おやぢの部屋2
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落ちたり、カウントを倍にとったり
 いよいよ、今度の水曜日は「杜の都合奏団」の本番です。そこで、きのうと今日は最後の練習ということになりました。まず、きのうは初めてハープが入っての練習です。会場は青年文化センターの練習室1、確か、このオーケストラが最初にコンサートを開くことになった時には、ここで何度も練習をやっていましたね。その時には室内オーケストラのサイズでモーツァルトなどをやっていましたから、この会場はちょうど良い広さでした。でも、今回はそれからは人数が倍以上になっていますから、もうほとんど限界、なにしろ、この部屋の備え付けの椅子では到底足らないことが分かって、わざわざ他の部屋から運んで来なければいけませんでしたからね。
 もう、1回座ってしまえば、外に出ることも出来なくなってしまうほどの混雑ぶりです。でも、実際にヴァイオリンなどは本番の人数にやっと近づいてきたので、本来のバランスで弦楽器が聴こえてくるようになっていましたね。そうなんですよ。マーラーの9番をやると言って見切り発車はしたものの、練習が始まってみるといつもヴァイオリンの席はガラガラでしたからね。まるで、昔のニューフィルみたい。そこで末廣さんなんかは我慢が出来なくなって、雷を落としてましたからね。
 でも、それは至極まっとうな怒りでした。やはり、マーラーをやるのだったら、練習の段階から必要な楽器がちゃんと揃っていなければそもそも練習の意味がないのですからね。もちろん、足らないのは弦楽器だけではなく、管楽器もスカスカの状態がずっと続いていましたから、こちらは必要な音がなくなってしまうこともあるので、影響はより深刻です。
 まあ、それでも、私は毎回ひたすら練習に参加しましたよ。なんせ、この曲で1番を吹くのは初めてのことですからね。前にニューフィルでやった時には2番、その時は楽勝だったのに、1番を実際に吹いてみたら、桁外れの難しさですから、もう練習に参加するだけではなく、休みの日にはこの練習室のそばのパフォーマンス広場でほぼ毎週個人練習をしていましたからね。
 やっぱり、きちんと人数が集まっての上での合奏だ、ということを、今回ほど身に染みて感じたことはありませんでした。同じマーラーでも前回は早い段階でかなりの人数がいましたから、実のある演奏が出来るという予感はあったのですが、今回はそんな気持ちになることは全くありませんでした。正直、なんでこんなことをやっているんだろうという思いでしたね。
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 でも、きのうの練習では、そんな鬱々とした気持ちがすっかり吹き飛んでしまいましたね。弦楽器は部屋の端から端まで埋め尽くしていますから、マーラーならではの芳醇な響きがビンビン聴こえてきます。もちろん、ハープも間近で聴こえますから、マーラー感は最高潮。いや、シュトラウスでも、ハープが入っただけでびっくりするほどの「ウィーン感」が漂い出しましたよ。
 そんな迫力に圧倒されたのでしょう、私の出番ではことごとく今までになかったような初歩的なミスが出てしまいましたね。これはこれで、こんなんで本番を迎えられるのだろうかと、真剣に悩んでしまいましたよ。
 そして、今日も連続で練習ですが、全体の合奏ではなく管楽器の分奏でした。これは私にとってはなかなか有意義な練習になりました。前の日に失敗したところも冷静に対処できるようになっていましたから、まあ場数を踏めば解決できるものだということも分かりました。問題は、その「場数」がもう本番の前にはないということですけどね。こうなったら、開き直ってやるしかありません。考えてみたら、この一連の「杜の都」のコンサートで、全く不安がない中で本番を迎えたことなんか、一回もありませんでしたからね。
by jurassic_oyaji | 2018-03-18 21:48 | 禁断 | Comments(0)