ニューフィルの金管セクションのコンサートがあるというので、この間合唱を聴いたばかりの新しいホール、「パトナホール」へ行ってきました。金管のコンサートと言えば、3年前、2010年のやはり2月11日にも開かれていたのを、「ばっくなんばあ」を検索して分かりました。同じ日に開催したというのは、なにか縁起をかついでのことだったのでしょうか。
この前このホールに来た時には電車を使いました。駐車場の情報がいまいちはっきりしなかったものですから。でも、その時にホールの駐車場に車を置いてきたという人がいたようなので、いろいろ調べたら、きちんと専用の駐車場があることが分かりました。ただ、まだ道路が工事中で、一部通れないところがあるみたいですね。それは、実際に今日行ってみて、分かりました。
宮城の萩大通りに通じる新しい道路が、3月にならないと開通しないのだそうです。
駐車場が一杯だといやなので早目に来たのですが、まだガラガラでした。ホールの前に行ってみると、メンバーがいろいろ準備をしていて、「もう中に入っていいですよ」と、中に入れてもらえました。
まだ開場前だったので、お客さんは誰もいないのをいいことに、この間は撮れなかったステージの上からのホールの内部なども写真に撮ってみました。床の段差があまりないので、真ん中の部分の座席は、格子状になっていて、すぐ前の人の頭が邪魔にならないような配置です。これもオペラシティと同じですね。
お客さんが入ってくると、その中にはニューフィルのメンバーもいます。3年前より、来ている人は多いような気がします。弦の人がたくさん来ていたのはうれしいですね。
ホールの響きは、やはり素晴らしいものでした。特に、ガブリエリなどでは、まさに教会の中で演奏されているような豊かな残響が素敵でした。五重奏ぐらいまでの編成だと、その残響も聴いていてあまり邪魔にはなりません。ただ、10人を超えた編成になると、さすがに音が飽和してしまって、細かいパッセージなどは聴きづらくなっていましたね。このホール、パワフルなニューフィルの金管にはちょっと力不足だったような気がします。常々感じていた、金管セクションの力強さは、ものすごい迫力でしたよ。それでも、そんなフルパワーの曲が静かに終わるところなどは、しっとりとした残響がなんとも言えない味を出していましたね。プログラムも変化に富んでいて、金管合奏の魅力を存分に楽しむことが出来ました。
いつもは我々の後ろからしか音が聴こえてきませんから、正面から彼らの演奏を聴くのはとても新鮮でした。パワーもアンサンブルも非の打ちどころのないすごさです。そんな中で、いつも合奏の中で気がつく各パートのちょっとしたクセが、しっかり出ているのも、なんだかほほえましい感じです。それと、これはいつもは絶対に分からないことですが、それぞれのメンバーのキャラクター、こんな人がこんな個性を持っていたんだ、なんて意外なことにも気づかされました。
たぶん、5月の末には、このメンバーの屋外での演奏を聴く機会があるはずです。こちらは、以前練習に使っていたお寺での行事の中のアトラクション、楽しみですね。