新しく入手したアルトは、本当に吹きやすく、長い時間吹いていてもそんなに右手が疲れません。前のサンキョウはこれがとても辛かったのですが、そんな思いはほとんど感じられないのは、なぜなのでしょう。楽器のサイズは全く同じなのですが、音が出しやすいと自然に腕も楽になるのでしょうね。
そんな感じで、それこそ「ダフニス」とか「ハルサイ」のパート譜をDLして吹きまくっていたら、いきなり音が出なくなってしまいました。最初は、あまり吹いたので口がおかしくなってしまったのかな、とおもって、アンブシャーをいろいろいじってみたのですが、全く変わりません。ということは、もしや壊れた?やはり安物は壊れやすくなっているものなのでしょうか。ちょっとがっかりです。
確かに、キーを調べると、左手の親指で押さえるキーがなんだか動きが変で、キーの開きが狭くなっています。そこには、スプリングがきいていない感じ、外れてしまったのでしょうか。よく見てみると、そのキーをポストに固定するネジが、飛び出していましたよ。
つまり、反対側のポストからネジが外れている、ということですね。たしかに、ここは全く固定されいない状態になっていましたから、キーが閉まらないのは当たり前でした。
こんなトラブルだったら、別にお店に持っていかなくても自分で直せます。抜けているネジをもとに戻せばいいだけですからね。
ただ、直接そこにドライバーは当てられないので、邪魔になっていたトリルキーをまず外します。
後はそのままネジを締めるだけですから、すぐに直りました。
もちろん、吹いてみたら前と全く変わらない状態になっていましたよ。
もしやと思って、前回載せた写真を拡大してみたら、その時にはすでにネジが飛び出していたんですね。全然気が付きませんでした。出荷時にこの状態だったのでしょう。それが、急に過酷な使われ方をしたので、振動で緩んできて、とうとう外れてしまったのでしょう。
さるアジアの国の人だったら、これを持ち込んで新しいものに代えてくれ、とか、工場見学をさせろとか言うのかもしれませんが、私は慎み深い人間ですから、そんなことはしませんよ。というか、この程度のことができないような人は、フルートを吹く資格はありません。自分の楽器なんですからね。