ、私の部屋で見る時には、テレビに対する私のスタンスはガラリと変わります。そこでは、「テレビを見る」ではなく、「テレビを通して作品を味わう」という体験になるのです。まあ、コンサートやオペラの映像を見る、というのがメインになるからでしょうね。ですから、リアルタイムで「番組」を見るということはまずなくて、録画された「ソース」を見る、というのがメインです。さらに、普通のテレビドラマも、「作品」として味わうにはCMほど邪魔くさいものはありませんから、必ず録画した後にCMを飛ばしながら見ています。
 今回、ちゃんとしたスピーカーが使えなくなったので、とりあえずは音楽ものはすぐには見ないで、ドラマだけ見るようにしてみようと思いました。ドラマだったら、そんなに音を気にしなくても十分見られるはずですからね。ところが、実際に見始めてみると、やはり全然物足りないんですね。今まで聴いていた音にすっかりなじんでいましたから、ドラマでさえも、例えば人の声がぜんぜんウソっぽく聴こえてしまうんですよ。そうなると、バックの音楽なんて、もうしょぼくて聴いていられなくなります。ストリングスが入った音楽なんて、まるで弦楽器の音に聴こえないんですからね。やはり、こんなのを聴き続けるのは耐えられません。少しでも早く以前の環境を取り戻さないことには。
 それで、まずは最小の出費で済ませられるようにと、レコーダーからのHDMI出力を2つに分けて、1つはテレビ、もう一つは、さらにHDMIからRCAに変換できるコンバーターがあるというので、それを通してオーディオ・アンプにつなごうと思いました。ただ、ネットで調べると「確実な動作は責任を持てません」とか「電源が必要」みたいなことも書いてあるので、果たしてそんなものでちゃんと聴けるようになるかは分かりません。それでも、一応機材を揃えてセッティングをしてみたら、電源は確かに供給されているのに、見事に画面も音も出てきませんでしたよ。どうやら、HDMIというのは思った以上に設定が厄介なもののようでした。
 仕方がないので、「プランB」です。HDMIしかないのなら、それに対応したAVアンプを用意してやろうじゃないか、というプランです。アマゾンで中程度の機種が半額で売られていたので、それを買ってきました。そして昨日、ラックにあったDVDレコーダーとVHSレコーダーを「排除」して、そこに新しいアンプを押し込み、ラックの裏側に回って同軸ケーブルやらスピーカーケーブルなどを配線、これで大丈夫だろうと、テストでWOWOWをかけてみました。確かに、画面も音も出てきたので、これで一安心、と思ったら、なんだか音が変です。その時間は映画をやっていたのですが、確かに音はスピーカーから聴こえてくるのに、人がしゃべる言葉が全然聞こえません。アメリカの映画なので、日本語の字幕が出ているのにですよ。やっぱり、もう今のAVの世界では、こんなスピーカーはそもそも役に立たなくなっているんじゃないか、と思ってしまいましたね。
 でも、取説を読んでみたら、どうやらこのアンプはデフォルトで5.1サラウンドの設定になっていたようですね。ですから、それを「2.1 サブウーハー無し」に変えたら、見事にセリフがちゃんと聞こえるようになりました。まずは大成功です。今までサラウンドには手を染めたことがなかったので、センタースピーカーの役目がいまいち分からなかったのですが、どうやら映画の場合は、セリフが全部センターに入っていて、フロントのLとRだけだと、聴こえなくなってしまうのですね。
 ただ、その設定を見ていると、「4.1 サブウーハー無し」という設定もありました。これは、昔懐かしい「4チャンネル」ではありませんか。音楽を聴く分にはそれで十分なので、その辺に転がっていたブックシェルフをリアの端子につないでみたら、1つのスピーカーからは全然音が出てきませんでした。これは、スピーカーが壊れていることがわかったので、当分はサラウンドを体験することはできません。そんなところまで突っ込んでどうするの、と言われそうですし。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-10 22:07 | 禁断 | Comments(0)
冷え切った体育館では、ピッコロにすぐ水が溜まりました
 風邪が流行っているようですね。きのうも、ニューフィルのフルートパートでは今回の「第9」の1番担当が風邪をひいてお休みだという連絡が朝のうちにあったので、私はとっても緊張してその日を過ごし、いつもより早く練習会場に着いてしまうぐらいでした。私が2番目でしたね。別に早く行ったとしても、逆に椅子並べなどの雑用が入ってくるので、それだけ練習ができるというわけではないのですが、やはり余裕を持って練習に臨みたいじゃないですか。つまり、私はその日は「第9」の全楽章の1番フルートのパートと、ピッコロのパートを全部吹かなければいけないのですからね。
 なんたって、「第9」は大変な曲です、私はもう20回は本番で吹いていますし、その大部分は1番のパートですから、今さら、というかもしれませんが、やればやるほどその大変さが身に染みてくるようになるんですね。ですから、この曲の1番を吹く時にはまず気合いをちゃんと入れておかないととても乗り切ることはできません。なんせ今回は1番のアシとピッコロですから、もう最初から楽勝モードに入っていましたから、それをいまさら本気モードの切り替えるなんて、なかなかできませんよ。せめて、早めに来て1番の席になじむ、ぐらいのことしかできませんね。
 でも、吹き始めるともう体が覚えているのか、それほど苦労せずに演奏できるようになっていることに気づきました。今まで何回やっても引っかかっていたところが、いともすんなりと出来てしまうんですね。やはり、このところエルガーやらマーラーといったややこしい楽譜と格闘してきて鍛えられた成果なのでしょうか。3楽章なんか、前は最後にはコントロールできないほど消耗してしまうものが、けっこう楽に終われましたからね。
 あとは、自分で言うのもなんですが、ピッコロがこのところ格段の進化を遂げていることが実感できるのも、楽に吹けた要因でしょうね。本当に、試奏で吹いてみた第一印象があまりに素晴らしかったので衝動買いしてしまったパウエルのシグネチャー、それもウェーブタイプの頭部管のモデルは、今まで味わってきた苦労は何だったのかと思わせられるほどの馴染みを見せています。前の楽器だと、たまにポイントが定まらなくて、いろいろ考えないとうまく行かないことが多々あったのですが、この楽器はそんなことは全くありません。ちょっと具合が悪いな、という時でも、なんか楽器の方で正しいポイントに導いてくれるようなところがあって、それに従っているとどんどん楽に吹けるようになっていくのですね。これは、フルートのシグネチャーの時にも感じたことでした。
 ですから、ピッコロにとっては最大の難所、4楽章の最後のプレストなども、面白いように音が出て、吹いていて楽しくなってくるほどです。ただ、これに関しては、一つだけ、この楽器でも出しにくい音がありました。それは高音のFisなのですが、これだけはちょっと苦手、というか、うっかりしていると外してしまうことが多かったりしていました。そこで、この音を出すときには右手の薬指を押さえるのが正しい運指なのですが、それを中指に変えてみました。昔、なにかで読んだことがあったんですよね。そうしたら、今まで苦労していたFisが、とても簡単に出るようになりました。ピッチも別に問題はありません。そうすると、エンディング近くの「A-Fis」と下がる音型を16回繰り返すときでも、今までは殆ど出なかった下のFisが、とても明瞭に出るようになっていました。たった1つの音が出るか出ないかで、全く吹く時のイメージが変わってしまいましたよ。ただ、これは私の楽器だけの特性なのかもしれないので、マネはしないでくださいね。
 当然、そのピッコロは1番の席で吹いたのですが、終わってから打楽器の人に「ピッコロ、真ん中だったんですね」ととても珍しいものを見たように言われました。確かにこれはなかなか珍しい光景でしょうが、私がニューフィルに入って2回目の定期演奏会が「第9」だったもので、やはりピッコロ担当だった私は、よくこの位置で休んだ本吹きの代わりに1番とピッコロを吹いていたものでした。なんせ、その本吹きはGPの時にも休んでいたのですからね。その時も、合唱団の知り合いに「ピッコロ、そこで吹くんですか?」と言われたことを、思い出しました。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-08 22:09 | 禁断 | Comments(0)
とりあえずHDMIスプリッターとダウンコンバーターを買ってきました
 新しく買ってきたブルーレイ・レコーダーは、今までと同じメーカーのものでした。やはり、機能とか操作方法などがあまり変わらない方がストレスがなくていいですからね。ただ、そのスペックは、6年半前に買ったものとは、ずいぶん変わっていましたね。なにより、ダブルチューナーが一般的になっているのがうれしいですね。その上のトリプルチューナーというのもあるのですが、別にそこまでは必要ないので、ダブルで手を打ちましょう。
 大きさは、逆に小さくなってました。幅は42センチぐらいと変わらないのですが、奥行きが前は27センチあったものが、20センチまで短くなっていました。まあ、それだけ、中身の集積化が進んでいるのでしょう。でも、確かに躯体は鉄ですから、資源を無駄遣いしないというつもりなのでしょうが、こんだけサイズが小さいと、他のコンポと重ねて使う時には困ることもあります。この上にもっと大きなボディの機材を乗せるのは、ちょっと大変。さらに、フロントを他のものと揃えると、後ろの端子などが奥に行ってしまいますから、裏側から配線をやり直す時などは面倒くさそうですね。
 今回これを入れ替えた時に、それを実感してしまいました。一応機材は自作のラックの中に入っていて、そういう作業はラック全体を引っ張り出して(キャスターがついてます)後ろの狭いところに入って行うのですが、やりにくかったですね。それでも、アンテナのケーブルとHDMI、そして音声だけオーディオに接続するためのRCAケーブルと、すべてのケーブルをセットし終わりました。
 それと、もう一つの設定がありました。それは、B-CASカードです。私の場合、WOWOWと契約しているので、前のレコーダーに入れてあるカードをそのまま使おうと思っていたのですが、今回の新製品の取説に、「カードは最新のものをお使いにならないと、放送が受信できなくなることがあります」なんて書いてありますから、ここはちゃんと更新をしておきましょう。
 こんな風に、新しいカードには「星」が2つありますから、やはり古いのは使わないほうがよさそうですし。
 なにしろ、専用のデコーダーを借りて受信していた時代からのユーザーですから、B-CASカードに変わってその番号を電話で伝えるだけで手続きが済んでしまった時には、簡単になったものだと感激したものでした。それが、今回はもはやネットで更新できるようになっていますから、ログインして前のカード番号(これも、すぐに出てきます)と新しい番号を書き込んで終わりです。「反映までに15分ぐらいかかります」とありましたが、もう即刻デコードされてましたね。
 ところが、音が出てきません。いや、普通にテレビからは音は出ているのですが、いつものようにそれを消音してちゃんとしたスピーカーで聴こうとしても、音が全く出ていないんですよ。あわててまたラックを引っ張り出してレコーダーの後を見たら、なんということでしょう、そこにはアナログ出力端子がなかったのです。さっき接続したのは入力端子だったのでした。これでは、音が出るわけがありません。
 そんなわけはない、これは何かの間違いだろうと他のメーカーのカタログを調べてみたら、もはや、よっぽどの高級機種でないかぎり、アナログ出力端子が付いた機種はきれいさっぱりとなくなっていましたよ。いつごろからなくなってしまったのかは分かりませんが、確かに、今のAVアンプだと もれなくHDMIの入力と出力が付いているので、そうなってくるとレコーダーのアナログ出力は必要ないと決めつけられてしまったのでしょうかね。でも、現実には私のように普通のプリメインアンプにつないでAVを楽しんでいる人も、まだまだ健在のような気がしますけどね。だいたい、出力端子を削ってもそんなにコストダウンにつながるとも思えないんですけど。そういう愚かなことを、すべてのメーカーが一斉に行っている、というのが、なんとも不気味ですね。
 とりあえず、今まで通りにAVを楽しめるように、何種類かの方策を検討中です。ドラマぐらいなら我慢できますが、映画でさえテレビのスピーカーではあまりにしょぼすぎますからね。とんだことになりました。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-05 21:47 | 禁断 | Comments(0)
「監獄のお姫様」も結構疲れます
 今までのブルーレイディスクレコーダーがほぼ死にかけているので、そのハードディスクに残った番組を何とか保存しておこうという作業は、やっと目鼻が付きました。まずはもう1台の、ほとんど使っていないレコーダーを、今までの場所から取り外して、私の部屋の、そのダメになったレコーダーと入れ替えます。まるで、心臓移植のような作業になりますね。アンテナ(実際はCATVからの信号)とテレビの間にレコーダーが入っているので、ケーブルは入力と出力の2本、そして、テレビとの間にHDMIケーブル、さらに電源コードと、全部で4本のケーブルを外して、レコーダーを体外に、ではなく、ラックの外に出します。そして、それを私の部屋のラックに入れる時には、音声だけは別のオーディオシステムにつないでいるので、それ以外にアンプへのケーブルへの接続も必要です。
 そんな面倒くさい「手術」を無事終えて、録画は今までどおりにできるようになりました。あとは、ダメになったレコーダーに残っている番組の扱いです。もはや操作系のプログラムがどうしようもなくなっているようなので、起動にやたら時間と手間がかかるようになってしまいましたが、まあ、ハードディスク自体は何とか生き残っていたようですので、こちらはHDMIだけをテレビにつないで、音声はちょっとランクが下がってしまいましたが、ドラマを見るぐらいだったら何とかできるようになりました。ですから、とりあえず、必ず残しておかなければいけない、METのオペラなどは、BD-Rに焼きますし、連続ドラマも、こちらは保存はしないのでひたすら見続けます。
 しかし、今回移植したレコーダーは、あくまで一時しのぎですから、その方にたまってきた番組も見れるものは見ておかないと行けません。なにしろ、最終工程である新品のレコーダーとの移植のために、すでに、1TB、ダブルチューナーのレコーダーを、今日買ってきましたから、早急に「再手術」をしないことには、また取り外したレコーダーから見たり焼いたりしなければいけなくなってしまういますからね。このあたりは、本当に時間との戦いになってきます。とにかくドラマがすぐたまってしまうのに、見る時間がなかなか取れませんからね。
 今の時点では、続けて見ているのは外国ドラマ2本と日本のドラマ4本です。外国の「クリミナル・マインド12」と「エレメンタリー5」は、かなり気を入れて見ないと登場人物の名前が分からなくなってしまうので、もっと楽に見れる「奥さまは取り扱い注意」とか「刑事ゆがみ」なんかを先に見てしまっていて、だんだんたまってしまい、今回はその面倒くさい方の外国ドラマを連続して見る羽目になってしまいました。
 今のクールが始まった時には、「陸王」とか「先に生まれただけの僕」なんかも試しに見てはみたのですが、ちょっとこんなものに時間を取られるのは無駄だな、と思って、続けてみるのはやめました。そんな風に、あるところで切り捨てないと、本当に時間が無くなってしまいますからね。
 今のところ、一番面白いのが「刑事ゆがみ」でした。これの原作は、最近までずっと立ち読みしていた「ビッグコミックオリジナル」に連載されていたのですが、これはもう絵がとても入っていけなくて最初から読むことを拒否していましたから、それがドラマ化されても大したことはないだろうと思っていたら、予想に反してとてもいいんですね。原作は読んでないので分かりませんが、脚本が素晴らしいし、それを演じている2人もテンポ感も絶妙です。そして、なんと言っても音楽が菅野祐悟だというのが、たまりません。いつもの通り、この人の音楽は、絶対にドラマの邪魔になりません。ですから、最初に見て、「もしかしたら」と思って最後のクレジットを見たら、菅野さんだったので、やはり、と思ってしまいました。
 反対に、もう邪魔しまくり、うるさくてたまらないのが、今の朝ドラの音楽です。実話なんでしょうが、脚本が悪いのか、あまりに現実離れのプロットですし、そこにこの最悪のセンスの音楽では、ちょっと見続けるのは辛いかも。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-03 21:08 | 禁断 | Comments(0)
今度はもっと容量のあるレコーダーを買いましょう
 今月の「コラム」は、「ジュラシック・レフト」でした。もはやここまで来ると元が何だったのか分からなくなりそうですが、いいんです。とにかく意味のある3文字か4文字の言葉であればいい、ぐらいの制約しかなくなっていますから。
 もちろん、この「レフト」にはきちんとした意味があります。コラムの中では最近起こった「レフト」に関するエピソードが語られていますからね。この間ご紹介した、演奏会でホールのマイクを使って録音したら、左と右のチャンネルが反対になっていた、というお話です。ところが、こういう「ミス」は、これが初めてではありませんでした。憶えている方もいらっしゃるかもしれませんが、4月に行われた定期演奏会では、名取市文化会館の職員がケーブルの配線を間違えて、レコーダーに接続したケーブルが逆チャンネルになっていたのですよ。そして、そんな「事故」が10月の川内萩ホールでも起こってしまいました。確かに、いずれのホールもスタッフの対応はちょっと満足には程遠いものでしたから、そんな緩みが反映された結果なのでしょうか。
 ところが、実はそれだけではなかったのです。8月に戦災復興記念館で行われた「アンサンブル大会」の時の録音を、ちょっと必要があって聴き直してみました。そうしたらそれもチャンネルが逆になっていたことに気が付きました。最初にCDを作るためのモニターをしている時にもなんだか変だな、という気はしていたのですが、そんな間違いもあるということを知ってから改めて聴いてみると、明らかに定位が反対になっていることははっきり分かります。私が出たフルート四重奏でも、フルートが右側、チェロが左側と、全く反対方向から楽器が聴こえてきますからね。
 このホールのスタッフさんは、とても気持ちのよい方でした。客席の照明まで気を使ってくれて、こっちに使いやすいようにわざわざ上の調整室まで行って声を出しながら調節してくれましたし、ホールのレコーダーで使うメディアが、こちらで用意したのでは足らないことが分かった時には、真剣にあせってくれましたからね。でも、やはり私のレコーダーに送り込んだケーブルは、左右が逆だったのですよ。
 つまり、今年は私がD-100を使って録音した3つのホールが、すべてライン出力のチャンネルを逆にしていた、という、非常に珍しいことが起きていたのでした。そうなると、当然ながらレコーダーの方には何らかの異常はないのか、ということになりますよね。ですから、まずその疑いを晴らすために、何度もCDを同じ条件でライン入力を使って録音して、モニターしてみましたよ。予想通り、定位は何の異常もありませんでした。念のためマイク入力でも試してみましたが、こちらも問題は全くありませんでしたよ。まあ、見ていると、ホールでは別にチャンネルを色分けしているようなことはなかったので、その辺はあんまり気を使わないで、「出せばいいんだろう」ぐらいのスタンスなのでしょうかね。ああいうところは。今まで問題のなかった県民会館、イズミティ、楽楽楽ホールでも、これからはしっかりチェックをしなければいけませんね。
 そんな災害が、我が家でも勃発してしまいました。長年使っていたBDレコーダーが、突然動かなくなってしまったのです。なんか、聴いたこともないようなまるでブザーのような異音がして、操作不能になってしまいました。どうやらハードディスクが壊れたようですね。いや、だいぶ前からBD-ROM、つまり買ってきたBDがかからなくなっていたので変だとは思っていたのですが、録画やBD-Rへのダビング、再生はなんともなかったので使い続けていましたが、もう6年ぐらいになりますからね。
 たまに、思い出したように起動する時もあるので、その時をねらって必要なものをダビングしておきましょう。完全にくたばるまでに、必要なものが全部ダビングできればいいのですが。幸い、もう1台、別の部屋にあまり使われていないものがあったので、当座はそれでしのげますし。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-11-01 22:31 | 禁断 | Comments(0)