おやぢの部屋2
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もう少しで、演奏会の写真をアップできます
 いよいよ本格的に連休に入りました。お天気もいいので、観光地への行楽には絶好の日となっています。でも、私はそんなに遊び歩いているわけにもいきません。ニューフィルの次の演奏会の大曲の譜読みをまずしっかりやっておかないと、休み明けの初練習の時に恥をかいてしまいますからね。うちの場合、管楽器は「吹けてあたりまえ」という風潮がありますから、最初の合奏の時点でほぼミスもなく吹くことを期待されています。ソロともなればその上にしっかりした表現までついていないと、バカにされてしまいます。ただ、少しさらってみると、ショスタコーヴィチの場合は音符自体の難しさはそんなにないことにも気づきます。音だけだったらこの前やったチャイコフスキーの方がよっぽど難しいのではないか、という気がします。とは言っても、同じパターンを延々と吹かされるという、ほとんど「いじめ」のようなフレーズには、「難しさ」というよりは「辛さ」を味わうことの方が多いのですね。そんな作曲家の「挑発」に乗せられて真面目に吹いたらつぶれてしまいますから、そこを逆に難なく吹けるようにしておいて、「辛さ」を感じなくなるまでにさらう、ということが大変なのですよ。おそらく、そこまでになるためにはものすごい量の練習が必要になることでしょう。
 私の場合、その前にもう一つ別のオーケストラの演奏会(去年もやったところ)もありますから、それも大変です。こちらは普通に「難しい」ので、やはりそれなりの「慣れ」が必要ですし。
 さらに、今最もやらなければならないのが、終わったばかりのコンサートの写真のネット配信の準備です。これは、下準備がかなり手間がかかるので、そこに物理的にとても時間が必要になります。それを何とか今日中には終わらせたいと思って、ついに行楽にPCを持参するという反則技を使うことになってしまいました。まあ、私の場合、「連れ合い」が大きなガーデニングのお店で品定めをしている間は、どこかで休んでいる、というパターンが多いので、そこでそんな仕事をやってしまおうということなんですけどね。
 そんな甲斐あって、予想より早く写真集がアップできそうになっています。素材はすべてそろったので、あとはちょっとした調整を施せば完成です。全部で7つのファイルから写真をリンクするようになっていますが、そのうちの2つが完成して、すでにアップしてあります。興味がある方は、こちらから覗いてみてください。もちろん、認証がかかっていますから、ニューフィルの掲示板のIDとパスワードを使ってください。
 ところで、前回の「禁断」でご紹介したナクソスジャパンの帯には、その時に指摘した間違いのほかにも、まだまだたくさんの間違いがあることが分かりました。
もう少しで、演奏会の写真をアップできます_c0039487_16462712.jpg
 緑色の部分がそうです。「1936年」は単なるミスプリントでしょうが、そのほかにアーティストの名前で、これは英語を読めない人が書いたのか、と思えるようなひどい表記が見つかりました。「コア・オブ・ザ・AAM」というやつです。原文は「Choir of the AAM」。私は最初は「コア(→クワイア)」だけだと思っていたのですが、これをFacebookで「間違い探し」として公開したら、「ザ(→ジ)」というのも指摘してくれた人がいました。
 そして、最大の失態が「BWV244」です。確かにこれは「マタイ受難曲」に与えられたシュミーダー番号なのですが、実際にBWVを見てみるとこの「1727年稿」には「BWV244b」という「枝番号」が付いているのですよ。確かに、これ以前にリリースされている2種類の「初期稿」によるCDでは、きちんとこちらの番号になっていますからね。しかし、これは実はこのCDそのものにも「BWV244」と書いてあるのですから、仕方がないと言えば仕方がないのかもしれません。でも、それを見て「おかしいな?」と気づくのが、本当のプロのはずなのに。今更遅いですが、事前に気が付いていたらFacebookページにでも書き込んでいたかもしれません。
by jurassic_oyaji | 2015-05-02 22:27 | 禁断 | Comments(0)