おやぢの部屋2
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新しいピッコロのお披露目でした
 きのうは久しぶりの本格的な雨でした。夜になっても雨は降り続いている中、ニューフィルの練習が行われます。今週は木管のパート練習なので例によって一回外に出て晩御飯を食べてから、また職場に戻ってくるというパターンです。いつもの「とらの子」の駐車場からお店まで歩く間に風が強かったので傘をさしていてもずぶぬれになってしまいました。
 帰ってくると駐車場は他のメンバーのために空けておかなければいけないので、私の車はもう少し先に置いておきます。そこから練習場に戻ろうと歩いていると、今走ってきた道の真ん中になにかが落ちてます。近づいてみるとそれはかなり大きなカエルでした。最近見かけなくなっていたし、今年は卵も見当たらないのでもういなくなったのかと思っていましたが、まだちゃんと生きていたんですね。でも、この道を車で通ったのですから、運が悪ければ轢かれてしまっていたかもしれませんね。「ヒキガエル」になってしまうところでした。でも、もしそうなってもしぶとく起き上がってきたりして(イキカエル)。
 きのうは序曲と「運命」だけだったので、私の出番は「運命」の終楽章だけでした。でも、最初の序曲が始まっても1番担当がまだ来ていなかったので、最初に通しをやった時には私が代吹きです。ピッタリ最後までやったところで本吹きが到着したので私は別室で時間つぶし。一応ピッコロの音出しをやってみましたが、特に問題はなかったので、そのあとは読書の時間です。
 今読んでいるのはこれ。だいぶ前に買ったものですが、読み始めてもあまり面白くなさそうな感じだったので、そのままほったらかしておいてありました。もうすっかりこの本の存在も忘れていましたね。ところが、今度始まるドラマのタイトルが、なんだかこれとよく似ていて、もしかして、と思って書斎をひっくり返してみたら、やはりそれだったのですね。ですから、一応ドラマを見る下準備として読んでいるところです。
 しかし、やはり最初の印象は間違っていなかったようで、本当につまらない小説です。というか、この人、ほんとにプロの小説家?と思えるほど、文章がへたなんですよね。登場人物もやたら入り組んでいて入っていくのに苦労します。こんな原作をどうやったら面白いドラマにできるのか、脚本家は苦労するでしょうね。もちろん、ドラマは見ますよ。相葉くんですから。
 そこで、朝ドラです。私は某所では「朝ドラ評論家」として知られているようですから、とりあえず新作が始まれば何らかのアクションは期待されるようです。でも、「ご当地」のそばの出身者が茨城弁にかなりのツッコミを入れていましたから、それでもういいかな、と思ってましたね。高校の先生が「イバラケン」と発音していたのは、ただ訛っていただけなのでしょうか。
 今回の脚本は、あの大御所、朝ドラでは「ちゅらさん」と「おひさま」を書いていた人ですね。「ちゅらさん」は本当に面白かったのに、「おひさま」はイマイチだったので、今回はどうなのかな、と思っていましたが、今のところは様子見という感じでしょうか。ただ、「あまちゃん」などは始まった時からひきこまれてしまったので、それほどのインパクトはなかったということにはなりますね。カスミちゃんもそのうちもっとかわいくなるのでしょうから、勝負はそうなってからです。
 今のところ気になるのが、宮川彬良(この人、本名は「晶」なんですね)の音楽です。オリンピックの年だというのに、万博のテーマソングがいきなり聴こえてきたのにはびっくりしましたね。しかも、アレンジが宮川泰風というか、それこそ「クレージーキャッツ」の萩原哲晶のテイストですから、ちょっとふざけ過ぎという気がします。正直、この人には何も期待はしていません。
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by jurassic_oyaji | 2017-04-12 22:35 | 禁断 | Comments(3)
MAHLER/Das Lied von der Erde
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Roberto Saccà(Ten), Stephen Gadd(Bar)
Jonathan Nott/
Bamberger Symphoniker
TUDOR/7202(hybrid SACD)




Jonas Kaufmann(Ten)
Jonathan Nott/
Wiener Philharmoniker
SONY/88985389832


一人の指揮者が別のソリストとオーケストラで同じ年に別のレーベルにマーラーの「大地の歌」をレコーディングするという、ありえない「事件」が起こりました。その指揮者はジョナサン・ノット。2016年の2月に、まだ首席指揮者のポストにあったバンベルク交響楽団と、そして6月にはウィーン・フィルと録音を行ったのです。さらに、ウィーン・フィルとの時にはソリストはカウフマン一人、本来は2人の歌手が必要なのに、それを一人で歌ったというのも、やはり「事件」です。
バンベルクとの録音でも、2人のソリストはテノールとバリトンという、ちょっと珍しい組み合わせです。全集版で表記されているこの曲のタイトルは、「Das Lied von der Erde/Eine Symphonie für eine Tenor- und eine Alt-(oder Bariton-) Stimme und Orchester」ですから、歌手は「テノールとアルト又はバリトン」なのですが、ほとんどの演奏では、バリトンではなく女声のアルトが歌っていますからね。初めてではないにしても、そんな「男声だけ」の可能性を世に知らしめたバーンスタイン盤では、フィッシャー・ディースカウがそのバリトンのパートを歌っていましたね。ここでのバリトン、スティーヴン・ガッドが、まるでそのフィッシャー・ディースカウのような歌い方をしていたのには、ちょっと引いてしまいました。初めて聴いた人ですが、この人は普段でもこんな歌い方なのでしょうか。もちろん、ドラムを叩いたりはしません(それは「スティーヴ・ガッド」)。
それよりも、ちょっと違和感があったのはテノールのサッカの方です。以前モーツァルトで聴いたときにもあまり良い印象はなかったのですが、ここでのなんとも甘ったるい歌い方にもがっかりさせられてしまいます。
ノットがこのオーケストラと進めていたマーラー・ツィクルスの録音は2011年に完了し、2016年には全9曲入りのボックス・セットもリリースされていました。ですから、「大地の歌」はもはや録音はしないのだろうと思っていたのですが、やはりノットはこのオーケストラへの「置き土産」として、録音していたのですね。
それまでの交響曲同様、たっぷり時間を取って入念に作られたセッション録音、クリアな音でそれぞれの楽器がくっきり浮かび上がってくるため、ノットの意図はとてもよく伝わってきます。
そして、その4か月後に録音されたのが、ウィーン・フィルとの演奏です。ただ、情報ではこのコンサートとレコーディングはダニエレ・ガッティが指揮をすることが決まっていたものが、彼のアクシデントで急遽ノットが代役を務めた、ということのようですね。
もちろん、カウフマンの方は、もう一人の歌手がキャンセルしたので二人分歌ってしまった、というわけではなく、最初からこの大胆な企画に照準を合わせて準備を進めていたのでした。
当然、これはカウフマンがメインのアルバム、ブックレットにはいつものように彼の伝記作家のトーマス・フォークトとの対談が掲載されています。彼が「大地の歌」に初めて接したのは20代のころ、クレンペラー指揮のアルバムでのヴンダーリッヒの声に魅了され、すぐにスコアを入手してテノールのパートの勉強を始めたのだそうです。
そして、実際にこのパートをコンサートでも歌うようになるのですが、その時にもう一人の歌手たちには嫉妬感を抱くようになりました。特に最後の長大な「告別」の楽章は、ぜひ自分でも歌いたくなったのでした。彼の声は、元々バリトンのような音色を持っていますから、それはいとも容易に実現できたのではないでしょうか。その結果がどうなのかは、この素晴らしいアルバムを聴けば分かるはずです。
この楽章のフルート・ソロは、バンベルク盤はあまりにもオフ過ぎて、ほとんど聴こえません。これがノットのバランスだったのかもしれませんが、ウィーン・フィルは聴こえすぎ。普通のライブ録音だとディーター・フルーリーの音はこんなに目立ちませんけどね。

CD Artwork © Tuder Recording AG, Sony Music Entertainment

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by jurassic_oyaji | 2017-04-11 23:12 | オーケストラ | Comments(0)
帰りはつばめグリルのお弁当
 仙台ではまだ桜は咲き始めたばかりですが、新幹線が東京に近づくにつれて車窓からは満開の桜が見えてきます。おとといときのうは、泊りがけで東京方面に行ってきて、そんな桜を満喫してきました。
 もちろん、お花見のために東京に行ったのではなく、愚妻のたっての希望で「劇団四季」の最新の演目、「ノートルダムの鐘」を見るためです。ついでに横浜まで足を延ばして、そこでやっている「オペラ座の怪人」も一緒に見ようというツアーでした。
 まずは、横浜からみなとみらい線に乗って神奈川芸術劇場まで。この間下見に来たところですね。
 
 劇場は5階から上なので、そこに行くまで延々とエスカレーターが続いています。
 ホールに入ると、なんだか楽器の音が聴こえてきます。もしかして、と思ったら、やはりオケピットがあって生オケが演奏するようになっていました。これはラッキー。最近は「劇団四季」ではほとんどカラオケになってしまいましたからね。「オペラ座」も、だいぶ前に生オケで観たことがありますが、今ではカラオケになっていたと思っていましたから。
 ピットを覗いてみたら、木管は4人、ファゴット、クラリネット+バスクラ、フルート+ピッコロと、マルチリードが一人いましたね。フルート、クラリネット、オーボエを一人で持ち替えているようでした。
 私の席は1階ですが、休憩時間に3階席に行ってみたら、こんなに高いんですね。そして、このホールは演劇やダンス専門のようでしたが、プロセニアムがずいぶん低いんですね。それこそ仙台の県民会館でやった時よりずいぶん下がっていたので、ちょっと窮屈でしたね。
 もう何回も見ているのに、ロイド・ウェッバーの音楽はいつ聴いても新鮮ですね。今回気が付いたのは、ファントムのマスクというのはさっきの看板にあったように顔を隠す「お面」の部分に、「カツラ」が一体化していることでした。マスクを外されると、オールバックだった髪がなくなってしまうんですよ。でも、最後に椅子の上に残っているのはお面だけなんですね。カツラはどこへ行ってしまったのでしょう。
 みなとみらい線の構内に、こんなでかいポスターが貼ってありました。「笹かま」、「ズンダ」、「牛タン」、「はらこ飯」ですって。
 この後は、湘南新宿ラインを使って新宿に行ったら、西口の出口が分からなくなってパウエルに行くまでずいぶん時間を食ってしまいました。無事フルートのタンポ交換も終わり、ピッコロも試奏して、この日のミッションは終わりです。
 きのうは浜松町の「秋」に行く前に、東京駅の大丸の中の蕎麦屋さんで天ざるを食べたら、海老天がなんだか舌にざらざらしたものが残りました。よく見てみると、「背ワタ」を取ってなかったんですね。信じられません。私のだけでなく、愚妻のもやはり「背ワタ」が残っていました。上がその残骸です。こんないい加減なお店が堂々と営業しているんですから、東京は油断が出来ません。
 浜松町を降りたら土砂降り。劇場の前の看板のガラスに、傘が写ってますね。
 非常に欺瞞的なタイトル、もちろん原作はユゴーの「ノートルダムのせむし男」です。ディズニーでアニメ化された時にこういう邦題になって、そのままミュージカルでも引き継がれたんですね。そのアニメは、カジモドの声優が「アマデウス」のトム・ハルスということだけは知っていましたが、見ていません。ですから、どの程度音楽が使われているのかも全然分かりません。
 ミュージカルでは、16人編成の混声合唱団が、しっかり「合唱曲」を歌っていました。テキストはほとんど「レクイエム」のもの、「ディエス・イレ」とか「リベラ・メ」というおなじみの歌詞がミュージカルから聴こえてくるのはなかなか新鮮でした。そんなことに気づくような人が、これを見ている人の中にどのぐらいいるのかな、と思うと、軽い優越感が湧いてきます。これもアラン・メンケンが作曲したのでしょうが、これだけ抜き出して「ノートルダム・レクイエム」とか言って演奏したら売れそうですね。
 お話は、なかなか感動的でした。というか、「感動」のツボがうまく押さえられているという感じ。というのも、あちこちで「こんなオペラ、どっかで見たことがあるな」と思わされました。「カルメン」とか「トスカ」、終幕は絶対「椿姫」を参考にしてますね。ですから、そのシーンでは客席のあちこちからすすり泣きの声が聞こえてきましたね。私も、もう鼻水だらけ。
 これは絶対おすすめですが、チケットを取るのは難しいでしょうね。
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by jurassic_oyaji | 2017-04-10 21:59 | 禁断 | Comments(0)
BACH/Johannes-Passion
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Lothar Odinius(Ev)
Christian Immler(Je)
Marc Minkowski/
Les Musiciens du Louvre
ERATO/0190295854058


ミンコフスキのオーケストラである「レ・ミュジシアン・デュ・ルーヴル」は、グルノーブル市からの援助を受けられなくなって、解散の危機に瀕していましたね。
この「ヨハネ」のCDも、最初はNAÏVEからリリース(↓)されていたものが、その販売権がWARNERに移って、こんな形でやっとERATOからリリースされるようになりました。
NAÏVEの方は、完全に倒産したという報道がありましたが、一部のカタログは手放したのちに細々と制作は行っているようです。どうなることでしょう。こんな欠陥商品を出していながら何の対応もしなかった時点で、このレーベルはすでに終わっていたのでしょう。
そんなわけで、このCDに関しては、それぞれのタイミングで発表された2種類の代理店のインフォが出回ることになりました。そのいずれにも「1724年版」という表記があるのですが、ジャケットにはそんなことは全く書かれていません。特に、NAÏVEの方のインフォはあのキングインターナショナルが作っていますから、またいい加減なことを、と思ったのですが、ブックレットを読んでみると「For the recording itself he has chosen to adhere strictly to the original text of 1724...(そもそも彼はしっかりオリジナルの1724年のテキストにこだわって録音を行った)」と書いてあるのですね。この文脈では「テキスト」というのは「楽譜」という広い意味を持つこともありますから、この文章から「インフォ・ライター」は「1724年版」と判断したのでしょうか。しかし、最後のクレジットで「使用楽譜:ベーレンライターの新バッハ全集」とあるので、普通だったら「1739/1749年版」だと思いますよね。でも、この楽譜には最後に「おまけ」として、すべての稿のヴァリアントが印刷されていますから、そこから「1724年版」を持ってきたと考えられないこともありません。
などとごちゃごちゃ言う前に現物を聴いてみればはっきりするのでしょうが、インフォを書く時点では「音」を聴くことが出来ないこともありますから、つい憶測でこのようなことを書いてしまうのでしょう。そして、ほとんどの場合、その憶測は間違っているものですが、今回も見事に「ハズレ」でしたね。ミンコフスキがここで演奏していたのは、まぎれもない「1739/1749年版」だったのですから。ただ、このCDのためのセッション録音はその楽譜の通りなのですが、それに先立ってコンサートで演奏した時に歌われていた、1725年に再演された時に書き加えられた2つのアリアのライブ録音が1枚目のCDのボーナス・トラックとして収録されています。先ほどのブックレットの文章は、そのことに関するコメントの前半だったのです。ですから、「the original text of 1724」というのは、単に「初演の時と同じ構成の楽譜」程度の意味だったのでしょう。
そもそも、ミンコフスキはそんなチマチマとした楽譜の違いなどにはあまりこだわってはいなかったことは、1749年の演奏のための楽譜(第4稿)で加えられたとされるコントラ・ファゴットが使われていることからも分かります(その時バッハは「今度は加えよう」と思ったのでしょう)。
彼は、この作品には何が必要だったのか、ということだけを真剣に考えているのでしょう。事実、このコントラ・ファゴットが加わった効果は絶大で、冒頭の合唱で聴こえてくる低音の迫力からは、真の悲しみが伝わってくるようです。
そして、歌手は全部で9人、全員がソリストとしてアリアを歌い、エヴァンゲリストのオディニウス以外の8人で合唱の部分を演奏しています。各パート2人ずつとなっているので、コーラスとしての質感は十分、時折ソリになったりして立体的な表情が付けられています。エヴァンゲリストとイエス(イムラー)はとてもドラマティックな歌い方、そして、合唱が、とてつもなく速いテンポで一糸乱れずポリフォニーを歌うさまは痛快そのものです。
最後のコラールでは、始まった時には低音だけのほとんどア・カペラだったものが、次第に楽器が増えて盛り上がっていくというアイディア、これは、とても心に残ります。

CD Artwork © Parlophone records Ltd.

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by jurassic_oyaji | 2017-04-09 21:04 | 合唱 | Comments(2)
西口から徒歩5分
 ニューフィルの「名取定期」への問い合わせは、まだまだ続いています。やっと一人だけ、「仙台ニューフィルで間違いないですね」と聞き返しても、「そうです」と答えてくれた人が現れました。「今度の指揮者は田中さんですね」とか「何人ぐらいで練習されているのですか?」と、なかなか関心が高そうな方でした。その方も「名取市文化会館でもチケット入手できますか?」と言っているのですから、やはり名取周辺の人たちの関心はかなり高いことがうかがえます。実際、この会館でのチケットの売れ具合はちょっとすごいことになっていました。
 最初は2月に、普通のプレイガイドと同じ枚数の30枚を置いてきました。その時には「もし足らなくなったらいつでも連絡をください」と言ってきたのですが、もちろんこれは社交辞令というか、かっこつけというか、実際にそんなことがあるなどとは全く考えてもいませんでした。なんせ、だいぶ前に多賀城でやった時には散々な集客でしたから、そもそも仙台以外でやる演奏会のお客さんが来るわけがないと思っていましたからね。
 ところが、3月に入ったら、その30枚がほとんど売れてしまった、という連絡が入りました。これはうれしいと、即、今度は40枚持っていきました。このぐらいあれば、十分間に合うだろうと。そうしたら、おととい、その40枚も残り少なくなった、という電話がかかってきましたよ。すでにこの会館だけで70枚近く売れてしまっていたのです。それでも問い合わせはたくさん来ているので、この分では本番前に売るチケットがなくなってしまう、と言うのですよ。
 これは予想を裏切る事態です。こうなったらとことん売ってもらおうと、さっそくチケットを持っていこうと思ったのですが、週末は仙台にはいないし、そもそもチケットが全然手元にないので、少し時間がかかるかな、と思いました。でも、チケット係の人に連絡を取ったら、「朝7時までなら自宅にいる」ということだったので、さっそく今朝早起きしてもらってきました。30枚ぐらいでいいかな、と思ったのですが、「多くても困らないでしょう」と80枚も渡されてしまいましたよ。
 今日は午前中は5月末の職場でのコンサートの打ち合わせがあったので、そちらの対応を済ませ、お昼過ぎに名取へ向かいます。この間通った新しい道を使ったら、すぐ着いてしまいましたね。チケットはいちおう50枚にしておきました。それでも担当の方はびっくりしていましたね。これが全部売れれば120枚ですが、おそらく100枚近くは売れそうな気がします。なんせ、名取市の広報誌で宣伝してくれているのですからね。というか、もしかしたら、このあたりの人は本気でこういう機会に飢えているのではないか、という気までしてきました。曲目も親しみやすいものばかりですし、こんなのがちゃんとしたオーケストラでたったの1000円だったら、ぜひ行ってみたいと思うのではないでしょうかね。多賀城のころは、もしかしたら会場ではチケットは扱ってはいなかったような気がしますから、今回のように積極的に売ってくれるのはありがたいですね。最初は、ここでも扱ってはもらえないような話だったので、チラシにも載せていませんでしたが、たぶん私が総会で「扱ってくれないんですか?」と言ったのがきっかけになって動き出したのかもしれませんね。だとしたら、これは私のお手柄、というのは手前味噌。なんせ、団内では全然売れていないようですからね。
 せっかく名取まで行ったので、写真も撮ってきました。
 チラシと、
 ポスターです。
 明日と明後日は、ちょっと東京までお泊りで行ってきます。「劇団四季」の連荘ですが、ついでに私の楽器の修理にも行ってくる予定です。
 こんな具合で、タンポの皮が完全に破れてしまっているのですよ。見つけたのは秋の演奏会の前で、本当にあせって本番ではスペアの楽器も用意していたのですが、別に何の異常もなく吹けていました。とりあえず仙台でのクリニックまでは持つかな、とは思ったのですが、せっかく東京へ行くので新宿のパウエルに持っていきましょう。予約は6時から7時の間。待ってる間に、この前から気になっていたピッコロも試奏してみたいものです。
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by jurassic_oyaji | 2017-04-07 21:53 | 禁断 | Comments(0)
SCHUBERT/Works for Flute
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Karl-Heinz Schütz(Fl)
Bruno Canino(Pf)
CAMERATA/CMCD-28343


立て続けにシュッツのアルバムを聴いています。今回はシューベルトの作品集。とは言っても、この中でオリジナルは「しぼめる花変奏曲」だけですが、カップリングはこういうアルバムを作るときにはよく一緒にされている「アルペジョーネ・ソナタ」と、テオバルト・ベームが編曲したシューベルトの歌曲集というまさに定番のラインナップです。
ピアノ伴奏がブルーノ・カニーノというのも、魅力的。もうかなりのお年になるのでしょうが、まだ「現代音楽」が元気だった時代には、目覚ましい活躍をしていたピアニスト、という印象の強い人です。なぜそんな人がシュッツと?という疑問がわきますが、彼はそんな時代に、オーレル・ニコレとかセヴェリーノ・ガッツェローニといった「現代音楽」のスペシャリストであるフルーティストとの共演を頻繁に行っていたのでした。彼はこのレーベルにも多くの録音がありますし、このレーベルが運営に関係している草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルにも出演しています。その草津で、この二人が共演した時のことが、ブックレットで述べられていますが、シュッツにとってカニーノはアイドルのような存在だったようですね。実際にカニーノが初演したブルーノ・マデルナの作品を演奏するというので、シュッツはとても興奮していたのだそうです。
それは2015年のことですが、翌年に同じメンバーがイタリアの美術館で録音したものが、このCDです。
全くの偶然ですが、この時に録音された「アルペジョーネ」は、別の人の演奏で聴いたばかりでした。その時に彼女が使っていたのはゴールウェイ版とグラーフ版とのいいとこ取りというバージョンだったのですが、今回のシュッツは「グラーフ版」を使っているとしゅっと書いてありました。ですから、図らずもこの二つの版の比較ができることになりました。
やはり、こうして聴いてみると、シュッツにはグラーフ版の方が合っているような気がします。シュッツの場合、おそらく最も磨き上げているのは中音のように感じられますから、高音はとてもあっさりしていて、その結果全体のセンスがとてもいいんですよね。これは、ゴールウェイとは全く別の魅力です。それはそのまま、ウィーン・フィルの魅力へとつながっていくのでしょう。
楽譜の件でちょっと気になったところがありました。それは、第3楽章で流れるようなテーマが終わって調が変わり、ちょっとアクティブになってすぐ、タイムコードだと01:31あたりです。
この音は、このオリジナルのベーレンライター版では「F」なのですが、それをシュッツは「E」で演奏しているのです。つまり、この小節は「ファミミミ/ファミソシ」ではなく「ファミミミ/ミミソシ」となります。実は、ここはゴールウェイ版でも楽譜は「ファミソシ」なのに、ゴールウェイの録音では「ミミソシ」と吹いているのですよ。
この部分、シューベルトの自筆稿ではちょっと曖昧な感じ、「F」とも「E」ともとれるところに音符がありますね。ただ、スラーが付いているので同じ音だとタイになってしまいますし、その後何度か出てくる同じフレーズは、すべて「ファミソシ」の音型になっていますから、ここはまず「ファミソシ」ではないかと思うのですが。
ただ、このブライトコプフ版では、ここは「ミミソシ」になっているのです。グラーフ版(ZIMMERMANN)の楽譜はまだ見たことがないのですが、どうなっているのでしょうね。
ほれぼれするようなシュッツのフルート、そして低音のとても美しいファッツィオーリの楽器で絶妙のサポートをみせるカニーノのピアノも素晴らしいのですが、このCDには商品としてはあってはならない欠陥が。トラック6の、ベーム編曲による「漁師の娘」の冒頭のピアノの音が、ほんの何マイクロセカンドか欠損しているのです。これは明らかな編集ミス。マスタリングを担当したY.T.という男の、プロとは思えない失態です。

CD Artwork © Camerata Tokyo Inc.

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by jurassic_oyaji | 2017-04-06 21:21 | フルート | Comments(0)
アイリスオーヤマのCMだけは、もっと高尚なものに
 きのうのニューフィルの練習は、前半が「運命」でしたが、やるのは1楽章と2楽章だけの予定だったので、私のピッコロが出てくる4楽章はやりません。ですから、別に最初からいる必要はないのですが、新しい「かいほうげん」を持ってきたので、それを最初に配るために、いつもと同じ時間に行ってみました。いつもだと人が揃った休憩時間に配っているのですが、たまにはこういうのもいいでしょう。というか、休憩時間には技術委員会があるということだったので、暇がありませんし。
 ですから、練習が始まった時には、みんなの手元には「かいほうげん」があることになるのですが、それに対しての団長の反応は「なんでこんなに早く来春の予定が載ってるの?」でした(実際は、もうちょっとひねくれた言い回しでしたが)。実は、指揮者はすでに決まっていましたし、まあ土曜日に会場が取れたかどうかが分かるはずなので、出来たらその情報も入れられるようにと、少し余裕をもって作ってありましたから、当否に関わらずすでに出来上がっていたのです。いずれにしても、いつも発行日の前の日に入った情報でも載せられるような体制で作っていますから。
 配ってしまったら、あとはヒマですから、気になっていた番組をradikoで聴いてみることにしました。なんでも、月に1回仙台フィルの〇野さんがパーソナリティを務める1時間番組が始まったそうなので、それを聴こうと思っていてもなかなか時間が取れなかったのが、ここでちょうど1時間のフリータイムが出来ましたからね。フリータイムにタイムフリーを聴く、っということですね。
 ところが、探して見ると確か日曜日の19時から、と聞いていたのに、その時間に目指す番組はなく、その前の日の同じ時間になっていました。ですから、それを選んで聴き始めたら、なんだかオープニングがやたらカッコいいジャズで始まったではありませんか。確か、仙台フィルの音源を集めた番組だ、と言われたような気がしていましたが、オープニングだけは気を引くようにこんな音楽を使っていたのでしょうか。しかし、それに続いて聴こえてきたのは板橋恵子アナウンサーの声。これは、彼女が毎週やっている「ジャズ・ストラッティン」じゃないですか。radikoをよく見てみると、オンエア曲にビル・ウィザースの「Let It Be」なんてありますから、これはタイトルを間違えていたのでしょう。
 なんせヒマですから、この画像をFacebookに上げたら、なんと、当の〇野さんからコメントがあって、オンエアはやはり日曜日だというのです。
 この番組が、そうなんですって。でも、それから聴き始めると「運命」の練習が終わって私の出番になってしまいますから、後日再アタックということにしました。タイムフリーの場合、途中でやめてまた後で、というのが出来ないんですよね。聴き始めたら3時間以内に聴き終わらないと、もうその端末では聴くことが出来なくなってしまうんです。まあ、別の端末、PCだったら、新たに3時間もらえますけどね。。
 そして、今日になってやっとそれを全部聴き終わりました。なかなか楽しいお話で、面白かったですね。最後に、ブラームスの交響曲第1番なんて、この間演奏したばかりの曲が流れたので、思わず比較してしまいましたよ。やっぱり、4楽章のフルートソロには耳が行ってしまいますね。この人も、やはりCが低めだな、とかね。
 ただ、この番組は前にも何度か聴いたことがあるのですが、演奏の途中でなんだかレベルが変わっていくことがあるのは気になりますね。リミッターをかけているのか、あるいは手動でフェーダーを操作しているのかは分かりませんが、クレッシェンドで盛り上がっていくところで決まって音が小さくなっているんですよ。クラシックの場合はダイナミック・レンジが広いですから、最初の設定が大きすぎるとこういうことになってしまいます。正直、このままフェードアウトしてしまうのでは、と思えるほどのものでしたから、とても気持ち悪くて。
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by jurassic_oyaji | 2017-04-05 22:11 | 禁断 | Comments(0)
LEGRAND/Concertos
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Michel Legrand(Pf)
Henri Demarquette(Vc)
Mikko Franck/
Orchestre Philharmonique de Radio France
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ミシェル・ルグランといえば、まずは「シェルブールの雨傘」というミュージカル映画の音楽を作った人として、広く知られています。さらに、彼自身もジャズ・ピアニストとして大活躍、クラシックのアーティストと共演したこんなアルバムも作っています。
それだけではなく、彼はかつてクラシックのピアニストとしても、サティのアルバムを出したり、さらにはなんと指揮者として、シンフォニーオーケストラの指揮台に立っていたことだってありました。フォーレとデュリュフレの「レクイエム」がカップリングされたアルバムなどもリリースしていましたね。
そして、今回は「クラシックの作曲家」として、自らの作品を世に問うアルバムまで作ってしまったのです。今年85歳を迎えた老人とはとても思えない、エネルギッシュな姿勢ですね。
ただ、ルグラン自身はもともとパリのコンセルヴァトワールでナディア・ブーランジェに師事していたのですから、「クラシックの作曲家」としての素養は十分にあったはずです。ジャズへの道に進んだのちも、いつの日かクラシックの作品で勝負したいという願望は持ち続けていたのでしょうね。そんな夢が、やっと叶ったことになります。
「ピアノ協奏曲」は、ミシガン州カラマズーで1991年から開催されている「ギルモア国際キーボード・フェスティバル」の2016年のファイナル・コンサートのために、そこのホスト・オーケストラであるカラマズー交響楽団からの委嘱で作られました。この音楽祭はクラシックだけではなくジャズやポップスのアーティストも参加する幅広いジャンルを誇っています。ルグランはそこで文字通りジャンルを超えた作品を披露することになったのですね。彼はまずジャズマンとして、自身のトリオによるステージを5月8日に行います。そして、5月14日のファイナル・コンサートのトリを、レイモンド・ハーヴェイ指揮のカラマズー交響楽団をバックに、彼自身のピアノ・ソロによって務めました。もちろん、そこで世界初演されたのは彼のピアノ協奏曲です。
そして、同じ年の9月に、今度はパリで、ミッコ・フランク指揮のフランス放送フィルとの共演で録音されたのが、このCDです。3つの楽章、演奏時間30分という、真正面からクラシックに取り組んだ「シリアス」な作品です。
その第1楽章は、ルグランの「速弾き」のソロがフィーチャーされた、目くるめく豪華な仕上がりになっていました。曲の感じはラヴェルのピアノ協奏曲によく似ています。打楽器のパルスをきっかけに繰り広げられるそのテクニックは軽やかそのもの、それはまさにジャズ・ピアニストの持つヴィルトゥオージティです。
第2楽章は型どおりのリリカルな曲想です。ここで興味を引くのはそのオーケストレーション。ピアノ・ソロが厚ぼったく和声づけされた美しいテーマを歌う時に、弦楽器がぴったりユニゾンでそれに合わせているのですね。かつてハービー・ハンコックがクインシー・ジョーンズのアルバムに参加していた時に、彼のアドリブ・ソロを採譜したものを弦楽器でハーモナイズして重ねるということをやっていましたが、これはそんな、クラシックの作曲家ではまず使わないような手法です。
第3楽章では、大胆に「無調」のテイストが導入されています。クラシック界では死に絶えた技法が、こんな形で蘇るのはとても新鮮です。
2012年に着想されたという「チェロ協奏曲」は、ここで演奏しているドマルケットのために作られました。こちらは、普通の3つの楽章の後に、まず「ソナタ」というタイトルの楽章が続きます。ここでは、なんと指揮者のフランクが指揮台から降りてピアノのところまで行って、チェロとのデュエットを披露するという「仕掛け」が施されています。それが終わると指揮者は何事もなかったようにまた指揮台に戻り、美しすぎる最後の楽章に入る、というぶっ飛んだ構成です。

CD Artwork © Sony Music Entertainment France

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by jurassic_oyaji | 2017-04-04 23:15 | 現代音楽 | Comments(0)
木〇カ〇〇は大嫌い
 この土日は練習の予定などは全くなかったので、「かいほうげん」を仕上げるにはもってこい、まずはきのうのうちにやり残したことを全部片づけようと思いました。届けられていたタウン誌などは表紙と記事をスキャンして、HDDに放り込んでありますから、それを適当な大きさの画像にして、誌面に並べればすぐに出来上がるはずです。と思っていたら、ひとつ、データ化するのを忘れているのがあったことに気づきました。いや、それは一番先に届いたものだったので、つい忘れてしまったんですよ。ただ、それは「写真」だけは撮ってありました。自宅にはスキャナーはないので、Facebookにアップするために、こんなのを撮っていたんですよね。それは、ちょっと前の「禁断」でも使っていました。
 これだったら、なんとか加工すれば、スキャンしたものと同じ画像が作れるかもしれない、と、ここでも予定外の仕事が入ってしまうことになってしまいました。結構時間がかかりましたが何とかここまでに仕上がりました。
 これで、素材は揃ったので、あとは簡単、2ページ分が完成したので、一安心です。一休みしてFacebookでもチェックしてみましょう。何時間か脇目も振らずに画像制作をやっていましたからね。そうしたら、そこには今度の定期演奏会の会場、名取市の文化会館の行事予定表などというものの画像がアップされていたではありませんか。投稿した人は名取市民なので、自宅に市の広報誌が配達されて、そこに載っていたみたいですね。これは盲点でした。広報に関しては、これ以上のメディアはありませんね。なんせ名取市民が全員これを目にする機会があるのですから、チラシを配るよりもずっと効率がいいはずです。そこには問い合わせ先も書いてありますから、また電話が殺到するのでしょうね。でも、こちらは私の番号ではありませんから、大丈夫です。
 こういうものがあるのなら、やはりそれも「かいほうげん」には紹介しておきたいと思いました。それで、そのアップされた写真をそのまま使おうかとも思ったのですが、こういうものは普通はネットで公開されているはずですから、まずはその辺を調べてみましょう。そうしたら、名取市のサイトで簡単に見つかりました。丸ごとPDFでダウンロードできるようになっていましたよ。ですから、その表紙と、この予定表が載っている最後のページだけを画像にしてみました。


 それから、一旦組み上がった誌面を崩して、新たにレイアウトをやり直していたら、広報関係の2ページが出来上がったのは結局夕べの12時近くになってしまいました。今朝も早く起きて、また作業開始です。と、そこに、待っていた原稿が届きました。なんと言うタイミング、ちょうど他のことが終わって、これに専念できるという、まさにぴったりの時に、その6ページ分の原稿と写真が届いたのです。
 それからは、いつもやっている作業ですから、足らない画像をネットで探したりしていても、お昼過ぎには完成してしまいました。それで、出来上がったものを一旦プリントアウトするために、職場のプリンターに向かいます。フルサイズの製本もやってみました。これで、今号の編集作業も完了です。
 職場からの帰り道に車で流れるラジオを聴いていたら、いつもその時間帯に聴こえてきた私の大嫌いな歌手の声ではなく、この間までチェロを弾いていた満島ひかりの声がしていました。改変であの〇村〇エラは降ろされてしまったのでしょう。いや、あとで調べたら深夜帯に変わっただけでしたが、これで、私がラジオをかけている時にうっかりしてこの女の声を聴くようなことだけはなくなったのは、とてもうれしいことです。
 でも、あとでradikoのタイムフリーを見てみたら、その満島ひかりの時間だけ空白になっているんですよね。これはなぜなのでしょう。そういえば、きのうON AIRになったはずの、仙台フィルの〇野さんがDJをやっている番組も早く聴いておかないと。聴けるのは1週間だけですからね。
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by jurassic_oyaji | 2017-04-02 21:59 | 禁断 | Comments(0)
MENDELSSOHN/A Midsummer Night's Dream
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John Eliot Gardiner/
Monteverdi Choir
London Symphony Orchestra
LSO LIVE/LSO 0795(hybrid SACD, BD-A)


このレーベルでのガーディナーとロンドン交響楽団とのメンデルスゾーンの交響曲のツィクルスは一応完結したようですが、今回はそれに関連して「真夏の夜の夢」のライブ録音です。この録音が行われたコンサートでは、最初に「交響曲第1番」が演奏され、後半にこのアルバムの中の曲が演奏されています。その「交響曲第1番」の方はすでにこちらで「第4番」とのカップリングでリリースされていましたね。
この交響曲ツィクルス、第1弾が「3番」とシューマンのピアノ協奏曲というカップリングで出た時には、BD-Aのディスクの中にそのコンサートの全曲の映像がボーナス・トラックとして入っていました。しかし、その後のリリースではBD-Aは付いていますが、そこに映像が入ることはありませんでした。やはり、こんな過剰なサービスは無理があるのかな、と思っていたら、今回はその映像がしっかり復活していましたよ。これはうれしいことですね。ここでの映像は、やはりコンサート全体を収録したもので、先ほどの「第1番」も入っています。
せっかくですから、その映像からまず見てみることにしました。こういうライブではいろいろな情報がその中には込められていますからね。まず、前半の交響曲では、さっきの「3番」と同じようにチェロ以外の弦楽器奏者は全員立って演奏していました。それと、演奏が始まる前に、この曲(交響曲第1番)ではロンドンでの公演のために差し替えられた第3楽章と、通常の第3楽章とを並べて演奏する旨を伝えたガーディナーのスピーチの実物を聴くことが出来ます。前のアルバムでは、ブックレットにテキストだけが載っていたんですよね。
そして、「真夏の夜の夢」が始まる時には、弦楽器奏者は普通に座っていましたが、ステージは照明が落とされ、譜面灯が点けられたなかで、前の方にはカウチなどのセットも用意されています。それよりも、序曲が始まった時に木管楽器の配置が交響曲と違っていることに気づきました。前列は下手からフルート、オーボエと普通に並んでいるのですが、後列ではフルートの後ろにファゴット、オーボエの後ろにクラリネットが座っています。つまり、クラリネットとファゴットの位置が入れ替わっているのですね。これは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団でとっている形で、これ自体は珍しくはないのですが、なぜこの曲だけでこの並びにしたのかは分かりません。
序曲が終わると、オーケストラの後ろにスポットライトを浴びてパック役の俳優が現れ、セリフを語りはじめます。なんでも、このコンサートはシェイクスピアの没後400年記念に関連したイベントだったようで、ここではガーディナーによって付随音楽だけではなく、シェイクスピアのセリフも一緒に楽しんでもらう、という構成がとられていました。3人の役者は、それぞれステージ上のいろいろな場所に現れて、7人分の配役を演じ分けていましたね。妖精の女王は、さっきのカウチに横たわって眠ったりしていますし。これは映像ならではの楽しみ、字幕は出ませんが、ブックレットにテキストは載っていますから、心配しなくてもええぞう
そして、モンテヴェルディ合唱団の女声パートが12人、オーケストラの前に座っています。彼女たちは出番になると立ち上がって、合唱と、そしてソロも歌っていましたね。もちろん暗譜で。この前の「マタイ」の時もそうでしたが、この合唱団はそれぞれがソリストとしても独り立ちできるような力を持った人がメンバーになっていて、しっかりとしたトレーニングを積んでいますから、安心して聴いていられます。
オーケストラの弦楽器は、いつものようにガーディナーの元ではピリオド奏法に徹しています。有名な「結婚行進曲」などでも、普通は長く伸ばす音の最後をあっさり切っていますから、とても新鮮な味わいです。

SACD & BD Artwork © London Symphony Orchestra

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by jurassic_oyaji | 2017-04-01 20:29 | オーケストラ | Comments(0)