おやぢの部屋2
jurassic.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
アマゾン
 先日ご紹介した、ビートルズのメンバーのクリスマス・ナンバーのシングル盤が、やっと届きました。実は2日前にも「荷物」は届いていたのでしたが、それは空っぽだったので、再度送ってもらうことにしていたのですよね。
 届いたのは、やはりかなり大きめの箱でした。まあ、前回よりは2まわりぐらい小さくなってはいますが、やはりシングル盤1枚にしては、あまりに大きすぎます。てっきり、封筒で届くと思っていましたからね。
 まず封を開けると、スペーサーとしての紙がたくさん入っていました。
 ほとんど紙しか入っていないと思っていたら、
 こんなところに、商品が挟まっていました。
 これを見て、あることに気が付きました。前回届いた箱では、なぜか、こんな風にテーブが貼られていたのですよ。
 つまり、テープの端が蓋の中にめくれて貼られていたために、こんな隙間が空いてしまっていたのですよ、これだったら、上のように蓋の間に挟まっていたシングル盤は、簡単に外に出てしまいますね。梱包の時にこんな雑なことをやっていたので、輸送のどこかの段階で、商品はすり抜けてしまっていたのでしょうね。なんと言うずさんな仕事だったのでしょう。
 これが、目的のシングル盤です。なんで、こんな大きな箱なのかは、謎のままです。というか、このように入れてくれていれば、普通に届いたはずなのに。
 届いたものは、インフォの写真とはちょっと違っていました。これが先日のインフォ。レコードは横から出すようになっていますね。
 ところが、届いたものは、
アマゾン_c0039487_21333057.png
 上から出すようになっていましたよ。さらに、本来のシングル盤のように、穴が大きくなっていました。インフォの段階では、現物と違っていたのでしょうね。プレスはEUで行われたようですから、きちんとした情報が伝わっていなかったのでしょう。
 もちろん、その、オリジナルのPARLOPHONEを模したレーベルの通り、これはしっかり45回転でカットしてありました。正直、この曲はラジオなどで聴いていただけで、きちんと聴いたことはなかったのですけど、そんな記憶とは全く別物の、はるかに素晴らしい音でしたね。
 繰り返しますが、これは決して「LP」ではありません。
 余談ですが、3日にFMでオンエアになった、桑田佳祐の武道館でのゲストを招いてのコンサートをラジコで聴いてみたら、それは、懐かしい「フォークソング」のオンパレードでしたね。なんたって、桑田が冒頭で、拓郎の「今日までそして明日から」の完コピを歌っていたんですからね。そのあと、最初のゲストのあいみょんが歌った「なごり雪」は、本当に素敵でした。もちろん、その後の桜井和寿と原 由子と吉井和哉は大嫌いなのでスルー、最後に竹内まりやになったら、ポールの「Two of Us」を桑田と歌いだしたではありませんか。これも、良かったですね。でも、最後の「静かな伝説」では、やっぱりまりやはもう終わっていることを痛感です。
# by jurassic_oyaji | 2025-11-09 21:34 | 禁断 | Comments(0)
Kindermusik/Leopold & Wolfgang Amadeus
Kindermusik/Leopold & Wolfgang Amadeus_c0039487_21265977.jpg











Florent Albrecht/
Ensemble L'Encyclopédie
HARMONIA MUNDI/HMM 905399




フローラン・アルブレヒトという、初めて名前を聞いた指揮者と、これも初めての「アンサンブル・ランシクロペディ」という団体のアルバムです。お父さんがお子さんをお風呂に入れている(男子風呂ベビー)のでしょうか。
アルブレヒトという方は1985年に生まれていますが、最初はファッション業界などで活躍していたようですね。それが、パウル・バドゥラ=スコダなどからの影響で、音楽家としてのキャリアをスタートさせたのだそうです。現在では、前職のユニークな経歴も活かして、音楽作品への学術的なアプローチを行っているピアニスト、指揮者とし活躍しています。
そして、彼が2020年に作ったのが、「アンサンブル・ランシクロペディ」という、ピリオド・オーケストラです。その名前は、英語では「エンサイクロペディア(=百科事典)」のことですが、それがフランス語になると18世紀に百科事典を編纂した執筆者たちの啓蒙主義に結びつくことになり、その時代の音楽を主に演奏する団体としての意味をもつのだそうです。
そのメンバーは、他の有名なピリオド・オーケストラで活躍している人もたくさんいるそうで、かなりのハイレベルな演奏が期待できます。
彼らは、すでに2枚ほどのアルバムをリリースしていますが、今回、晴れてHARMONIA MUNDIレーベルのアーティストとしての初めてのアルバムをリリースすることになりました。
そこで取り上げたのが、レオポルドとヴォルフガングという、モーツァルト親子の作品集です。そしてそこには、「子供の音楽」という、ちょっと意味深な言葉がタイトルとして表示されています。それは、第一義的には、レオポルドの最も有名な作品である「おもちゃの交響曲」が演奏されているからでしょうが、聴き進んでいくと、どうもそれだけではないような気にもなってくる、という、不思議なアルバムに仕上がっています。
まずは、レオポルドの「音楽のそりの旅」という、とても珍しい曲です。これは1755年に作られ、ヴォルフガングが生まれる2週間前の1756年1月14日に、アウグスブルクの「酒場」で初演されたのだそうです。それは、舞踏会へ馬車で向かう伯爵夫人が、途中で寒さに震えたり、酔っ払いが大騒ぎしたりという様子を描写した楽しい音楽で、そこには多くの打楽器や、さらには「叫び声」なども加わっています。
もう一つのレオポルドの作品、「おもちゃの交響曲」では、もちろん、おもちゃの楽器が大活躍ですね。いずれの曲もユーモアたっぷりで、普通に言われている、息子にとても厳しい態度で臨んでいる父親、というイメージとは、ちょっとつながらないような気がしますね。
それに対して、ヴォルフガングの方は、まずは「セレナータ・ノットゥルノ」が演奏されます。このタイトルを決めたのが、レオポルドだ、というのですね。
そして、最後の曲が、こちらはとても有名な、「音楽の冗談」です。ここでは、まず、楽譜にはないフォルテピアノが加わっていましたね。この曲は、ヴォルフガングが作った、文字通り「冗談音楽」なのだ、とされていますが、アルブレヒトは、それとはちょっと異なる見解を、ブックレットで述べていますので、それをかいつまんでご紹介します。

1787年5月28日、レオポルト・モーツァルトはザルツブルクで亡くなりました。そのわずか3週間後の6月14日、ヴォルフガングはこの奇妙で独創的な作品を完成させました。この作品は、委嘱も演奏予定もありませんでした。私の見解では、これは父レオポルトがヴォルフガングに伝えたすべてのものへの、純粋なオマージュであり、類まれな賛辞と言えるでしょう。「音楽の冗談」は、楽譜に潜むあらゆる「間違い」や「ぎこちなさ」を露呈させ、笑いを誘います。しかし、これらの誤りは、幼少期のヴォルフガングが作曲した初期の誤りであり、父親がきっと慈悲深く訂正してくれたであろうと考えると、この作品は生き生きとして味わい深いものとなります。これは、息子が多大な恩恵を受けたレオポルドへ送った、感動的で壮大な音楽的オマージュなのです。

録音も演奏もとびきり上等なアルバムです。今後の彼らからは、目が離せません。

CD Artwork © harmonia mundi musique s.a.s.

# by jurassic_oyaji | 2025-11-08 21:28 | オーケストラ | Comments(0)
ポールの7インチシングル
 私がAmazonから購入する時には、ほとんど職場を受取先にしています。自宅だと、昼間には結構誰もいなくなる時があるので、確実に受け取るには職場の方がいいんですね。今日も、そんな荷物が届いたのを受け取ったのが社長だったので、私のところに持ってきました。「こんなでかい箱に入っていたぞ」と言ってますが、確かにかなりのサイズ、というか、いったい何を買ったのか全く思い当たりません。なんせ、こんなに大きいんですからね。
 でも、中を見てみると、
ポールの7インチシングル_c0039487_21121567.jpg
 な~んにも入ってません。空気だけ運んできたのでしょうか。
 そこで、購入履歴を調べてみたら、ちょっと前に、この間ここに書いた「シングル盤」を注文していたことが分かりました。その時にはまだ発売されてなくて、今日が発売日だったんですよね。でも、あんな、7インチシングルのためにこの大きな箱って、なんなんでしょう。しかも、履歴を見ると、ちゃんと手渡しでお届け済み、とありましたよ。手渡しされたのが社長ですが、あんまり軽いのでちょっと不思議がって持ってきましたからね。
 いずれにしても、これは黙っているわけにはいきませんから、Amazonのサイトから、電話で話せそうなところをやっと探し当てて、そこに電話をかけてみました。例によって、いくつかの段階を経て、「しばらくお待ちください」というところまで来たので、待っていると、電話口に相手が出ました。でも、その「人」は、なんだかおかしな話し方なんですよね。まるでAIがしゃべっているような無表情さ。でも、それにしては、あまりにもたどたどしいんですよね。
 でも、私が言っていることには的確に対応してくれて、調べてみたら、発送の際に手違いがあったことを認め、すぐちゃんとしたものを送ることを約束してくれました。さらに、間違って発送してしまったことに対して、平謝りの姿勢で対応してくれましたね。最後に、「○〇です」と自分の名前を言ったのですが、それを聞いて、もしやと思い、「もしかして、中国の方ですか?」と聞いてみました。そうしたら、やはりそのようでした。なんか、言葉こそたどたどしいところがありましたが、仕事の手際よさと、こちらに対する申し訳ないという姿勢には、とても素晴らしいものを感じられました。
 今まで、何回かこのような電話を掛けたことがありますが、ここまで親身になって対応してくれた人なんかいなかったような気がします。この方のスキルは、その辺の日本人をはるかに超えていました。
 ところで、おととい音源をアップした時に、CDを希望する人には実費で対応する、という告知はしてみたものの、最近は私自身も音源をCDに焼くというようなことはやっていなかったので、その手順を思い出すためにその作業をやってみることにしました。まずは、それを行うソフトですが、以前はメディアプレーヤーでやっていたのですが、それを開いても、CDへの書き込みの機能が見つかりません。いろいろ捜して、メディアプレーヤー・レガシーというのが見つかって、それで以前と同じ操作ができるようになりました。それからの手順は思い出したので、無事、CDを作ることに成功しました。ついでに、バックインレイも作って、パッケージも完成です。
 そうしたら、立て続けに2件、CDの注文が届きました。やっぱり、必要としている人はいるのですね。
# by jurassic_oyaji | 2025-11-07 21:12 | 禁断 | Comments(0)
MOZART/Symphonies nos. 35 & 36, Violin Concerto
MOZART/Symphonies nos. 35 & 36, Violin Concerto_c0039487_20003095.jpg










Aylen Pritchin(Vn)
Maxim Emelyanychev/
il Pomo d'Oro
APARTE/AP349




マキシム・エメリャニチェフの指揮によるイル・ポモ・ドーロのモーツァルトの交響曲ツィクルスの製作は、交響曲だけではなく、協奏曲なども加えつつ進行されているようです。そして、これまでの2枚の選曲の傾向から、取り上げるのは最後の番号の協奏曲の順番に従うのだと思っていました。つまり、1枚目は「41番」、2枚目は「40番」でしたからね。
それでいくと、この3枚目では「39番」が取り上げられているのでは、と、誰しもが思っていたのでしょうが、実際は「35番」と「36番」でした。それに「ヴァイオリン協奏曲第3番」が加わった、というラインナップです。
まあ、音楽で予想を裏切る、というのは、演奏家にとってはなかなかの快感なのでしょうが、それを、こんな形でも「表現」していたのかもしれませんね。
そんな風にして、エメリャニチェフは全交響曲プラスアルファを、2028年までに完成させる予定なのだそうです。まあ、CDだと全部で20枚以上になるはずですから、あと17枚以上を、その3年間でリリースしなければいけません。1年だと6枚以上、まあ、2か月に1枚というペースでしたら、何とかなるでしょうかね。もっとも、その頃にはCD自体がなくなっているかもしれませんけどね。
1曲目は、「ハフナー」というタイトルが付いている「35番」です。ご存じのように、ハフナーさんというお金持ちのために作ったセレナードが元になっているからですね。
そのせいでしょうか、第1楽章は、序奏もなく、本来の交響曲だとまず行っている提示部の繰り返しもありません。というか、今回の演奏を聴いて、初めてそのことに気づきました。ですから、最初から、まるで「俺様はモーツァルトだ」と言わんばかりの2オクターブの上昇という堂々たる音楽で始まります。そして、次の瞬間には、瞬時に「チャッチャッチャラッチャ・チャーチャッ」という可愛らしい音楽に変わります。それが、まるで話をしているように、「・」の部分で休符の長さ以上に隙間をあけているのですよね。
ですから、代理店のインフォを見ると、この曲は「モーツァルトがオペラ作曲家として名を確立したころの作品です」とあるのも、あながち見当外れではないように思えてきます。まさに、幕が開く瞬間だと思っていると、瞬時に次のシーンが現われた、と言ったところでしょうか。
そして、音楽が進んでいくと、時折、普段はあまり目立たないフレーズが聴こえるようになります。これなども、登場人物はもう一人いるのだぞ、と言っているようにも感じられますよ。
さらに、お芝居には「アドリブ」が入って、お客さんが喜ぶ、ということもありますが、この曲ではティンパニがその役目を買って出ていたようです。特に出番が多いのが、第3楽章のメヌエット、繰り返しの時には必ず前とは違うパターンで叩いていましたね。
もう一つの交響曲は、旅先のリンツで作られたということで「リンツ」というタイトルが付いている「36番」です。お風呂に入っている時に作ったわけではありません(それは「パンツ」)。こちらも、やはり同じころの作品ですから、そのような「オペラ的」なシーンが満載、特にすごいのが終楽章で、ティンパニの乱打に引っ張られて、ものすごいことになっていました。
その間には、「ヴァイオリン協奏曲第3番」が、若手のアイレン・プリッチンのソロで演奏されています。1987年生まれで、2014年のロン・ティボー国際音楽コンクールで優勝した方ですね。エメリャニチェフとは何度も共演していて、相性は抜群、ここでも伸びやかな演奏を繰り広げています。基本的にピリオド奏法ですが、その音色はとてもカラフル、そしてゆったりとした第2楽章では、ほんの少しビブラートもかけた上で、ダイナミックスを微妙に変化させて、たっぷり歌いこんでいましたね。特に、急にピアニシモに変わるあたりでは、ぞっとさせられます。このロンドでは、間に様々なエピソードが盛り込まれていますが、それぞれのキャラクターを的確に演じ分けていましたね。それにしても、このエンディングは粋ですね。

CD Artwork © Little Tribeca

# by jurassic_oyaji | 2025-11-06 20:01 | オーケストラ | Comments(0)
パスワードが必要
 昨日までにアップするなどと言っていて、やっと今日になって音源のアップが完了しました。まあ、言い訳をすれば、これまでは、ハイレゾ音源はすぐに編集できるので、それこそその日のうちのそのままアップしてそのURLだけを知らせればよかったのですが、今回は、会場のスタッフが録っていたCDも手元にあったので、いっそのこと、ハイレゾ、CD並み、MP3という3種類の音源をまとめてアップしてみようと思ったからです。
 先日の定期演奏会での音源に関しては、前にも書いたように、途中で大幅にレベルを下げられていたので、一応私のレコーダーでもほんの少し入力を上げておいたのですが、どうもそれ以上の大幅な下げ方だったようで、出来上がったものはちょっとゲインが低く感じられてしまいました。CDの方は、きちんとチェックできていたようで、普通に聴けるゲインにはなっていたんですね。
 ですから、最初は、ハイレゾ音源だけを編集して、それをそのままダウンコンバートしようと思っていたのを方針転換して、ハイレゾはそのままのレベルで、そして、CDもそのまま、と、mp3に落としたものを使うことにしました。
 そんな複雑なことをやり始めたので、途中でファイル名がなんだかごっちゃになってしまって、一部編集をやり直したりしていたので、結構時間がかかってしまいましたね。
 でも、ファイルさえできてしまえば、あとはもう機械的に割り振るだけですから、すぐにページは完成しました。
パスワードが必要_c0039487_21174708.jpg
 編集の段階では、いやでもその録音を聴かなければいけませんが、私が演奏しているのを聴いてみると、それがなかなかいいんですよ。これまでは、本番の時は結構うまく吹けたな、と思っていても、録音を聴いてがっかりする、というパターンが多かったのですが、今回はその逆、「三角帽子」の頭のソロなんか、半音高い音が出てしまって焦ってしまったのですが、録音では何事もなかったように、勢いよく聴こえてきましたね。低音もあんなに出ていたなんて、嬉しかったですね。
 その前の「コジ」も、指揮者練習の時の録音してみたら、木管のやり取りのところで、吹いていた時には全く気付かなかったのに、録音を聴いてみると、私だけ食いつきがものすごく遅れていたことが分かりました。それで、メトロノームで必死にさらっていたのですが、その成果があったようで、とてもなめらかに聴こえてきましたね。実際、吹いていて、とても楽しかったですからね。というか、こんな曲は、なかなか取り上げることはないのでしょうが、選曲の時に私は、このフルートはいつかは吹いてみたいと希望を出したら、いつの間にか決まっていたんですよね。ですから、パート分けの時には、ぜひとも、ということで1番を志願してました。
 出来上がった3種類の音源は、聴き比べてみるとやはりそれぞれの特徴が表れていて、なかなか面白かったですねので、ぜひ試してみてください。ハイレゾは、確かにレベルは低めですが、繊細さはありました。面白いのはCDとMP3の比較ですが、なんか、圧縮したMP3の方が力が感じられるようなんですね。ぜひ試してみてください
 まあ、最近はAACばかり聴いているので、それに慣れてしまっているのかもしれませんけどね。
# by jurassic_oyaji | 2025-11-05 21:18 | 禁断 | Comments(0)