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また「ビッグ・ボーイ」に行きました
 結局、「かいほうげん」は今回も休日に家に持ち帰っての製作となってしまいました。まあ、金曜日の時点で出来ていなかったのは最後の1ページだけでしたから、そのぐらいだったらきのうの間に出来てしまうだろうと思っていたのですが、その目論見は大幅に狂ってしまって、作成作業は今日までずれ込み、ついさっきやっと完成したところです。
 世の中は、「金」だ「銀」だと大騒ぎになっていますが、私にはそんなものに巻き込まれてしまう時間などありませんでした。とは言っても、あの決勝の瞬間には、マーラーの練習をやっている間にもかかわらず、iPhoneで途中経過を見てたりしましたけどね。管楽器は何小節か休みがあるので、そんな時にチラチラ見ているんですよ。でも、いくらなんでも出番が続くところではチェックはできませんから、やっと「ヒマ」になって開けた時には、もうすっかり結果が出てしまったあとでしたけどね。
 そんなわけで、きのうは半日はオケの練習があったので、作業はあまり進みはしませんでした。ただ、その未完のページを埋めるためのネタを探しているうちに、そこに今年の「アンサンブル大会」のスケジュールと会場の告知を入れることを思いつきました。本来、これは最初のページに入れるつもりだったのですが、もう一つのネタがかなりのスペースを占めてしまったので、それだったら、ほとんどスカスカだった最後のページに入れた方がいいな、と思ったんですね。ですから、そこに去年の同じ催しの写真を入れることにしました。ちょうど、お亡くなりになったSさんが、私のカメラでたくさん記録写真を撮っていてくれましたからね。
 もちろん、それは「かいほうげん」に載せるために、出番のある私に代ってSさんが引き受けてくれたものでした。ただ、実際はもう一人、しっかりステージ写真を撮ってくれていた方がいたので、その時はそちらの方を使わせてもらいました。ですから、「お蔵入り」になっていた写真をこういうタイミングで使わせてもらうのも、一つの「供養」なのかもしれない、という発想ですね。
 それを始めると、もう作業自体は単純作業の繰り返しですが、とても時間がかかってしまいます。写真の場所を変えたり、レイヤーを入れ替えたり、傾け方を変えたりと、いくらやっても不満なところが出てきて、なかなか終わりませんでした。そもそも、今日は久しぶりに私の予定が何も入っていない休日だったので、まず愚妻をあちこち連れまわさなければいけませんでしたからね。
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 それでも何とか、こんなのが出来たので、それを紙面にはめ込むと、今度は全体のバランスが何かしっくりしません。変なところに空白が出来てしまうんですね。そうしたら、おあつらえ向けに、この前企画書を送ったタウン誌から最近届いたゲラが、そのまま使えることが分かったのですね。というか、半年前にも同じことを考えてやっていたんですけどね。ですから、それを使って画像を作ってみたら、その空白が見事に埋まってしまいましたよ。
 でも、これを明日きちんと製本できるまでにまとめて現物を印刷してみると、きっとまた直したいところが出てくるんでしょうね。いや、これを書いている時点で、すでにタイトルを直さなければいけないページがあったことに気づいたりしていますからね。ですから、印刷と製本はおそらく発行日の午前中ということになるのでしょう。前回は、印刷直前にプリンターの調子が悪くなってあわててサービスを呼んだりしたのですが、今回はそんなことが起きないように祈るばかりです。
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by jurassic_oyaji | 2018-02-18 22:00 | 禁断 | Comments(0)
BEETHOVEN/Triple Concerto, Piano Concerto No.3
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Lars Vogt(Pf. Cond)
Christian Tetzlaff(Vn)
Tanja Tetzlaff(Vc)
Royal Northern Sinfonia
ONDINE/ODE 1297-2


1970年生まれの中堅ピアニスト、ラルス・フォークトは、最近では指揮者としても活躍しています。現在のポストは、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの音楽監督です。このオーケストラはフルサイズではなく2管編成、10型程度の「室内オケ」で、その名の通りイギリス北部の街ゲーツヘッドを本拠地に活躍をしている団体です。この街には、2005年に建設された「セージ・ゲーツヘッド」という文化施設があり、このオーケストラはここに所属しているのですね。
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この建物は、全面がガラスで覆われているというとてもインパクトのある外観で、観光スポットにもなっています。そこには1640席の「セージ1」と、700席ほどの「セージ2」という2つのメインホールのほかに、展示スペースなどが多数存在しています。
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クラシックのコンサートが行われるのは、「セージ1」、シューボックスの形の、いかにも音のよさそうなホールですが、アリーナの座席を取り払ったり、壁面に吸音カーテンを設置したりすることによって、多くの需要に対応できるようになっています。
このオーケストラは、この施設のプロジェクトに沿った連続コンサートなども催しています。2015年に音楽監督に就任したフォークトが、2016年から2017年にかけて行ったのが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲演奏でした。2016年の9月30日に「トリプル・コンチェルト」、10月29日に「第1番」、11月18日に「第5番」、2017年3月17日に「2番」と「3番」、6月10日に「第4番」と「合唱幻想曲」が演奏されています。
余談ですが、この6月10日のコンサートでは、それ以外にも「交響曲第5番」と「交響曲第6番」、そしてコンサート・アリアとミサ曲まで演奏されていました。この曲目を見て「もしや?」と思った人はかなりの通。そう、これは、これらの曲が初演された1808年12月22日のアン・デア・ウィーンで行われたコンサートを再現したものだったのです。すごいですね。
これらの「6つ」の協奏曲が、それぞれ2曲ずつ収まったCD3枚として、このレーベルからリリースされて「全集」が完成したようです。できれば「合唱幻想曲」もどこかに入れてほしかったと思うのですが、ちょっとカップリングが難しかったのでしょうかね。「トリプル・コンチェルト」まで入れたのですから、それこそ、「ヴァイオリン協奏曲」のピアノ版も演奏して「完全な全集」を作ればよかったのに。
ということで、普通の「全集」ではまず入っていない「トリプル」が入ったこの1枚を聴いてみることにしました。ここでフォークトと共演しているのは、彼の親友クリスティアン・テツラフと、その妹のターニャ・テツラフです。
この曲は、たとえば往年のリヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチをソリストに迎えたカラヤンとベルリン・フィルの録音に見られるような、なんか、身の丈に合わない「立派すぎる」演奏が横行しているために、逆に引いてしまうところがあるという不幸な目に遭っています。この曲本来の魅力がどこかに行ってしまっているのではないか、という気が常に付いて回っていましたね。
しかし、ここでの3人のソリストたちは、そんな変な因習を一蹴してくれるような小気味の良い演奏を聴かせてくれていました。なんせ、それぞれがほとんどソリストとは思えないようなスタンスでまず登場してくれますから、ちょっと肩透かしを食らった感じがしたぐらいですからね。それは、オーケストラの一員がたまにソロを取るといった、「合奏協奏曲」のスタイルを持つこの曲に対しての、まさに望ましいスタンスだったのですよ。
ソロ・コンチェルトの「3番」になると、今度はピアニストとオーケストラの「掛け合い」とか「対話」といった、アンサンブルの妙味がストレートに感じられるものに仕上がっています。唯一短調のこの曲が持つ重さのようなものをほとんど感じさせないクレバーさも、とても心地よいものでした。

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by jurassic_oyaji | 2018-02-17 22:00 | ピアノ | Comments(0)
合唱が入ってます
 今回の「かいほうげん」では、もうだいぶ前から準備を進めていたつもりでした。でも、気が付いてみたらもう来週の火曜日に発行しなければいけないという事態に陥っていましたよ。なんか、もっと先のことだと思い込んでいて、他にやることを優先した結果なんですけどね。というか、もう私が作るページは完全に内容が固まっていて、あとはそれを実際にテキストやら画像で表現していけばすぐにでも完成してしまうということが経験的に分かっていましたから、ちょっと油断をしていたというか。
 つまり、最初はテキストだけでやってしまおうかと思っていたのに、やっぱり画像を入れた方が分かりやすいかな、ということでどんどん画像を増やしてしまったら、それの処理に思いのほか時間がかかってしまったのですよ。
 具体的に、その作業内容を振り返ってみると、そもそもは今回ニューフィルで演奏する「禿山」と「火の鳥」には複数のバージョンがあるので、それらについて丁寧に解説をするという、私の得意技を披露するためのページを作ろうと思いました。実は、「火の鳥」に関しては、それを演奏した20年前にもほとんど同じことをやっていたのですね。もちろんその頃はインターネットなんて今ほど一般的ではありませんでしたし、そもそも私はPCすら使っていませんでしたからね。その頃は「ワープロ」というものを使って「かいほうげん」を作っていました。その時に、「火の鳥」のいろんな組曲の成り立ちを一覧表にした図を作ったのですね。後にそれをネットにアップしたのが、こちらです。
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 今にして思えば、よくワープロでこんなものが作れたものですね。あんまりよくできているので、これをそのまま使おうとまで思ったのですが、データとしてこれをPCに取り込むことはまず不可能だと気づきました。そこで、これと同じものをまず作ることにしました。それはだいぶ前のこと、結局、これよりももっと精密な表が出来上がりましたね。それでもうこの仕事は殆ど片付いたな、と思いました。
 確かに、「火の鳥」に関してはこれ以上のことはもう何もないのですが、「禿山」の方は初めて手掛けるので、とりあえずその成り立ちをしっかり調べてみることにしました。この曲に「原典版」という、全く別の曲と思えるほどのものがあることは知ってましたし、聴いたこともありますから、それが今の形に他の人の手によって大幅に変えられている、という知識は一応持っていました。でも、調べてみると、その2つが直接つながっているのではなく、その間にもう一品、別のバージョンが入っていたのですね。ムソルグスキーについて深く調べたことはなかったので、そんなことは全然知りませんでしたよ。ですから、私が知らないのならばきっと他の人も知らないだろうな、という発想で、これについて掘り下げてやろうじゃないかと思ってしまいました。
 それは、意外なところで情報が得られていました。なんと英語版のWIKIなんですよ。そこにはこの曲の成り立ちから途中の経過、そして最終形まで克明に記述されていました。録音のリストなども充実していましたから、大いに参考になりましたね。これを頼りに音源を探して実際に聴いたり、そのジャケットを探したりもできましたよ。ただ、やはりWIKIはWIKIだな、というところもあって、それらの音源の録音年がかなりいい加減なんですよね。というか、リリースされた年を録音された年として表記していたりしています。それと、そもそも全然間違った音源を挙げていたりもしてますから、変な意味で安心してしまいます。そんなもの、今だったら簡単に分かるはずなのに。
 それと、今回は、この間亡くなったSさんの追悼ページも、きちんと作ろうと思っていました。なんたって現役の団員が亡くなったのですから、普通はそれが分かった次の練習の最初には黙祷ぐらいするのでは、と思っていたのに、全くそんなそぶりもありませんでしたから、正直かなり失望していましたからね。まあ、私とは感覚が違うのでしょうから、それはそれで目をつぶればいいことなので、私の力が及ぶところでは全力で追悼したい、ということなんですよ。うまい具合にちょうど1ページの余裕がありましたから、そこを存分に使わせていただきました。
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by jurassic_oyaji | 2018-02-16 21:01 | 禁断 | Comments(0)
MOZART/ Missa da Requiem
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Arthur Schoonderwoerd/
Gesualdo Consort Amsterdam(by Harry van der Kamp)
Cristofori
ACCENT/ACC 24338


「アルテュール・スホーンデルヴィルト」という、とても読むのが難しい名前のオランダの方は、フォルテピアノ奏者としてピリオド楽器のステージで名が知られています。飲み屋のおかみではありません(それは「アル中、スッピン、出るビール」)。実際、このレーベルから出ているモーツァルトのピアノ協奏曲集の弾き振りを聴いたことがあります。ただ、正直なところ、それほど心を動かされるような演奏ではなかったような記憶があります。
そのスホーンデルヴィルトさんが、なんとモーツァルトの「レクイエム」を指揮したアルバムを出したというではありませんか。この曲にはフォルテピアノのパートはありませんから、ここで彼はポジティーフ・オルガンを弾きながら指揮をしているようでした。
録音は、ブザンソンにある教会でのセッションで行われました。どうやらこのセッションでは、指揮者(オルガン)を中心にメンバーが真ん中を向いて円形に並んでいるようなのですね。面白いことに、指揮者の向かい側にいる合唱は、指揮者から見ると左にベース、右にソプラノという並び方になっています。
ただ、録音上は聴衆からの視線を基準にしているので、あくまで合唱はその逆、左がソプラノ、右がベースという定位になっていますね。これは普通の2チャンネルステレオですが、サラウンドでは合唱が後ろから聴こえてくることになるのでしょうか。
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合唱はこのブックレットの写真のように各パート2人という、普通この曲を演奏する時と比べるととても少ない人数です。ソリストのパートも、この合唱のメンバーが歌っています(もちろん1人で)。オーケストラはもっと少なくて、なんと「1パート1人」ですよ。これは、まさにバッハあたりの演奏でひところ流行ったものの、今ではすっかり下火になってしまったあの編成ではありませんか。
楽譜は基本的にジュスマイヤー版をそのまま演奏しているようですが、例えば「Benedictus」ではトランペットに、楽譜にはないティンパニを重ねています。今までの修復稿で、こんなことをやっているものはありませんでしたね、
いや、それよりも重大なのは、ここでは、当時のウィーンで行われていただろう実際の葬儀での典礼を再現しようとしていることです。ですから、音楽以外に、グレゴリア聖歌で何ヶ所か「祈りの言葉」が挿入されています。さらに、モーツァルトは作っていなかった「Libera me」が演奏されています。それはモーツァルトの死後、1800年頃にイグナツ・フォン・ザイフリートという人によって作られたものです。ザイフリートはあのエマニュエル・シカネーダー(「魔笛」の台本作家)の劇場の音楽監督を務めていた人で、これはモーツァルトの「レクイエム」の「おまけ」として作られ、なんでもベートーヴェンの葬儀の際に演奏されたのだそうです。
このCDがまさにその「世界初録音」になるのですが、それはなんともインパクトに欠けた凡庸な作品でした。いや、正確には2か所ばかりとんでもない「インパクト」はあります。それは、「Dies illa, dies irae」と「et lux perpetua luceat eis」というテキストの部分。そこでは、それと似たようなテキストのモーツァルトの「本体」の部分を丸ごと引用(「パクリ」とも言う)しているのですからね。
「世界初録音」はもう一つありました。「Lacrimosa」の後に、「Amen」が入っているのですが、それが、例えばレヴィン版のように、モーツァルト自身が作ったとされるテーマではなく、スホーンデルヴィルトの「オリジナル」が使われているのですよ。これも、意味不明。
そんなもろもろの付け足しがあるにもかかわらず、全曲の演奏は「たった」63分33秒しかかかっていません。それは、テンポがあまりにも素っ気ないため。ただでさえ人数が少なくてスカスカなところに、こんなあっさりしたテンポでは、とても「死者を悼み悲しむ」ような気にはなれません。何よりも、ここからは心に伝わる「歌」が全く聴こえてこなかったのには、別の意味で「悲しく」なってしまいます。

CD Artwork © note 1 music gmbh

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by jurassic_oyaji | 2018-02-15 21:26 | Comments(0)
「とみいず」とか「なうてぃ」の原稿です
 ブログがSSL化されるということで、それへの対処に大わらわな毎日です。なんせ、2月21日になるとブログ上の画像がほとんど見えなくなってしまうというのですから、焦りますよね。あと1週間ですよ。そもそも、そのような告知が公になったのが、1月22日だったというのですから、猶予は1ヶ月しかなかったというのが、ひどい話です。まあ、普通の人は毎回きちんとブログのサーバーに画像をアップしているのでしょうから何の影響もないのですが、私の場合はかっこつけて他のサイトへのリンクなんかにしてしまったので、こんなことになってしまいました。
 問題は、画像を全部アップしなおした時に、果たして無料契約の限度内に収まるか、というところでしたね。毎日チマチマやっていたら、ほぼ1年分は完了したのですが、そこで残量を確認してみると、ちょうど1/10だけ使っていたことが分かります。ということは、私がこのブログを始めたのが2005年だったので、もう10年以上続けていますから、下手をすると全部はアップできないかもしれませんね。
 と、がっかりしかけた時、今のように画像を実際にアップするのではなく、他にアップしたものにリンクするという方式を始めたのはいつだったのか調べてみたら、それは2014年の2月6日だということが分かりました。そうなんですよね。そもそもレンタルサーバーを使うようになったのが2011年ですし、その頃はまだプロバイダーのサーバーも余裕があったので、そちらに画像はアップ、そうなると、画像へのリンクは相対パスになりますから、そのままではブログにアップする時にはリンクは出来ないので、ブログのサーバーにもいちいち画像をアップしていたのでした。
 ということは、高々3年か4年の話ですから、すべての画像をアップするのは楽勝ですね。いや、私のPCのフォルダーの容量がものすごいことになったので焦っていたのですが、よく調べてみたら、そこにはアップする前の元の写真のデータなども一緒に入っていましたから、そんな大量になっていただけで、実際にそのうちからサイトに使ったのはそんなに多くはなかったんですね。
 ですから、まずは1/4ぐらいの作業は終わったことになりますね。あとは、時間との勝負、あと1週間で、残りの3/4を終わらせることができるのでしょうか。というのも、それを過ぎると、ブログからはリンクしている画像は全てなくなってしまいますから、とても作業が面倒くさくなるのですよ。大元の「ジュラシック・ページ」にまでもどってみて、そこにある画像を探してアップする、という、気の遠くなるようなことをやらなければいけませんからね。
 実は、今やっている作業も、最初は大変でした。最初はChromeでやっていたのですね。そこでは編集画面ですでに画像が消えている、ということは前にも書いたのですが、1ページに1枚しか画像がない時は問題ないものの、複数の画像を使っていた時には、その順番が分からなくなってしまうんですよ。一応ファイルに番号は振ってありますが、それは必ずしも順番通りではないんですね。もう、とても面倒くさくて、やめてしまいたくなりましたよ。
 ところが、ひょんなことでIEでやってみたら、こちらには編集画面でもちゃんと画像が残っているんですね。同じブログなのに、ブラウザによって見え方が全く違っていたのですよ。ですから、こちらだったら作業はどんどんはかどりました。
 おそらく、こんなことを書いていても、その内容が正確に伝わってはいないのではないか、という気がしてなりません。まあ、いいんです。あくまでこれは私のための覚え書きみたいなものですからね。
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 いずれにしても、おそらく後しばらくはブログを有料化したりする必要がないだろうと分かったので、安心して大き目の画像もアップできそうです。さっそく、この間各所に送った企画書の最初の成果をご覧ください(一部、テキストを消してあります)。こんな案内を載せてくれるのだそうです。どっちの画像が良いのか聞いてきたので、迷わず「チラシの方」と答えておきました。それでよかったんですよね?
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by jurassic_oyaji | 2018-02-14 22:35 | 禁断 | Comments(0)
A LOVE SO BEAUTIFUL
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Roy Orbison
Royal Philharmonic Orchestra
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ロイ・オービソンと言えば、彼が歌う「Oh, Pretty Woman」が、ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアが出演した1990年の映画「プリティ・ウーマン」の主題歌として一躍有名になったロック・ヴォーカリストですね。ただ、この曲自体は1964年のヒット曲ですし、オービソン自身も1988年には亡くなっています。ですから、この曲はあくまで「クラシックス(=懐メロ)」という扱いで、採用されていたのでしょう。
実際、彼が立て続けにヒット曲を出していたのは1960年代でした。それが、晩年の1980年後半には、元ビートルズのジョージ・ハリスンが結成したバンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」のメンバーとして「リバイバル」することになります。しぶといですね(それは「サバイバル」)。このバンドでオービソンの声の魅力にとりつかれ、さらに映画に後押しされてファンになったという人も多かったのではないでしょうか。それほど、彼の声はその辺のロック・ヴォーカリストとは一線を画した格別の魅力を放っていました。
亡くなってから30年近く経って、去年の11月にこんなアルバムがリリースされました。これは、オービソンが残した音源から彼のヴォーカルだけを抜き出し、そのバックを新たに録音して新しいバージョンを作った、というものです。
マルチ・トラックの中の彼の声に合わせて、リズム・トラックを新たに録音します。そして、さらにそこにストリングスを加えるのですが、そこにスタジオ・ミュージシャンではなく、ロイヤル・フィルという「普通の」オーケストラを使ったというのが、このアルバムの目玉です。
実際は、このクラスのオーケストラがスタジオの仕事をするのは日常茶飯事ですから、それほどありがたがることはないのですが、ここでは確かにその間違いなく大人数の弦楽器が演奏している厚ぼったいサウンドには、とてもゴージャスさが感じられます。
それと同時に、ここではコーラスも新たに加わっていました。それは10人以上のメンバーが参加している、ちゃんとした「合唱団」ですから、こちらの深い響きにもとても魅了されてしまいます。
つまり、そんなキレキレの、最新の録音によるバックの中に、半世紀以上前に録音されたヴォーカルが入っても、全く何の違和感がないということに、本当は驚くべきなのでしょうね。それだけ、彼の歌声には時代を超えた普遍性があるということになりますね。
60年台の録音と言えば、ヴォーカルには派手なエコーがかかっていたものです。ここでも、オービソンの声はその「エコー込み」で使われていて、まわりのサウンドもそれに合わせてかなり深めのエコーがかかっています。そうなると、あの頃の例えばフィル・スペクターが作り上げたびしゃびしゃのエコーの世界が、方向性は同じでも全く異なる景色で現れてきます。
それが、80年台の曲になると、そのエコーが控えめになってストレートな声とサウンドに仕上がっているのも、面白いところですね。この時代の「I Drove All Night」や「You Got It」では、オリジナルでは当時の仲間のジェフ・リンなどがギターやバッキング・ヴォーカルで参加していました。ですから、今回のプロジェクトではオービソンの声と一緒にそれらのパートもそのまま残して、新たに別のパートを付け加えていましたね。
いや、なぜか入手したのはドイツ盤だったのですが、そこにはボーナストラックでヘルムート・ロッティという、ベルギーのシンガーがオービソンと「デュエット」までしているんですよね。これが傑作、歌っているのが60年台の「Only the Lonely」なので、ロッティにもおんなじエコーがかかっているんですよ。
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もっとすごいのは、このメンバーがそのまま「ライブ・ツアー」を行うことを告げるこのポスター。オービソンのホログラムを使って、このアルバムと同じものを「生」で聴かせようとしているんですよ。幸せな人だな、と思いますね(演奏するのが「The Royal Philharmonic Concert Orchestra」というのがおかしいですね)。

CD Artwork © Sony Music Entertainment Germany GmbH

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by jurassic_oyaji | 2018-02-13 21:49 | ポップス | Comments(2)
私は、自家製ジンジャーエール
 「三連休」とか言ってますが、この3日間は、私はオーケストラの練習に費やすという大変なことになっていました。ニューフィルだったら連続2日というのは普通にあることですが、今回はそれに続けて「杜の都合」が1日続いたので、こんなことになりました。「杜」はもうこれが最後ですから、おそらく、これ以降は起こり得ない事態です。
 ということで、まずは2年半ぶりの末廣さんとのリハーサルです。
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 まだ練習は始まっていない中で、みんなウォームアップ中ですが、末廣さんはこんな時にはだいたいこんなところに座ってゆったり皆を見回していますね。見えるでしょ?右端、セカンドの「ラストデスク」に座ってますね。
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 そして、いよいよ合奏が始まります。ところが、開口一番「1年前に病気になりました」という爆弾発言。なんでも、救急車で運ばれて即入院、仕事を全てキャンセルしたのだそうです。「私は死んでいたかもしれません。今こうしてここにいるのは奇蹟です」という言葉は、1週間前にSさんを見送った身としては、複雑な思いです。でも、末廣さん、生きててよかった!
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 練習は、いつも通りの厳しい中にもユーモアのあふれた、とても楽しいものでした。なによりも、ニューフィルの音が、末廣さんの一言でガラリと変わってしまうのですから、すごいですね。今日やった「禿山」なんかは、「もう、明日本番出来るね!」とまで言ってくれましたからね。もちろん、それからもう1度頭から通した時には、何度も何度もダメ出しがありましたけどね。
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 1日目の夜は、歓迎会です。末廣さんとご一緒するのは久しぶりですが、以前は常に話の中心にいた、という印象があったのですが、なんだか今回は聞き役に徹しているようなところがあったのが、ちょっと変わったな、という感じです。いや、もちろん、肝心なところでは末廣さん一流ギャグで笑わせてくれましたけどね。「アンコールは『ハルサイ』ね」といった感じです。
 ところで、いつもコンサートの時などにチラシまきをお願いしている業者さん(本番当日の受付も委託)のサイトで、ニューフィルのコンサートが紹介されていますが、そこからリンクされているチラシの裏側の画像が、なぜか最終段階で手直しした完成版とは違っていました。ここではチラシをお願いすると、それをスキャンしてサイトにアップしているはずなので、なぜこんな画像があるのかとても不思議でした。そうしたら、うちの担当者がすでにだいぶ前の時点で公式サイトからリンクされていたPDFを送っていたことが分かりました。確かに、あれはだいぶ前にアップしてあって、最近になって更新したばかりですからね。ですから、すぐに訂正してもらうようにお願いしておきましたよ。おそらく、こんなことに気づく人は私以外にはいないでしょうが。
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by jurassic_oyaji | 2018-02-11 21:53 | 禁断 | Comments(0)
Flöte und Orgel
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Ulrike Friedrich(Fl)
Johannes Geffert(Org)
QUERSTAND/VKJK 1634


このジャケット、最初に見た時にはなんだかよく分からなかったのですが、近くに寄ってみると
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こんな感じ。銀のフルートと、オルガンのパイプを並べてあるんですね。もちろん、実際に並べたわけではなく、同じ画像を何回も重ねてあるだけなのでしょうけど。というわけで、これはフルートとオルガンによって演奏されたものが収録されているCDということになります。
もちろん、ブックレットにはこんなパイプではなく、きちんとその楽器の写真も載っています。それは、1220年に建てられたというドイツのマリエンシュタット修道院に、1969年に設置されたリーガー・オルガンです。このオルガンは今世紀になってから新たなパイプ(ストップ)が付け加えられて、さらに多彩な音色が聴けるようになっているのだそうです。
演奏されている作曲家は、ロマン派の時代のフランツ・ラハナー、テオバルト・ベーム、近代のメラニー・ボニ、ウージェーヌ・ボザ、そして現代、1975年生まれのカイ・シュライバーという5人です。ボザの「山の夕暮」と、ベームの「アルプスの思い出」は有名なフルート曲ですが、もちろんオリジナルはピアノ伴奏ですから、オルガンとフルートのために、ここで演奏しているオルガニスト、ヨハネス・ゲッフェルトによって編曲されています。ラハナーの「エレジー」と、ボニの「スケルツォ」、「小品」、「ヴォー地方の調べ」も、やはり編曲ものです。
しかし、初めて名前を聞いたカイ・シュライバーの「教会ソナタ」と「フルートとオルガンのための協奏曲」は、この編成がオリジナル、これが初録音なのかい
礼拝堂での録音ということで、そこのアコースティックスが十分に取り入れられて、オルガンの音が聴こえてくると、その広い空間が眼前に広がります。ところが、そこにフルートが入ってくると、逆にそのリアリティの高さにはひるんでしまいます。あまりにマイクが近すぎて、フルートの美しさが全く感じられない雑な音になっているのですね。
そうなってくると、演奏されている曲自体にも、何の魅力が感じられなくなってしまいます。ボニの3曲などは、それぞれにチャーミングでメロディアスな曲ばかりなのですが、こんなフルートで聴いてしまったら興ざめ以外のなにものでもありません。
そして、最大の失望は、初めて聴いたシュライバーの「教会ソナタ」のあまりのつまらなさです。それは、超古典的な3楽章形式で、それぞれはもろベートーヴェンあたりの時代に回帰したのでは、と思えるほどの、まるで教科書にでも出てくるような、オリジナリティのかけらもない駄作だったのでした。特に真ん中の楽章は、スケルツォ-トリオ-スケルツォという構成で、そのテーマは笑ってしまうほどのベートーヴェンのテイストのコピーなのですからね。
経歴を見ると、この方はピアニストやオルガニストとしての修業はしてきていますが、作曲家としては特段のキャリアはなかったようなのですね。この、1998年に作られたというソナタも「Op.1」ですから、習作のようなものだったのでしょうか。
ですから、もうこれ以上このアルバムを聴いてもしょうがないと思いつつも、最後の「協奏曲」(Op.7)を聴き始めたら、これがさっきの「ソナタ」とはまるで別物の、とても独創的で完成度の高い作品だったので、驚いてしまいました。オルガンのクラスターや、フルートのフラッター・タンギングなどが出現しますし、メロディや和声は時には無調のテイストさえ秘めています。そこには、まさに「現代音楽」の挑戦的な技法が満載だったのです。これが作られたのが2013年、やはり人間というのは「進歩」するものなのですね。
ところが、この「協奏曲」の最後の楽章になったら、ほとんどメシアンのパクリとしか思えない鳥の鳴き声をモティーフにしたカデンツァが始まりましたよ。あぶないあぶない。あやうく、本気でこの人を褒めてしまうところでした。

CD Artwork © QUERSTAND

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by jurassic_oyaji | 2018-02-11 00:49 | Comments(0)
CDの画像だけは、最初から直アップだったので、無事です
 最近、私が使っているブログの様子が少し変でした。私の場合、「ジュラシック」に書いたものをそのままブログに転載しています。その時には、アップロードのためのページを開いてそこにテキストをコピーするだけで、簡単にブログが出来上がります。そのテキストの中には、画像へのリンクも含まれています。それも一緒になったテキストを送るだけで、最初のモニターにはリンクしている画像も出てきますから、まさにワンタッチで終わってしまいます。普通は、テキストと画像はそれぞれ別にアップロードしているのでしょうけどね。
 つまり、私のサイトではだいぶ前から、プロバイダーのサーバーでは画像を転送するだけの余裕がなくなっているので、画像だけは別のレンタルサーバーにアップして、そこへのリンクを付けていたのですね。こういうことができるのが、ウェブサイトの面白さなんです。サイト内にはないものが、そのまんまページの中に納まっているように見えるんですからね。
 そういう仕組みになっていますから、それをブログにアップしてもそのままの関係は維持されて、やはり同じように画像も一緒に見えているんですね。それが、アップされた実際のページだけではなく、その前のモニターの画面でもしっかり画像が見えていたんですね。
 それが、最近は、モニターでは画像が見えないようになっていたのですよ。ただ、それをアップしたページでは今までと全く変わらず画像が見えていたので、あんまり気にしてはいませんでしたね。まあ、ブログのサーバーがちょっとおかしくなったのかもしれない、ぐらいのことでしょうと。
 ところが、事態はそんな生易しいものではなかったのです。それからしばらくしてなんとなく目に入ったのは「重要なお知らせ」というブログの管理者からのお知らせでした。そこには「このたび、SSLに移行します」とありました。SSLってなんだっけ、と思ってしまいましたが、そこには「httpからhttpsへ」とあったので、すぐにその内容は分かりました。最近はよく見かけるセキュリティを強化したウェブサイトのことですね。ブラウザではこのように表示されています。
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 調べたらこれは「Secure Sockets Layer」の略だとか。なにやら、一旦暗号化してアップするという、ちょっとシロートには難しいような技術のようですが、まあ、セキュリティが向上するのなら歓迎すべきことなのでしょう。ただ、その説明の中で、実際に「SSL化」されたページを見ることができるようになっていたのでそれで見てみると、なんと画像が消えてしまっているではありませんか。それは、その前から体験していた、アップする前のモニター画面そのものだったのですよ。
 なぜそうなったのかは、やはりその説明で分かりました。画像を普通のhttpから始まるURLにリンクしていた場合は、そのリンクが無効になってしまうのですよ。それは確かにそうでしょうね。せっかくセキュリティを強化するための措置なのに、そこに無防備なリンクが混ざっていたのでは何にもなりませんからね。
 その対策として、まずはリンク先をSSL化してhttpsにすることだ、とありました。でも、これは非現実的。レンタルサーバーに行って調べてみたら、確かにそれなりの対応策はありましたが、そのための手順がとても大変のようでした。それと、そのあとも結局ブログの画像へのリンクを全て書き換えなければ行けないのですから、膨大な作業が必要になってきますよ。
 ですから、私が取ったのは、画像のリンクを削除して、普通にブログに画像をアップするという方法でした。もうすでに去年の12月以降の画像は全てそうやって入れ替えてしまいましたから、あとはぼちぼちやっていれば、そのうち全部入れ替えることはできるでしょう。ただ、それにも問題があって、このブログの場合、アップできる画像の容量は全部で1GBしかないのですよ。1GBあれば十分ではないか、と思われるかもしれませんが、PCにあるブログにアップすべき画像を調べてみたら、それをはるかに超えていましたから、これではすぐに足らなくなってしまうのですよ。そうなれば、画像は無制限という有料コースに変更すればいいんですけどね。
 というわけで、とても煩わしいことが起こっているのですよ。まあ、普通はブログと言えばその場限りのような使われ方でしょうが、私の場合はある意味「資料」としての位置づけなので、そこまでやらないといけなくなってしまいます。仕方がありませんね。
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by jurassic_oyaji | 2018-02-09 21:23 | 禁断 | Comments(0)
DOPPLER/The Complete Flute Music Vol. 1/10
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Claudi Arimany, János Bálint, Anrea Griminelli, 工藤重典(Fl)
Joan Espina(Vn),
Alan Branch, Márta Gulyás, Michel Wagemans(Pf)
Leonardo Martínez/
Orquesta Sinfónica Ciudad de Elche
CAPRICCIO/C5295


フランツとカールという5歳違いのドップラー兄弟は、それぞれに作曲家で、兄の方はオペラなども作っていましたが、ともにフルーティストとしても活躍していました。特に、この二人が共作した2本のフルートのための作品は、輝かしいフルートの魅力がいっぱいで、ヨーロッパ中で大人気を博したということです。
もちろん、現代でも彼らの作品は多くのフルーティストによって取り上げられていて、ソロのための「ハンガリー田園幻想曲」や、2本のフルートのための「アンダンテとロンド」や「リゴレット・ファンタジー」は彼らの重要なレパートリーとなっています。
とは言っても、その他の作品はかなりマニアックな人でないとまず演奏しないようなものばかりですから、ドップラー兄弟のフルートの作品の全容はなかなか知ることはできませんでした。
そんなところに、このジャンルのすべての作品を録音しようという人が現れました。それは、1955年生まれのスペインのフルーティスト、クラウディ・アリマニーです。いつも高いスーツを着ています(それは「アルマーニ」)。なんでも、あのランパルの弟子として、彼が使っていた楽器を譲り受けた方のようですね。免許皆伝、みたいなものでしょうか。
彼は、初版の楽譜や自筆稿を徹底的に研究して、まずはドップラーたちの作品のリストを作りました。それによると、フルートがらみの作品は80曲以上も存在することが分かりました。そして、それらをすべて、自ら演奏したものを録音して、10枚のCDとしてリリースすることにしたのです。一応、ジャケットには「2007年から2016年の間に録音」とありますから、丸10年かけて録音したのでしょうね。
もちろん、メインは二重奏ですから、その相手役のフルーティストも世界中から集めました。その中には、ウィーン・フィルの首席奏者の二人、ヴァルター・アウアーとカール=ハインツ・シュルツの名前もありますよ。さらに、マクサンス・ラリューなどという「レジェンド」まで参加しています。それよりも、すでに2000年に他界したはずのジャン=ピエール・ランパルまでいるのが、不思議です。もっとも、現在では10枚のうちの6枚までがリリースされていますが、その中にはランパルの名前はありませんから、7枚目以降に昔の録音をボーナス・トラックとして入れているのかもしれませんね。
今回は、ほぼ1年前にリリースされていた1枚目を聴いてみます。8曲収録されている中で、7曲までが世界初録音というのですから、それだけでこのシリーズの価値が分かろうというものです。
最初に演奏されているのは、その例外の1曲、割と有名な2本のフルートとピアノのための「ハンガリーのモティーフによるファンタジー」です。ここでの第2フルートが、日本人の工藤さんです。録音は、それぞれのパートを思いっきり離した音場になっていますから、アリマニーと工藤さんの音がきっちり分かれて聴こえてきます。それは、まさにランパルの弟子同士ならではの、とても息の合ったものでした。本当に細かいところまで、表現のセンスが同じなんですよね。それぞれがソロを取るところでは、アリマニーの方が幾分輝きに欠けるような気はしますが、二人で吹いている分にはその輝きは煌めくばかり。
そんなアリマニーがソロを吹いている曲が4曲ばかりありますが、そこでは彼の弱点が露呈されてしまいます。ご自慢の師から賜ったヘインズなのでしょうが、なにか鳴らし切れていないというか、音に伸びやかさが全く感じられないのですよ。
最後には、これも結構有名な「リゴレット・ファンタジー」のオリジナルの形、今のピアノ伴奏版の25年前に作られていたという、オーケストラ版です。こちらの相方はアンドレア・グリミネッリ。彼もランパルの門下生ですから、きっちりと先輩の欠点を補って、輝かしい演奏を聴かせてくれています。

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by jurassic_oyaji | 2018-02-08 20:53 | フルート | Comments(0)