おやぢの部屋2
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Jurassic Award 2018
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年末恒例の「ジュラシック・アウォード」の発表です。この1年間に「おやぢの部屋」で聴いたものの中から、カテゴリー別に最も印象が深かったものを選ぶ、というものです。もちろん、審査員は私自身です。
昨年の末あたりから、今までは聴くことのできなかったサラウンドのソフトも聴くことができるようになりました。そのあたりも、今年の評価には影響を与えているはずです。
まずは、カテゴリーごとのアイテム数のランキングです。
第1位:合唱(今年47/昨年47)→
第2位:オーケストラ(35/33)→
第3位:フルート(18/18)→
第4位:オペラ(9/15)→
第4位:現代音楽(9/15)→
第6位:書籍(7/11)→
全て昨年と同じランキングですが、「オーケストラ」以外ではアイテム数が増えていないのが気になります。

■合唱部門
今年も、全く知らない作曲家や、全く聴いたことのない作品を手当たり次第に聴いてきましたが、なかなかこれというものには出会えませんでした。作品はなかなかのものなのに、演奏がいまいちで惜しいな、というものもありましたし。ですから、やはりよく知られた作品を新しいアプローチでまるで別の作品のように仕上げていた、クリスティの「ロ短調ミサ」あたりが、最も新鮮な感動を与えてくれました。
■オーケストラ部門
本当はクレンツィスのマーラーを挙げたかったのですが、あちらは某レコードアカデミー大賞受賞などという恥ずべきステイタスを獲得してしまったので、次点のバーンスタインのベートーヴェン交響曲全集で。これは、演奏も素晴らしいものですが、かつて4チャンネルとして録音されていたものを初めてBD-Aでサラウンド化したという、最新のフォーマットでのリイシューで、同じような試みの中では最も成功しているのではないでしょうか。これが大賞です。
■フルート部門
なんといっても、フルート界のレジェンド、ウィリアム・ベネットが78歳の時の録音が最高でしょう。彼のお弟子さんのローナ・マギーのソロ・アルバムも素敵でした。
■オペラ部門
これも、やはり昔の4チャンネルの録音をBD-Aで復活させたバーンスタインの「カルメン」を。このアイテムは以前にSACDでもサラウンド・バージョンが出ていたのですが、音のクオリティではやはりBD-Aの方が一歩抜きんでていました。
■現代音楽部門
シベリウスのひ孫という作曲家、というか、ロックバンドのベーシスト、ラウリ・ポラーの自作自演盤が、高い次元でジャンルの枠を超えた傑作でした。ここでは「現代音楽」の一つの進む道が、明確に開けていたはずです。
■書籍部門
やはり、「ベートーヴェン捏造」が秀逸でしたね。今まで学術レベルでは定説となっていたシンドラーの行状を、きわめて平明な(ちょっと度を越してる?)文体で綴ったというあたりが、勝因でしょう。それでも、「運命」や「テンペスト」といったタイトルや、「交響曲第8番の第2楽章はメトロノームを模倣している」といった俗説は、なくならないのでしょうね。

今年は、努めてサラウンドの音源を聴くようにしていたような気がします。「オーケストラ」でだけアイテムが増えていたのは、そのせいなのでしょう。まだ、配信データでサラウンド再生を行うには、かなりハードルが高いようですので、容易に高音質でサラウンド再生ができるBD-Aでのリリースが増えてほしいのですが、なかなかそうはいかないのがもどかしいですね。

by jurassic_oyaji | 2018-12-31 23:29 | Comments(2)
Commented by ななしのごんべい at 2019-01-01 17:38 x
大賞を受賞したバーンスタインの 2組の 4チャンネル録音が気になります。HMVでチェックしたら価格も安いんですね。

今年も楽しませていただきました。有難うございます。
2019年も宜しくお願いします。(実はコメントする時点では既に元旦になっていますが。)
Commented by jurassic_oyaji at 2019-01-01 21:47
> ななしのごんべいさん
今年もよろしくお願いいたします。