最近Facebookで、自分の苗字を入力するとそれが全国で何人いるのか教えてくれるアプリが好評のようです。なんか、年賀状に関連して郵便局が提供しているようですけどね。
それで、私の苗字を入れて見たら、「100人」ですって。いや、意外と多いな、というのが正直な感想でしたね。
なんせ、前に東京の電話帳(死語)を調べたら載ってませんでしたから、よっぽど珍しい苗字なのだな、という印象がありましたからね。でも、どうやらこれはかなり珍しい名前になるようなんですね。
つまり、最近「朝ドラ」に登場している「津曲」という苗字を入れて見ると、これが「4200人」もいるというのですからね。最初にこの名前を聞いた時には、フルネームで「津曲雅彦」でしたから、間違いなく「津川雅彦」のもじりだと思いましたからね。「川」に横棒を3本足して「曲」にして「津曲」、そんなありえないような苗字をでっち上げて得意がっている脚本家の顔が目に浮かんだものです。そうしたら、結構ありふれた苗字だったんですね。絶対私より少ないと思っていたのに、あてが外れました。
あとは「仙台」も530人いるのだとか。「四郎」さんしかいないと思っていたのに。
そこで、私のよりも少ないのは何かな、と、検索しまくりました。そうすると、たとえば「死人」とか「愛人」なんてのは
こういうのが出てきて、ここでは見当たらないというのですよ。もしかしたら、本当にレアな苗字はデータベースに入っていないのかもしれませんね。結局、いろいろ探して「100人」より少ないのは「右」さん(20人)と「銀」さん(60人)だけでした。「左」さんだと410人ですし、「銅」さんだと150人になって、私を超えてしまいます。あと、さっきの「愛人」さんはいませんでしたが、「愛」さんは160人ですって。
意外なのは「日本」さん。たった160人しかいませんでしたよ。あ、これはあくまで漢字表現ですから、読み方は関係ないのだそうです。だから、「日本」だったら「にほん」、「にっぽん」、「ひのもと」、「やまと」、「ひもと」などという読み方を全部含めて160人ですから、本当かな、と思ってしまいます。
ただ、「昭和」は40人、「大正」は80人、「明治」だと300人もいるんですね。ところが「平成」だとさっきの「わからない」になってしまいます。ですから、世の中には「平成太郎」さんなどは一人もいないことになり、「元号」という意味ではこの「平成」は大成功だったといえるのでしょうね。「昭和」さんなどは、なにかといじられて辛い思いをしていたのではないか、と心配してしまいます。
ですから、今度出来るはずの元号は、まずこのアプリで苗字がほとんど見つからないものであることを確かめてから公表しないといけないでしょうね。
とは言っても、最近はやたら「平成最後の○○」というのが聴こえてくるのが、おかしくてたまりません。だからなんなんだ、って思いませんか?こんな、まるで元号が変わると世の中のことがすべて変わってしまうような言い方は、やめにしませんか。たとえば「昭和歌謡」というようなやつ。これなんかは、文化の様式が元号によって変わることを前提にした言い方ですよね。便利な言い方だとは思いますが、こんな気持ちの悪いカテゴライズは本当にやめてもらいたいと思っています。
というより、そもそも単なる「象徴」にすぎない天皇が代わることで、世の中までが変わると思いこませる風習が、いかに不気味なものであるかを、この際考えてみられてはいかがでしょうか。