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ゲルギエフ/ミュンヘン・フィルのチケット
 ちょっと前に、今年の11月にゲルギエフがミュンヘン・フィルと一緒に仙台にやってくるという、最近の仙台の音楽事情(というか、コンサートホール事情)ではありえないようなニュースを聞いて、とても興奮してしまいました。こんなメジャーな指揮者やオーケストラが来るなんて、もしかしたら2008年のノリントンとシュトゥットガルト放送響以来ではないでしょうかね。いや、もしかしたらもっと来ていたのかもしれませんが、あくまで私が聴きに行ったアーティストの中では、ということですので。まあ、それも当然のことでしょう。何しろ仙台にはまともなコンサートホールが一つもないのですからね。
 しかし、その曲目とソリストを見たときには、ちょっと手放しで喜ぶわけにはいかないな、と思ってしまいました。ピアニストとして共演する方が、あまりに有名すぎる人だったからです。確かに、その人は間違いなく素晴らしいピアニストですし、私もラフマニノフの協奏曲を聴いたときは本当に感動に近いものをおぼえたことがありましたが、あまりにも人気が先行しすぎていて、せっかくの才能がちょっと無駄な方向に行ってしまっているような気がしているのですよね。この方がソロでコンサートを開けば、そのチケットは即日完売するそうですが、そんな過剰な人気はかなり異常ですよ。
 ですから、私としてはあくまで「生」ゲルギエフを聴いてみたいと思っているものの、そのコンサートは間違いなくそのピアニスト目当てのお客さんが殺到するという、ちょっと私の趣味としては許しがたいものになってしまうと思うと、なんか行ってもしょうがないような気がしてしまうのですよね。
 でも、そんな半年以上も先のことですから、それに関してはじっくり考えようと思っていたら、その決断を迫られる事態は、意外と早くやってきてしまったのです。そろそろチケットの発売時期に関して何か情報が出ているのではないかと主催者のサイトを覗いてみたら、一般発売は4月末ですが、なんとその前に「先行発売」があるというではありませんか。それが今日、2月28日だというのですよ。そこには、主催者である放送局の9時半からのローカル番組でその案内が述べられる、というのですね。それがどの程度のものなのか、例えば何枚ぐらい売るのかとか、どこに申し込むのかというのが知りたかったので、その放送局に電話をしてみたら、あくまでも「番組を見てください」の一点張りでした。となると、その番組を見るしかありませんよ。
 そこでは、チケットぴあの電話番号が紹介されていました。そして、なんでも発売枚数は200枚なのだそうです。一般発売ではまず買えるわけはないと思っていますから、こんなチャンスは逃せないと、もうすぐにダイヤルし始めましたよ。そもそも、電話がつながることすらないと思っていましたからね。
 でも、意外なことに電話はあっさりつながり、チケットもなんということはなしに取れてしまいました。そこでもらった番号で、すぐにセブンイレブンでチケットの現物を買うことができました。そこで初めて座席番号がわかることになるのですが、なんとそれは前から3列目、オーケストラを聴くには最悪のポジションですよ。そういえば、さっきのアナウンサーは「1列目から順番に受け付けていく」と言ってましたね。ということは、会場の座席表を数えてみると、私は70番目ぐらいに買ったということになりますね。一人4枚まで買えるそうですから、人数はもっと少ないでしょうね。でも、試しに今電話をかけてみたら、まだ席は取れるみたいですね。まだ200枚は売れていないのでしょうか。
 こんなことなら、一般発売まで待って席を選んで買った方がよかったかな、などと思ってしまいますが、それはあくまで結果論、まあ、ちょっと拍子抜けはしたものの、まずはゲルギエフを足元から見られることにはなったので、喜ぶことにしましょう。
 そんなゴタゴタが片付いたので、この間買ったタキシードを受け取りに行ってきました。「お直し」があったのですよね。さっそく着てみたら、ウィングカラーに蝶ネクタイをなじませるのにちょっとてこずりましたね。やはり、初めてのものは慣れておかないとまずいですね。本番前にこんなことをやっていたら大変なことになるところでした。そこで一応、記念写真を。

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by jurassic_oyaji | 2015-02-28 22:53 | 禁断 | Comments(0)
RAVEL, LASSER/Piano Concertos GERSHWIN/Rhapsody in Blue
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Simone Dinnerstein(Pf)
Kristjan Ja()rvi/
MDR Leipzig Radio Symphony Orchestra
SONY/88875032452




シモーヌ・ディナースタインというアメリカのピアニストは、写真で見る限りほとんど「アイドル」という感じがしていました。しかし、実際は1972年9月の生まれといいますから、もう40を超えた「おばさん」だったのですね。調べてみるものです。もちろんご結婚もされていて、お子さんもいらっしゃるようです。とてもそうは見えませんね。このジャケット写真でベルボトムのジーンズの裾をなびかせながら歩いている姿は、どう見ても20代のギャルですよ。
この写真は、ニューヨークの地下鉄のブロードウェイ・ラファイエット通り駅で撮影されたそうですが、上にある駅名表示板がひと工夫されています。「マルS」というのが、東京の地下鉄のように、路線ごとにアルファベット表示されているマークとシモーヌの頭文字をかけているのでしょう。でも、出来ることなら、もっと「本物」らしく見えるように「汚して」欲しかったものです。
その下の、いわばアルバムタイトルにあたる「Broadway~Lafayette」という駅名が、このアルバムのコンセプトも表しています。ブロードウェイと、ニューヨークの通りの名前にまでなっている、フランス人でありながらアメリカ独立戦争の英雄となったラファイエットの名前によって、アメリカとフランスの音楽の橋渡しをしようという意味が込められているのでしょう。そこで取り上げられたのが、ラヴェルのピアノ協奏曲とガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」、そして、フィリップ・ラッサ―というアメリカ人の父親とフランス人の母親を持つアメリカの現代作曲家(育ちは青森…それは「ラッセー」)のピアノ協奏曲(世界初録音)です。
2007年に、自ら制作したバッハの「ゴルトベルク変奏曲」がTELARCレーベルからリリースされ、それがビルボードのクラシック・チャートで1位を獲得するというまさに大ブレイクを果たしたディナースタインは、TELARCからは3枚、その後2010年にSONYに移籍して、さらに5枚のアルバムをリリースしました。これまでの彼女は、ソロか、デュエット、あるいは室内オーケストラとの共演だけで、フル・オーケストラを従えての録音というのはこれが初めてとなります。
そして、ラヴェル、ガーシュウィンというのも、彼女が録音するのは初めてのはずです。そのラヴェル、なんか、とても力が入っている演奏だな、という気がしたのは、まずはピアノの音がかなり目立って録音されていたせいだったのかもしれません。コンチェルトですからピアノが目立つのは当たり前かもしれませんが、この作品の場合、適度に「抜いた」ところがないと、なんだかフランスの音楽には聴こえてこないのですから不思議です。もしかしたら、それはアルバムのコンセプトを前面に出して、「アメリカ風ラヴェル」を演出したからだったのでしょうか。
ところが、ガーシュウィンの方も、今度は「アメリカ」があまり感じられません。いや、「アメリカ」というよりは「ジャズ」、でしょうか。これは、バックのオーケストラの資質なのかもしれませんが、冒頭のクラリネットソロからしていかにもどんくさいテイストで、肩に力が入りすぎているように思えてしまいます。オーケストラ全体も、低音があまりにも立派なものですから、まるでヨーロッパの「クラシック音楽」のように聴こえてしまうのは、明らかにこの曲にとってはマイナスにしか働かないはずです。ピアノ・ソロも、とても生真面目に弾いている感じ、そこからはヨーロッパ大陸のとりすましたピアニズムは聴こえても、ティン・パン・アレイの猥雑さは全く感じられません。
その間を取り持つというコンセプトで演奏されているラッサーの協奏曲には、バッハへの共感が込められているそうですが、その「コラールの引用」というのがいまいちピンと来ないので(コラールは短調なのに、モティーフは長調、とか)、何か肩透かしを食らったような気になってしまいます。

CD Artwork © Sony Music Entertainment
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by jurassic_oyaji | 2015-02-27 20:57 | ピアノ | Comments(0)
フルートは無事手元に戻りました。
 この間、私のフルートが拉致されてしまいました。行方も分からず途方に暮れていると、きのう一本の電話が。・・・
 「フルートの修理が終わったんですが、配達の時間指定はいかがいたしましょう?」
 そうでした。てっきり身代金を要求する電話だと思ったら、この間の日曜日にメーカーのクリニックに見せに行ったら、そこでは直せないと東京まで持って行ってあったんですね。調子が悪かったのは、足部管のジョイント。去年東京まで行ってリペアをしてもらった時に、前よりもかなりユルくなっていたので、直してもらおうと思っていたんですよね。そういう事情ですから、当然身代金(修理費)は要求されませんでした。
 それが、今日の午前中に届きました。こんな大きな箱に入って。
 開けてみると、中は緩衝材でいっぱい、それに埋もれてフルートのケースが隠れていました。
 引っ張り出すと、ケースの周りには緩衝材が静電気でくっついていましたよ。こんなに厳重にしなくてもいいのに。
 ジョイントの具合はすっかり良くなりました。この間の練習ではしばらく使っていなかったムラマツを吹いたら、もうすっかりシグネチャーに慣れた体には、結構抵抗がありましたね。これで、演奏会は安心です。
 最近の暖かさですっかり社内の雪も融けたので、少し体を動かしてみようと竹藪の手入れをやってみました。
 こんな風に古くなった竹が立ち枯れになっているので、これを取り除く作業です。こうなる前に竹を間引いておけばよかったのですが、なかなか手が付けられなくて(業者も、なかなか忙しくてやってくれません)、結局ここまでなってしまいました。完全に枯れているのは、ちょっと引っ張れば抜けてくるのですが、そうでないのは根元からチェーンソーで切り取ります。何しろ長さがハンパではないので、切ったものを一旦平らな所に置いて、適当なところで切って先にある枝を鉈で払い、幹はさらに短く切って積み上げます。
 こんな感じで、それぞれのパーツを分けて、処分しやすいようにしておきます。これを5本もやったらクタクタになってしまうので、それが1日の作業の限界、ここに転がっている長い竹は、またこの次にチェーンソーで切ることになります。
 でも、3日ぐらいこれを続けたら、枯れた竹はほとんどなくなりましたね。あと一歩、今年の「たけのこ掘りたいかい?」までには、全部処理しようと思っているのですが、時間が取れるかどうかがネックです。
 地面からは、ふきのとうが顔を出していましたね。春はもうすぐです。
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by jurassic_oyaji | 2015-02-26 21:52 | 禁断 | Comments(0)
ZOFORBIT/A Space Odyssey
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ZOFO(Eva-Maria Zimmermann, 中越啓介)
SONO LUMINUS/DSL-92178(BD-A)




なんか、いろんな文字がごちゃごちゃになっているジャケットですが、「ZOFO」というのが演奏家の名前です。「ゾフォ」とでも読むのでしょうが、もちろん團伊玖磨とは無関係(それは「ぞふぉさん」)。それに、惑星なんかの軌道を意味する「orbit」とを組み合わせて作った言葉が、アルバムタイトルになっています。これだけで8文字ですから、太陽系の「惑星」をすべて置き換えられるぞ、という悲しくなってしまうほどの陳腐なデザインですね(ご丁寧に、ちょっと外れた軌道に「冥王星」までが)。
その「ZOFO」という略語の正体も、いろいろ考えるのもばからしいほどのくだらないものでした。正解は「20-finger orchestra」ですって。「20」を「ZO」に置き換えるというのは、べリオの「Opus No. ZOO」からの影響でしょうかね。疲れることをやってくれたものです。
その名前にもあるように、これは「20本の指」、つまり4本の腕でピアノを弾くという、ピアノ連弾の形、スイス人のツィンマーマンと日本人の中越啓介という男女が2009年に結成したペアチームです。写真を見ると、別に美男美女というわけではないのに、何かファッショナブルなセンスが光っていて、ビジュアル的にもなかなかのものですし、もちろん演奏もそんな外観を裏切らない華やかな名人芸が光っています。
ジャケットでも分かる通り、このアルバムのメインは、ホルストの「惑星」です。ホルスト自身が作った楽譜としては「2台ピアノ版」→「オーケストラ版」→「ピアノ連弾版」という3つの形が知られていますが、ここではそれらをすべて参考にして新たにこの二人が編曲を行った「ZOFO版」が使われています。今まで2台ピアノ版も含めて多くのピアノ・デュオの演奏を聴いてきましたが、これはその中でも最高位に置かれる素晴らしいものに仕上がっています。変拍子、ヘミオレといった、この曲独特のリズム感に、目の覚めるような鮮やかなスキルで切り込んでくるところなどは、まさに現代ならではの「惑星」という爽快感があります。「木星」なども、有名な聖歌の部分をこともなげにあっさりと処理しているあたりが、とても潔くていい感じ。このテーマを演歌調でこってりと歌い上げている某シンガーのいやらしさが耳についていた人にとっては、これは格好の「口直し」になるのでは。
テンポもかなり速めなので、オーケストラ版とは全然イメージが変わって聴こえてきます。というより、100人のメンバーによるオーケストラでは絶対に出来るはずのない精密な表現が成し遂げられていることに、おそらくオーケストラの奏者などは嫉妬感を抱くことでしょう。もちろん、そこまで感じさせることのできるピアノ・デュオは、なかなかいません。
この「惑星」を挟む形で、エストニアのシサスクの「The Milky Way」と、アメリカのクラムの「Celestial Mechanics」という、同じ編成のやはり宇宙がらみの作品が演奏されています。ただ、編成は同じでも、ここで彼らが行っているのはピアノの弦に異物を挟んで音を変えるという「プリペア」という操作です。世代の異なるこの2人の作曲家の、それぞれの「プリペア」の妙を、楽しめますよ。若いシサスクは、あくまでサウンドとしての面白さの追求、ケージに近い世代のクラムは、そこにもっと別の世界を込めている、といった違いでしょうか。余談ですが、最近さる自称「現代音楽演奏家」が、このようにピアノに手を加えることを「プリペアドする」と言っているのをネットで見つけてしまいました。なんと恥ずかしい。
そして、最後にはやはりアメリカの若い世代のデイヴィッド・ラングの「Gravity」という、まさに宇宙ならではのタイトルの、下降スケールが「重力」をあらわしている穏やかなピースで、「宇宙の旅@キューブリック」の幕が下ろされます。
BD-AとCDが同梱されていますが、もちろんBD-Aで聴きました。そのディスプレイで録音スペックが間違って表記されていたのが、ちょっと目障りでしたね。

BD-A Artwork © Sono Luminus LLC
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by jurassic_oyaji | 2015-02-25 21:32 | ピアノ | Comments(0)
新宿は11年前も暑かった
 きのうは、まるで春になったかのような陽気でしたね。東京なんかでは気温が17℃まで上がったのだとか、こうなると、ほとんど「初夏」というような温かさですね。まだ2月なのにそんなにあったかくなってしまったのは、別にクマムシのせいではありません。というか、あの曲のPVを見て、不覚にも涙を流してしまいましたよ。結構ヒットしているようですが、あれは曲自体の良さが正当に評価された結果だと、私は思っています。最近まれに見る、素直に心が動かされる曲だ、と、本気で思っていますからね。
 いや、そういう話ではなく、まだ2月なのに、やはり同じようにあったかい日を東京で迎えたことがあったことを、つい思い出してしまったものですから。それは、今から11年前、2004年の2月のことでした。東京で私の大学時代の合唱団のOBが集まって作った「コール青葉」という合唱団ができる前の年、その2年ぐらい前からその大学の合唱団の創立50周年かなんかで盛り上がって、仙台にOBが集まって2年連続で演奏会をやった時に、「これを東京の人にも聴いてもらおう」ということで、今も毎年使っているオペラシティのコンサートホールでそのコンサートがありました。この合唱団は、OBの男声だけではなく、大学時代の仲間の女声合唱団のメンバーまで取り込んで、200人ぐらいの大人数のものになっていました。私はそこまでは参加するつもりはなかったのですが、なぜか愚妻がその女声のつながりで参加していたものですから、それを聴きに行ったのですね。その本番の2月22日に東京に行ったら、やはりきのうみたいなものすごい暖かさだったのですよね。本当に、道行く人たちは真夏の服装だったのを、今でも覚えていますよ。
 そんな正確な日付は、「禁断」の「ばっくなんばあ」を検索して、確認することができました。ほんと、ただサイトのコンテンツとして書き続けていただけのものですが、それが11年後に役に立つ日が来るなんて、思ってもみませんでしたよ。これはパスワードで保護してありますから、限られた人しか見ることができないという点で、限りなくプライベートな「日記」に近いものとなっていたのでした。
 その前後の書き込みを見て、最近ちょっと思い出せなかったことがはっきりしました。この間、愚妻と東京に行ったときに、二子玉川まで行きたいというので、大井町まで行って、そこから東急線に乗せてやったのですが(私は、そこから分かれて東銀座の映画館に行きました)、その時に見た東急線のホームが、確かに前にも見たことがあったという「デジャヴ」を味わったのですね。でも、駅だけは覚えているのですが、そこからどこへ向かったのかは全く記憶にありませんでした。ですから、ほんとにその駅が前に見たものなのかも、ちょっと怪しくなっていたんですよね。
 それが、さっきの「ばっくなんばあ」で、その演奏会の2週間前に、そのための練習がある愚妻を送ってやはり東京まで行っていたことがわかりました。その時の練習会場が「下丸子」と書いてありましたから、確かに東急線の沿線ですね。そこに行くまでには何回か乗り換えなければいけませんが、これで、スタートが大井町だったことは間違いないのだ、という確信が持てましたよ。たぶん、愚妻が練習している間に私はどこかで遊んでいて、そこから大井町が近かったのでしょうね。
 仙台でも、やはりかなりの暖かさだったので、職場の梅も花が開いていました。

 別な木のものですが、12日に撮った写真では、まだつぼみだけでしたね。

 この写真は、職場のサイトに掲載されています。ずっと更新してなかったのですが、震災関係のコンテンツを作り始めてから少しリニューアルをして、最近は月に1回は新しい写真を載せることにしています。更新あってのウェブサイトですからね。
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by jurassic_oyaji | 2015-02-24 23:13 | 禁断 | Comments(0)
SIBELIUS/Symphonies 2 & 7
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Thomas Søndergård/
BBC National Orchestra of Wales
LINN/CKD 462(hybrid SACD)




BBCというのは、ご存じイギリスの公共放送です。日本のNHKのような組織でしょうね。どちらも組織の名前を冠したオーケストラを持っていますが、日本の場合はその「NHKなんたら」は、例えば天皇が亡くなった時には全員喪服を着てブラームスかなんかを演奏するあのオーケストラしかありません。
しかし、イギリスの場合はそれが5つもあります。ロンドンの「BBC交響楽団」を筆頭に、スコットランドのグラスゴーには「BBCスコティッシュ交響楽団」、マンチェスターには「BBCフィルハーモニック」、そしてウェールズのカーディフには「BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団」、さらにはキース・ロックハートが率いるポップス系の「BBCコンサート・オーケストラ」というのが、その内訳です。
今回、LINNレーベルに初登場の「BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団」は、これまでにもBISやCHANDOSから多くのアルバムをリリースしていましたし、何よりも数代前の首席指揮者が日本人の尾高忠明さん(現在も桂冠指揮者として、名前が残っています)だったということで、親近感があったオーケストラでした。
2012年からこのオーケストラの首席指揮者となったセナゴーは、1969年生まれのデンマーク人。例によって、この綴りと日本語表記との間には、かなりの隔たりが感じられますが、北欧の言葉なのですから仕方がありません。「d」を発音しないのでしょうね。彼は、そもそもは打楽器奏者で、1992年には王立デンマーク管弦楽団のティンパニ奏者となりますが、1996年に指揮者に転向します。2009年から2012年までノルウェー放送管弦楽団の首席指揮者を務め、現在はロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者のポストにもあります。
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団(略称はBBC NOW)は、14型・3管編成という中規模のオーケストラで、放送オケならではの多様な活動を行っています。放送用の録音を行うためのBBCのホール、「ホディノット・ホール」は、350人程度のお客さんを入れることもできるホールですが、BBC NOWはリハーサルもここで行っています。今回の録音セッションにも、もちろんこのホールが使われました。ステージとメインの客席(椅子は可動式)は同じ平面にあってまっ平ら、天井もそんなに高くなく、適度な残響を伴ったクリアな録音ができそうな空間です。
今年の末には生誕150年を迎えるシベリウスの交響曲の最新のアルバムには、最も演奏頻度の高い「2番」とおそらくビリから数える方が早いマイナーな「7番」が選ばれていました。このカップリングから予想されるのは、このチームによる交響曲ツィクルスの完成でしょうか。
まずは、このホールのアコースティックスを最大限に取り込んだ、LINNのスタッフによるいつもながらの冴えた録音に注目です。ちょっと少なめの編成の弦楽器をたくさんに見せるような姑息な手段は取らず、あえて一人一人の楽器がきっちりと聴こえてくるような精密なやり方で、逆にメンバーそれぞれのテンションを集約してオケ全体の力を見せつけるというものすごいことが、ここでは行われています。それによって、どこのパートもごまかすことを許されないシベリウスの音楽にとっての必須条件が、見事にクリアされているのです。
そんな音の中から聴こえてくるセナゴーのアプローチは、最近はやりの「スタイリッシュ」というものでしょうか。街でよく配ってますね(それは「ポケットティッシュ)。この言葉をショスタコーヴィチで使うとアホかと思われて見識を疑われますが、シベリウスでは十分に褒め言葉になりえます。「2番」の終楽章のあまりにもキャッチーなテーマ(「あったかいんだからぁ」のコード進行と同じという意味でのキャッチーさ)を、盛り上げるかに見せて冷ややかに扱って聴く者をじらしているあたりが、たまりません。「7番」では、最後の最後の「シ→ド」という解決を、まるで「マタイ受難曲」のように聴かせるセンスが、超スタイリッシュ。

SACD Artwork © Linn Records
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by jurassic_oyaji | 2015-02-23 20:59 | オーケストラ | Comments(0)
カルメンの主役はホセ
 きのうと今日は、ニューフィルのスプリングコンサートの指揮者、佐藤先生との初練習でした。とは言っても、この方はおそらくニューフィルとは最も多くの共演を果たしている指揮者なのではないでしょうか。つまり、毎年の角田の合唱団が手掛けている「第9」の演奏会のオーケストラをニューフィルが引き受けているものですから、その時の指揮者として先生とはもう20年近くのおつきあいとなるのですよ。そんな縁のある方なのに、なぜか定期演奏会に呼ぶ、ということはありませんでした。団員の中には、いつかちゃんとしたニューフィルの演奏会でも振ってほしいという人もいましたし、先生の方もひそかにそんな希望を持っていた、というようなことを回りまわって誰かから聞いたことがあります。ですから、今回の演奏会で指揮者としてお願したのは、まさに待望のことだったのでしょう。言ってみれば、いままでずるずると同棲生活をしていた男女が、晴れて入籍した、みたいなものでしょうか。
 そんな、おなじみの方ですから、もうお互いのやり口はよくわかっています。最初にあいさつをされた時も、「初めまして、佐藤です」なんてミエミエのウケ狙いで笑いを取ろうとしていましたし。
 練習の方も、隙あらば面白いことを言ってみようというタチですから、油断をしていると大笑いさせられてしまいます。今日なんかも、「カルメン」の楽譜は順不同なので、たくさんのスコアを持ってきていましたが、「カルタ」が終わった後で「次はシャンソン」と、「闘牛士の歌」を探し出したものですから、私が「次は、間奏曲」とつぶやいたら、「なんせ、乾燥注意報がでているからねえ」などと、意味不明の返し方をしていましたからね。ま、正直、間奏曲はきのうはピッチが合わなくてボロボロだったので、あんまりやりたくなかったのですけどね。
 油断ができないのは、本編の練習でも同じこと、止めて練習しているときに、こちらが準備が整うまで待ってなくてすぐスタートしたりしますから、よっぽど先を読んでスタンバイしていないと出遅れてしまいますね。でも、そんな疾走感あふれるやり方ですから、気を抜いたりできなくて、終わってみれば結構な疲労感が残りますね。そんだけ身を入れて練習させられた、ということなのでしょう。それは心地よい疲労感でした。
 今回は久しぶりにハイレゾのレコーダーを使って私の出番だけを録音してみました。でも、この会場は真ん中の通路の衝立の上が丸くなっているので、そこにレコーダーを置くと不安定になってしまいます。となると、椅子の上でしょうが、そうなるとその衝立がオケとマイクの間に入ってしまいますから、直接音が拾えなくなってしまいます。そこで、2列目の座席を立てて、その上にバッグを置いて、そこに乗せてみたら、何とか衝立の上にマイクが来るようになりました。その日はその位置でとてもいい音で録音できていました。しかし、2日目は、あまり深く考えずに座席を立てないで録ってしまったのですが、今聴いてみたら管楽器や打楽器はそんなに違わないのに、弦楽器が全然もやもやとした音になってしまっていました。これは完全なミス、きのうのだったら商品になりますが、今日のでは売れません。そんな数センチしか違わないところでこんなに音が違ってしまうなんて、それだけマイクのポジションというのは微妙なものなんですね。
 もう一つ、きのうはちょうどど真ん中に降り番の曲というスケジュールだったので、その間に望遠ズームを使って写真を撮ってみました。これは、本番でもこの曲は降り番で客席から写真を撮る予定ですから、そのためのリハーサルです。
 やはり、光学ズームだときれいですね。
 練習が終わったら、1時間かけて若林区役所付近から泉区役所付近までドライブ、フルートのクリニックを受けに行ったら、その場では直せないのでそのまま東京まで持って行ってもらうことになりました。ですから、火曜日は久しぶりにムラマツの登場です。
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by jurassic_oyaji | 2015-02-22 22:57 | Comments(0)
Sacred Songs of Life & Love
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Brian A. Schmidt/
South Dakota Chorale
PENTATONE/PTC 5186 530(hybrid SACD)




久しぶりのこのPENTATONEレーベルの新譜を手にしたら、ロゴやジャケットデザインがごろっと変わっていました。たしかに、今までの隅に三角形の切り込みの入った統一デザインは、はっきり言ってかなりダサいものでしたから、ついに変身を図ったということなのでしょうか。前はこんな五角形をあしらったロゴでしたよね。
その代わりに、新しいデザインに共通しているのがジャケットを横切っている何本かのレーザー光線のような白い筋です。そして、ブックレットの裏側にはその「筋」をモティーフにした椅子のような図形と、「Sit back and enjoy」というコピー、これが、これからのこのレーベルのコンセプトとして商品に付けられているのでしょうか。まだ、ほかのアイテムを見ていないのでわかりませんが、何か、このレーベルが変わろうとしている姿勢を感じることはできませんか?
もう一つ、今までと変わっていたのは録音スタッフです。創立当初から深い関係にあって、ほとんどの録音でパートナーとなっていたPOLYHYMNIAではなく、今回はSOUNDMIRRORというところになっていました。もっとも、過去にはTRITONUSとの不倫に走るということもありましたから、これも単なる火遊びなのかもしれませんが・・・と思ってクレジットを見たらプロデューサーがブラントン・アルスポーだったので、そんな「疑惑」も吹っ飛びました。
実はこれは、この合唱団のセカンド・アルバムです。その前のアルバムが先日ご紹介したデュリュフレだったのですが、それを手掛けてオスカーを獲得したアルスポーが、今回もアルバム制作に関わっていたのですね。ということで、おそらくレーベルとしては現場には関与せず、あくまでディストリビューターに徹する、という、最近よくある形なのでしょう。前回もSACDでしたから、そのフォーマットでリリースできるというバックグラウンドもきちんと備えていますし。
今回もやはり、「生と愛の聖歌集」といういかにもなタイトルが前面に押し出されていて、陳腐なヒーリング物のような体裁を取っていますが、実は油断のできない「本物」の選曲とハイレベルの演奏が貫かれているというのは、前作と同じです。
ここでは、エストニアのペルトを始めとするリトアニアのマルティナイティス、ラトビアのエシェンヴァルズといったバルト3国勢、ノルウェーのニューステッド、スウェーデンのサンドストレムといった北欧勢、そしてスイスのアントニーニという、ヨーロッパ全土にわたる作曲家の作品が全てア・カペラで歌われています。
ある意味「ヒーリング」とみなされているペルトでさえ、彼らの手にかかると確かな重みをもつように感じられるほど、彼らの演奏は中身の濃いものです。ここでは、「マニフィカートの7つのアンティフォナ」というドイツ語のテキストによる1991年の作品が、そんな演奏によって「強いペルト」を聴かせてくれています。2曲目の「O Adonai」では、まるでロシアの合唱団のような分厚いベースの声によって、ペルトの音楽のルーツを見る思いですし、3曲目の「O Sproß aus Isais Wurzel」では、まるで微分音程のような危うげなピッチとクラスターによって、かつてはペルトも「現代音楽」をやっていたことを感じます。さらにフルヴォイスで迫る4曲目の「O Schlüssel Davids」からは、なりふり構わず放たれるメッセージの強さを思い切り感じることが出来ます。
それとは正反対のヴェクトルで、「ヒーリング」としての魅力を最大限に引き出しているのが、エシェンヴァルズの「おお救いの生贄」という2009年の作品です。2人のソリスト(もちろん合唱団のメンバー)による涙が出そうになるほどキャッチーなメロディーが、本気で心の深いところをえぐってきます。
録音は、まさにSACDでしか味わえない深みのあるものです。それは、録音会場のセント・ジョセフ・カテドラルの石造りの壁がもたらす豊かな残響を、見事にとらえています。

SACD Artwork © Pentatone Music B.V.
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by jurassic_oyaji | 2015-02-21 22:16 | 合唱 | Comments(0)
カルメン・ファンタジー
 最近、自宅のすぐ前をサギがしばしば飛んでいきます。うちは7階なので、ちょうどサギの飛行高度と同じ高さなのでしょうね。家の中から窓の外を横切っていくのを、もう何回目にした(サギに会った)ことでしょう。それがある日、すぐ下にある梅田川に降りて、餌を探していたようなのです。これはチャンスとカメラを持ち出して、その姿と、飛び立つ瞬間をフィルムに収めました。
 それと同じ個体なのでしょう、今日、職場の中庭の池の中にやはりサギがいるのを見つけました。じっとしていたので、あわててカメラを持ってきてその姿を撮ろうと思ったら、私と目が合った瞬間、サギは飛び立っていきましたよ。あわててシャッターを切ったのですが、こんな、サッシの陰になったのしか撮れませんでしたよ。残念。
 明日からは、いよいよニューフィルの指揮者練習が始まります。毎年の第9ではいつも共演している指揮者さんなので、気心は知れているという気はするのですが、ニューフィルのコンサートでお呼びするのは初めてですから、また別の面が見えるのではと、期待しています。それに備えての個人練習は欠かせないものですが、「カルメン」をずっとさらっていたら、ボルヌの「カルメン・ファンタジー」を吹きたくなってきました。それで、久しぶりに吹いてみたのですが、「ジプシーの歌」で1か所、音が違っていることに気づきました。そういえば、最初にオケのパート譜をさらった時にも、ここには違和感があったことを思い出しました。「ファンタジー」の楽譜は、
オケの楽譜は
です。
 Dにシャープが付くか付かないかの違いですね。ただ、改めて「ファンタジー」のピアノ譜を見てみると、ここでもフルートパートはナチュラルでしたが、それだと伴奏のコードと合わなくなってしまいます。オケのスコアでも同じですね。たしか、ヴィオラあたりがピチカートでDシャープを弾いているはずです。
 実は、この楽譜はボルヌのオリジナルの楽譜ではなく、ゴールウェイが校訂したものでした。
 でも、普通は「校訂」とはいっても、基本的にオリジナルは尊重するものですから、そんなに違いはないはずだと、ずっとこの楽譜で練習していました。そこで、ほかの人が普通の「ボルヌ版」で演奏しているCDを何種類か聴いてみると、いやあ、かなり違ってましたね。ゴールウェイ版は、1978年にオーケストラと一緒に録音した時に編曲されたものを元に、オリジナルに手を入れていたのです。その違いは、最初のピアノのイントロでわかります。さらに、この、オペラ版ではフルート2本で演奏される「ジプシーの歌」のイントロ部分は、ピアノだけで演奏されるのが、オリジナルの形でした(中にはオリジナルを使っていても、この部分だけはフルートで吹いている人もいましたが)。で、この楽譜では問題の音はすべて「Dシャープ」だったので、オリジナルの楽譜はオペラ版と同じ音だったことがわかります。
 では、ゴールウェイ自身は果たしてどうだったでしょう。なんと、その78年の録音では「Dシャープ」で吹いていたではありませんか。要するに、これは単に楽譜を印刷した時のミスだったのですよ。これは、何度も聴いていた録音でしたが、それを聴いた時点で楽譜の間違いに気づくべきだったのでしょうかね。
 YouTubeを探したら、ゴールウェイがこの曲をピアノ伴奏で演奏している映像が2種類見つかりました。1989年に撮られたというビデオでは、この楽譜のピアノ譜の校訂者としてクレジットされていたフィリップ・モルが伴奏で、もちろんゴールウェイ版を使っていましたが、ここでもきちんと「Dシャープ」でしたね。そして、もう1本のビデオはごく最近のものでしたが、ピアニストは別の人で、そこではゴールウェイ版ではない楽譜が使われていましたよ。二重の意味で、ゴールウェイに裏切られてしまったような気がしました(サギに遭ったと)。まっ、本人に悪気はないのでしょうが。
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by jurassic_oyaji | 2015-02-20 22:18 | 禁断 | Comments(0)
世界で一番美しい劇場
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エクスナレッジ刊
ISBN978-4-7678-1921-1




建築関係の書籍に関しては日本最大といわれている「エクスナレッジ」からは、「世界で一番」という言葉で始まるタイトルの本が多く出版されています。「世界で一番美しい空港」とか「世界で一番美しい宮殿」など、さすがは建設関係には強い会社ならではの企画だな、と思わせられる半面、「世界で一番美しいイカとタコの図鑑」なんてのもありますから、どういう会社なんだ、と思ってしまいますが。ただ、このフレーズは別にこの会社だけのものではなく、かなり興味をそそられる「世界で一番美しい元素図鑑」などは原則として他社のものですので、お間違えなく。
いずれにしても、こんな扇情的なタイトルで読者を引き付けようとする魂胆はミエミエで、その罪滅ぼしなのでしょうか、この本の英語のタイトルは「Beautiful Theater in the World」というサラッとしたものです。大体、「世界で一番」と言っておいて、それを52も挙げるということ自体が反則ですし。
しかし、この表紙を飾っている「パラウ・デ・ラ・ムシカ・カタラナ(カタルーニャ音楽堂)」というバルセロナにあるコンサートホールに関しては、文句なしに「世界で一番美しい」と言うことが出来るのではないでしょうか。このホールの存在を知ったのは、こちらの映像でモーツァルトの「レクイエム」と「ハ短調ミサ」を見た時でした。コンサートホールというにはあまりにも装飾過剰で、まるで異次元にでも誘われるようなその内部の様子には、心底圧倒されてしまいました。ですから、この表紙を見たとたんに、ぜひ手元に置いて何度でも見つめていたいという衝動に駆られたのですね。
やはり、印刷物で見たその姿は、映像で見たものとはさらに深みのあるものに感じられました。さらに、ここではホール内の全景だけではなく、ステージのバックに飾られたレリーフや、モザイクタイルによる合唱団と踊り子の図柄なども紹介されていますから、たまりません。ですから、その気になって探せば、もうこのホールのすべてのものがありとあらゆる手段で何らかの装飾を施されていることを発見することが出来ましたよ。
ただ、そのモザイクタイルが一体どこにあるのかが、これだけの写真ではわからなかったので、Googleのストリートビューを使って「現地」に行ってみることにしました。便利な世の中になったものです。結局、それは建物の上の方にあるファサードを飾っていたものだったことが分かりましたが、同時に、この「空間移動ツール」は、「ストリート」だけではなく、ものによっては建物の内部の「ビュー」まで体験できることが分かりました。あの通行人のアイコンを地図にかざすと、道路の上に青い線が出るだけではなく、建物の中にもいくつかの「点」が表示されるのですよ。そこをクリックすると、見事に客席の中に入ることができました。
さらに、そこから上のバルコニーを見上げると、ふつうの写真ではまず気が付かないことですが、天井裏に「Mozart」とか「Gluck」などという作曲家の名前が書いてあることまでわかってしまいます。すごいですね。
「劇場」という範疇で取り上げられているのは、オペラハウス、演劇用の劇場、そしてコンサートホールです。「演劇用」の中にはちょっとなじみがないものもありましたが、それ以外はどこかで一度は聞いたことがあるおなじみのところばかりです。最も古い建物は18世紀に建てられたバイロイト辺境伯歌劇場(どうせなら、同じ市内の祝祭劇場も取り上げてほしかったものです)、そして、2011年にできたばかりのヘルシンキ・ミュージックセンターまで、4世紀に及ぶ「美しい」劇場の写真には圧倒されます。そして、最近作られたホールの音響設計が、ほとんど豊田泰久さんの手になるものだという事実にも驚かされます。こういうことは胸を張って自慢しましょうね。同じ「日本製」ですが、原発の輸出みたいに恥ずかしいことでは全然ありませんから(いや、原発は持っているだけで「恥」)。

Book Artwork © X-Knowledge Co., Ltd.
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by jurassic_oyaji | 2015-02-19 20:57 | 書籍 | Comments(0)