おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ
カテゴリ:禁断( 1048 )
フィンランディアを演奏したくなりました
 きのうの「おやぢ」では、ブックレットの間違いだけではなく最後にはNMLの間違いを指摘していましたね。そこではシベリウスの合唱曲「フィンランディア」についての情報が間違っていたのですよ。
 「フィンランディア」というのは、シベリウスが作った、おそらく彼の作品の中ではもっとも有名な管弦楽曲ですね。その中間部にとても美しい旋律の部分があるのですが、それを合唱に直したものもよく演奏されます。シベリウス自身が編曲したのは、最初は無伴奏の男声合唱のためのバージョンで、その時の歌詞はヴァイノ・ソラという人のものでした。さらに、内容がもっと愛国心が強調されたヴェイッコ・アンテロ・コスケンニエミの歌詞のものも作られます。この2つのバージョンは、ア・カペラで歌われますが、オーケストラ曲と同じAs-durで書かれていますから、そのままオーケストラと共演することもできます。
 さらに、シベリウスは混声合唱のア・カペラ・バージョンも作ります。この時の歌詞はコスケンニエミのもの。そしてキーは男声版と同じAs-durでした。しかし、シベリウスはこれではなく、キーをF-durにして、編曲も手直ししたものを出版します。つまり、混声の場合、F-durのバージョンが「決定稿」となっているのですね。
 ということで、シベリウスが作った合唱曲としての「フィンランディア」は、男声2種類、混声2種類の計4種類残されていることになります。もちろん、現在ではそれ以外に多くの人が勝手に編曲したバージョンがいくらでも作られているので、「フィンランディアの合唱版」と呼ばれている曲は、無数に存在していることになります。
 シベリウスの2種類の混声版「フィンランディア」は、単にキーが異なっているだけではなく、編曲そのものが違っているようです。IMSLPではオーケストラの楽譜しかなく、合唱バージョンは見つからないので確実なことは言えないのですが、一応2つのバージョンを聴き比べると、はっきり違いが分かるところがありました。それは、最後の音。As-durでは和音で終わっているのに、F-durでは、最後の音だけ単音になっているんですね。あの、とても有名な「K」で始まる曲のオーケストラ(もしくは吹奏楽)バージョンで、ずっとハーモニーが付いているのに、最後にはユニゾンになってしまう、という、とても間抜けなアレンジとよく似ています。
 ですから、きのうのアルバムで歌われていた「シベリウスが編曲した『フィンランディア』」がAs-durのバージョンであることはすぐに分かりました。ところが、NMLで同じアルバムを見てみたら、ジャケットやブックレットにはキーに関しては何の説明もないのに、わざわざ「混声合唱によるヘ長調版」などと書いてありましたよ。いったいどこからそんな情報を持ってきたのでしょう。というか、実際に聴いてみればそれが「ヘ長調」ではなく「変イ長調」なのはすぐわかるはずなのに。
 もちろん、担当者がこんなのをいちいち聴いてチェックできないことはよく分かります。このサイトでは音源は毎日ものすごい量で増え続けていますから、すべてを聴いて中身を確かめるなんてまず不可能でしょうね。ですから、私は別のところでやはりものすごい間違いを見つけた時には、さっそく「レビュー」として投稿してやりましたよ。そこでは「ダフニスとクロエ第2組曲」が、日本語表記だけ「第1組曲」になっていました。つまり、「第1組曲」を聴いてみたくなって検索したらこれがヒットしたので聴いてみたら、紛れもない「第2」だったんですよね。ですから、「間違ってますよ」と投稿してみました。レビューに反映されることなんかは期待してなくて、直接教えてあげれば、間違いが訂正されるのでは、と思ったからです。他にも検索した人がいたりすれば、恥をかくのはこのサイトの担当者ですからね。でも、ご覧のように、もう何週間もたつのに訂正されてはいないようですね。
 ですから、「フィンランディア」も、こっそり教えるのはやめて、こんな風に誰でも読める形にしました。なにを言っても無駄なような気はしますがね。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-23 21:53 | 禁断 | Comments(0)
エルガーは大変です
 きのうはニューフィルの合奏でした。その前の週は分奏だったので、なんか久しぶりという感じ。この旭ヶ丘市民センターの大ホールは、今の時期になると晴れた日などはもうサウナのような暑さになっていることがあります。それでも確か6月にならないと冷房は入れられない、みたいな規定があるようで、そんな時はもう地獄ですね。きのうも、4階のエレベーターを降りたらなんとなくムッとしていたので、これはまだ冷房は入っていないと思いました。ですから、みんなが集まってきて椅子並べなどをやっていると、もう汗びっしょりになるぐらいでしたね。そこで、一応事務室に、ダメかもしれないけれど冷房を入れてもらうように頼んでみることにしましたよ。このまま練習を始めたら、きっと熱中症で倒れてしまう人が出てくるかもしれませんからね。
 いや、もちろんそれはウソで、今まで練習中に暑さで倒れた人なんか見たことはありません。ただ、最近はかなりお年を召した人も団員の中に出てきましたから、そういう人はもしかしたら、と思うじゃないですか。
 それで、内線電話できいてみると、受付の人は「もう冷房は入れてありますよ」ですって。なんでも、しっかり室温も分かるようになっているので、、それでちゃんと管理しているから、間違いないのだそうです。でも、実際に全然涼しくないのですから、現場では全く冷房が入っていないと判断せざるを得なかったのですが、そこまでいうのならしばらくしたらいくらかは涼しくなるのでしょうから、我慢することにしましょうか。部屋にあった温度計を見ると、確かに26度ぐらいになっていましたから、それだと「温度管理」の範囲内には違いありませんからね。
 結局、前半の私の出番が終わるころになって、やっと涼しいかな、と思えるぐらいの温度には下がって来たみたいですね。でも、やはりこれは「温度管理」ではなく、使っている人が「暑いな」と思う感覚の方を大切にしてもらいたいものですね。でも、来週あたりは寒すぎるぐらいにギンギンに冷えていたりするかもしれませんね。そんな攻防は、夏一杯続きます。
 そろそろ「かいほうげん」の準備に入らなければいけない時期になっているのですが、いまいちインパクトのあるネタが集まらないので、ちょっといつ発行できるかは分からない状況にあったのですが、今年も「アンサンブル大会」をやることになって、その案内を出してほしいという希望が出されたので、それに合わせて具体的に動き出すことにしました。そうなると、それまでに確実に準備をしておかなければいけないことが出てきますから、それを順次片づけていく、というのが、私の手順です。
 そこで、まずは新入団員の写真を撮ります。今回、載せなければいけない人は全部で6人にもなっていましたから、早めに撮っておかないと間に合わなくなってしまいます。顔を合わせるのは毎週の合奏の時しかないので、その人がお休みされてしまうとどうしようもありませんからね。それで、網を張っていると、そんな被写体が続々とやってきました。その人が荷物を置いて楽器を組み立て終わるのを待って、「ちょっと、顔、貸してください」と、隣の個室に誘い込みます。そこで、とてもネットでは公開できないような写真を撮ることになるのです。
 いえ、別にヘンタイなアブない写真ではありませんよ。こんなふうに、そこにある白い扉をバックにして、楽器と一緒に撮影するだけのことです。
 結局、合奏が始まる前には、5人分の写真が撮れてしまいましたよ。すごいですね。もう一人も、休憩時間には来ていたので、これで全員分が撮れました。幸先がいいですね。これさえあれば、もうあとはいつもお願いしている原稿も締め切りまでには確実に入ってくるでしょうから、これで次号は完成したも同然です。
 写真を撮った人のほとんどは、今回が再入団で私のことは知っていますが、その他の人はまだ誰がどんな仕事をしているのかわからないはずです。一人の人は、私が「かいほうげん」を作っているということを知って、とても驚いた様子でした。「アマチュアの内部資料で、こんなすごいの作ってるなんて、信じられません」なんておっしゃってましたね。そうなんですよ。この前のお寺でのコンサートの住職の前説と同じで、慣れていない人は一様に驚くんですよ。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-21 21:14 | 禁断 | Comments(0)
ここには辛口ジンジャエールがあります
 私が最近参加している1発オケ、「杜の都合奏団」は、これまでに年2回のペースで6回のコンサートを行ってきましたから、もはや「1発」ではなく、「6発」の実績のあるオーケストラになっていました。でも、それも今回の「7発目」で終わることになってしまいました。このプロジェクトは指揮者のNさんがお一人ですべてのこと、人集めから会場の手配、もちろん練習と本番の指揮もすべて行っています。なんたって打ち上げの会場手配までも行っているという、まさに「ワンマン・オーケストラ」ですからね。ですから、そのNさんが仙台からいなくなってしまうことになれば、もう存続は不可能となるのです。今度のコンサートは言って見れば、「弔い合戦」でしょうか。いや、別にお亡くなりになったわけではありませんが。
 そこで、彼が選んだのが、マーラーの大曲「交響曲第5番」です。しかも、このオーケストラの今までのサイズをはるかに超える、「16型」というフルサイズのメンバーで演奏するというのですよ。普通、オーケストラの楽器編成はスコアに書かれていますが、実際に必要な人数までは書かれていません。つまり、管楽器はどの楽器が何本ときちんと決まっていて、それぞれが別々のパートを演奏しますが、オケの要である弦楽器の場合は、単に「弦楽5部」となっていて、ファースト・ヴァイオリン、セカンド・ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの5つのパートだけ書かれているだけで、それぞれのパートが何人ずつ必要か、というのは、ほとんどの場合楽譜には書かれていません。「ほとんど」というのは、きっちり何人とスコアに書く作曲家とか、ファースト・ヴァイオリンだけで16種類の楽譜を作って、それぞれ別のことを演奏させようとしている作曲家も、「現代音楽」ではよくあるからです。
 もちろん、いわゆる「クラシック」と呼ばれているオーケストラの曲では、そんなことはありませんから、その弦楽器の数は、演奏家に任されていることになります。プロのオーケストラの場合、貧乏なオーケストラはたくさんの奏者は雇えないので、「12型」ぐらいになりますが、お金持ちだと「16型」とか、「18型」で演奏することができるようになります。この「〇型」の数字はファースト・ヴァイオリンの人数、それよりスコアで下段になるにしたがって通常2人ずつ減っていきますから、「12型」では「12+10+8+6+4=40」で40人、「16型」では「16+14+12+10+8=60」で60人の弦楽器奏者が必要になるのです。
 「杜の都」では、今まではせいぜい10型でやってきたものを、今回は16型まで増やそうとしていました。とてもそんなことは無理だろうと思っていましたね。ニューフィルでさえ、そんな人数には全然足らないので、毎回エキストラさんに加わってもらっていますからね。しかし、Nさんはそれを集めてしまいましたよ。16型の弦楽器に、一部の金管楽器にはアシスタントを付けて、総勢95人編成のオーケストラを準備してしまったのです。これは、人数だけだったら仙台のプロオーケストラよりも大きなサイズになっていますよ。これでマーラーを演奏すれば、ものすごい迫力が出せるはずです。
 とは言っても、やはりいろいろ忙しい人たちの集まりなので、最初から弦楽器が全員揃っているわけではありませんでした。張り切って人数分の椅子を並べてみても、かなり空きが目立つ、という状態が、今までは続いていますが、まあ、先は長いのでそのうちこれが全部埋まるようになるでしょう。いや、いまだって、ニューフィルの音出しの時よりははるかに多い人数がいるので、ぐっとくるところもありますからね。1楽章の最初に弦楽器でテーマが出てくるところなどは、最初に聴いたときにはゾクゾクしましたからね。
 ただ、正直、この曲で私の担当のフルートはそれほど重要な役目はありません。はっきり言ってかなりヒマ。Nさんも、私に「フルートはあんまり目立たないんですねえ」なんて言ってましたね。そして「次回は、もっと活躍してもらえる曲をやりましょう」と続けました。え?次回?・・いや、それはたぶん私の聴き間違いだったのでしょう。
 きのうは、午前中にその3回目の練習がありました。その時は弦楽器だけではなく、管楽器も、かなり空席が目立ちました。オーボエが誰もいないので、長い休みではきっかけが分からずに早く出てしまったりしてしまいましたね。でも、たまにはこんなシビアな練習も必要です。
 それが終わって、すぐそばのおなじみのイタリアン・レストランでランチを食べたら、ソースの中になんだか毛髪のようなものが見えました。ちょっとこれを口に入れていたらつらかったな、と、それをお皿に貼り付けておいたら、下げに来たフロア・スタッフさんが気が付いて、「申し訳ありません、お作りしなおします」なんて平謝りです。別にそんな必要もなかったので「いいですよ」と言ったのですが、結局シェフまで出てきて謝ってくれ、代金は要らないということになりました。誠意がありますね。ちょっと前に、東京の大きなお店でエビのてんぷらを食べたら背ワタが残っていた、ということがありましたが、その時には別に店長も出てきませんし、代金もしっかり取られましたからね。それが、東京と仙台との違いです。東京の人は、どこかで人として必要なことを忘れてしまっています。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-18 21:29 | 禁断 | Comments(0)
かつどんが最高でした
 このところ、差し迫っての必要な仕事(「かいほうげん」の発行とか)はないので、もっぱら先の予定の下調べのようなことに精を出しています。とりあえずは来月行くことになっている渋谷駅周辺の情報収集です。目的地は駅前の「ヒカリエ」ですが、実はここが出来てすぐに行ったことはありました。確か、鎌倉で親戚の結婚式があった時に、前日に鎌倉駅前のホテルにチェックインしたらあとはヒマだったので、渋谷のタワーレコードにでも行こうかと思って、その前に食事に寄ったのでした。その時は、普通にハチ公前の改札から出て、そのまま地上を歩いてヒカリエの1階から入ったのですが、今回調べてみたら、どうやら駅から直通の歩道橋のようなものが出来ているみたいなんですね。渋谷駅から道路をまたいで、直接ヒカリエまで行けるという、仙台駅だったらヨドバシみたいになっているようなのです。それで、どこからその通路に続いているのか、色んな構内図を探して見たら、JRだと「中央改札口」からそのまま行けるようなんですね。その改札は、なんだかずいぶん高いところ、建物の3階あたりにあるようでした。
 昔、東京近辺に住んでいた時には、確かそんなところに改札なんかなかったような気がします。だいたい行ったのはNHKホールでしたから(N響の定期会員でした)普通にホームから階段を下に降りてハチ公前に出て、そのまま公園通りまで歩くというコースです。でも、最近は渋谷駅に行くとそんな単純なことではなく、上の方に行く階段やエスカレーターがあるようになっていましたから、そこを上るとその「中央改札口」に出るのでしょうね。そういえば、前に埼京線で渋谷で降りた時も、ホームからとてもとても長い通路を歩いた末にそんなところに出たような記憶があります。おそらく、埼京線が出来たころにこの改札口が出来たのではないでしょうか。ですから、今度は山手線のホームから上に上って、果たしてそこにたどり着けるか、試してみることにしましょう。
 そんな地図を見ていたら、そのJRの改札口の真向いに、地下鉄銀座線の改札(出口専用)があることが分かりました。銀座線というのは、地下鉄のくせに渋谷のあたりでは高架になっていて、そのままビルに突っ込んでいる、というイメージがあったのですが、こんなところに出口があったんですね。というか、何度かそこまで実際に乗ってきたことがあるはずですし、渋谷駅からも何階分か階段を上って銀座線の乗り場まで行っていたはずなのですが、そんな記憶もあいまいになっていました。もしかしたら、そんな記憶のかなたにあった改札口にまた出会えるかもしれませんね。まあ、お互いだいぶ変わっているはずですから、もう昔の面影はなくなっているのかもしれませんけどね。
 渋谷での目的地は、ヒカリエの中にあるシアターオーブです。そこで、ブロードウェイ・キャストの「ウェストサイド・ストーリー」が上演されるので、見に行くつもりです。これも、いろいろサイトを調べていくと、同じ演目がこの劇場のこけら落としでやってきた時のことを書いたブログがたくさん見つかりましたが、なんだかカットされていたところがあったようですね。確かに、上演時間も劇団四季だと3時間近くかかるものが、2時間半しかかかっていないみたいでした。まあ、私だったらどこがカットされているかはすぐ分かりますから、逆にそんなところを見つけるのも楽しみです。
 今回の上演に関しても特設サイトが出来ていて、さる有名指揮者がこんなインタビューを載せていましたね。実は、プロモーション用の番組(「番宣」ですね)が放送されていたので見ていたのですが、それがそのまんまここに転載されていたのでした。写真もその時のもの、なんだか別人のようにたるんだ顔になっているな、という印象を受けましたね。このインタビューの中で彼はこのミュージカルの音楽的なことを語っているのですが、その中で重要なモティーフとして「ド、ファ、ソ」という音型を述べています。ですから、普通の人が聴いたらそれは「C,F,G」だと思ってしまうでしょうね。でも、そんな単純な音型では、何の面白味もないのでは、とも思うのではないでしょうか。本当は、これは「C,F,G」ではなく、「C,Fis,G」なんですよね。まあ、彼の頭の中では「ファ」にシャープが付いていたのでしょうが、テレビを見る人でそんなことが分かる人なんかいませんって。それよりも、どうせ移調されているんですから「ファ、シ、ド」と言った方が正確に最初の増4度とそのあとの半音がきっちり伝わるはずなのに。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-16 22:44 | 禁断 | Comments(0)
まだ続編が作られそうな予感
 おととし公開された「ジュラシック・ワールド」は、映画館に行って見てました。それがやっとWOWOWで放送されたので、その時にどんな感想を持っていたのか、その時の「禁断」で確認しておこうと思いました。バックナンバーを繙いてみると、それが8月17日の書き込みであることが分かりました。封切られたのが8月5日だったのに、そのあたりはちょうど職場が一番忙しい時で、この頃になってやっと見に行けたんでしたね。そのころはまだ駅前には映画館が出来てなかったので、長町のMOVIXまで行ったのでした。その書き込みを読み返してみると、肝心の映画の感想はほとんどありませんでしたね。それよりは、その映画館で本編が上映される前に流されるCM映像についての苦情が書かれていました。いや、あれは本当にお金を出して見に来ている人に対してはとんでもない仕打ちだとマジで思っていましたからね。でも、最近、駅前の新しい映画館に行った時には、たしか予告編以外のものはやっていなかったような気がします。でも、MOVIXではまだ平然と流しているんでしょうね。
 正直、映画館で見終わった時には、数々の疑問点がありましたね。一番の疑問は、最後に「9番ゲート」を開けて出てくる恐竜はなんだったのか、というものでした。でも、それはそのバックナンバーを見ると解決されていたようなので、きっと見た後にネットを調べて、疑問が解けていたのでしょう。
 そんなことはすっかり忘れて、WOWOWで録画したのを見ていたら、やはりあの最後の恐竜はなんだったんだ、と思ってしまいました。というより、自宅で見ていたら途中で睡魔が襲ってきて、そのあたりの細かいところを見落としてしまったんですね。仕方がないので、もう1度、その寝込む前から見直してしまいましたよ。
 なんにしても、やはりあの映画は、辻褄が合わないところとか、登場人物たちの不可解な行動はいっさい気にしないで、ひたすらカタストロフィーを味わうことに徹した見方をしなければ全然面白くない、ということがしっかり確認できました。というか、それ以上のものは何も期待できないのが、最近のこういう大作映画なのではないか、という気さえしてしまいます。
 さっきのバックナンバーでは、「1作目へのオマージュ」なのではないか、ということが書かれていましたが、今回見直してみるとそれは間違いないことのように思えてきました。それどころか、実際に前作から連続しているような物がありましたからね。もちろん、それの最大のものが最後に登場するT-レックスなんでしょうね。実は、そんな単純なことが、最初に映画館で観た時には思いつかなくて、あれは共食いでいなくなってしまった新種の恐竜が、実は生きていたという設定なのかな、と思ってしまっていたことを、今思い出しました。
 CGで作られた生き物たちはとてもリアルでしたが、たまに「本物」のロボットが出てくるというのも、前作と同じこと、技術は進化しているように見えても、実際にやっていることは大して変わってはいないのですね。
 最近、職場の近くに、まるで映画のセットのような建物が出来ました。


 それこそ、中にT-レックスが住んでいそうな建物ですが、これはどうやらアパートのようなのですね。別のアングルで、入り口のドアが何個か付いていましたから。ところが、ご覧のとおり、外側に窓が一つも付いていません。たぶん、このアパートは墓地の真ん中に建っているので、住む人のことを考えて外が見えないようにしたのでしょうが、なんか不気味ですね。洗濯物や布団なんかはどうやって干すのでしょう。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-14 23:07 | 禁断 | Comments(0)
まだステレオ放送は始まっていません
 だんだん調子が上がってきて、ギャグもなかなか決まるようになってきた朝ドラですが、このところの展開は同じ脚本家の「ちゅらさん」そっくりになってきたのがちょっと気になりますね。いや、別に設定が同じでも全くちがう話がこれから始まるのでしょうから、そんなのはどうでもいいことです。要は、見て笑えて泣けれさえすれば、上質の朝ドラと認めてもらえるのですからね。
 時代的にも、この頃だと全く同じころに幼少期を過ごしたという世代がたくさんいることでしょうから、考証なども念がいっているようです。その時どきの実際の映像なども流すなど、同時代感をしっかりにじませているのではないでしょうか。ただ、細かいところではそんな考証が行き届かないところも出てきますから、そんなところもたかがドラマ、と言いながら許してあげるようにしましょうね。もしかしたら、作っている人はわざと間違った情報を織り込んで、見ている人を試しているのかもしれませんからね。
 ですから、こちらもきちんとそれに応えてあげなければいけません。今日のオンエアでは、かなり「気になる」部分がありましたからね。
 まずは、「事務員ではありません。オフィスレディです」というセリフ。これはちょっとギリギリ、という気はするのですが、この頃はまだ「ビジネスガール(BG)」と言っていたのではないでしょうか。もう少ししてから「BGというのはもっといやしい職業を指し示す言葉だから、オフィスレディ(OL)と言いなさい」というお触れが出ることになるのだ、というのが私の記憶です。
 もう一つ、「アプレ」という言葉も出てきましたね。確か、フランス語で戦後(アプレ・ゲール)をあらわす言葉を略したもののように記憶していますが、これなんかは私の親の世代の流行語だったような気がしてならないんですけどね。
 まあ、このあたりは、文献によっても様々ですから、確実に間違いだ、と決めつけるわけにはいきません。地域格差、というのもありますしね。
 でも、退職金代わりにもらったトランジスタラジオがアップになったとあっては、そんなことも言ってはいられません。
 なかなか精巧に作られた小道具ですが、「とと姉ちゃん」のように当時の現物を探し出してくればいいものを、なまじ丸ごとそれらしいモデルを作ろうとして、完全に墓穴を掘ってしまったようです。ちょっと見ただけでも分かる間違いが、3か所は見つかりました。
 まずは、この機械の名前。
 右下の部分をアップすると、こんな文字がありました。「FM/AM 2BAND RECEIVER」ですね。確かに、この頃はFM放送は実験段階でしたが始まっていましたから、FMとAMの2つのバンドがあるのは構いません。ただ、「レシーバー」というのは、当時はFM/AMチューナーが組み込まれていたアンプという、オーディオ機器の呼び名として定着していて、このような携帯用の機器には使われることはありませんでした。これは単なる「トランジスタラジオ」以外に呼びようのないものなのですよ。
 そして、この部分です。
 ダイヤルを合わせる目盛りが上下2段になっていますから、それぞれFMとAMとに対応しているのでしょうが、下段が「MW」となってますよ。その横には「Medium Wave」とありますから、それは「中波」の略であることが分かります。上段がFM、つまり「Frequency Modulation」なのですから、それに合わせればここはAM(Amplitude Modulation)でなければいけません。これは、それぞれ「周波数変調」と「振幅変調」のことですから、同じカテゴリーになるのですが、「Medium Wave」というのは波長のカテゴリーですから「Short Wave(SW)」つまり「短波」とセットで使わなければいけません。現物の「トランジスタラジオ」ではこんな感じですね。FMがまだ放送されていないころのラジオでは、このようにAMの「中波」と「短波」しか聴けなかったのです。
 そして、確実に間違いだと自信を持って言えるのが、「MHz、kHz」という周波数の単位です。下の「現物」では「KC」とか「MC」になっていますね。これは、当時は周波数には「C(サイクル)」という単位が使われていたためです。「C」(正確には「c/sec」)から「Hz」に変わるのは1972年のことなのですね。ですから、このドラマの時代にこんなラジオは絶対に存在していないのです。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-13 00:08 | 禁断 | Comments(0)
今度のニューフィルの定期もここです
 私はもうすっかり足が遠のいていますが、大学の合唱団のOBたちがこのところ活発に演奏会を開いているようです。その出演者からチケットをいただいていたので、行ってきました。今日は、北海道、仙台、東京、九州のそれぞれ国立大学の長い伝統を誇る男声合唱団のOBが集まったジョイント・コンサートです。会場の萩ホールのまわりには、出演者のお友達でしょうか、お年を召した人がひしめいています。いいお天気なので、みんな日陰に座って休んでいますね。そのうちに列が出来始めましたが、それは屋根のない炎天下に延びていったので、それに耐えられる人しか並びません。私も、そんなに長い時間ではないと思ったので並んでいましたが、結構きましたね。やっと開場になって中に入ったら、冷房がきいていたのでホッとしました。
 本当はバルコニーで聴きたかったのですが、あそこはあまりに目立ちすぎるので2階席を目指します。入ってみると、後ろ半分には出演者のような人たちが座っていました。その中に知り合いがたくさんいたので、まずはご挨拶、前半分はまだガラガラだったので、一番前に座ります。
 4つの団体は、それぞれ20分程度のステージをこなしていました。最初に出てきた団体の中に、杖を突きながら入場している人が2人ほどいたのにちょっと驚きました。そのうちの1人は椅子を用意してもらっていたようですね。でも、その方は初めのうちは椅子に座らずに、必死で立って歌おうとしていました。もう立っているのもままならないほどで、楽譜もめくれないほどですから、心配になってきますね。でも、考えてみればOBというのはこういう世代の方が中心になっているのですから、こういう方がいてもおかしくないはずです。あの「オケ老人」の世界ですね。大半はしっかりしている人のはずなのに、演奏も老人感が満載で、ちょっと聴いていてつらくなってしまいました。
 でも、次に歌った団体は、同じ年代のOBのはずなのに、全然違う前向きさがありました。テナーの声もよく出ていて、老人感は皆無です。それでも、歌っている曲では「時間をください」みたいな歌詞があって、なにか切実な思いまで伝わってきます。これには、圧倒されましたね。
 休憩後の団体は、コダーイの女声合唱のための曲を歌っていましたが、日本語の訳詞が付いていましたね。やはり、気持ちは分かりますがこれを男声、しかもかなりの高齢者が歌うのは、相当の違和感があります。ハーモニーはとてもきれいでしたけど。
 そして、最後が私の大学のOB合唱団。曲はタダタケの「富士山」です。それを、今回最大の人数(100人近く)で歌ったのですから、迫力はものすごいものがありました。このホールは低音がかなりブーストされますから、ベースの質感はとてつもないものです。トップテナーも、よく知っている安定感のある人の声がしっかり聴こえてきますから、安心して聴いていられます。まさに、大人数男声合唱ならではの魅力がフルで迫ってきます。もちろん、それだけで聴きごたえは十分なのですが、これだけの声が出ているのなら、もっと細かいところまできちんと仕上げれば、もっともっと素晴らしいものができるのでは、という残念感も、ちょっとは感じてしまいます。
 実は、2週間後に同じ会場で、やはりこのぐらいの人数の「富士山」を聴くことになっています。それはどんなものに仕上がっているのか、楽しみです。私の場合、この曲が合唱を再開してみようと思ったきっかけですからね。
 そして、最後出演者全員(250人だとか)による演奏です。最後の「箱根八里」だけピアノ伴奏が入りますが、その人が楽譜を落としてしまったのに、すぐに拾って何事もなかったように弾き始めたのが、すごかったですね。
 「富士山」の途中で、客席の赤ん坊が泣きだしました。その泣き声は曲が終わるまで聴こえ続けていました。これは絶対にあってはいけないこと、こういう時の母親がとるべき道は、速やかに赤ん坊を抱えてホールの外に出ること以外にはありえません。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-11 22:01 | 禁断 | Comments(0)
まだ、新宿駅の西口からは外に出られません
 この間東京に行った時には、新しい道が見つかったり、前もって調べておいた隠れルートに実際に行ってみたりと、オペラ以外にも楽しいことがありました。
 まずは、朝に東口の駐車場に車を置いて、駅に行こうとしたら、いつものエスカレーター(写真に左端)の前に新しくオープンしたばかりのホテルの入り口があって、その中にエスカレーターが見えました。「仙台駅」と書いてあるぐらいですから、ここから駅まで行けるはずです。
 予想通り、仙台に初めてできたという「成城石井」の横を通って、中央通路に出ました。
 そこからは、この、前からある新幹線改札への直行入口からまたエスカレーターに乗れば、最短で行けます。
 一方、終点の東京駅の方では、前から気になっていることがありました。八重洲口の改札口は北、中央、南と3つあるのですが、それ以外にも「日本橋口」というものがあるのです。ただ、確かにこれは看板は目にしたことはあるのですが、実際にそこから出たことはありません。というか、新幹線を降りて普通にホームから下に降りると、そんなところに行く案内は全然ないのです。
 構内図で見るとこんな感じ。ピンク色の構内からは左上の「日本橋口」は完全に隔離されているんですよね。いったい、ここから出るには、どこを通ればいいのでしょう。
 それは、そこにもう1枚の構内図、ホームの配置図を重ねれば分かります。日本橋口は、新幹線のホームの北の端から直結しているのですね。
 ですから、私も、降りたらまっすぐホームを北に向かって歩きました。他のお客さんはみんな階段やエスカレーターで下に行ってしまいましたから、この案内があるあたりには誰もいませんでした。
 その先、本当にホームの端っこが、改札口への入り口でした。こんなところがあるなんて、知ってました?
 そこから出てくると、右手にはすぐキッチン・ストリートの看板があります。
 これで、今まで謎だったことが一つ解明されました。おそらく、これで東京駅の通路は、ほとんど手中に収めたことになります。もう、どこからでも出たり入ったりできるようになっているはずです。
 でも、それで喜んでいてはいけません。来月は渋谷駅のあたりに行くことになっています。道玄坂ではないですよ。あそこは東京駅以上に複雑ですから、いったいどうなることでしょう。というか、埼京線のホームって、あれはいったいなんですか。ほとんど隣の駅じゃないですか。まあ、東京駅の京葉線よりはましでしょうが。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-09 21:39 | 禁断 | Comments(0)
カンブルランは新国に来てました
 最近、仙台のFM局が音楽づいていますね。タワーレコードとのコラボで「No Music No Date FM!」などという、恥ずかしすぎるコピーまで作って、盛り上がっているようです。そこで、色んな番組でゲストがやってきた時にも、パーソナリティが音楽がらみの質問などを交えてトークが進む、というような場面をよく耳にするようになってきます。そんな時にゲストに「あなたのルーツミュージックは何ですか」聞くと、「荒井由美でしたね」とか答える、なんてことが起こります。彼の根っこ(ルーツ)となっている音楽(ミュージック)、という意味で使ったのでしょうが、普通はこういう時に「ルーツミュージック」という言葉を使うのは明らかな誤用です。この言葉は、音楽用語としてきっちり定義されているもので、歴史的にポピュラー音楽の元になった音楽、という意味が与えられています。具体的にはゴスペルとかディキシーランド・ジャズ、ブルーグラスといったジャンルの音楽ですね。そのようなものが進化、あるいは変化して、今の音楽になったと考えられるものです。そう考えれば、「あなたのルーツミュージック」というような言い方は出来ないことは容易に分かります。もちろん、「荒井由美がルーツミュージック」などということは、絶対にありえません。
 クラシックの場合は、「ルーツミュージック」に相当するものは何になるのでしょうか。まあ、中世やルネサンスあたりの音楽なのでしょうか。それらは、脈々とその後の音楽の底辺を支え、現代の音楽にまでしっかりその影響を残しています。
 20世紀を代表する作曲家、オリヴィエ・メシアンも、そんな「ルーツ」を大切にしていた人なのではないでしょうか。決して頭でっかちにならずに、どんな時代でも通用するような感覚にあふれた彼の音楽は、多くの人を魅了してきました。シェーンベルクの後期の音楽はもうしばらくしたら完全に忘れ去られることでしょうが、メシアンの作品はこれからも愛され続けるはずです。
 そんなメシアンの唯一のオペラ、「アッシジの聖フランチェスコ」は、今まで国内では全曲が演奏されることはありませんでしたが、今年11月に、コンサート形式で全曲の日本初演が行われることになりました。東京では19日と26日にサントリーホール、そして、23日には滋賀県のびわこホールと、全部で3回のコンサート、シルヴィア・カンブルラン指揮の読売日本交響楽団です。このニュースを聴いたときには、絶対に聴きに行きたい、と思いました。これも、この間の「ジークフリート」と同じぐらいの時間がかかるオペラですけどね。
 何を隠そう、私はメシアンと、この作品の大ファン、今まで出ていた録音と映像は全て(と言ってもCDが2種類とDVDが1種類だけですが)持っています。DVDはオーケストラがステージの上で演奏する限りなくコンサート形式に近いものでしたが、それでも十分に楽しめましたから、この読響のステージも期待が出来ます。これはもう、発売初日には「ぴあ」で買ってやろうと、虎視眈々とその日を待ちました。
 発売日が発表されたのは、それからしばらくしてのこと、その日はお昼から「杜の都合」の練習がありましたが、発売は10時からなので間に合うでしょう。ところが、時間になってぴあに行ったら、まずはネットがつながりません。アクセス過多でパンクしていたんですね。それでも5分ぐらいでつながりましたが、なんと座席指定が出来るのは11時からなんですって。そんなこと、きいてませんよ。というか、ぴあの場合劇団四季のように最初から座席指定はできないようですね。そして、もちろんその時点で、数日前から始まっていた先行予約のため、BC席はすべて売り切れていました。
 ここは、焦る気持ちを抑えて11時まで待つしかありません。私にとって、座席指定はマスト、できれば2階席のBブロックで聴きたかったので、そこがなければ買わなくてもいいかな、ぐらいに思ってました。ところが、やっと座席指定のところまで行ってみると、なんと2階席はどのブロックもすべてなくなっていたではありませんか。もちろん、東京の両方の日をチェックしましたが、どちらも同じでした。日本のオーケストラでこんなことがあるなんて、信じられませんでした。それでも、やっぱり聴きに行きたいので、まだ残っていた1階席を買いましたけどね。
 それをニューフィルの友人に話したら、彼(彼女?)も行きたがってチケットを買おうと思ったのだそうですが、サイトでその日のうちに完売したことを知って、がっかりしていましたね。

[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-07 22:13 | 禁断 | Comments(0)
つばめKITCHENのメニューは、つばめグリルとちょっと違います
 きのうは、一人で旅に出てきました(探さないでください、とか)。
 いえ、そんな青いものではなく、単なるかっこつけなんですけどね。とにかく、まるまる6時間同じ場所に座り続けるという苦行のために東京に行ってくるだけのことです。まあ、途中で休憩はありますけど。
 ワーグナーのオペラの全曲は、だいぶ昔のバイエルン国立歌劇場の引っ越し公演で「ワルキューレ」を見たことがあるだけ、こればっかりは仙台で見ることなど全くあり得ませんから、この前新国で「カルメン」を見た時に、これをやることを知って、チケットを買ってみました。時間も、マチネだったら2時に始まって8時に終わりますから、最終のはやぶさで帰ってくることが出来ますし。
 ただ、問題はありました。ご覧のように幕間に休憩が2回ありますが、それがそれぞれ45分も取ってあるのですよ。まあ、なんたってワーグナーですから、歌手もオーケストラもそのぐらいの休憩は必要なのかもしれませんが、普通のコンサートでは20分ぐらいの休憩が1回あるだけですから、お客さんにとってはあまりに長すぎます。
 もっとも、おそらくこの時間に食事をしようという人も見込んでいるのでしょう。しかし、それだったらグラインドボーンやバイロイトのように1時間半ぐらい取ってもらいたいものですね。どこか近くでちゃんとした食事を摂ろうと思ったら、これでは短かすぎます。私は、仕方がないのでお隣のオペラシティの地下のロッテリアに行きましたけどね。
 でも、帰ってきたら、ホワイエにはいつの間にかたくさんの「屋台」が出ていたではありませんか。飲み物やサンドイッチ、さらには「ミーメのキッチン」とか言って、ちゃんとしたハヤシライスなんかも出していましたよ。1皿600円ですって。オペラハウスのホワイエでこんな値段は、安すぎます。こんなことをやっていたんですね。ただ、ここで買ったはいいけど、それを食べる場所を見つけるのにちょっと苦労しそうですね。最悪、立ったままお皿を左手に持って食べなければいけないかもしれません。
 さらに、入るときには無かったものがもう一つありました。
 ここは、モギリの前のエントランスで、開演前はこのようにシャッターが下りてます。「カルメン」の時には、このあまりにオペラハウスらしからぬ閉鎖的な態度の物証を撮り忘れていました。これが、休憩時間には、モギリの場所をもっと前に持ってきて、この空間にスタッキング・チェアをずらりと並べて、そこに座って時間をつぶせるようにするのですよ。たしかに、ロッテリアから帰ってきたらここにみんな黙々と座っていましたから、ものすごい違和感がありましたね。ここはオペラハウスのロビーではなく、病院の待合室か、と思ってしまいましたね。いや、いまどきの病院だったら、もっとふかふかのゆったりしたソファーを用意しているところだってありますよ。この前のクロークの不手際といい、ここは絶対何か勘違いを犯しています。
 オペラの方は、やはり勘違いをしている客がすぐ前の席に座っていたために、視界を遮られて腹が立ちましたが、演奏は素晴らしい歌手たちの歌に、まさに酔いしれてしまいました。最初のミーメ役のアンドレアス・コンラッドからして、ジークフリート役のステファン・グールドよりもすごい声を聴かせてくれていましたからね。もっとも、おそらくグールドはこのあたりは少し声をセーブしていたのかもしれませんね。もう、しり上がりに声の伸びが増していって、完全に圧倒されました。ヴォータン役のグリア・グリムスレイはちょっと軽めの声ですが、それが狡猾さを出していたのかもしれません。後半になって登場するエルダ役のクリスタ・マイヤーと、ブリュンヒルデ役のリカルダ・メルベートもすごかったですね。メルベートはずっと寝ていたせいでしょうか、立ち上がりはちょっと不安でしたが、最後はグールドともども、ホール一杯に声を響かせていました。
 最悪だったのは小鳥役の日本人のキャストたち。そもそも、なんで4人も必要なのか、全く理解できません。そして声がお粗末なだけではなく、体型もお粗末な人もいましたね。場末のストリッパーのような安っぽい肌襦袢を着ていますが、もろに三段腹が見えてしまうのは醜悪すぎます。
 それと、このプロダクションは故ゲッツ・フリードリヒが最後にフィンランドの歌劇場で手掛けたものなのだそうですが、装置もそこで使われたものをそのまま使っているためでしょうか、新国のプロセニアムの上半分がふさがれていました。「カルメン」の時の広々としたステージを期待していたのに。第3幕の第1場などでは、ヴォータンの乗ったステージがせり上がるのですが、そうなるとさらに圧迫感が強まってしまいます。それと、些細なことですが、第1幕のセットでは、2階席からは歌手が後ろに降りていく階段の手すりが丸見え、興ざめです。「共同制作」というのは、このような不具合を強制されるものなのでしょうかね。
 そんなアラ探しばっかりやっていたのは、オーケストラが何か違うな、という感じがあったからなのでしょうか。とにかく淡泊すぎて、ワーグナーらしいドロドロとしたものが全く感じられないのですよね。編成はハープは4台(楽譜の指定は6台)しかありませんでしたが、あとはしっかり16型の弦楽器がピットに入っていたのに。
 でも、バンダでコール・アングレ(ジークフリートの葦笛)を吹いていた人が、ニューフィルにトラで来たこともあるMさんでした。とっても「ヘタ」で、すごくよかったですね。
 幕が下りたのが19:44、予定より早く終われば、ギリギリ最終の一つ前のはやぶさに乗車変更しようかなと思っていましたが、これでは絶対無理です。予定通り、ゆったりと夜の東京を一人で楽しんできましたよ。
[PR]
by jurassic_oyaji | 2017-06-05 21:34 | 禁断 | Comments(2)