おやぢの部屋2
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管楽器は全員出席
 角田の「第9」が終わって、翌々日にはニューフィルの次の定期演奏会へ向けての練習が始まることになります。でも、その日は朝から雪が降り積もっていて、もしかしたら雪かきをしなければいけないような感じでしたから、私は長靴を履いて出勤です。でも、おそらく夕方までにはもう雪は融けていそうな降り方だったので、一応普通の靴も持っていきます。案の定、駐車場の車にはしっかり5センチぐらいの雪が積もっていましたが、道路はすでに雪はすっかりなくなっていて、職場への坂道も何の問題もありませんでしたし、駐車場もほとんど雪は融けていたので、長靴も必要なし、やっぱり普通の靴を持ってきて正解でした。長靴で練習に行ったりしたら、ちょっと恥ずかしかったでしょうね。
 でも、やっぱり夕方にはまだ少し雪もちらついていましたし、おそらくこのままだと道路も凍ったりするでしょうから、練習場での出席者の出足はちょっと鈍いようでした。私が音出ししようと席に座った時には、ヴァイオリンには1人しかいませんでしたからね。でも、次第にポツリポツリと集まってきました。入団希望者のような人もいましたね。
 と、ヴァイオリンの席から、いきなり「バキッ!」というような音が聴こえました。そっちを見ると、床の上に楽器が落ちていました。手が滑って落としてしまったのでしょうか。かなり大きな音がしたので、もしかしたら壊れてしまったのかもしれません。その楽器の持ち主は、楽器を拾い上げて手に持ったら、遠目には下を向いて涙ぐんでいるようでした。大変なことをしでかしてしまった、というような雰囲気が、体全体から漂ってきましたよ。周りの人も心配して声をかけたりしていますが、その人は泣きじゃくるだけです。
 でも、あとで聞いてみたら楽器には別に問題はなく(そのあと、ちゃんと弾いてました)、あまりの出来事で一瞬パニックに陥ったようですね。いや、私でもフルートやピッコロでそんなことが起こったら、とても冷静ではいられませんから、気持ちはよく分かります。
 その日の練習は、チャイコフスキーの5番と「火の鳥」、私は「火の鳥」は降り番なので、まずはチャイコフスキーのトップでだけ、ピッコロの出番はありません。この曲はもう本番で3回も吹いてますから、難なく吹けてしまうだろうと思っていたのですが、さらってみると意外と面倒なところがあって、思い出すまでに時間がかかりましたね。というか、そもそも私はこの曲はあまり好きではありません。パートを決める時にも、できれば「火の鳥」の方をやりたかったのですが、その願いはかないませんでした。とにかく、フルートは吹いていて面白いところが全然ないんですよね。今までやった他の交響曲、「1番」、「4番」、「6番」だそれぞれに吹きごたえがあるところがあるのですが、この「5番」はそれがありません。まあ、聴いていればそれなりに楽しめるのですが、演奏している時にはほとんど魅力が感じられないという(もちろん、フルート・パートだけですよ)珍しい曲です。
 休憩時間に委員会があって、雑談でこの前の「第9」の印象などが聴こえてきましたが、やはり私と同じことを感じていた人は多かったようですね。合唱はとても素晴らしかったんですけど、ソリストの何人かは・・・。
 後半の「火の鳥」は、もう帰ってもよかったのですが、どうせいつかは代吹きをやる時があるはずですから、その時のために一通り通すところを聴いてました。やはり大変な曲なので、交響曲のようにほぼ1回で通すというわけにはいきませんでしたが、やったことがある人も多かったので、けっこうちゃんと演奏出来てましたね。これだったら、本気でさらわないと。
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 今年中の合奏は、来週でもう終わりです。職場の方も年末のDMの発送準備で大わらわ。徐々にあわただしくなっていく気配です。
by jurassic_oyaji | 2017-12-13 21:53 | 禁断 | Comments(0)