おやぢの部屋2
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川内萩ホール
 仙台に新しく誕生した「川内萩ホール」に行ってきました。おそらく、中に入って実際に合唱の練習をしたなどというのは、私たちが最初のことでしょう。さらに、その中で撮った写真をwebで公開するのも、これが最初になるはずです。
 実は、半年前にこのホールの改修工事中の写真を撮っていました。それと、ごく最近のものとを比較してみて下さい。
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 2階部分の窓のうち、両サイドの外側のものがふさがれていることが分かりますね。この階は、ホールの中では1階席の後部にあたります。なぜこうなったのか、それが、このホールの全面改修の鍵となっています。
 ホールに入ったとたん、有機溶剤の匂いが鼻を突きました。いかにも塗装が終わったばかりという、感じです。最近の主流である木材の生地を生かしたものではなく、塗料を厚ぼったく塗ったという、ちょっと趣味の悪い内装です。仲間の1人が「プラモデルみたい」と言っていましたね。
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 ステージはかつての面影は全くありませんが、客席を見てみると2階席などは昔の姿とほとんど変わっていません。変わったのは1階席。かなり横幅が狭くなって、その分がバルコニー席となっています。実は、ロビーからホールの中に入る扉の部分が、異様なほどのスペースがありました。つまり、その分の壁面がまるまる中に寄ってきたのですね。その結果、窓がなくなってしまいました。このあたりが、おそらく音響的に大きな影響を持っているのでしょう。 
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 ステージも、奥行きがおそらく今までの3倍近くになっています。これだけあれば大人数の合唱付きのオーケストラでも軽々乗ってしまいます。それでも余った部分には、オルガンを入れていただきましょう。
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 椅子にはテーブルが付いています。会議などにも利用しようということなのでしょう。荷物が多い時など、便利かもしれません。前の席との間隔も充分取ってありますから、遅く来た人も楽々入れます。
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 ステージを見てみたところ、いたるところにゴムの緩衝材が入っていました。上の写真はステージの前面と床の間、下の写真はステージの縁、この黒いゴムがまわりに全て入っています。これも、音響的な意味があるのでしょう。
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 みんなが歌っている間に2階席からその音を聴いてみました。これは、ちょっと驚くほどの、とても豊かな響き。特に低音がとても伸びやかに届いてきます。残響はたっぷり付いていますが、悪名高いさるホールのような締まりのないものではなく、音を豊かに聴かせるもの、とても美しい響きです。ついに仙台にも、まともな音楽ホールが誕生したのでは、という予感のようなものが、確かに感じられました。
 もう少しすると、ここでさまざまなコンサートが開かれることでしょう。仙台の音楽事情も、これで少しはマシなものになればよいのですが。

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by jurassic_oyaji | 2008-09-14 21:23 | 禁断 | Comments(0)