おやぢの部屋2
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「生検」におびえる日々
 このところ、毎年胃の内視鏡検査を受けています。まあ、ある意味年中行事という感じで、どこも悪いところがないことを確認してまた1年間を暮らす、というおまじないのような感じです。ですから、7月1日にいつもの検査を受けた後に、医師から「軽い食道炎が出来てますね。逆流性食道炎です」と写真を見せられた時には、かなり動揺してしまいました。確かに、そこには白い斑点のようなものが写っています。「いや、食道炎とも言えないほど、軽~いものですからね」ということで、とりあえず薬を飲むように言われました。しかしそのあと、「ちゃんと治ったかを確認したいので、1ヶ月半後にもう一度見せてもらえますか?」と言ってます。ちゃんとケアしようという気持ちは分かりますが、そんなにすぐにまた内視鏡検査というのは、ちょっと憂鬱ですね。まあそれはいいのですが、そのあとカルテに書き込んだ言葉が、ちょっと引っかかりました。そこには「1ヶ月半後に再検査。治癒していない時には生検」とあるではありませんか。「生検」と言えば、私の認識では「患部がガンになっていないかを確かめるために、そこの組織を切り取って行う検査」です。ということは、その「食道炎」はガンである可能性があるので、もう1度内視鏡検査をしてくれ、ということなのでしょう。そこでまだ炎症がなくなっていなければ、その部分を内視鏡で切り取る、という手順なのでしょう。
 実は、私の身内にも、同じ病院で胃ガンが見つかり、別のところで手術を受けたことのある人がいます。今ではすっかり元気になっていますが、やはり手術は大変でしたから、正直あんな思いはしたくないな、という気がします。まあ、最近は腹腔鏡を使って簡単に出来てしまうようですから(その身内もそれでした)、なにも心配することはないのでしょうが、その間は確実に今やっていることが出来ないようになりますから、それも面倒くさいですし。
 それからは、毎日「パリエット」を1錠ずつ飲むことになりました。ただ、そもそも食道炎と言われても自覚症状は全くないものですから、薬が効いているのかどうかも分かりません。というか、前は全く意識しなかったお腹のあたりのちょっとした感覚の違和感のようなものが、とても気になるようになってしまいました。もしかしたら、この軽い圧迫感のようなものが、その「初期のガン」なのかな、などと思いだすと、もう気が滅入ってしまいます。決して表には出しませんが、この時期、私の精神状態はかなりのストレスにさらされていました。
 そして、きのうが、その再検査の日でした。私にとっては、まさに「運命の日」という感じです。いつもは時間通りに始まるのですが、きのうに限ってなんだか混んでいて、なかなか呼ばれません。それも、不安が募ります。それで、やっと呼ばれたと思ったら、それは前もっての問診、看護婦さん(死語)が、カルテの内容と、今日の検査の確認です。私が今までの経過を話して、「食道炎が治っているかどうかを検査します」と私が言うと、「お薬が効いているといいですね」と言ってくれました。くーっ、なんて優しいんでしょう。でも、そんなことを言ってもらっても、それは気休め以外のなにものでもないのですよ。
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 それからまた少し待たされて、いよいよ検査です。もう、ちょっと前にやったばかりですから、検査そのものは楽勝、一番苦労する喉の麻酔を口の中に貯めておく作業も、ばっちり決まったので、痛みは全く感じません。内視鏡の本体を胃に向けて挿入した医師は、目的の場所に着くなり「お薬が効いたねえ、きれいになってるよ」ですって。いやあ、これで救われました。やはりただの食道炎だったのですね。もう薬を飲む必要もなく、いつも通りに生活できるようになりました。
by jurassic_oyaji | 2014-08-21 20:50 | 禁断 | Comments(0)