おやぢの部屋2
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PCMはちょっとハイレゾ
 愚妻は練習の時には必ず録音をするという録音マニア、というか、練習に出られない人のために録音したものを送ってやっているんだそうです。それを、いまどきは誰も使っていないMDでやっているというのですから大変です。ダビングをするときなどは、もう1台ラジカセかなんかを持ってきて、アナログでダビングをやっているみたいです。
 そのMDも、機械的なトラブルが出てきたり、そもそもMDのメディアがなかなか売ってなかったりと、もう見切りをつけた方がよくなったので、ついにICレコーダーを買うことにしました。それで、きのうはヨドバシまで行っていろいろ見てみることになったんですね。私は、もうちょっとハイレベルのレコーダーについては詳しいのですが、こういう普及品のレコーダーに関しては、ほとんど何も知りません。録音フォーマットもMP3だけだと思っていたのですが、実際にはPCMまで使えるようになっているようですね。ただ、その、コピーを送る相手のことを考えると、mp3だけで十分のようでした。それが、右の機種です。
 ただ、重要なのは、コピーの問題。どの機種でも内部メモリーとSDカードの両方が使えるようになっているので、私の感覚では内部メモリーで録音したものを、レコーダー内でSDカードにコピーするのが一番楽だし、そういう機能は当然すべての機種に付いているのだと思っていました。でも、念のためその辺にいた店員のお姉さんに聞いてみると、それは出来るものとできないものとがあるようなのですね。上の右の機種では出来なくて、左の、こちらはPCMまで使えるちょっと高級な機種になって、初めて内部コピーの機能が付くようになるのだそうです。聞いてみるものですね。ということは、予算を考えればおのずとこの機種に限られることになるので、迷わずこれに決定です。
 買い物を終えて東口のペデストリアン・デッキに上って下を見ると、バスプールになんだか新幹線と同じ色のバスが停まっているようでした。確かに、これはE5系あたりとまったくおなじ塗装とデザインのJRバスでした。あわててiPhoneでズームにして撮ってみたのですが、なんだか勝手が違います。モニターしてみると、写真ではなく動画モードになっていました。これではしょうがないのでもう1回撮ろうと思ったら、もうバスは出発した後、はるか遠くを走っていたので、今度は間違えずにズームで撮りました。
 今日になって、今度は愚妻が録ってきた練習の録音をSDカードにコピーするやり方を教えることになりました。これは私もやったことがないので、マニュアルを見ないと分かりません。でも、やってみるとすごく簡単。ほんの数秒で指定したファイルがすべてカードにコピーされました。でも、別に私がマスターしただけではダメなんで、これを愚妻が一人で出来るようになるまでには、かなり時間がかかることでしょう。
 そんな、メカには強い私ですが、やっとニューフィルの定期演奏会の写真を全部アップして、それをサイトからダウンロードできるようにしたというのに、なんだか設定してあるパスワードが使えないようになっていました。サーバーの設定を確認してみると、8文字のパスワードだったものが、5文字に変わっているんですね。この前設定した時に間違えて変えてしまったのでしょうか。まさか、ハッキングでは。それにしては、他のところは全然変わっていないので、やはり私がうっかりして間違えたのでしょう。だから、アップしたことを告知したのに、全然アクセスがなかったものが、それをきちんと元に戻したら、急にアクセスが殺到するようになりました。ほんと、不思議ですね。
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by jurassic_oyaji | 2016-10-31 21:47 | 禁断 | Comments(0)
Himmelslieder
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Marcus Creed/
SWR Vokalensemble Stuttgart
SWR/19015CD




世の中はハロウィン商戦の真っただ中、市内の本屋さんでは、店員さんが全員とんがり帽子とマントといういでたちで、客を迎えていました。レジに立っているだけならわかりますが、そんなトンマな恰好で棚の整理なんかをされていると、いったいここはどこなのか、と思ってしまいます。でも、こんなのはまだおとなしい方、本番ともなればいい大人がコスプレに熱中して、口から血糊をたらしていたりするのですから、その姿は醜悪以外の何物でもありません。いったい、どこで間違って、こんな風習がはびこるようになってしまったのでしょうか。
同じく宗教行事のお祭りでも、クリスマスの場合はまだ節度が保たれたままこの国の風俗にもなじんでいるように見えます。少なくとも、音楽に関してはとても実り多いものをもたらしてくれたのではないでしょうか。ハロウィンには何か音楽的な貢献って、ありましたっけ?
ですから、この季節のCDも、玉石混交ながら数多くのクリスマス・アイテムが登場することになります。「天国の歌」という、このSWRヴォーカル・アンサンブルにしては珍しいクリスマス企画のアルバムも、そんな「玉」の一つです。その中身はとても格調の高いもの、厳かに、真にこの世の平安を願いながらこの行事を祝うという思いが込められています。
まず、この合唱団のすばらしい女声パートだけで歌われるのが、ブリテンの「キャロルの祭典」です。よく少女合唱や児童合唱で歌われることもありますが、そのような、まるで天使の歌声のようなピュアな響きが、この大人の女声から聴こえてきたのは、とても幸せなことでした。録音会場は教会ですが、その豊かな残響をとことん利用して、この作品の最初と最後にある「入堂」と「退堂」のための曲で、実際に歩きながら(わざわざ靴の音をたてています)その遠近感を表現してくれています。確かに、コンサートホールで演奏する時にも、客席から登場するような演出もありますからね。
ただ、声はそのような無垢なものでも、表現にはいい加減なところは全くないのが、すごいところです。たとえば、ハープのソロの前の曲「この赤子が」では、大概の演奏では口が回らないために雑な演奏になりがちなところが、そんな難所は軽々とクリアして、いとも流麗な音楽に仕上がっています。
続いて、中世の聖歌が、男声だけによって歌われます。これはそれまでの女声とは全くテイストを変えて、粗野ささえも見せるような時代感を漂わせています。1曲目の「There is no rose」は2声、2曲目の「Verbum Patris humanatur」3声で歌われています。
次にフルメンバーが揃ってペルトの「7つのマニフィカト・アンティフォナ」では、普通にペルトといわれて思い浮かべるようなノーテンキなところの全然ない、とても強い意志の力が感じられます。ど真ん中の曲「おお、ダヴィデの鍵よ」でのハイテンションな叫びで、それは最高潮を迎えます。
ハインリヒ・カミンスキというドイツの作曲家が編曲した3つのクリスマスの聖歌は、いわば「箸休め」、手は込んでいてもあくまで素朴なアレンジからは、クリスマスへの敬虔な思いが素直に伝わってきます。
その後には、プーランクの「クリスマスのための4つのモテット」です。これも、ちょっと今までの印象を変えてくれるような、重量感のある演奏です。あくまで強靭なドイツっぽいハーモニー感がプーランクで味わえるのが、ちょっと意外。
最後は、スウェーデンの人気作曲家、ヤン・サンドストレムが、有名なプレトリウスの「Es ist ein Ros entsprungen」を素材にして、まるでリゲティの「Lux aeterna」のようなクラスターで再構築した逸品、こんなものをサラッと歌ってしまうのですから、本当にこの合唱団は油断が出来ません。というか、こんなひねりのきいたラインナップでクリスマスを楽しめる人は、ある意味ヘンタイ。
 
CD Artwork © Naxos Deutschland Musik & Video Vertriebs-GmbH
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by jurassic_oyaji | 2016-10-29 19:35 | 合唱 | Comments(0)
青いフロントグリルがかっこいいですね
 家に帰ったら、郵便受けにDMが入っていました。
 それは、今度日産から発売されることになった新しい新車の案内でした。そこに盛り込まれた、新しい新機能についての詳しい詳報などが盛り込まれたものです。私がいま乗っている車が、こんな風にモデルチェンジされるのだそうです。
 この車についての情報は、もう今年の春ごろからネットで話題になっていました。でも、私がそれを知ったのは7月ごろだったでしょうか。私の車ももう10年以上使っていますから、営業さんは何かというと新しい情報を持ってきてくれて、これもその一つでした。それが結構インパクトがあったので、別に買い替えるということではなくても、とても気になってしまいましたね。今の時代、ただのガソリンエンジンだけではなく、電気で動くモーターも併用したハイブリッド車の売り上げは非常に伸びています。日産でもそれは考えていたようですが、このメーカーの場合はまず「電気自動車」を本格的に実用化していたようですね。「リーフ」というその車は、結構街中でも見かけるようになっていますからね。ただ、やはり電気だけで走らせるためには、「充電」をできる環境が整わないとなかなか本当の普及は望めません。そこで、日産がとったのが、その「電気自動車」に、充電専用のガソリンエンジンを搭載する、という方法でした。
 最初それを聴いたときには、わざわざそんな変換をするなんて、エネルギーのロスが多くてメリットなんかないのでは、という疑問でした。しかし、普通に走行する時には、エンジンの回転数によって大幅に燃料の消費量が変わってきます。そこで、充電専用のエンジンでは、最も効率よく回転させられるところで動かして、燃料を最小に抑え込みます。そして、一旦それを電気として貯めておいて、その電気でモーターを回して車を動かす、という原理です。そうすることによって、同じ走行距離に必要な燃料は半分程度で済むことになるのだそうなのですよ。
 というようなことは、どこのサイトを見ても書いてありました。ただ、実際にその車の外観とか、走行性になると、完全に未知の領域になっていたのです。そこは、やはりメーカーとしては秘密にしておきたいところなのでしょうね。
 でも、最近になってその営業さんが、実際にその車に試乗したという話をしてくれました。内部では、もう現物を使ってのデモが行われていたのですね。彼の話だと、アクセルを離したときの減速感が、今までの車とは全然違うのだそうです。どうやら、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み変えなくても、エンジンブレーキだけでかなりの制動が出来るようなのですね。なかなか面白そう。ただ、外観については、今のものとほとんど変わらないのだそうです。
 それを聞いてまた丹念にネットを調べてみると、確かに試験走行車の写真なども見つかるようになりました。そして、数日前に、やっと公式に日産の工場で生産ラインが始まったというニュースとともに、詳細な写真もみられるようになりましたね。そこに、このDMです。ここには、そのアクセルペダルの操作性が、特に重要なこととして載っていました。ですから、「ひと踏み惚れ」というキャッチコピーで、試乗を勧めているのです。
 ここには、そのサイトの案内も書いてあります。ですから、その検索をやってみたのですが、そんなサイトは見つかりませんでした。よく見ると「11月2日公開予定」なんてありますね。この日は確かこの車の発売日、それまで公開はしないということなのですね。こんな紙メディアの方が先に公開されるなんて、なんだか珍しいですね。
 あ、私は別にこれを買いたいとかそういうことではなく、メカニックとして興味がありますから、試乗はしてみるつもりです。営業さんにも誘われていますから。
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by jurassic_oyaji | 2016-10-28 21:43 | 禁断 | Comments(0)
BACH/The Complete Keyboard Works
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Zuzana Růžičková(Cem)
Josef Suk(Vn)
Pierre Fournier(Vc)
Jean-Pierre Rampal(Fl)
ERATO/0190295930448




ズザナ・ルージッチコヴァーというチェコのチェンバロ奏者の名前を懐かしく思い浮かべられるのは、ある年代より上の人だけのはずです。1927年生まれでまだご存命ですが、今では演奏活動からは全く遠ざかっていますから、もはや完全に「過去の人」になっています。
とは言っても、現役で活躍していたころには、FMの音楽番組ではかなり頻繁にその名前を聞くことが出来ました。なんせ「ルージッチコヴァー」などという、一度聞いたら忘れられない(いや、正確には「一度聞いても覚えられない」)不思議な名前ですからね。ラジオで彼女の名前を告げるアナウンサー(たとえば後藤美代子さん)や音楽評論家(たとえば大木正興さん)の口調には、この難しい名前を流暢に発音できることに対するなにか自慢げなニュアンスが感じられましたね。
彼女がそのようなメディアで紹介され始めた頃は、チェンバロ奏者と言えばヘルムート・ヴァルヒャかカール・リヒターといった重厚な演奏家が人気を博していたようですが、そんな中にちょっと「傍系」といった感じで、彼女は紹介されていたのでは、というぼけっとした印象があります。
チェコのミュージシャンですから、やはり当時の国営レーベルだったSUPRAPHONEへの録音がメインだったのでしょうが、なぜかフランスのERATOレーベルのプロデューサー、ミシェル・ガルサンは、彼女を使ってバッハのチェンバロ作品の全集を作ることを考えました。そして、1965年から1973年にかけて録音が行われ、1975年から22枚(品番はERA 9030からERA 9051)のLPとしてリリースされました。手元には1975年に発行されたERATOのカタログがありますが、そこにはマリー=クレール・アランが最初に作ったLP24枚組のオルガン曲全集と並んで、このルージッチコヴァーのチェンバロ全集が大々的に紹介されています。当時としては、それほど画期的な偉業だったのですね。確か、同じような全集では、DG(ARCHIV)のカークパトリック、EMIのヴァルヒャに次ぐ3番目のものだったのではないでしょうか。

今回のCDボックスでは、その22枚が17枚のCDに収まっています。さらに、同じ時期にやはりERATOに録音したヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(チェロで演奏)とヴァイオリン・ソナタの全曲、そして、トリプル・コンチェルトとブランデンブルク協奏曲第5番のアルバムも、3枚のCDになっていて、ちょうど20枚組のボックスとなっています。協奏曲に登場するフルーティストはランパル、彼はすでに1962年にロベール・ヴェイロン=ラクロワとのフルート・ソナタのアルバムを作っているので、ルージッチコヴァーとの共演はこれだけです。
彼女がこの録音を始めた頃は、世の中はモダン・チェンバロ一辺倒の時代でした。もちろん彼女も、ドイツのメーカー、アンマー、ノイペルト、そしてシュペアハーケという3種類の楽器を使っています。しかし、次第に訪れるヒストリカル・チェンバロの波にも敏感だった彼女は、このツィクルスのセッションの終わりごろ、1973年(資料によっては1972年)には「小さなプレリュード」(ERA 9049)と「組曲」(ERA 9050)のLP2枚分を、1754年と1761年に作られた2台のジャン=アンリ・エムシュの復元楽器を使って録音しています。
スリーブには録音年代と使用楽器が詳細に記載されていますから、モダンとヒストリカルの違いをはっきり確かめることが出来ます。最近ではほとんど聴くことのできないモダン・チェンバロの音はどういうものだったのか、これではっきり知ることが出来ることでしょう。こういう時代もあったのです。しかし、それに対してヒストリカル・チェンバロだとされている録音を聴いても、音色は確かに別物であるにもかかわらず、そのあまりにも非現実的な録音レベルの高さに驚かされます。モダンに慣れ親しんだエンジニアが、ヒストリカルの音を聴いて取った行動は、こういうものだったという、まさに「歴史的」な記録がここには残されているのです。

CD Artwork © Parlophone Records Limited
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by jurassic_oyaji | 2016-10-27 20:51 | ピアノ | Comments(0)
ちょっと麺のゆで具合が
 定期演奏会の後のお休みがあったので、きのうは久しぶりのニューフィルの練習でした。練習場に行く前に、いつものようにとらの子でいつものチャーシューメンを注文したら、出てきたのはこんなんでした。
 チャーシューは5枚、しかもそれぞれのチャーシューが厚くて大きいですよね。この間書いた「小さいチャーシューの場合は5枚」という法則が見事に間違っていたことになりますね。でも、もしかしたら、これは私に向けてのメッセージだったのではないか、と思えなくもありません。このお店は平日は夜の部は5時に開店するのですが、私が行くのはその直後ですから、大体私以外のお客さんがいない状態、しかも、座る場所も、注文するものもほぼ同じですから、きっと印象が強いお客さんとしてお店の人には認知されているのではないでしょうか。だから、サービスしてくれる、と。
 でも、可能性としてはもっと別のことも考えられるのではないでしょうか。もしかしたらこのお店の人が私のブログなんかを見ていたとか。お店の名前も出してるし、あの写真を見ればすぐわかりますからね。ですから、今度はこれを写真に撮って載せてくれ、というメッセージを込めて、こんなてんこ盛りのチャーシューメンを出したんですよ。本当かどうかは、この次行った時に分かることでしょう(たぶん、違うでしょうが)。
 写真と言えば、やはり以前のネタの「禁断の写真館」ですが、その時も書いたようにちょっとあれはやり過ぎだったのではないか、という心配があって、だれかになにか言われたらどうしよう、とずっとイジイジしてました。ですから、きのうの練習が始まる前に、チェロのFさんがツカツカと私のところにやって来て、「禁断の写真館のことなんですが」と言った時には、「やはり」と思ってしまいましたね。そういえば、Fさんの顔にも変顔を乗っけていましたからね。だから、どんな辛辣なことを言われるのか、と身構えていると、「あれ、すごくおもしろかったです」と言ったので、一瞬戸惑ってしまいましたよ。でも、正直、とてもホッとしました。とりあえず、普通に楽しんでくれた人はいたんですね。
 それで、その切り取った元の写真は見られるのか、と聞いてきたので、それはいずれ公開する演奏会の写真集の中に入っていると教えてあげました。それは、今鋭意制作中なので、もう少し時間がかかりますけど、近日中には必ずアップしますから。というか、一部の写真は、すでに画像をアップしてあって、あとはリンクを張るだけなんですけど、そのリンクのためのページを作るのに結構手間取るものですから。
 でも、写真自体はサーバーにあるので、それだけお見せすることはできます。
 これが、元の写真です。って、モザイクがかかっているじゃないか、とおっしゃられるかもしれませんが、やはりこういう全世界に公開されている場ではこういう配慮が必要ですからね。ですから、オリジナルをご覧になりたい方は、この画像をクリックして、そこで出てくる認証要求に、公式掲示板と同じものを入れてみてください。そのフォルダーには当日のリハとステージ袖の写真がまとめてあります。それが全部で81枚アップしてありますから、URLを見てファイル名を手直ししていただくと、残りの写真も見ることが出来ますよ。フォルダーはもう一つアップしてありますから、フォルダー名を直していただくと、そちらの分も全部で104枚見られるはずですから、とりあえず見たい方はどうぞ。意味の分からない方は、ちゃんとしたページが出来上がるまでお待ちください。
 実は、今回はこんなフォルダーが全部で6つにもなってしまいました。まだ400枚近くの、ステージ写真や打ち上げの写真が準備中です。それで、ステージ写真についてはまだ少し余裕があるので、あとから追加することもできるようになっています。もし、お知り合いの方が撮った写真で公開しても構わないようなのがあれば、それも入れさせていただきますので、私までご連絡ください。
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by jurassic_oyaji | 2016-10-26 21:59 | 禁断 | Comments(0)
REICH/Double Sextet, Radio Rewrite
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Brad Lubman/
Ensemble Signal
HARMONIA MUNDI/HMU 907671




以前、このレーベルで新譜CDを買ったら、同じ内容のハイレゾ音源が無料でダウンロードできるヴァウチャー券が付いてきました。これが、フィジカルなパッケージと配信音源が共存するためのあるべき姿なのでは、と思っていたので、今回の同じレーベルの新譜でもそのような「おまけ」が付いていることを期待して購入しました。しかし、そこには何もなかったので、ちょっとがっかりです。ただ、よく見てみるとこれは同じHARMONIA MUNDIでもアメリカで制作されたものでした。ご存知のように、このレーベルは同じアートワークで主にフランス制作のものとアメリカ制作のものの2種類が存在します(スペイン盤などもあります)。それは、品番の最初が「HMC」の場合はフランス盤、「HMU」の場合はアメリカ盤とわかるようになっています。それ以外にも、廉価盤やシリーズものでは、別のアルファベットが使われています。
ということで、今回のアメリカ盤では、そのようなサービスは行っていないということが分かりました。なんか、納得できませんが仕方がありません。
今年は10月3日にライヒが80歳を迎えた記念の年ということで、新しいアルバムが続々リリースされているようですが、これもそのうちの一つ。2007年の「Double Sextet」と、2013年の「Radio Rewrite」のカップリングです。トータルで40分しか収録されていませんが、本当はそのぐらいが1枚のアルバムとしてはちょうど良いサイズなのかもしれませんね。いずれも、今回が初録音というわけではなく、どちらもライヒの作品では定評のあるNONESUCHレーベルですでに録音されていました。「Double Sextet」は2009年に、この作品を委嘱し、初演を行ったeighth blackbirdによって、「Radio Rewrite」は、初演者とは別の団体によって、2014年に録音されています。
このレーベルでは、以前同じ演奏家によるライヒの「Music for 18 Musicians」も聴いていますが、これはその第2弾、というか、「Double Sextet」の方はその時と同じ2011年3月のセッションで録音されていたものでした。「Radio Rewrite」だけが、今年の1月に録音されています。
「Double Sextet」を委嘱された時には、ライヒはそのeighth blackbirdというアンサンブルのメンバーの編成(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器)に忠実に合わせて、6つの楽器のための曲を作りましたが、それを演奏する際には、前もって自分たちが演奏した音源に合わせてライブで別のパートを演奏するというやり方で、12の楽器のための作品に仕上げてありました。今回は、それを実際に12人のメンバーを使って全てのパートを「生」で演奏するという形になっています。eighth blackbirdの「6人バージョン」もNMLで聴けますから、比較してみるのも一興でしょう。おそらく、「第2部」の、ちょっとできそこないのタンゴ、といった趣の曲では、同じ楽器でも音色や微妙な個性の違いぐらいは確認できるのではないでしょうか。
「Radio Rewrite」は、2013年に、委嘱を行ったロンドン・シンフォニエッタによって初演されておったのですが、その時に指揮をしたのが、このアルバムでの「アンサンブル・シグナル」の創設者で指揮者、ブラッド・ラブマンでした。これも、先ほどのNONESUCH盤との比較が可能です。こちらは、「元ネタ」のRadioheadからの引用に対するシンパシーが、微妙に異なって聴こえてくることがあるかもしれません。それは、初演者が必ずしも満足のいく結果を出せない場合もある、ということにもつながるのでしょうか。しかし、それは本質的な差異ではありません。
幸運にも、異なる演奏家による録音が多数存在するライヒの作品ですが、それらを比較してみても際立った違いが感じられないのは、そもそもライヒの作品には「表現」という要素が非常に希薄だからなのでしょう。というより、ある意味「表現」からは遠く離れたところから出発したのがライヒの音楽だったわけですが、それは同時に彼と、そして彼の技法の限界にもなっていたのかもしれません。

CD Artwork © harmonia mundi usa
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by jurassic_oyaji | 2016-10-25 23:53 | 現代音楽 | Comments(0)
四ツ谷駅がリアル
 この前は「週末には写真集を作ることに励む」なんて言ってましたが、今日になって丸1日フリーになったので、この際だから映画を見ることにしました。だいぶ前に新しく駅前にオープンした東宝シネマズに、早く行ってみたかったのですが、今頃になってやっと願いがかなうことになりました。そこで、これからもそうそう来ることは出来そうもないので、この際だから2本まとめて見ることにしましたよ。本当はIMAXをまず見たかったのですが、今はあまり食指が動かない映画しかやっていないので、普通のスクリーンで我慢しましょう。
 まずは、9時50分からの「君の名は。」を見て、ちょうどお昼ご飯を食べるだけの時間を取って1時半から「SCOOP!」を見るという、無駄のないスケジュールが立てられたので、さっそく「二本立て」計画の敢行です。サイトで調べると、映画館の開場は9時半なのですが、そこが入っているパルコ2は10時にならないと開かないので、その辺はどうなっているのでしょうね。
 とりあえず、9時半ちょっと前に駅からペデストリアン・デッキを通ってパルコ2の前まで行ってみると、もう入口の前に人だかりが出来ています。でも、時間になったのにまだ中の掃除なんかをやっていて、ドアが開く気配がありません。そのうち、その掃除のおじさんが、中で「下に行け」みたいな動作を見せ始めました。ここは2階なので、1階から入れ、ということなのでしょうか。ですからそこにいた人はぞろぞろとデッキの階段をおりはじめます。1階では確かにドアが開いていて、お店は閉まっていますがエレベーターまでの通路が開いていて、そこから6階にある映画館まで行くようになっていました。みんな知らなかったんですね。
 エレベーターを降りると、もうすでにたくさんの人がいて、チケットを買ったりしています。私も、さっそくたくさんある自動券売機の前に並びます。ここでは、今まで行っていたMOVIXのようにカウンターに人がいて応対するのではなく、基本、この券売機で自分でチケットを入手するようなシステムになっているようですね。
 私は何の問題もありませんが、こういうのが苦手なお年寄りなどは困るでしょうね。もちろん、人のいるカウンターもほんの少しありますが、そっちはチケットを買った時は長蛇の列でした。やはり、不安な人はたくさんいるみたい。
 さらにその横には、ネットでチケットを買った人のための発券機が並んでいます。不思議なことに、こういうシステムだということや、操作の方法が、ウェブサイトのどこを見ても載っていないんですね。これはあまりにも不親切。
 「君の名は。」は、確かに素晴らしいアニメでした。絵の美しさは絶品、紅葉のシーンなどは息をのむほどの素晴らしさでした。こういうのを見てしまうと、もうジブリの時代は終わったな、と思ってしまいます。もちろん、ディズニーやピクサーの方法論からは絶対に生まれることはないアニメでしょう。ストーリーも、予想外の展開が続くとてもスリリングなもの、これだけは絶対に予備知識を持たないで見ることをお勧めします。ただ、音楽の使い方がちょっと無神経、歌詞で物語の中身が分かってしまうようなことは、私としてはやってほしくなかったと思いました。それさえなければ、もうワンランク素晴らしさが加わっていたのに。
 「SCOOP!」は、これとは全く逆のベクトルの作品ですが、やはりとても楽しめました。音楽に関してはこちらの方が数段勝っています。このぐらい、無意味に興奮を伝えられる音楽だと、全く邪魔にならないで、それでいてしっかり心に残ります。これも、良い意味で裏切られる展開、場内にはカップルがたくさんいましたが(私は一人)、正直これはデートで一緒に見るような映画ではありません。隣にいたカップルは、始まる前はぺちゃくちゃとうるさく喋りまくっていましたが、終わったらお互いに無口になってしまいましたからね。そういう、どす黒い陰謀が込められた作品、私はこういうのは大好きです。
 お昼休みに時間があったので本屋さんで雑誌を立ち読みしていたら、こんな広告があったので思わず写メ。本当はこんな値段なんですけどね。

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by jurassic_oyaji | 2016-10-23 21:51 | 禁断 | Comments(0)
TCHAIKOVSKY/The Nutcracker, Symphony No.4
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Valery Gergiev/
Mariinsky Orchestra
MARIINSKY/
MAR0593(hybrid SACD)




昨年にはロンドン交響楽団からミュンヘン・フィルへと「転職」したように、ゲルギエフは世界中のオーケストラとの共演を果たしています。しかし、それらはあくまで「側室」としての位置づけ、「本妻」であるマリインスキー劇場の芸術監督のポストは、1988年以来30年近く続いています。もうすぐ真珠婚式ですね。今の時代にこれだけ長期の在任なんて、しんじゅられません(信じられません)。
ですから、やはりこのオーケストラとは、格別の親密度で接しているのでしょう。この最新アルバムでのチャイコフスキーも、とても素晴らしい演奏が期待できるはずです。
ところが、まずはSACDということですし、以前のこのレーベルでは元DECCAのエンジニアが作った「Classic Sound」が録音を担当していたので、音に関してはまず間違いはないだろうと聴きはじめると、なんかとても物足りない気分にさせられてしまいました。実は最近、ここの録音でウラジミール・リアベンコ(?)という人がエンジニアとしてクレジットされるようになってから、それまでと全く音が変わってしまっていました。具体的には、弦楽器の音がとてもまろやか、というか、完全にエッジがなくなった甘ったるい音になっているために、パートとしての主張が全く感じられなくなっています。金管楽器が鳴り響いている間でも、前の録音ではしっかり聴こえてきたものが、ここでは完全に埋もれてしまっています。チャイコフスキーでは、こういう場面でこそ弦楽器の芳醇な響きを味わいたいのに、それが全然叶わないしょぼいサウンドになっているんですよね。
このエンジニアに最初に接したのが「ワルキューレ」のSACDを聴いた時。その時に抱いた違和感が、ここに来てまた頭をもたげてきたという感じです。
「くるみ割り人形」は、組曲版で満足している人がほとんどでしょうから、いまさら全曲版を聴くのもかったるいな、と思ってしまうかもしれませんが、今回のSACDを聴くと、やはり一度は全曲を通して聴いてみたいものだ、と痛切に感じてしまいます。組曲には入っていないナンバーが、全体のテーマとして重要な意味を持っていることがよく分かりますし、組曲版のそれぞれの曲の役割もきちんとわかります。
一つ、面白いのは、チェレスタの扱いです。チャイコフスキーは、この新しい楽器を他の作曲家に先駆けてこの作品の中で初めて披露しているのですが、それがメインでフィーチャーされている「金平糖の踊り」は殆ど終わり近くになって登場します。しかし、彼はあたかも「伏線」のように、もっと前の曲(第2幕の1曲目)の中で使っているのですね。これはかなり印象的に聴こえますから、ここで「この楽器は何だろう」と思った聴衆が、「金平糖」で初めてソロを聴いたら、その美しい音色に必ず酔いしれるはずだ、というしたたかな計算を、チャイコフスキーだったらやりかねないな、とは思いませんか?
「くるみ割り」全曲はハイブリッドSACD1枚にはちょっと収まらないので、これは2枚組、そのカップリングで「交響曲第4番」が入っています。これが、とっても柔軟な、自由度の高い演奏です。ゲルギエフは2002年にウィーン・フィルと同じ曲を録音していますが、その時のものとはとても同じ指揮者とは思えないような、細やかで思いの丈を存分に込めた演奏に仕上がっているのです。特に第2楽章では、演奏時間がウィーン・フィルでは9分35秒だったものが今回は11分28秒ですから、全く別のテンポでとても濃厚な音楽を味わうことが出来ます。
第4楽章は、演奏時間はそれほど違っていないのに、こちらの方が表情は豊か、フルートが難しいオブリガートを付ける部分では、まるで指揮者とフルート奏者がお互いの出方をうかがっているような絶妙のコンタクトが感じられます。こんなことをやられたら、フルート奏者はとても吹きやすかったことでしょう。録音のことを考えなければ、これは超名演。

SACD Artwork © State Academic Mariinsky Theatre
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by jurassic_oyaji | 2016-10-22 20:35 | オーケストラ | Comments(0)
デザートはモンブラン
 食欲の秋、サンマもだいぶ安くなって、「1尾78円」なんてところも出てきましたね。この間は「栗ごはん」を作るお手伝いをさせられてしまいました。当然、私の役目は栗の皮むきです。今まで「甘栗」だったら皮をむいたことがありますから、生でもそんなに変わらないだろうと思ったら、結構大変な仕事だったんですね。いや、何回かやっていると外側の「鬼皮」は、コツが分かってきていとも簡単にむけるようになったのですが、その下の渋皮が手強かったですね。普通にリンゴの皮をむくようにやっていると固すぎて下手をすると指を切って「幸楽苑」になってしまいそうだったので、もう下に置いて周りを削る、という荒業になってしまいましたね。もう完全な根気勝負の単純作業、でも、そういうのは大好きですからいつの間にか終わっていました。
 それを、あとは味をつけたお米と一緒に炊飯器に入れてスイッチを入れれば出来上がり、おいしく召し上がりましたよ。
 これは、この間食べたチャーシューが「5枚」乗ったとらの子のチャーシューメンです。あの時は、「チャーシューが小さい時は5枚で、大きい時には4枚」という仮説を立てていたのですが、それからまた行く機会があったので、その仮説が正しかったかどうか検証してみました。
 うまい具合に、「4枚」バージョンが出てきましたよ。どうでしょう。まあ、少しはおおきいかな、という気にはなるかもしれない、ぐらいの感じでしょうか。まあ、別にチャーシューの枚数には関係なくおいしいので、どうでもいいんですけどね。
 今日は、晩御飯が外食になってしまったので、○イホに行ってみました。そこに、それこそ季節っぽいメニューがあったので、ちょっと注目。
 「秋鮭といくらのピラフ」なんて気取ってますけど、要は「はらこ飯」じゃないですか。今年はまだ食べてなかったので、こんなところではらこ飯というのもなんですが、無性に食べてみたくなりました。ただ、これはどうやらセットメニューのようで、カニコロッケみたいな余計なものが付いてきますから、そんなのは要りません。でも、メニューにはあくまでセットで注文した時の値段しか書いてなくて、「カニコロッケは要らないんですけど」と言っても鼻で笑われてしまいそうですね。ですから、一応別の候補を決めておいて、ダメモトで「これ、単品では食べられませんか?」と聞いてみました。
 そうしたら、ちょっと厚化粧のウェイトレスさんは、マニュアル通りの満面の作り笑いを浮かべて「申し訳ございません。そのような勝手なことは出来ませんのよ。おほほ」とでもいうのかと思ったら、「はい、全く大丈夫でございます」と、あくまで笑顔は崩さずに答えてくれました。言ってみるもんですね。
 出てきたのは、これです。明らかに、写真より「秋鮭」の面積が少なくなっていますが、まあこんなものなのでしょう。でも、確かにこれはピラフのバター味、それが全く違和感なく「はらこ飯」になっているのですから、ちょっと感激してしまいました。これはお勧めです。青紫蘇が隠し味。
 ニューフィルの定期演奏会が終わって1週間がたちました。そろそろ、他の人にお願いしていた写真も集まってきましたから、週末には公式写真集を作る作業に入れるかもしれません。それが終わると、今度は「第9」です。もう、今年も終わりですね。
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by jurassic_oyaji | 2016-10-21 21:50 | 禁断 | Comments(0)
BEETHOVEN/Complete Symphonies
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Ricarda Merbeth(Sop), Daniela Sindram(MS)
Robert Dean Smith(Ten), Günther Groissböck(Bas)
Philippe Jordan/
Chœrs de l'Opéra National de Paris(by José Luis Basso)
Orchestre de l'Opéra National de Paris
ARTHAUS/109 249(BD)




2009年からパリの国立オペラ座の音楽監督のポストにあるフィリップ・ジョルダンが、このオペラハウスのオーケストラを指揮してベートーヴェンの交響曲の全集を作りました。2014年の9月から2015年の7月にかけてのコンサートの映像を収録した、3枚組のBDです。演奏以外に、指揮者のジョルダンのインタビューがスペシャル・フィーチャーとして加わっています。
そのインタビューでは、彼が若いころにウルム歌劇場でコレペティトゥールを勤めていた時の映像が挿入されていますが、そこではベルクの「ヴォツェック」のオーケストラパートをピアノで弾きながら歌唱指導をしている様子を見ることが出来ます。それは、はた目にはものすごいスキルを要求されるもののように見えます。このような実直な「下積み」の経験が、フランス最高のオペラハウスのシェフを長く務められるポテンシャルとなっていたのでしょうね。
ご存知のように、このカンパニーは主に2つの劇場を使って連日オペラやバレエの公演を行っています。それは、1875年に作られた「ガルニエ宮」と、1989年に作られた「オペラ・バスティーユ」です。したがって、付属のオーケストラも2セット必要になりますから、普通のコンサート・オーケストラのほぼ2倍の団員を抱えています。
このベートーヴェン・ツィクルスの場合、5回のコンサートが収録されていますが、そのうちの4回はバスティーユ、1回はガルニエ宮で行われたものです。
最近ではベートーヴェンはほとんど室内オケ程度の人数で演奏されることが多くなっていますが、ジョルダンとオペラ座のオーケストラはまずは普通のコンサート・オーケストラがとっている編成を採用していました。1番だけはちょっと少なめの12型(12-10-8-6-4と、30人の弦楽器)ですが、2番から8番までは14型(40人)、そして9番ではフル編成の16型(50人)になっています。
さらに、弦楽器の配置も、1番から8番までは下手からファースト・ヴァイオリン、セカンド・ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラと並び、上手の奥にコントラバスという標準的なものですが、9番だけはセカンド・ヴァイオリンが上手に来て、チェロとコントラバスは下手という「対向型」を取っています。もちろん、コントラバスの弓は全員「フレンチ・ボウ」ですね。
管楽器でも、今ではフランスのオーケストラでもなかなかその姿を見ることが出来なくなった「バソン」というフランス式のファゴットを使っている人が、ここにはまだいることが分かります。ただ、収録された5回のコンサートの中で、バソン奏者だけが参加していたのは2回だけ、そして2回はファゴットだけですが、残りの1回では、なんと1番がファゴット、2番がバソンという変則的なシーティングでした。
ジョルダンが使った楽譜は、おそらくベーレンライター版でしょう。9番の第4楽章でヴィオラがテーマを弾き始める時のバックでのファゴット(いや、バソン)のオブリガートのリズムが、ベーレンライター版以外にはない形でしたから。ですから、慣用版にあった明らかなミスプリントはすべて正しくなっています。さらに、ブライトコプフ新版にある5番の第3楽章のダ・カーポも、採用されています。これにはちょっとびっくり。
そのような楽譜によって、快速なテンポで運ばれていく演奏は、まず現代では最も標準的で受け入れやすいスタイルなのではないでしょうか。フォルテピアノからクレッシェンドという「臭い」表現が随所で頻発しているのは、我慢していただきましょう。それよりも、演奏者の中にまでカメラを入れて作り上げられた躍動的な映像には、興奮させられます。1、3、4、5、9番では、40年間首席フルート奏者を務めているカトリーヌ・カンタンの姿も、簡単に見られますよ。3番の大ソロで音をはずしているのは、ご愛嬌。

BD Artwork © Arthaus Musik GmbH
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by jurassic_oyaji | 2016-10-20 20:30 | オーケストラ | Comments(0)