おやぢの部屋2
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フライングになるところでした
 今回の「かいほうげん」、新田さんからの返事を見て、それに団長のいつもの思考パターンを加味すれば、ニルセンの「交響曲第4番」に決まるのは100パーセント間違いないと思って、第1面にはその情報をでかでかと掲載して、印刷を終わりました。スコアまで買ってしまいましたよ。
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 とは言っても、何が起こるか分からないのが世の中ですからひょっとしたら、印刷した70部がすべて資源ゴミになってしまうかもしれないという覚悟は持っていたのですが、そんな心配は全く無用でした。私の予想通り、休憩時間に開かれた技術委員会では、団長は「ニルセン以外には考えられない。もし他を選ぶのなら、新田さんを納得させるだけの理由を挙げてほしい」とまで言ってましたから、それに逆らえる人などいるわけがありません。まあ、正論なんですけどね。
 ということで、「かいほうげん」は予定通りに発行できることになり、オケとしてはこの「不滅」というか「消しがたきもの」の前に演奏する曲を決めるという段階に進むことになるのです。でも、そうなるとなかなかいい曲が浮かびませんね。とりあえず思いついたのは、同じ作曲家のフルート協奏曲です。この間はエルガーのチェロ協奏曲で仙台フィルの人をお願いしましたから、フルートだってたぶん吹ける方がいるでしょうからね。と思って、スコアを調べてみたら(ニルセンの作品は、全集版が簡単に見られるようになっています)、なんとも変わった楽器編成だと分かりました。いや、ソロの楽譜は持ってるし、前から曲だけは何度も聴いていたので、ちょっと普通の編成ではないな、という気はしていたのですが、始めてスコアを見てみると、オーケストラのパートにはフルートが入っていなんですよね。木管はオーボエ、クラリネット、ファゴットが2本ずつ、金管はホルン2本とバストロンボーンしかいません。それで、オケのクラリネットもかなり難しそうなので、ちょっと現実的ではないことが分かりました。そもそも、ソリストが来ない時の代吹きは誰かがやらなければいけないのでしょうが、とても私には吹けませんし。
 まあ、それは無理でも、今まで吹ける気がしなかったものがきちんと吹けるようになるのはとてもうれしいことですね。今やっている「第9」のピッコロがまさにそんな感じ。実際に何度も本番はやっていても、一度としてちゃんと吹けたことはなく、これを納得できるぐらいに吹けるようになるのはある意味「夢」だったのですが、楽器との相性が合ってきただけで、何の苦労もなく最後まで吹けるようになっていましたからね。高音のHが楽々鳴ってくれるのは殆ど快感です。
 ただ、私の場合、調子が良いと浮かれていると、バッタリ鳴らなくなってしまうことがあるので、用心は必要です。というか、楽器に限らず、裏切られた時に落ち込まないように、極力「こんな幸せは長くは続かないぞ」というスタンスをとるようにしていますけどね。なにごとも過度の期待を持たなければ、幸せに生きていけます。
 ですから、新しくしたブルーレイ・レコーダーにアナログ出力が付いていないことが分かって、とりあえず音だけは出したいためにAVアンプを買った時も、せっかくサラウンドが聴ける機能があるのだからと設定をしてみたら、全然音が出なかった時でも、「まあ、こんなこともあるさ」みたいに悠長に構えていたら、最終的にはきっちりサラウンドになる設定が分かりましたからね。これなんかは、信じて待っていれば相手の方から歩み寄ってくれる、みたいな感じでしょうかね。
 ただ、そうなった時にまた新たな疑問が湧いてきました。再生中のモードを表示できるようになったのですが、そこで、サラウンドだと「AAC 5.1 48kHz」みたいな表示なのですが、2チャンネルだと「PCM 2ch 96kHz」と表示されるんですよね。デジタル放送の音声はAACだったはずなのに、これはいったいどういうことなんでしょう?しかも96kHz。
by jurassic_oyaji | 2017-11-22 22:31 | 禁断 | Comments(0)