おやぢの部屋2
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同じものが、ドイツのサイトだと半額で買えたりします
 もう9月も終わりですね。明日からは10月です。当たり前ですが。でも、私はこのような月の変わり目には、必ずやらなければいけないことがあるので、そんなにのんきなことは言ってられません。それは毎月の最後の日、あるいは遅くとも翌月の1日のうちには必ず行わないと、私自身の存在が危うくなる、というか・・・。
 いや、そんな大げさなことではなく、あくまで私のサイトの中で、ということなんですけどね。一応トップページに「今月のコラム」なんてコーナーを作ってしまったために、毎月それを作ることでちょっと知恵と時間を使わなければいけなくなる、というわけなんです。いや、たかが150字のコラムなんて、私のことですからほんの数分で書けてしまいますが、問題はそれに付けるイラストです。このサイトの名前にもなっている「Jurassic」という言葉を使った「熟語」を毎回考えなければいけないんですよね。
 もちろん、これはあの「ジュラシック・パーク」のパロディで、その「パーク」の部分をいろいろ変えて「熟語」を作る、というのが大原則なんです。最初のうちは日本語で必ず「パ」か「-」か「ク」が入るものを考えてたのですが、そのうちにそんな組み合わせがすっかりなくなるのは目に見えています。ですから、そのあたりは大見に見ていただいて、「なんとなくそれに近いもの」ということで作っていきました。それは、このサイトが出来る前のことだったのですが、サイトが出来たころからそれが英語に変わって、同じように「なんとなく」ということで作り続けて、今回がなんと271作目となっていました。23年ぐらい、毎月毎月「ジュラシック〇〇」ばっかり作っていたことになりますね。
 そんだけ作ればもはやネタはなくなってしまうのでは、と思うのですが、それが意外となくなりません。今回のものもすぐに見つかりました。まだまだこの系統で作れそうですから、この先一体いくつまで作るのか、見当もつきません。
 今月の「エッセイ」の裏テーマは「ハイレゾ」でした。このところ、ハイレゾ音源を聴く機会が増えてきて、かなりその扱いにも慣れてきましたから、その正しい使い方みたいなものにも目を向けているところです。なにしろ、この業界はいつまで経っても「物を売る」という点で何の進歩もないのですからね。なにしろ商品が商品ですから、まだまだどうしたら買い手が喜ぶのかということが把握できていないのでしょうが、でも、私にしてみればそれは至極簡単なことです。今までLPやCDを売ってきたのと同じ手法を貫けば、それでいいんですよ。とは言っても、ハイレゾ業者はそもそもそのような職種とは無縁な、ただのIT崩れ、といった感じですから、そのあたりがなかなか理解できないのでしょうね。
 一番いけないのは、音源さえ売っていればそれでいいだろうという態度です。普通のリスナーは、単に曲のタイトルだけではなく、それがどうやって作られたものなのかを知りたがるはずです。私あたりは、録音年月日や会場、そしてプロデューサーやエンジニアの名前まで分からないと落ち着きません。しかし、ハイレゾでそんなものを一緒に付けてくれることはまずありません。いや、たまに「特典」という形で付いてくることはあります。でも、それはその名の通り、普通はやらないことを特別にやってやるのだ、という姿勢の表れにすぎません。あくまで「標準」は何もつかないこと、なんですよ。そういう傾向は、特に日本のサイトでは顕著なのではないでしょうか。外国のサイトだと、いくらか音楽に対する「愛」が感じられることもあるのですが、日本のサイトではまずそのようなことはありません。
 それと、恐ろしいほどの「商品知識」のなさ、ですね。自分たちが扱っている音源がどのようなものなのか、特にクラシックに関しては、きちんと把握している人など全くいないのではないか、とさえ思えてしまうような場面が多すぎます。
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by jurassic_oyaji | 2016-09-30 23:09 | 禁断 | Comments(0)
BACH/Sonatas for Flute and Harpsichord
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Pauliina Fred(Fl)
Aapo Häkkinen(Cem)
NAXOS/8.573376




J.S.バッハが作った「フルート・ソナタ」というものが一体何曲あったのかなどということなど、そなたには分からないじゃろう。今までに長いこと議論の対象になってきて、最近では「4曲」というのがほぼ定説として固まっているような感触はありますけどね。
それと、最近の傾向ではもはやバッハをモダン楽器で演奏するのはやめにしよう、という声がかなり大きくなっているようです。かろうじてピアノあたりではまだまだモダン楽器の存在意義は失われてはいませんが(なんたって、一番売れているCDがグールドのものですから)、フルート・ソナタをピアノ伴奏で演奏するというのは、かなり恥ずかしいことなのではという認識はかなり広がっているのではないでしょうか。今では昔の「フラウト・トラヴェルソ」で演奏しているコンサートや録音の方が、モダン・フルートよりもずっと多くなっているはずです。
というわけで、今回のCDもトラヴェルソとチェンバロによる演奏です。ただ、タイトルにあるように、伴奏は「ハープシコード」だけ、通奏低音と演奏されると指定されている曲でも、低音弦楽器が入ることはありません。ただ、ここでユニークなのは、その「ハープシコード(つまりチェンバロ)」を3台と、さらには「クラヴィコード」を1台用意して、都合4台の楽器がそれぞれの曲を伴奏する、ということです。
BWV1030(ロ短調)、とBWV1031(変ホ長調)、そしてBWV1034(ホ短調)という、おそらくバッハのフルート・ソナタの中では最も演奏頻度のランクが上位になっているはずの3曲では、18世紀のハンブルクのチェンバロ製作者ヒエロニムス・アルブレヒト・ハスの楽器のコピーが使われています。ただ、この録音ではチェンバロにやたら近接しているマイクを使っていて、あまりに生々しい音になっているのに驚かされます。その結果、トラヴェルソとのバランスがとても悪く、最初の2曲のようにチェンバロの右手とトラヴェルソが互いにテーマを歌いかわすという「トリオソナタ」の形の作品では、その構造が全く見えてきません。さらにチェンバロの音色も、まるでモダン・チェンバロのようなパワフルなものになっていますから、違和感は募るばかり、そこに持ってきて、このチェンバリストの演奏がやたらと持って回った歌い方をさせているものですから、ちょっと気分が悪くなってしまうほどです。
BWV1032(イ長調)になると、チェンバロはイタリアの楽器(製作者は不明)のコピーに代ります。これは、それまでの楽器とはがらりと変わった、ヒストリカル・チェンバロらしい繊細な音が聴こえたので一安心です。それが楽器のせいなのか、録音のせいなのかはわかりませんが、これでやっとバッハの音楽を聴いているような気持ちに慣れました。この曲では第1楽章の途中から楽譜がなくなってしまっているのですが、その部分の修復案として、一度頭まで戻って、途中にやはり今まで出てきた経過のパッセージを挟んで最後につなげるという、バッハが実際に作った素材のみでの方法をとっていました。
そして、3台目のチェンバロは、モデルは明示されていませんが、通常の金属弦ではなくガット弦を張った「リュート・チェンバロ」と呼ばれる楽器です。これはもうまさにリュートのような柔らかい響きですから、その違いははっきり分かります。というか、このぐらいの楽器になってやっとトラヴェルソとのバランスが取れるというのですから、このエンジニアはどんな耳をしているのでしょう。この楽器で演奏されているのが、最もJ.S.バッハらしくないと思われているBWV1033のハ長調のソナタです。
最後には、チェンバロではなくクラヴィコードの登場です。この楽器は、ドイツの名工を輩出したシードマイヤー一族のもののコピー、この名前は今でもチェレスタやキーボード・グロッケンシュピールのメーカーとして知られています。

CD Artwork © Naxos Rights US, Inc.
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by jurassic_oyaji | 2016-09-29 20:22 | フルート | Comments(0)
ダウンロードに1時間半かかりました
 晩御飯を食べようと「とらの子」に行ったら、お店の中の雑誌ラックの中に「りらく」が置いてありました。いつも置いてあるのは分かっていたのですが、それがどうやら出たばかりの最新号のようだったので、それを手に取ってテーブルに持っていきました。
 なぜこれを見ようと思ったか、というと、ここには間違いなくニューフィルの定期演奏会の案内が載っているはずだからです。企画書を送ったのが8月の初めだったので、おそらく9月号には間に合わないだろうな、と思っていたら、やはりそれには載っていなかったので、ここになければもう載ることはありませんからね。
 予想通り、そこにはきちんと案内が載っていました。
 「前期ロマン派と後期ロマン派」なんていうフレーズが、私が企画書に書いたとおりですね。写真も、私が撮ったものが使われていました。団員募集もしっかり入れてくれましたし、まさにこれはお手本のような案内ですね。
 もちろん、チケットも送ってありますから、「プレゼント」のページでも別のデザインの原稿で載っていました。これを見ると締め切りまであまり日にちがないことが分かります。今回は演奏会の日がいつもより早い時期だったので、それを見越して前の月の号に載せられるように少し早目に企画書を送っておくべきでした。反省点ですね。
 ところで、最近はハイレゾ音源でなかなか興味深いものに出会えていますが、つい最近CDで出たさる合唱団のアルバムが、たまたまDSD5.6MHzの音源を検索していたら、その中にあることが分かりました。今のところ、私のシステムで聴くことができる最高位のフォーマットですから、欲しいと思いましたね。その合唱団も大好きでしたから。
 ただ、ここではこれだけのフォーマットがあって、DSD5.6はその中の一つなんですよね。それでみんな価格が同じだというのは、もしかしたらアップコンバートの可能性もありますね。そこで、元の録音の際のフォーマットが知りたくなっていろいろ調べたのですが、なかなか見つかりません。ただ、このCDを発売しているメーカーのサイトに投稿フォームがあったので、そこで聞いてみました。もちろん、すぐに返事が来ることなんかは期待していませんし、まあ、無視されてしまうことだってあるな、と思うのは、今までのこういうメーカーのやり方を経験していれば当然考えることです。
 ところが、投稿してしばらくしたら、直接電話がかかって来たではありませんか。こんなちゃんとした対応ができる会社が、まだこの業界にはあったのですね。それだけで感激です。ただ、その方は、「録音はPCMで行われました」ということしか分からないようでした。確かに、実際に録音したのは別のスタジオですから、そんなに詳しいことは分からなかったのでしょう。そこで、PCMにしても、もっと細かいフォーマットを知りたいのだ、と言うと、その人は、「スタジオの人と話をして、詳しいことを聞いておきます」と言って、電話を切りました。
 そうしたら、ほんの数分で「録音フォーマットは32bit/96kHzだそうです」と、私が一番知りたかったことを教えてくれましたよ。そして「ハイレゾは良くお聴きになるんですか?」なんて水を向けてきたので、ちょっと専門的なことを言ってみたら、「私はあまり詳しくないので、十分にお話のご相手が出来なくて申し訳ありません」なんて言ってましたよ。なんか、とてもホッとするような時間を過ごせましたよ。
 そこで問題です。それだけのデータがあれば、ステレオでこれらのファイルに対応していたとしたら、あなたはどのフォーマットの音源を買いますか?
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by jurassic_oyaji | 2016-09-28 21:49 | 禁断 | Comments(0)
A CAPELLA I, II, Four of Us
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Singers Unlimited
MPS/HRA 234500(88.2/24FLAC)




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Singers Unlimited
MPS/HRA 234536(88.2/24FLAC)




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Singers Unlimited
MPS/HRA 124885(88.2/24FLAC)




シンガーズ・アンリミテッドの「A Capella」については、以前こちらで取り上げていましたね。このレーベルは、日本では最初は日本コロムビアから発売されていたので、LPも当然コロムビアがプレスしていました。それが、すぐに提携先がテイチクに変わってしまったので、それ以降のアルバムはテイチクでプレスされるようになったのですが、その音が全然違っていました。コロムビア盤はカッティング・レベルも高く、とても生きのいい音だったのに、テイチク盤はなんともおとなしく地味な音だったんですね。ということで、全てのアルバムをLPが出た時点で買っていたのですが、音に関しては何か満足できないでいました。一応全タイトルがCDにはなりましたが、アルバムごとにすべてがCD化されることはありませんでしたし、そもそも、このグループの音はCDに収まりきるようなものではありませんでした。ですから、さっきのレビューの中でも、「全15枚のアルバムがSACD化される日を、首を長くして待ちたいところです」と書いてましたね。さらに前回も「残りの13枚のアルバムが、すべてハイレゾで聴くことができるようになれば、本当にうれしいのですが」と。
ところが、そんな日はすでに2年前に訪れていたのですよ。前回「Christmas」の新しいLPを入手したのを機にハイレゾ配信サイトを調べてみたら、国内では2タイトルしか出ていなかったものが、ドイツの「HIGHRESAUDIO(ハイレゾオーディオ)」というサイトには、なんと13タイトルものハイレゾ音源が用意されていたではありませんか。「Christmas」と、1974年の「Sentimental Journey」が抜けていますが、それは大した問題ではありません。
おそらく、最近までMPSレーベルを管理していたUniversalは、彼らのアルバムにはそれほど関心がなかったのかもしれません。それが、Edelに移ってリリースに対する環境が変わったのでしょう。これらの音源は、すべてその時期、2014年にリリースされています。長年の夢は、とっくの昔にほとんど叶ってしまっていたのですね。
ただ、いずれは全部入手するにしても、まずはお試しできちんと聴いておかなければいけません。そこで、とりあえず、最も気に入っていた順にこの3枚のアルバムをダウンロードしてみました。
「A CAPELLA I」の音は、まさにCDとは別物の緻密で存在感にあふれるものでした。たぶん、最初に聴いたコロムビア盤のLPがこんな音だったのではないか、という気がしましたね。「A CAPELLA II」では、1曲目の「Clair」のイントロで出てくる口笛の音が、テイチク盤のLPでさえものすごいインパクトがあったのですが、それはCDでは何とも情けない音になっていました。それが、今回のハイレゾではそのLPさえも超えるほどの芯のある音で聴こえてきましたよ。
「A CAPELLA I」を、手元にある何種類かのCDと聴き比べている時に、とんでもないことに気づいてしまいました。リマスターによって、実際の演奏時間が違っているものがあったのです。それはB面の1曲目、CDではトラック6の「The Fool on the Hill」。ハイレゾ音源と単品の2種類のCDでは全て4分31秒なのに、かつてのMPSのプロデューサーで、すべてのアルバムのプロデュースとレコーディングを行ったハンス・ゲオルク・ブリュナー=シュヴェアによって1997年にリマスタリングが行われたボックス・セット「Magic Voices」に収録されているトラックだけ4分12秒だったのですよ。こんなに短くなっているのは、エンディングの「♪spinning round~」という部分のループが途中でカットされて本来14回あったものが9回に減っているからです。ここは、同じ音型を何度も繰り返しながら他の声部が入ってきてとてつもないクレッシェンドを演出した後にフェイド・アウトする、というカッコいいところなのですが、「Magic Voices」盤ではその盛り上がりがとてもしょぼくなっているのですよね。これだけのことで、このボックス全体に対する信頼感が、もろくも崩れ去ってしまいましたね。どこかの工事現場みたい(それは「とよす」)。

FLAC Artwork © HIGHRESAUDIO UG
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by jurassic_oyaji | 2016-09-27 23:29 | 合唱 | Comments(0)
故米倉さん、若いですね
 きのうの「おやぢ」で取り上げたシンガーズ・アンリミテッドの音源ですが、あれから調べてみたらすでにほとんどのアルバムがハイレゾでダウンロードできるようになっていたことが分かりました。きのうの時点で見てみたのは例の「e-Onkyo」だけで、そこでは「In Tune」と「A Cappela I」の2枚だけが、それぞれ88.2/24のWAVとFLACとで配信されていました。アルバムでしか販売されてなくて(1曲だけでは買えません)、価格は税込み3240円です。
 ただ、現在のMPSのサイトに行ってみると、どうやらハイレゾの音源は扱っていないようなのですね。サイトから買えるのは「digital」、「audio tape」、「vinyl」、そして「cd」なのですが、「digital」というのはハイレゾではなく「AAC」なんですよね。「vinyl」は私が買ったもの、さらに、きのうも書きましたが「audio tape」というのがすごいですよね。オープンリールのテープですよ。サイトのスペックでは「38cm/sec」としかありませんが、おそらく2チャンネル、いわゆる「2トラサンパチ」という、それこそ往年の最高峰のオーディオ・ソースでしょう。かつて「寅さん」にも、これが登場していたことがありましたね。それは1972年に公開された第10作目の「寅次郎夢枕」、米倉斉加年が「インテリ」役で、とらやの2階に下宿するという設定でした。その、本来は寅さんの部屋だった殺風景なところに、米倉さんはすごいオーディオ装置を持ち込んでしまいました。ここで聴いていたのは「ワルキューレの騎行」でしたね。
 そのメインとなっていたのが、この「2トラサンパチ」、TEACのA-7030GSLという機種です。この頃は、こういうマニアのために録音済みのテープが販売されていました。実は、今でも本当にわずかですが、これがまだリリースされています。それを、この新生MPSも行っているのですよ。なんでも、1本のテープにはLPの片面分の音が入っているのだそうです。つまり、レーベルがカッティングの際に用いたカッティング・マスターと全く同じものがコピーされて入手できるということですね。
 アナログではそんなマニアックなことをやっているのに、デジタルではそんなに音にはこだわっていません。「AAC」なんて、あの悪名高いNMLと同じスペックですよ。2トラサンパチに比べたら雲泥の差のはずなのに。
 ですから、いくらe-Onkyoが88.2/24を配信しているとは言っても、その出所はちょっと怪しげな気がしたので、いったいこのデータはどこが用意したものなのか、調べてみました。moraでは、同じ2つのアルバムが、やはり88.2/24のFLACだけでしたが、ドイツの「Highresaudio」というところを見てみたら、なんと全15枚のオリジナル・アルバムのうちの13枚までが、88.2/24FLACで配信されているではありませんか。「Christmas」は無くても当たり前ですから、「Sentimental Journey」が抜けているだけです。ということは、日本だけで勝手に作られたわけではなかったのですね。それで一安心、というか、こんなものが見つかってしまってほとんど狂喜状態ですよ。しかも、このサイトだとアルバム1枚が15ドルですって。今のレートだとe-Onkyoの半額ですよ。これはもうダウンロードするしかありません。
 なんだか、アカウントを作るのに何回もエラーが出たり(パスワードの設定)、クレジットカードもなかなか受け付けてくれなくてちょっと苦労しましたが、無事「A Cappela I」がダウンロードできました。とりあえず、自宅でPC出力で聴いてみると、曲間のスペースが全然ないとか、何か所か気になるところがあったので、明日職場でしっかりとチェックしなおしましょう。他のアルバムをダウンロードするかは、その結果次第です。
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by jurassic_oyaji | 2016-09-25 21:50 | 禁断 | Comments(0)
Christmas
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Gene Puering/
The Singers Unlimited
MPS/0209875MSW(LP)




シンガーズ・アンリミテッドの「クリスマス」というアルバムは、もちろん最初はLPで買ったのですが何か音が歪っぽかったので、CDが出たのと同時に手放してしまっていました。そのCDも、誰かに貸したのに返してもらえていないのか、いくら探しても見当たりません。そんな時に、このアルバムがLPで新しくプレスされているということを知りました。なんでも、2014年に180gの重量盤でリリースされていたのだとか、そこで、コレクションを完成させておくために、せっかくなのでCDよりはLPを購入してみようと思いました。こちらにまとめたように、他のアルバムはすべてリマスター盤のCDが揃っていましたから。
手元に届いたLPの現物は、ずっしりとした重さがありました。プレスの状態もとても良好、特に縁の部分が垂直にカットされていて、厚みが感じられるのがいいですね。カッティングのレベルも高く取ってありますから、サーフェス・ノイズもほとんど聴こえません。もちろん、スクラッチ・ノイズも全くありません。
ジャケットの裏面には、オリジナルのライナーノーツがそのまま印刷されている上に小さなシールが貼ってあって、そこにはこういう表記がありました。

ここには、重要な意味が2つ含まれています。まず「A|A|A」というのは、録音とミキシング、そしてカッティングを全てアナログで行っている、という意味です。つまり、このLPのマスターには、最近では主流となったデジタルマスタリングが施されたものではなく、オリジナルのアナログ・マスターテープがそのまま使われている、ということです。そして、もう1点は、もはやこのMPSというレーベルは、この「Edel」という、クラシックでもおなじみのドイツの会社が保有するようになっていた、ということです。
MPS(Musik Produktion Schwarzwald)というのは、1968年にレコーディング・エンジニアのハンス・ゲオルク・ブリュナー=シュヴェアが、それまで属していたSABAレーベルがなくなったために新たに創ったドイツのレーベルでした。オスカー・ピーターソンなど多くのジャズ・ミュージシャンを抱えたレーベルとして、多くの名盤を世に送り出しますが、1983年にブリュナー=シュヴェアはその権利をPHILIPSに売って、別のスタジオを作ります。ですから、シンガーズ・アンリミテッドの音源もPHILIPS、さらにはUNIVERSALへと移ります。1998年にはブリュナー=シュヴェアの手になる先ほどのリマスターCDボックス「MAGIC VOICES」がUNIVERSALからリリースされています。
しかし、2012年になって、Universalはこのレーベルを手放してしまいます。それに対して、2014年にEdelが権利を獲得、新たにリリースを始めます。その際には、CDだけではなく、この「Christmas」のようにLPだったり、さらには「In Tune」と「A Capella」のデビュー・アルバムは88.2/24のハイレゾ音源のような形でリリースされているようです。さらに、なんと38cm/secのオープンリール・テープまで。
今回のLPは、まさに期待通りの音でした。特に外周部分ではCDでは決して味わえないしっとりとしたヴォーカルが再現されています。残念なことに、LPの弱点である内周での歪に対してはないしゅう(なす)すべもなく、CD並みかそれ以下の音でしかありません。このアルバムを含めた残りの13枚のアルバムが、すべてハイレゾで聴くことができるようになれば、本当にうれしいのですが。
このLPで、初めて本来のクレジットを見ることが出来ましたが、アルバムのプロデュースにはブリュナー=シュヴェアはまだ関わっていなかったのですね。つまり、MPSからのリリースは「3番目」ということになっていますが、録音されたのはMPSと契約する前だったことになります。それは先ほどのボックス・セットのブックレットにしっかり書かれてありました。なぜ、ボックスにこれだけが収録されていなかったのか、やっとわかりました。
さらに、アレンジも、ここではジーン・ピュアリング以外の人も行っていたことにも気づきました。キャロルなどは昔からあるグラディス・ピッチャーの編曲、そんな聴きやすさも、このアルバムの人気につながっていたのでしょう。

LP Artwork © Edel Germany GmbH
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by jurassic_oyaji | 2016-09-24 20:43 | 合唱 | Comments(0)
レコードが何だったかは、分かりません
 今回の朝ドラもあと1週間で終わりですね。実際にモデルとなった「暮らしの手帖」のシーンになってくると、なにか違うな、という気がするようになっていましたが、それも、最初からそのつもりで見ていたら、それほどのショックでもなかったかもしれませんね。
 それとは対照的に、BSでその15分前から始まる「裏朝ドラ」(昔の朝ドラの再放送)は、最初のころは本当につまらなくてよっぽど見るのをやめようかと思っていたのに、次第にその「つまらなさ」がだんだん「面白さ」に変わってきたのですから、世の中は分かりません。この10年以上前に放送されたドラマは、主人公たちが大きくなるにしたがって別の人に替わっていきます。その最初のころはひどいものだったのが、最後になったらなんと上野樹里とか上原多香子とか、私が大好きな人たちが出てきたりするんですからね。上野樹里は、これがほとんどドラマ・デビューみたいなものですから、とんだ掘り出し物ですね。なんか、この頃から存在感がありましたね。上原多香子は、昔からかなり気になってました。スピードの中ではあまり目立たなかったようですが、歌はソロを取っている他の2人みたいな変な癖がなくてずっと好きでしたね。その上原多香子が、このドラマの中でその歌声をしっかり聴かせてくれるのですから、もうたまりません。モデルになっていたのがいしだあゆみだということで、「ブルーライト・ヨコハマ」を紅白で歌ったりするんですよ。そのアレンジが、オリジナルのコードをほんの少しいじってあってとても新鮮、もちろん、彼女の歌も素直でいいですねえ。
 さらに、これはどうでもいいことですが、彼女の顔がニューフィルの人とそっくりだということに気づいてしまったのですよ。さあ、それはいったい誰でしょう。
 今の朝ドラに話は戻りますが、今朝の回では何とも懐かしいアイテムが登場していましたね。
 レコードプレーヤーとラジカセですよ。その前に出てきた洗濯機なども、脱水用のローラーなどが付いている昔懐かしい機種だったので、いったいどこから探してきたのか、と感心していたのですが、これもあの時代の製品をそのまま使っていましたね。調べてみるとレコードプレーヤーは、コロムビアの「GP-3」という1970年代の製品でした。
 ここで、ターンテーブルとアームの間に置いてある手裏剣みたいな形をしたものは、EPをかけるためのアダプターです。
 こんな風に、真ん中の穴が大きいので「ドーナツ盤」と呼ばれていたEPをかける時に、その穴の大きさを補正するためにこれをまずセンター・ピンに刺して、そこにEPを置く、というのが正しい使い方です。ところが、さっきのドラマの中では、それがLPの上に乗っかっていますよ。LPの穴はセンター・ピンの大きさなので、こんなものは必要ないのに。おそらく、これを用意したスタッフは、このアダプターの使い方を全く知らなかったのでしょう。いや、そもそもレコードプレーヤー自体を触ったことがなかったのかも。なんか余ったパーツがあったので、とりあえず乗せてみた、と。そのように「物」自体はすぐに手に入るのに、その使い方を知っている人がどんどんいなくなっている、というのはちょっと困ったことです。
 ラジカセの方はナショナル(当時)の「RQ-537」という、1977年に作られたものです。ネットで画像検索をしたら、すぐに見つかりました。そのほとんどがオークション・サイト。こういうものを出品する人がいっぱいいるんですね。ただ、このままではメーカーのロゴがはっきり見えてしまうので、あそこではその上にシールを貼って隠していました。
 アップにすると、白い横線が少しカバーできていないことが分かりますね。でも、ここでNHKが用意したこのブランドは、いったいなんなのでしょう。おそらく「CHANOKKA」という文字列のようですが。これをそのまま検索してもなんだかタイあたりのサイトが引っかかるだけで、全く意味が分かりません。でも、前に「あまちゃん」でもありましたが、こういうものには必ず意味があるはず、そこで思いついたのが、文字を入れ替える、ということです。いろいろやってみて、真ん中あたりから切って前に持ってくると「OKKACHAN」となりました。「ととねえちゃん」と「おっかちゃん」、なんかつながりがあるとは思えませんか?
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by jurassic_oyaji | 2016-09-23 22:13 | 禁断 | Comments(2)
RIMSKY-KORSAKOV/Scheherazade, TCHAIKOVSKY/Piano Concerto No.1
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Martha Argerich(Pf)
Kirill Kondrashin/
Royal Concertgebouw Orchestra
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
TOWER RECORDS/PROC-1978(hybrid SACD)




タワーレコードの復刻盤SACDシリーズで、初めてユニバーサル系のレーベルが登場しましたわー。ユニバーサルでもSACD化は頻繁に行われているのですが、そちらはシングル・レイヤー、こちらはハイブリッド盤です。
音源に関しては、ユニバーサルと全く同じ手順でマスターが作られているようです。DECCAとPHILIPSは、イギリスのClassic Soundによってオリジナル・アナログ・マスターテープからDSD64に変換されたマスターが使われているそうです。ところが、なぜかDGの場合には、Emil Berliner StudiosからDSDではなく24/192のPCMのマスターが提供されているのだとか。ユニバーサルでのリリースの時にはこちらもDSDだったはずなのに、なぜなのでしょう。それより、この「Classic Sound」というのは、おそらくかつてのDECCAのエンジニアが関係しているスタジオなのでしょうが、ネットで調べるとなぜかその情報が全く見つかりません。不思議ですね。
今回、その中にこのコンドラシンのアルバムがあったので、聴いてみたくなりました。実は、さるオーディオ・ショップの展示会で、試聴用のサンプルとしてこの「シェエラザード」のLPが置いてあったのですよ。それを実際に、最高級のオーディオ機器によって再生するという、なかなか興味深いデモンストレーション、一体どんなすごい音が聴けるのか、と期待したのですが、聴こえてきた音には完全に失望させられました。それは、なんとも薄っぺらで冴えない音だったのです。世の「オーディオ・マニア」は、こんな音で満足しているのでしょうか。お店の人は、おそらく名録音と信じてそのLPを用意したのでしょうが、どうやらその時の何百万円ものシステムからは、それを引き出すことが出来なかったのでしょう。ですから、それがSACDになって目の前にあれば、いったいあのデモはなんだったのか、という検証も含めて聴いてみたくなるじゃないですか。
いやあ、それは、その時に聴いた音とはまるで違っていて、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の美点を余すところなく引き出したというとても素晴らしいものでしたよ。デモの音は全体にのっぺりしていて起伏に乏しいものだったのですが、ここではそれぞれの楽器が輝いています。しかも、それは全体としてはとても繊細な響きとしてのまとまりを見せているのです。弦楽器はあくまで柔らか、コンサートマスターのソロはよく聴くほとんどコンチェルトのソリストのような押し出しの強いものではなく、きっちりオーケストラの中で弾いているという雰囲気が伝わってくるバランスです。もちろん、他の管楽器のソロもでしゃばったところは全くありません。さらに、ホールトーンの美しいこと。
そして、コンドラシンの指揮も、例えばストコフスキーのような脂ぎった演奏になじんだ耳にはちょっと物足りないものの、逆にこのいかにもロシア的な重心の低さからは、この作品の本来の姿がしっかり伝わってくるように思えてきます。とても上品な味わい、おそらく、こういうものは何度聴いても飽きが来るということはないはずです。
カップリングのアルゲリッチとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲のジャケットも、ブックレットに忠実に再現されていました。

タイトルは「Hommage à Kirill Kondrashin」、録音された時には生きていた(当たり前!)コンドラシンですが、LPが出たのは急死した後だったので「追悼盤」という意味合いが込められていたのですね。そんな、まさに「一期一会」的な売られ方だったので、ものすごいセールスを記録したといういわくつきのライブ録音です。しかし、これはそのようなあくまで「記念」として聴かれるべき音源なのでしょう。指揮者がコンドラシンというだけで、こちらはバイエルン放送交響楽団、会場もヘルクレス・ザール、しかも弦楽器の並び方は対向配置ですから、「シェエラザード」との共通項は殆ど見つけらません。というより、あちらが「繊細」ならば、こちらは「がさつ」の極みです。

SACD Artwork c Decca Music Group
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by jurassic_oyaji | 2016-09-22 20:54 | オーケストラ | Comments(0)
「天花」は本当にひどいドラマでした
 栞子さんの新刊はなかなか出ないし、近藤史恵もあらかた読み終えてしまったので、もう時間つぶしに読む本がなくなってしまった、どうしようと思っていたら、久しぶりに東野圭吾の新刊が出ました。あ、ご存知でしょうが私は小説をハードカバーを買って読むという習慣はないので、「新刊」といえば文庫本に限定させていただきます。
 さっそく買ってきたのですが、彼の本の恐ろしいところが、一度読み始めると最後まで一気に読まないと済まされないようになってしまうことです。本当にそのあたりの進め方は上手なんですよね。ですから、他に急ぎの仕事があるときなどには決して読み始めてはいけない、ということは分かっていました。これが望月麻衣(知ってます?「京都寺町三条のホームズ」シリーズ)なんかだったら、簡単に中断できるんですけどね。
 ですから、もう買ってしまったらすぐに読みたかったのですが、そこは抑えて我慢していましたよ。でも、やはり誘惑には逆らえず、とうとう最初のページを開けてしまいました。そうしたら、いきなり「仙台市」なんて地名が出てくるじゃないですか。東野さんの作品で仙台が登場してきたことなんてありましたっけ?井坂幸太郎ならいざ知らず(余談ですが、テレビで見た「グラスホッパー」はひどかったですね。脚本が悪かっただけなのか、原作もあの程度だったのかは分かりませんが、原作を読みたいとは全く思えませんでした)。それも「宮城野区萩野町」なんて、やたらマニアックな地名が出てきます。確かに、あの辺だったらこんな安アパートがありそうだという気になりますから、かなりのリサーチがかかっているようですね。
 と思ったら、しばらくすると「国見ヶ丘」なんてのも出てきましたよ。高級住宅地のような描写も的確なものですから、やはりちゃんと現地まで来ていたのでしょうね。ただ、そこに行くのに、「仙山線東北福祉大前駅」を降りて歩く、というのですね。あのあたりはしょっちゅう車で通っていますが、「福祉大前駅」から「国見ヶ丘」って、結構な距離があるんじゃないでしょうかね。その間には「貝ヶ森」という別の住宅地もありますからね。念のため地図で調べてみたら、その駅から貝ヶ森と国見ヶ丘の境目まででもほぼ1キロありましたし、国見ヶ丘の真ん中あたりまでだと3キロぐらいは優にありそうでしたね。そこを歩いていくのはちょっと大変だな、と思いましたが、まあ別に小説だから構わないのでしょう。なんたって、「連続テレビ小説」(いわゆる「朝ドラ」)では、根白石から定禅寺通りまで七夕用の竹を「歩いて」運んでくるという設定があったぐらいですから。今測ってみたら、15キロ以上ありましたよ。
 この小説は、加賀恭一郎シリーズ。となると、テレビや映画でこの主人公を阿部寛が演じていましたから、読んでいるとまず彼の顔が頭に浮かんできます。まあ、それはそれで、ある意味リアリティがあっていいのかもしれませんが、ああいうイメージを押し付けられてしまう、というのも困ったものですね。いや、別に彼がミスキャストだというわけでは全然なくて、彼のインパクトがあまりに強すぎるので、他の人を思い浮かべることが不可能になってしまう、ということです。でも、私としては、もうちょっと線の細い人のようなイメージがあるんですけどね。だったら誰が良いんだ、と言われても、すぐには思い浮かびませんが。
 現時点では、ちょうど半分ぐらい読み終えたところです。これがその文庫本の表紙ですが、これは「明治座」のホールでしょうね。ここでは花道がありますが、調べたらこの花道は演しものによっては取り外して客席にすることもできるそうなのです。ここに登場する演目は、歌舞伎を現代風にアレンジしたもののようですが、この花道はあったのでしょうか。というか、これが表紙になっているということは・・・。
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by jurassic_oyaji | 2016-09-21 21:37 | 禁断 | Comments(0)
LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL
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The Beatles
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もう解散してから半世紀近く経つというのに、いまだにビートルズは「商売」になるのでしょう、今回は、新たに作られたドキュメンタリー・フィルの公開にあわせて、「今まで見たことも聴いたこともなかったビートルズのライブ」ですって。
今回のアルバムは、1964年と1965年にLAの「ハリウッド・ボウル」という、クラシック・ファンにとってもなじみのある野外コンサートホールで行われたビートルズのライブを収録したものなのですが、これは最初からアルバムを作るために録音の準備がされていたものだったのだそうです。とは言っても、当時のことですからそれは単に演奏用のマイクとアンプからの出力を3チャンネルのテープに収めただけのものでした。しかも、そこには演奏以上に大きな音で聴衆の叫び声が録音されていましたから、到底「商品」としては使い物にはならないようなものだったはずです。ですから、録音はされたものの、それはリリースされることはありませんでした。
しかし、それから10年以上経って、もはやビートルズ自体は解散してしまった頃に、ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンが、その録音を行ったEMI傘下のアメリカのレーベルCAPITOLから、そのテープを使ってレコードを制作することを依頼されます。マーティンはそれに応えて、エンジニアのジェフ・エメリックとともに様々なエフェクターを使って編集作業を行い、1977年にこの「THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL」を公式ライブアルバムとしてリリースしたのです。

国内盤では、まだ「ハリウッド・ボウル」という名前になじみがないと判断したのか、タイトルは「ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!」となっていましたね。しかし、それはLPとしてリリースされたのちには、他の公式アルバムのようにCD化されることもなく、今では廃盤となっています。
ですから、今回のCDは、それから40年近く経って初めてCD化されたものとなるわけです。しかし、その際には、この前の「1」と同様、ジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティンによって、オリジナルの3トラックのテープにまでさかのぼって「リミックス」が行われています。さらに、新たに4曲がボーナス・トラックとして同じ音源から編集されて収録されています。
あいにく1977年盤を聴いたことはないので、このリミックスによってどれだけ音が変わったかを検証することはできませんが、「1」での仕事ぶりを見ていれば、かなりの改善が行われているのではないか、という気はします。実際に、会場の歓声(ほとんど悲鳴)は、全く演奏の邪魔にはなりませんし、演奏もヴォーカルもとても満足のいく音で聴くことが出来ました。逆に、こんなコンディションの悪い録音を、よくぞここまできれいに仕上げたな、という感じですね。
ですから、それぞれのメンバーの声も明瞭に聴き分けることが出来ます。リンゴの1曲はご愛嬌としても、ジョージが2曲もソロを取っているのは意外でした。彼の声はスタジオ録音に見られるような線の細いものではなく、もっと力強く聴こえます。そして、ちょっと意外だったのが、ジョンに比べるとポールのヴォーカルがかなりお粗末だということ。ピッチはおかしいし、かなりいい加減な歌い方だったんですね。その二人ですが「A Hard Day's Night」では、「When I Home~」の部分からはそれまでジョンだったソロがポールに変わっているのですね。この部分は高い音がGまで出てくるので、ジョンには無理だったのでしょうか。スタジオ録音では、最初からダブルトラックなので、ずっと2人で歌っているのだとばかり思っていましたが、このライブでははっきり違いがわかります。
それと、ボーナス・トラックの「I Want to Hold Your Hand」で、歌い出しがきちんとビートに収まっているのにも驚きました。スタジオ録音では、オリジナルでもドイツ語バージョンでも最初のアウフタクトが絶対に半拍多くなっています。反駁できますか?

CD Artwork © Calderstone Productions Limited
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by jurassic_oyaji | 2016-09-20 20:59 | ポップス | Comments(0)