おやぢの部屋2
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国内旅行
 連休前半、きのうはふと思い立って日帰りで東京まで行ってきました。
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 一緒に行った愚妻は、「仙台駅の正面に熊がいっぱいいるよ」と言うので行ってみたら、それは熊ではなくペンギンでした。JRならではのキャラクターが、武将のコスプレをしていたんですね。しっかり記念写真が撮れるスペースもあったので、デスティネーション・キャンペーンで仙台にやって来た人になりきって、写真に収まります。そういえば、ここに来る前に通ったバス停では、「ループルせんだい」の乗り場がいつになく混雑していましたね。
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 この前東京に来た時は八重洲口を出てすぐホテルに行ったので、丸の内口には来てません。初めて完成品をちゃんと目にすることが出来ました。とても駅舎とは思えない、素敵な建物に生まれ変わりましたね。こんな真正面のポイントに歩いて行けるというのが、またすごいところです。薄汚い高層ビルばかり作っている東京の人が、こんな粋なことをするなんて、殆ど奇跡です。でも、その前にデカデカとオリンピック招致の看板が出ているのは興ざめ、ぶち壊しです。しかも、その文面が「オリンピックを日本に」ですよ。日本人を東京都民と一緒にして欲しくはありません。
 この向かい側にある「KITTE」に行ってみたら、建物に入る前にエスカレーターに向かう列が出来ていました。その列にくっついて中に入ったら、列がとぐろを巻いてます。そこまでして行くほどのものでもないと思い、早々に外に出て、新丸ビルに向かいます。そこは全然空いていたので、久しぶりにおいしいてんぷらを食べることができました。
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 銀座のデパートに行ったら、こんな信じられない案内がありました。なんという勇気。でも、誰もそれに従っていないのが笑えますね。東京都民に正しいことを教え込むことの無意味さを、このデパートは知るべきです。もう1軒行った別のデパートにはこんなものはありませんでした。
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 12階建のユニクロに行ったら、最上階から向かいの松坂屋の屋上が見えました。昔懐かしい屋上遊園地が、まだこんな大都会にも残っていたんですね。とことんしょぼいゴーカートかなんかで子供を遊ばせているのは、昔を懐かしむ東京都民なのでしょうか。でも、この建物はもう少しすると取り壊されてしまうんですってね。日本の原風景が、また一つ失われます。
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 帰りの新幹線は、こんな「はやて」でした。E5系に普通の「こまち」の車両が連結されてます。こんな姿も、もうすぐ見られなくなるのでしょう。
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 チケットを買ったのは前日でしたから、「こまち」の車両の一番前しか空いてませんでした。すぐ目の前にこんな看板がありますから、いやでも目に入ります。矢口高雄がキャラクターをデザインした銘柄もあるんですね。
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 他に見るものもないのでその看板の文字を見ていたら、こんな文章だったのには愕然としてしまいました。日本語の約束を全く逸脱しているので、そもそも文章になっていません。良くこんなものがプレゼンを通ったものです。これだったら、「悪文」の誉れ高いNAXOSの帯コピーの方が、まだマシです。
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 私の収穫は、銀座のヤマハで見つけたデュリュフレの「レクイエム」のスコアです。今までずっと探していたものが、やっと手に入りました。これは、あしたの「おやぢ」のネタになるでしょう。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-30 21:45 | 禁断 | Comments(0)
ALLELUIA
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Julia Lezhneva(Sop)
Giovanni Antonini/
Il Giardino Armonico
DECCA/478 5242




ロシアの新星ユリア・レージネヴァ(ロシア風だと「レズネワ」が正しいのでしょうが)のデビュー・アルバムは、おととしNAÏVEから出ていましたが、ついにDECCAから「メジャー・デビュー」となりました。最近はクラシックに関しては何が「メジャー」なのかはよく分からない状態ですが、まあ「腐っても鯛」ということで。
前回はロッシーニのオペラアリア集でしたが、今回は4人の作曲家によるモテット集です。いずれも最後に「Alleluia(アレルヤ)」という神をたたえるテキストが歌われているので、こんなタイトルになりました。まあ、モテットといっても音楽的にはアリアとレシタティーヴォをつなげたものですから、オペラと変わることはありません。もちろん、「イタリア・オペラ」ですね。歌詞はラテン語ですが。
その「4人」とは、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ポルポラ、そしてモーツァルトです。最後のモーツァルトの「アレルヤ」こそ有名ですが、ほかの3曲は聴くのは初めて、そもそもポルポラの作品はこれが世界初録音なのだそうです。
バックはアントニーニが指揮をしているイル・ジャルディーノ・アルモニコ、ブックレットのアントニーニの写真からは、かつてのやんちゃ坊主というイメージは全く消えていて、すっかり「おっさん」になっていたのにはびっくりです。彼ももはや40代後半ですから、それ相応の風貌なのでしょうが。
しかし、最初のヴィヴァルディのイントロは、相変わらずのハイテンションで、まずは一安心、これはもう1曲目からコロラトゥーラの嵐ですから、レージネヴァにとっては聴かせどころ、心地よい高揚感とともに、完璧なテクニックを披露してくれます。レシタティーヴォを挟んで今度はかわいらしいアリアが登場しますが、こちらも魅力満載です。彼女の声はちょっと低めで、貫録のようなものまで感じられます。
ヘンデルの曲の場合は、さらに「アダルト」な雰囲気が漂います。曲の作り方はやはりヴィヴァルディより丁寧で、より深みのある趣ですね。
ポルポラになると、装飾の付け方に独特の味があることが分かります。トリルともビブラートともつかない、不思議な歌い方があちこちに出てくるのですね。このあたりも、時代の先端を行った作曲家の「企業秘密」だったのでしょうか。この3人、同じバロックの時代にあって、最後の「アレルヤ」ではそれぞれに個性を披露しているのが、面白いところです。ヴィヴァルディはひたすら生真面目に、ヘンデルは三連符を使って優雅に、ポルポラはさらに華やかに、でしょうか。
モーツァルトになると、同じイタリア・オペラであっても、作曲様式は全く変わっていることが分かります。3曲目の「Tu virginum corna」などは、まさに「古典」という落着きよう、レージネヴァは、重心の低い安定感のある歌い方で、さらにその「違い」を強調してくれています。
そして、最後の「アレルヤ」では、メリスマの頭にちょっとした「タメ」を作るなど、いかにもモーツァルトらしい表現を聴かせてくれます。それにしても、彼女のテクニックは驚異的、何しろ、後半の長いメリスマを、19小節間ノンブレスで歌いきっているのですからね。そして、エンディングはオクターブ高く歌うヴァリアントを採用、最高音の「C」(実際の音は「H」ですが)をものの見事に決めていますよ。声の質が低いので高音は苦手かな、と思っていたら、あっさりとこんな完璧な「技」を披露してくれるのですから、もう感服です。
バロック・ヴァイオリンの音にちょっと刺激が足らないのは、やはりSACDではなかったせいでしょうか。もっと個々の楽器の生々しさが聴こえれば、ソリストとオーケストラとの対決がより楽しめたのに。

CD Artwork © Decca Music Group Limited
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by jurassic_oyaji | 2013-04-29 22:26 | オペラ | Comments(0)
ヴェルディ合唱団
 前回は「日立文化センター」などと書いてしまいましたが、しばらくしたらこれは「日立ファミリーセンター」の間違いであることに気付きました。人間の記憶なんて、ほんとにあてにならないものです。
 いずれにしても、連休がやってきました。とは言っても、私にとっては普段出来ないようなことを地味にやるぐらいのことですがね。例えば、この間のニューフィルの定期演奏会の写真をネットにアップ出来るような状態にしたり、そのあとの「懇談会」の録音を聴いて議事録を起こしたり、というような仕事ですね(まだ出来てません)。そこで、きのうは、そんな写真の中から打ち上げに特定して楽しい写真を撮ってくれたNさんのものを、まとめて一つのページとしてニューフィルの公式サイトにアップしてみました。これは、「禁断の写真館」というタイトルで、ずっと前から連載しているシリーズなのですが、その名の通りちょっとシラフの時に見たら恥かしくなるような写真ばかりが集められていますから、関係者以外には見られないように、しっかり認証をかけてあります。
 これは、最近では写真の上にマウスを置くともう1枚別の写真が現れるという「技」が使われています。その2枚目を見て、ちょっとびっくりしてもらおうという趣向ですね。たくさんの写真の中から、こういうセットにしたら面白そうな組み合わせを見つけ出して、作ってみました。かなり面倒くさそうな仕事ですが、実際はその前に作ったものをひな型にして、写真をそこで使っていたものと同じサイズにしておいて、ファイル名だけを書き換える、というだけのことで、簡単に出来上がってしまいました。完成品はこちらです。もちろん、ニューフィルの掲示板用のパスワードがないと見ることはできません。こんな楽しみを共有したいと思っている、特にヴァイオリンをオーケストラで弾きたいと思っている方は、ぜひ団員になって、パスワードをゲットしてみてはいかがでしょうか。私も、後ろ姿で参加しています。
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 きのうは、そんなことをやったあとで、夕方には合唱の練習に出かけました。連休中でも、きのうと今日はやっていたのです。この練習は、なんと言ってもすごいのは本番の指揮者が最初から指揮をするということです。合唱指揮者ではなく、全体を指揮する指揮者がですよ。普通はこんなことはまずニューフィルでは考えられません。もちろん、本番指揮者は東京などに住んでいることもありますが、なんと言ってもそうそう指揮者に来てもらえるような資金もありませんしね。ですから、普段は練習指揮者が細かいところをしっかり押さえて、指揮者に見てもらえるような基礎を作り上げておきます。
 今回の合唱では、そんなごくごく初期の段階から本番指揮者が作り上げるわけですから、もう最初から密度の濃い練習が期待できるはずです。でも、やはりそんな「ごちそう」は最後に取っておいた方が良いわけで、まだメンバーが譜読みも出来ていない段階で指揮者が来ても、必ずしも良い練習が出来るとは限りません。私が行き始めた時もそんなちょっとチグハグな状態が続いていましたね。指揮者の要求にメンバーが付いていけてないのですよ。ですから、全体で流す前に、もっと細かいところをパート内でチェックするような練習をしておいたらいいのになあ、とずっと思っていました。
 実は、今日はその指揮者の方の都合が悪く、メンバーの中の指揮者が代わって練習することになっていました。これは、そんな今までのストレスを解消してくれるような、とても実のある練習でした。要するに、まだちゃんと出来ていない細かいところを、根気よく直していく、というだけのことなのですが、少なくとも私にとっては、今まで不安だった箇所がすっかりなくなって、自信を持って歌える状態にまでなりましたからね。なによりも、本番指揮者にはちょっと恐れ多くて言えなかったようなことも、直接言うことが出来ましたから。
 連休明けには、すぐにオケとの合わせが入ります。ここまでやっておけば、ひとまず安心でしょう。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-28 21:29 | 禁断 | Comments(0)
Okihiko Sugano/Recording Collection
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Amadeus Webersikne(Org)
Janos Starker(Vc),
岩崎淑(Pf)
Auréle Nicolet(Fl),
小林道夫(Pf)
宮沢明子(Pf)
AUDIO MEISTER/XRCG-30025-8(XRCD)




菅野沖彦さんというのは、ほとんど「伝説」となっているレコーディング・エンジニアの名前です。あるいは、ちょっと前までは「オーディオ評論家」として広く知られていたのではないでしょうか。4枚組のXRCD、それにしても、作曲家や演奏家ではなく、一人のエンジニアの仕事のアンソロジーなんて前代未聞です。
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実は、菅野さんに関してはこんな本が、2007年に出版されています。ここでもご紹介した、クラシックの名録音を集めた本の著者、嶋護さんが作った、菅野さんのすべての録音のディスコグラフィーです。その中では菅野さんの録音の素晴らしさを実証するために、実際の「音」が付録のハイブリッドSACDに収録されています。音源はマスターテープから直接DSDにトランスファーされたもの、確かに、それを聴けばこのエンジニアが飛びぬけて優れた耳を持っていたことがはっきりとわかります。
この本が今回のXRCDを企画するうえで何らかの意味を持っていたことは明らかです。この中で「古今の無数にある録音の中でも最高峰のランクに属するもの」と持ち上げられている、シュタルケルのチェロ独奏による「パガニーニの主題による変奏曲」など、SACDのサンプルに含まれている曲が収録されているのですからね。マスタリングはもちろん「XRCDの産みの親」杉本一家さんですから、おそらく最高のものが提供されることでしょう。同じマスターテープから作られたXRCDSACDとの「真剣勝負」を、この耳で確かめることが出来るはずです。
まずは、シュタルケルが弾いたハンス・ボタームントというチェリストが作った「パガニーニ変奏曲」から聴き比べてみましょうか。驚いたことに、これは、チェロの音色自体が全く違っていました。良く聴いてみると、SACDではかなり目立って聴こえていたヒスノイズが、XRCDではずいぶん少なくなっています。杉本さんは、ノイズを軽減するような措置を取っているのでしょうか。正直、これは意外でした。こんなことをしてしまったら、菅野録音の肝心なものがなくなってしまいます。実際、ここでは演奏の勢い自体が全く変わったもののようになってしまっています。
もっと違いがはっきりしているのがウェーバージンケが演奏しているバッハの「オルゲルビュッヒライン」からの「O Mensch, bewein' dein' Sünde großBWV622です。XRCDでは、ペダルの低音がヘ音譜表の下の加線E♭以下の音が全然聴こえないのですよ。SACDでは、その3度下のCまで、これでもかというほど重低音が鳴り響いているというのに。これは、タイムコード01:5002:17付近ではっきり聴き分けられます。おそらく、これはマスタリング云々以前の問題で、使ったマスターテープが別物だったのでしょう。嶋さんの本にはそのあたりのコメントがあって、LPを作るときには製造上の理由でこの重低音はカットされていたというのですね。確かにこんな重低音は、普通のカートリッジではトレースできません。杉本さんが使ったのは、このLP用のマスターテープだったのでしょう。嶋さんは、その前のもの、録音の際に回っていた4チャンネルから2チャンネルにミックスダウンしたマスターを使ったのだそうです。
しかし、杉本さんともあろう人がこんなお粗末なことをやっていたなんて、ちょっと信じられない思いです。そもそも、XRCDにはマスタリングの日にち以外のデータは全く掲載されていませんでした。シュタルケルの場合も、嶋さんの本では「菅野さんが録音したものではない」と明言されているコダーイが収録されているのですから、この企画自体が相当いい加減なリサーチのもとに進められていたとしか思えません。
とても残念なことですが、菅野さんの録音の本質を聴きたいと思っている人は、こんなXRCDを買ってはいけません。ブックレットに嶋さんのインタビューが載っていますから、何も知らなければこれだけで信用してしまうのでしょう。極めて悪質です。

XRCD Artwork © Japan Traditional Culture Foundation
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by jurassic_oyaji | 2013-04-27 23:19 | Comments(0)
命名権
 きのうは、愚妻が入っている女声合唱団の演奏会でした。これがあるというので、愚妻は私の演奏会にも来ないで、ずっと練習をしていたのですね。たしかに、いつもながらの全曲暗譜やら振付やら、さらには手話と、よくこれだけのことを覚えられたなあと感心するほどの仕上がりでした。
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 自分で写真を撮っておいて、一体ここはどこだろうと思ってしまうぐらい、青年文化センターのコンサートホールのステージが変わってしまいましたね。ちなみに、このセンターはもうすぐ「日立システムズ文化センター仙台」と呼ばれるようになるそうですね。例の「東京エレクトロンホール宮城」みたいに、二つの地名が建物を挟むという、最悪のセンスの名前になってしまいます。まあそれでも、今までの「青年文化」という、なんの実態を伴っていない名前よりはましなのでしょう。しかし、その名前からかつて駅前にあった「日立文化センター」を思い浮かべる人がいたとしたら、それはかなりの「仙台通」と言えるのではないでしょうか。ほんとにあったんですよ、そういうのが。ちょっと小ぶりのホールがあって、よくピアノの発表会などに使われていましたし、確かフルーティストのマクサンス・ラリューの公開レッスンなんかもやっていたはずです。
 つまり、いずれは「日立システムズ文化センター仙台コンサートホール」という長~い名前になるはずのホールで、その合唱団が歌っていたわけです。今回は最後のステージで、同じ指揮者が指導しているもう一つの女声合唱団との合同演奏なども行われました。そこで出てきたのが、「振り付け」です。ほんと、今の女声合唱団といったら、まっすぐ立ったまま演奏するなどということはまずありません。必ず「振り」をつけて、歌だけではなく「踊り」も楽しんでいただこうというところが殆どなのですね。というか、高校の合唱団などは、これがもう徹底されているみたいで、確かにその完成度の高さには舌を巻くこともありました。
 でも、それも場合によっては、あまり喜んでもらえないこともあります。きのうの演奏会がそんな感じで、お客さんはかなり高齢の方が多かったため、ステージで軽やかに踊りまくっている合唱団に対しては、なにか冷ややかな視線を送っているように、私には感じられました。そうなんですよ。こういう「振り」というのは、自分たちだけでやったのでは必ず浮いてしまうのですよ。これは、お客さんたちも巻き込んで一緒に楽しんでもらうことが絶対必要、いや、別にお客さんに踊ってくれということではなく、自分たちの踊りが共感を持って受け止められている、という実感が伴うことが求められるのではないでしょうか。
 そのステージはアニメや映画の音楽など、楽しいものばかりでしたが、曲ごとにメンバーの一人が軽快なMCを入れていて、さらに親しみを増していたようでした。「メリー・ポピンズ」とか「マイ・フェア・レディ」といったミュージカル映画の中の曲も歌われていましたよ。でも、「『マイ・フェア・レディ』では、ヘップバーンの歌をジュリー・アンドリュースが吹き替えた」などと、間違ったことをしゃべったりしてはいけません。あの吹き替えをやったのはマーニ・ニクソンという有名な人なのですから。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-26 21:52 | 禁断 | Comments(0)
WAGNER/Tannhäuser
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Robert Dean Smith(Tannhäuser), Christian Gerhaher(Wolfram)
Nina Stemme(Elisabeth), Marina Prudenskaya(Venus)
Marek Janowski/
Rundfunkchor Berlin(by Nicolas Fink)
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
PENTATONE/PTC 5186 405(hybrid SACD)




ヤノフスキとベルリン放送交響楽団による世界初のワーグナー作品のSACDツィクルス、順調にリリースが進んで、これは第6弾となる「タンホイザー」です。仙台ニューフィルの会報ではありません(それは「カイホーゲン」)。すでに第7弾の「ラインの黄金」もリリースされていますから、きっちり今年中には全10作が出そろうことでしょう。当初は9作買った人には最後の「神々の黄昏」がプレゼントされるという権利をゲットするための「ヴァウチャー券」というものが同梱されていたのですが、これにはなぜか入っていません。どうせフォークトが歌っている「ローエングリン」は買ってませんから、全巻そろうわけがないので、どうでもいいことなのですが。
そして、前作の「トリスタン」からは、もう1ヵ所今までと違っているところがありました。それは、裏表紙にある録音方式の表示です。
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このように、今まであった「DSD」のロゴの代わりに「PCM HI-RES」つまり「ハイレゾPCM」のロゴが入っているのですね。そもそもSACDとはDSDによって記録されている媒体なのですから、SACDであればすべからく「DSD」ロゴが表記される、という方が、正しい使い方なのでしょう。実際、オリジナルの録音がアナログのものでもPCMのものでも、この「DSDロゴ」は入っていますからね。そういう意味では、「ハイレゾPCMSACD」などというありえないものがここでは表記されていることになります。ですからこれは、おそらくこのレーベルとしてはオリジナルの録音フォーマットをここで表示していることになるのでしょう。額面通りに受け取れば、今まではDSDで録音していたものが、ある時点でハイレゾPCMに変わったということなのでしょう。実際、DSDで録音したものはほとんど編集ができませんから、現場ではまずPCMで録音してそれを編集、最終的にDSDのマスターを作るというのが現在の一般的なSACDの製造工程のようですね。ただ、「PCM HI-RES」ロゴがあるものは間違いなくオリジナルがハイレゾPCMということになるのでしょうが、「DSD」ロゴの場合は果たしてオリジナルフォーマットがDSDなのかどうかはわからないのですね。ですから、こんな変なロゴを入れるのではなく、BISのように録音データのところにオリジナルフォーマットを表記するというのが、最も誤解を招かないやり方なのではないでしょうか。
DSDであれ、PCMであれ、この一連のワーグナーの録音を担当しているPolyhymniaのスタッフは、彼らのかつての職場であったPHILIPSレーベルのサウンドポリシーを非常に大切にしているように見受けられます。それが、このヤノフスキが指揮をしているワーグナーとのベストマッチなのか、という点ではちょっと首をかしげざるを得ませんが、ここで登場しているベルリン放送合唱団に関しては、見事にそのソノリテが生かされているのではないでしょうか。今回から合唱指揮者がエーベルハルト・フリードリッヒからニコラス・フィンクに替わったようですが、この合唱団の柔らかく伸びやかな響きは絶品です。特に男声だけの「巡礼の合唱」などは、もしかしたらワーグナーの舞台作品としてはちょっと方向が違うのでは、と思う向きもあるかもしれませんが、音楽としてはとてつもない感動が与えられるものです。このシリーズがコンサート形式の公演だったことが、これほどの素晴らしい結果をもたらしたのでしょう。
タイトル・ロールのロバート・ディーン・スミスも、やはりコンサートのメリットを存分に生かして、最後の「ローマ語り」でベスト・コンディションになるように絶妙のペース配分を行っていました。しかし、そのために犠牲になったものは、あまりに大きすぎます。
なんと言っても光っていたのは、ゲルハーエルのヴォルフラムでしょう。こちらはそんな小細工はなしで、最初から最後まで絶妙の表現を聴かせてくれていました。もちろん、「夕星の歌」のオーケストラも、ソロアルバムの比ではありません。

SACD Artwork © PentaTone Music b.v.
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by jurassic_oyaji | 2013-04-25 22:51 | オペラ | Comments(0)
初見大会
 この間、5月に行われる「駅コン」のことを書きましたが、その時に主催者のサイトにもリンクを張っておきました。もちろん、これは新田さんが仙台でのコンサートを指揮するので、その案内という意味があったのですが、同時に仙台の合唱団が上野駅でのコンサートに出演する、という「ネタ」があったからです。わざわざ東京からお誘いを受けるなんて、ちょっとすごいな、と思いませんか。いや、もちろんこれは明らかなミスなのですが、もしかしたら本気にしてわざわざ聴きに行く人がいたりしたらまずいのではないか、と思い、ずっとこのサイトをチェックしていました。そうしたら、きのうになって、その合唱団の部分がなくなりましたね。直す前のページを画像にして取ってありましたから、見比べてみてください。赤丸で囲んだ部分がそうです。
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 その、仙台駅に出演される新田さんとの演奏会に向けてのニューフィルの練習が始まりました。いつもだと演奏会が終わった3日後になんかにはやらず、1週間の休みが入るのですが、今年はそれだと連休にかかってしまって間が空き過ぎるということで、そんなタイトなスケジュールになってしまいました。「タイト」というのは、その初練習の時にはメインの曲をとりあえず通して合奏してみよう、ということをやるのが慣例になっているからです。いろいろ誤解を受けているようですが、我々はアマチュアの団体ですから、新しい譜面をもらってその場で演奏できるような能力を持っている人だけが集まっているわけではありませんから、「初見」とは言っても必ず前もって譜読みをしておかなければまともに合奏に参加することはできません。いや、プロの場合でも、初めて演奏する曲の時には、管楽器のトップの人たちは前もって楽譜を借り出してしっかりさらっておくものだ、というのは、茂木大輔さんの著作の中でも語られていますからね。
 ということは、定期演奏会に向けて、ショスタコーヴィチの難しい譜面と格闘している間は、そんな新しい楽譜に目を通すことなど出来ませんから、それが終わって2日か3日の間しか、さらう時間がないということになります。これは「タイト」ですよ。
 私の場合は、今回のメインのシベリウスの1番ではトップ担当、一応ソロで目立ちそうなところだけは、かなりしっかりさらっておきました。まあ、メインは第3楽章ですね。ですから、この楽章だけはほぼ大過なく乗り切ることが出来ました。しかし、第2楽章ではカウントが分からないままに適当にやっていたので、途中で小節が全く分からなくなり、完全に「落ちて」しまいましたよ。せめて、CDに合わせて吹いておけば、大まかなテンポ感はつかめたのでしょうが、とてもそんな時間はありませんでした。あとでスコアを見て愕然としたのですが、私が落ちたあたりは、フルートはソロ、もしくはソリでの登場ですから、他のパートをあてにすることがそもそも出来ないような状態だったのですね。これがシベリウスなんですね。こんな風に、フルートを裸で合奏の中に放り出すのが好きなSだったんですよ。でも、そんなことは言ってられませんから、さっそくスコアから、他のパートのきっかけをパート譜にメモです。これで、連休明けには落ちることだけはなくなっていることでしょう。
 もう一つ、初練習の恒例行事が「懇談会」という名の反省会です。私は、さっそくこの前にホールの駐車場のことを言ってみましたが、なんだかきちんと前の方にも車を誘導していたのを目撃した人もいたりして、ちょっと事実が曖昧でした。どうなっているのでしょう。それと、他のパートの失態を名指しで取り上げて、「弾けない人は弾くな」などと暴言を吐いて顰蹙を買っていた人もいましたね。気持ちはほんとによく分かりますが、それだけは決してこのような場で口にしてはいけないことなのですよ。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-24 21:22 | 禁断 | Comments(0)
Works for the Paetzold Contrabass Recorder
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Anna Petrini(Cb. Rec)
dB/dBCD143




もろ「ジャケ買い」のアルバムです。ブロンドのとても美しい女性が、なんだか木工品を口にくわえて目を向いている、という写真があまりにインパクトがあったものですから。
まず、この「木工品」は、「ペッツォルト・コントラバス・リコーダー」という、れっきとした「楽器」です。門外漢にはなじみのないものですが、すでにリコーダー、つまりブロックフレーテの関係者の間では、アンサンブルの低音用にしっかり認知されているもののようですね。日本では全音が輸入販売しているようで、こちらで見られるように、1本40万円ほどで買うことが出来るそうです。
ただ、これによく似た楽器の「パーツ」は、大昔からありました。それはパイプオルガンに使われている木管のパイプです。
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リコーダーもオルガンも、発音原理は同じです。この木管パイプを見たドイツのリコーダー製作者のヨアヒム・ペッツォルトという人は、甥のヘルベルト・ペッツォルトと一緒にこのオルガンのパイプをリコーダーに応用することを考え、1975年にこの「スクエア」型のF管コントラバス・リコーダーを開発したのです。でも、普通「リコーダー」といえば木材をくりぬいて作られるものですから、このように合板を張り合わせたものは、やっぱり「木工品」、ホームセンターで板を買って来て作った夏休みの宿題みたいにしか見えません。せめて、もっときちんと塗装を施したりすれば「楽器」らしく見えるものを。
もちろん、この「楽器」は普通のアンサンブルでも使われますが、現代の作曲者たちは、これをソロ楽器、あるいは、エレクトロニクスと組み合わせて用いることで、新たなサウンドを追求しています。
そんな「楽器」に魅せられたのが、この美しい1978年生まれのスウェーデンのリコーダー奏者、アンナ・ペトリーニです。それまで普通のリコーダーを演奏していた彼女は、現代音楽のシーンでこの楽器が演奏されているのを聴いて大きな衝撃を受けたそうです。そして、彼女自身も多くの作曲家に新しい作品を委嘱して、この楽器の可能性を演奏家としてさらに追及していくことになるのです。
今回、「dB(デシベル)」という、音の強さの単位を名前にしたいかにも音の良さそうなスウェーデンのレーベルから出た、彼女の初ソロアルバムがこれです。聴く前には手を拭いて(それは「オシボリ」)。いずれもこのペッツォルト・コントラバス・リコーダーを演奏しているもので、収録されている5曲のうちの3曲が、彼女によって委嘱された作品です。
あいにく、ここに登場する5人の作曲家の名前は、全く聞いたことのないものでした。しかし、それぞれにこの楽器に抱いているイメージが異なっているのが興味深いところです。つまり、それぞれの作品が、とても同じ楽器で演奏されているとは思えないほどに、そこで展開されている世界が完全に別のものになっているのですね。一つには、ここではこの楽器が「生」で演奏されていることがほとんどないために、楽器そのものの音がほとんどイメージできない、という事態があるからです。中には、ドミニク・カルスキ(1972年生まれ)の「Superb Imposition」のように、「生」で演奏することによって、この楽器のキータッチの打楽器的な効果を知らしめるものも有りますが、おそらく、この楽器の可能性は、アンプによって音を増幅したり、エレクトロニクスによってさまざまに変調することによってこそ、大きく開かれていくものなのでしょう。
マリン・バング(1974年生まれ)の「Spril Rudder」という作品では、楽器の中にマイクを挿入して、打楽器的な側面をさらに強調していますし、マティアス・ペテルソン(1972年生まれ)の「SinewOod」では、逆に小さなスピーカーを楽器の中に入れて、そこから流れるサイン・カーブの音源が演奏者のフィンガリングやブレスによって共鳴が変化する様子をコントロールしたりと、そこには、「木工品」ならではのアイディアが満載です。

CD Artwork © dB Productions
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by jurassic_oyaji | 2013-04-23 23:26 | 現代音楽 | Comments(0)
萩ホールの駐車場
 ニューフィルの定期演奏会も終わって、今度は本格的に合唱モードに入らなければいけないのですが、なにしろ今度の火曜日にはシベリウスの初見大会が待っていますから、その準備もしなければいけません。何回かさらってみましたが、高音がやたら多いのが大変です。指がもつれてしまわないようにしっかり練習をしておかなければ。
 でも、きのうはその合唱の練習日だったので、これには出ておかなければ。こちらももう本番まで2カ月を切ってしまったというのに、いまだに歌えないところがたくさんあるのですから、もうこれからは1回だって休むわけにはいきません。ほぼ1カ月ぶりに行ってみたら、さすがにみんなかなり歌えるようになっていましたから、追いつかないことには。
 でも、私にはかなり進歩したように思えても、指揮者などはまだまだ練習が必要だと思っているみたいですね。今までは最初の30分は発声練習にあてていたものが、それをなくしてすぐ曲の練習に入りましたし、なんでも次回からは終了時間を30分延長するのだそうです。うーん、確かに焦る気持ちは分かりますが、時間を延ばすだけではなく、もっと効率的な練習方法も必要な気がします。男声の場合私が出ている時には一度もパート練習をやっていなかったようですが、この段階できっちりパート練習をやっておくことがぜひ必要だとおもうのですがね。正直、これだけの人数がいるところで、全体練習だけをやっているというのは、私は不安でしょうがありません。まっ、そんなことは私が考えなくても、指揮者やパートリーダーはとっくに承知しているのでしょうが。
 そんな大変な週末が終わって、職場に行ってみると、演奏会に来てくれた社長から、ちょっと困った話を聞いてしまいました。車で行ったら、駐車場がいっぱいで停められなかったというのですね。毎回演奏会には来てくれる人たちで、もちろん萩ホールにも何度も車で来ていましたから、駐車場の事情はよく分かっていて、開場の30分前に行ってみたそうなのです。そうしたら、その時点で駐車場の入口には何台かの車がいて、案内の人に「一杯です」と言われてしまったのだそうです。どうやら、いつもはホールの前の広場の周りにある通路に誘導していたものが、おとといは学生が花見のために広場を占拠していて、車を入れることが出来なかったようなのですね。確かに、あの時撮った写真を見ると、通路には自転車などが置いてありますね。
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 開場時間になっても、まだ明るいですから、学生たちはそこにいたのでしょう。あるいは夜桜見物でしょうか。もちろん、そういう時には坂を下りたところにある有料駐車場を使うことになるのでしょうが、85歳の母親にその坂道を登らせるのはあまりにも酷なこと、社長はタクシーが拾えそうな街中の駐車場まで行って、そこからタクシーで萩ホールまで行ったんですって。
 このホールの駐車場に関しては、今までにもいろんな場面でいやな思いさせられてきましたが、現実に前の広場をきちんと開放していたこともあったのですから、そこが使えないのであればそれなりの注意喚起を主催者に対して行うべきなのではないでしょうかね。それが団員に周知出来ていれば、今回のうちの社長のような悲劇は起こらなかったはずです。
 チケットを送った人で、利府町あたりから車で来て、いつもすぐ電話で感想などを伝えてくれる人がいますが、まだ何の連絡もありません。もしかしたら、結局車を置くことが出来なくて、そのまま帰ってしまったのかもしれませんね。今回の入場者数はやはり県民会館よりは大幅に少なくなってしまいました。もはや「萩ホールは交通の便が悪いので、集客は見込めない」という噂は、市民の間には完全に定着してしまったのでしょう。今回のような事態が続く限り、このホールに未来はありません。
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by jurassic_oyaji | 2013-04-22 21:36 | 禁断 | Comments(0)
MERCURY LIVING PRESENCE/The Collector's Edition 2
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Various Artists
MERCURY/478 5092(55 CD)
              478 5256(6 LPs)




ほぼ1年前にご紹介したMERCURYCDLPボックスの続編が出ました。前回はCDが50枚でしたが、今回は1割増しの55枚のボックスです。LPは同じ6枚ですが。
なにしろCD55枚ですから、とても全部を聴くことはできません。しかも、これらはすべてにボーナス・トラックが入っていて、オリジナルのLP1枚以上のコンテンツですから、なおさらです。ですから、まずは、同時にLPで発売になったアイテムの聴き比べということになります。
もちろん、その作業はいかにLPの音が優れているか、ということを確認することにしかならないのは、聴く前から分かっていました。この日のために、ちょっと不安のあったカートリッジも新品に交換して最高のコンディションでLPを聴いたのですから、なおさらです。まず、最初に手にしたアンタール・ドラティとロンドン交響楽団の1962年録音のシェーンベルクなどのアルバムでは、最も音色的な違いが分かりそうなウェーベルンの「5つの小品」を聴き比べてみると、もうそれぞれの楽器の存在感がまるで違います。マンドリンなどはCDではまるで別の楽器のように聴こえてしまいますし、チェレスタも別物、総じてそれぞれの楽器の持つ「綾」が、きれいさっぱりなくなっています。CDだけを聴く分には、とてもスマートな音として味わえるのかもしれませんが、LPで本来の音を聴いてしまえば、それは何とも人工的な、まるで機械のような奇怪な音にしか聴こえません。
もう一つ、曲としては聴きなれているサン・サーンスの「オルガン」を、ポール・パレーとデトロイト交響楽団の1957年の録音で聴いてみました。これは、トゥッティの弦楽器の音が、LPでは集合体の中からしっかり個々の楽器の音が感じられるのに、CDでは一塊の鈍い響きにしか聴こえません。ここで使われているオルガンはそんなに重厚な音が出る楽器ではないようなのですが、CDではさらに安っぽい、まるで電子オルガンのように聴こえてしまいます。
1990年代に行われたこれらのCDのマスタリングでは、オリジナル・プロデューサーのウィルマ・コザート・ファインが自ら3チャンネルのマスターテープから2チャンネルマスターへトランスファーするためのコンソールを操作しています。ボックスに同梱されているブックレットには、その時の写真が載っていますが、脇のラックにはPCM-1630らしきものが見えます。当時は16-bitの限界はそれほど意識されてはいなかったのでしょうね。
予期せぬことでしたが、CDボックスの最後の方に、とんでもないものを見つけてしまいました。ラファエル・プヤーナという、コロムビア出身のチェンバリストのアルバムです。
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これは「The Golden Age of Harpsichord Music」というアルバムですが、これ以外にも「プレイズ・バッハ」と「バロック・マスターピース」というアルバム、全3枚です。このジャケットを見ればわかるように、録音当時の1960年初頭では「チェンバロ」といえばこれしかなかった「モダンチェンバロ」が使われているものです。これは有名なプレイエルの「ランドフスカ・モデル」ですね。
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このパワフルな、まるで怪物のようなモダンチェンバロの音には圧倒されます。ピアノと同じ金属フレームに張られた金属弦の音色は強靭そのもの、なんせ、曲が終わっても音がそのまま伸びているのなんて今の(というか、「昔」の)チェンバロでは考えられないことです。もしかしたら、ダンパー・ペダルも付いていたりして。これも、例のSpeakers Cornerから復刻盤が出ているのですが、こればっかりはこれ以上いい音で聴く意味が感じられません。そのジャケットがこちら。CDでは見事に写真が裏焼きになってましたね。
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実は、こんな風にCD化にあたってはジャケットのデザインも変更されているのですが、中にはオリジナルとは似ても似つかないものに変わっているものもありました。一連のCD化には、「復刻」という意味合いはなく、あくまで新しいメディアでの「再生」というコンセプトだったのかもしれません。
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CD & LP Artwork © Decca Music Group Limited
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by jurassic_oyaji | 2013-04-21 21:13 | オーケストラ | Comments(0)