おやぢの部屋2
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かつての仙台社会保険病院
 1か月前にこんなことを書いていました。長年、腎機能の検査値、つまりクレアチニン値が高く、それから推算できるeGFR(推算糸球体濾過量)が低いという異常状態が続いていたので、2年前に腎臓病の権威であるさる大病院を受診したところ、腎臓自体には異常が見つからないのに、検査値だけが高いのは理由が分からないと診断されました。ですから、その結果を受けて、かかりつけの病院では特に大きな数値の変化がなければ、そのまま減塩食などを続けるようにとの指導を受けていたのですね。
 それが、ずっと横ばいだったその数値が、急にかなり悪くなったので、もう1度その大病院で診察を受けることを勧められました。その結果も2年前と同じことで「理由が分からない」ということだったのですが、そこで提案されたのが、今まで続けてきた塩分制限を一旦解除して、「塩分を気にせず食事をする」ことを1ヶ月続けるという「実験」だったのです。その時には、塩分を増やすと血圧も上がるので、今まで飲んでいた薬に加えてもう1種類の薬を追加されました。
 まあ、考えてみればずいぶん大胆な話で、世間の常識に真っ向から刃向うわけですが、これはとても興味があったので、それをしっかり実践させていただきましたよ。今まで残していた味噌汁は全て飲み干しますし、わざわざ「塩抜き」と注文していたフライドポテトも普通に塩がかかったものに変えます。さらに、大好きだったのにもう何年も食べることを「封印」していたスナック類、えびせんとか柿ピーなども、もしかしたらこんなものが食べられるのもこの1ヶ月限りになってしまうかもしれないと、心置きなく食べまくりました。
 その間に、自宅で血圧のチェックです。血圧計は薬を飲み始めた時に買ってあったのですが、その機械で測ると病院で測ったのよりかなり高めの数値が出るようでした。ですから、それを見てがっかりするのが嫌なので最近はもう使うことはありませんでした。でも、今回はどうなのか一応測ってみると、この機械ではありえないような低い数値が出るようになっていましたよ。それからは毎日測っていますが、一度として高い数値が出ることはありません。新しい薬のせいなのでしょうが、確実に血圧は下がっているようですね。
 そして1ヶ月経って臨んだのが、きのうの検査です。予約は午後3時だったのですが、1時半には病院に着いて、まずは採血と採尿を行い、その検査結果が出るのを待ちます。
 そこで、自分で血圧を測るようになっているので測ってみたら、
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 こんな、自宅では決して出ることのなかった値でしたよ。やはり、自宅の血圧計は高めに表示されていたようですね。
 そして、予定より30分ほど遅れて、先生に呼ばれました。そこでまず血液検査のデータを見せてもらうと、腎機能の数値が明らかに改善されています。誤差の範囲をはるかに超えて、間違いなく良好な数値に変わっていたのです。
 先生もこの結果には納得のよう。説明によると、腎臓の血管に塩分が含まれるようになると、そこに水分が集まってきて血液の流れがよくなり、腎臓の機能も向上するのだそうです。ただ、これはそうなる人もいるというだけで、すべての人に当てはまるわけではありませんから、もちろん塩分は控えるというのは一般的な治療法ではあるんですね。まあ、私の場合はお酒は全く飲みませんし、もちろんタバコも喫いませんから、そんな体質になっていたのかもしれませんね。来週もう1回検査をして確認するようですが、これでおそらく食生活はこんな塩分制限なしのものに変わることでしょう。
 となると、今までのずっと塩分控えめという辛い生活は、いったいなんだったんでしょうね。でも逆に、そんな辛さから解放されたという喜びの方が、何倍も勝っています。辛かった時期が長かっただけに、それはひとしおです。
 ほかのことでも、こんな風に喜べるようになればいいのですが。
by jurassic_oyaji | 2018-11-09 21:28 | 禁断 | Comments(0)