9連休とか言ってても、あっという間に終わってしまうものなんですね。そこで、ここにきて休み中にやりたかったことをまとめて片づけることにしました。まず、きのうは映画。評判の「ゼロ・グラビティ」を映画館で見てきました。予告編はテレビでさんざん見ていたのですが、これはなんたって大画面向きだな、と思って、ぜひ映画館に行ってみたかったのですよ。もっとも、「3Dがいいよ」と言っている人もいましたが、あれは結構疲れるのでとりあえずは安く(1000円)見られる2Dにしましょう。それに、このあたりでは3Dだと吹き替え版になってしまうので、それもいやだな、と。
上映は1日2回になっていました。封切は12月半ばでしたから、普通だとこれでもほとんどお客さんはいなくなっているのですが、30分前にチケットを買った時には希望した後のゾーンは殆ど満席でしたよ。まだまだ人気が続いているのがうかがえます。始まった時も、やはり後ろ半分は満席でした。
映画は、もう始まった時からものすごい映像に圧倒されてしまいます。そこに押し寄せるカタストロフィー、まさに「手に汗握る」といった感じで、しばらくの間は見動きすらできないほどのとんでもない緊張が続きます。隣でポップコーンを派手に音を立てて食っていた奴も、食べることを忘れてスクリーンに見入っているのがわかります。
とりあえず、最初の危機が収まったのですが、もうそれだけでお腹いっぱい、この先同じような緊張がまだまだ続くと思うと、もう席を立って映画館から逃げ出したい衝動に駆られてしまいましたよ。確か、こんな感じをだいぶ前にも味わったな、と思ったら、それは「ジュラシック・パーク」を見た時だったことに気が付きました。それだけ、恐怖の体験がリアルさを持っているということになるのでしょう。逆に、その映画のように、最後には必ず幸せな結末が待っているはずだから、それまではしっかりこの過酷な体験を味わおう、という気にもなりました。と、頭では分かっているのですが、一体こんな中でどうやって幸せになれるのか、とても想像できません。先が見えないこと、それがとてつもないリアリティの中で繰り広げられることが、こんなにも恐ろしかったなんて。
というわけで、90分にわたる宇宙での体験、存分に味わうことが出来ました。こうなると3D、いや、IMAX 3Dでも見てみたくなりますね。一番近いIMAXは浦和ですか。
いつものことですが、この映画の邦題は頂けません。原題の「Gravity」が持っている意味は、映画の最後にはっきり示されます。そこには「ゼロ」なんて全く必要ないのですよ。もしかしたら、同じ時期に上映されているつまらない邦画「永遠のゼロ」を意識していたとか。そちらを見に来たお客さんが間違ってこちらを見るのを期待するなんて、さもしい根性の表れだったら、悲しいですね。
実は、初売りでこんなセラミック・ヒーターを買ってきました。お店に置いてあったのが、不思議にあったかかったんですよね。温風が出てくるのにモーター音もそんなにしませんし。実際いままでただの電気ヒーターを使っていた私の書斎で使ってみると、とても足元が暖かくて、なかなかいい買い物でした。誤算は、音が結構大きいこと。お店ではバックグラウンド・ノイズが結構でかかったんですね。
そんな快適な環境で、あと一つの連休のミッション、「おやぢ」の原稿を書きました。元になる本は読んでいたのですが、なかなか取り掛かれなかったものが、一気に2本も書けてしまいましたよ。