おやぢの部屋2
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Jurassic Awards 2017
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 今年最後の「おやぢの部屋」は、恒例の「ジュラシック・アウォード」の発表です。まずは、今年1年のエントリーの件数の分野別のランキングです。

  • 第1位:合唱(今年47/昨年55)→
  • 第2位:オーケストラ(33/33)→
  • 第3位:フルート(18/14)↑
  • 第4位:オペラ(15/13)↑
  • 第4位:現代音楽(15/22)↓
  • 第6位:書籍(11/5)→

■合唱部門
いつものことながら、やはり合唱関係のCDを聴く機会が最も多くなりました。ただ、絶対数がいくらか少なくなっているのは、今年はブログの「毎日アップ」をやめて、週1回のお休みを入れるようになったからです。部門賞は最新のエントリー、ジョン・スコット指揮の「ニューヨーク五番街聖トーマス教会男声と少年の合唱団」によるデュリュフレの「レクイエム」です。ノーマークのアメリカの団体ですが、思いがけないところで素晴らしい演奏が聴けました。
■オーケストラ部門
「チネケ! オーケストラ」という、マイノリティのメンバーによる団体のアルバムから、強烈な問題意識を受け取ることが出来ました。クラシック音楽は果たして「国際的」広がりを持てるのか、あるいは持てないのかという問題を突き付けられた思いです。
■フルート部門
特にこれといったインパクトはないものの、とても安らぎが感じられたのが、ベルリンのフルーティスト、ウルフ=ディーター・シャーフを中心としたメンバーによるモーツァルトのフルート四重奏曲のアルバムです。楽譜も、最新のものが使われていて、これからのスタンダードとなりうる演奏でした。
■オペラ部門
今年は、昔のアナログ録音をハイレゾに変換したものが数多くリリースされました。そんな中で明らかになったのが、マスターテープの経年劣化です。仕方のないこととはいえ、無残にも劣化した音をハイレゾで聴かされるのは、言いようのない苦痛です。そんな中で、カール・ベームのバイロイトでのライブ録音による「トリスタン」は、そんな劣化の跡がほとんど感じられない、信じられないほどの素晴らしい音でハイレゾ化されていました。これが、今年の「大賞」です。
■現代音楽部門
「現代音楽」というものの範疇が曖昧になっているために、この部門のアイテムも少なくなってしまいました。そんな中で、ハラルド・ゲンツマーが、「トラウトニウム」という楽器のために作った作品が、最新の録音で登場しました。しばらく忘れ去られていた電子楽器を知ることが出来たことが、大きな収穫です。
■書籍部門
こちらは、電子楽器としては生まれてからずっと主流であり続けた「モーグ・シンセサイザー」の初期の動向を克明に綴った部分が出色の、「ザップル・レコード興亡記」という本が、新たな事実を明らかにしてくれました。

 これまで、ハイレゾ音源などを、様々な形態で一通り体験してみましたが、ビジネスとしてのネット配信がいまだにデタラメな状態であるのには、がっかりさせられます。「世界初」と銘打って、ビートルズの「サージェント・ペッパー」のハイレゾ配信が始まりましたが、これをアルバムとして購入しようとすると、アウトテイクまでも含んだ2枚分の形でかなり高額のものしか買えないのですからね。こんなぼったくりをやっているうちは、まだまだパッケージ(CD、SACD、BD-A)のお世話にならないわけにはいきません。
 来年は、このあたりの改善は進むのでしょうか。
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by jurassic_oyaji | 2017-12-31 22:20 | Comments(0)
ついでに、私の料金も見直し
 年も押し迫ったというのに、愚妻はケータイの修理のためのスケジュールを入れてしまいました。7年使ったガラケーのバッテリーがもうダメになったようで、フル充電してもすぐ電源が切れてしまうというのですね。ですから、バッテリーさえ交換すれば簡単に治ると思ってショップに行ってみたら、「もうこのバッテリーは製造されていません」と言われてしまいましたよ。ひどい話ですね。でも、機種は違っても新しいガラケーに交換することはできるのだそうです。そして、もう一つの選択肢が「スマホに機種変更」というやつでした。愚妻はすっかり乗せられて「今さらガラケー」ということになって、「らくらくスマホ」というのに替えてしまいましたよ。
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 やはり、まわりの人はみんなスマホになっているので、肩身が狭かったみたいですね。そうやって、みんな料金の高いスマホに流れていくのです。でも、この「らくらくスマホ」は、OSはアンドロイドなのだそうで、普通の人でも結構使えそうなんですね。でも、iPhoneとはいろんなところで「思想」が違うみたいで、なかなか興味があります。
 さて、本年最後の「禁断」なので、恒例の今年のコンサートです。私が出演した今年のコンサートからは、ついに合唱がなくなりました。それでも、大変な曲が並んだために、いつものオーケストラのスケジュールだけで本当に手一杯、という感じでしたね。
  • 3月12日(日):杜の都合奏団(楽楽楽ホール)
    ウェーバーの「オベロン序曲」、サン・サーンスの「ヴァイオリン協奏曲第3番」、ブラームスの「交響曲第1番」という、この合奏団らしからぬノーマルなプログラムのせいでしょうか、今までより少し広めの会場になったのに、たくさんのお客さんにいらしていただけました。前半は2番とピッコロ、後半は1番、けっこうピッコロが大変で、なんとか吹ききりましたが楽器の限界も感じてしまいました。ブラームスはとても気持ちよく吹けましたね。
  • 4月23日(日):仙台ニューフィル定期(名取市文化会館))
    初めての名取での演奏会だったので、集客には不安があったのですが、宣伝活動の甲斐あってか(自画自賛)、満員のお客さんが集まりました。「フィガロ」、「運命」、「新世界」という超名曲というプログラムも喜ばれたのでしょう。私は「運命」のピッコロと「新世界」の1番を担当。本番2週間前に「ガラケー」から「スマホ」に替えたピッコロが大活躍でした。
  • 8月6日(日):杜の都合奏団(日立システムズホール仙台コンサートホール)
    「合奏団」から、フル・オーケストラに変身して、マーラーの「交響曲第5番」です。指揮者が仙台から離れてしまい、これが最後の演奏会になってしまうということで、多くのメンバーが集まり、この難曲に挑戦しました。結局、これだけでは終わらず、半年後にはさらに大曲での「フェアウェル・コンサート」が開催されることになりました。私のポジジョンは1番です。
  • 8月26日(土):ニューフィル・アンサンブル大会(戦災復興記念館ホール)
    ついに普通のホールに進出した、ニューフィルのアンサンブル大会です。私は、フルートパートの4人のメンバーでのアンサンブルと、昨年同様弦楽器と一緒モーツァルトのハ長調のフルート四重奏曲を演奏しました。
  • 10月15日(日):仙台ニューフィル定期(川内萩ホール)
    オール・エルガー・プログラムというマニアックな演奏会になりました。「威風堂々第4番」、「チェロ協奏曲」、「交響曲第1番」です。マーチの2番と交響曲の1番を吹きました。
  • 12月10日(日):角田第9(かくだ田園ホール)
    毎年の恒例行事ですが、角田の合唱団は指導者やソリストを一新していました。合唱は見違えるように立派になっていましたね。でも、2日連続で角田まで往復というのは、ちょっと辛いものがあります。

 「出る」方ではなく「聴く」方では、東京で新しいホールを2か所体験できました。まずは、1月28日(土)に行った新国立劇場です。今まで一度は行ってみたいとずっと思っていたのですが、やっと行けました。それに味を占めて、6月4日(日)には、「ジークフリート」まで見てしまいました。もう1ヵ所はクラシックではありませんが7月16日(日)に行ったミュージカルの専門ホール「シアターオーブ」です。まあ、ここはもう行かなくてもいいかな、という感じ、ホールはともかく、カンパニーのレベルが低すぎ。
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by jurassic_oyaji | 2017-12-30 21:46 | 禁断 | Comments(0)
ZENDER/4 Canciones nach Juan de la Cruz
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Angelika Luz(Sop), Ernst Kovacic(Vn)
Sylvain Cambreling, Susanna Mälkki, Marcus Creed, Emilio Pomàrico
Chor des Bayerischen Rundfunks, SWR Vokalensemble Stuttgart
Klangforum Wien, Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks,
SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg
WERGO/WER 7336 2


かつての「現代音楽」の生き残りのようなスタンスで、現在も難解な音楽を作リ続けているのが、1936年生まれの作曲家、ハンス・ツェンダーです。彼は指揮者としても活躍していて、1978年にNHK交響楽団の定期演奏会を指揮するために来日した時には、「Muji no kyo」という自作も演奏していました。「ムジノキョ」っていったいなんだろう?と思ったのですが、それは日本語で「無字の経」だということが分かった時には、なにか親近感が湧いてきました。彼は西洋音楽の「現代」理論だけではなく、「禅」のような東洋思想にも造詣が深く、それも作曲のツールとしていたのでした。とは言っても、やはりその曲は難解でしたね。何回聴いても
このアルバムのタイトルは、「十字架の聖ヨハネの4つの賛歌」です。それは、2008年から2014年にかけて作られた4つの作品がまとめられたもの。それぞれは編成も異なり、別々の機会に作られているのですが、そのテキストは同じところから取られています。
テキストというのは、16世紀のスペインのカトリックの司祭で、思想家でもあったサン・ホワン・デ・ラ・クルス(十字架の聖ヨハネ)の著書、「Cántico espiritual(霊の賛歌)」です。有名な旧約聖書の「ソロモンの雅歌」と並び称される、愛の歌です。
全体は40のスタンザ(連)から出来ていますが、ツェンダーはその中から14の連を選びました。4つの作品のタイトルは、それぞれの連の最初の言葉が使われています。
1曲目の「どこへ?」には第1連から第3連までが使われました。ここでは、ソプラノ・ソロとヴァイオリン・ソロに小編成のアンサンブル(クランクフォルム・ウィーン)が加わっています。指揮はシルヴァン・カンブルラン。ウィーンのコンツェルトハウスでのライブ録音ですから、お客さんの咳払いなども聴こえてきます。そんな中から始まったソプラノのソロは、今ではなかなか聴くことのできない無調のメロディ、それに対してヴァイオリンからはいくらかリリカルなメロディが聴こえてきます。
とは言っても、この刺激的なサウンドはかなり緊張感を強いられるもの、こんな敵対心をあらわにした音楽は久しぶりに聴きました。
2曲目の「おお、森よ」は2011年の作品。ここでは「霊の賛歌」の第4連から第8連までが使われています。楽器の編成は少し大きくなって、バイエルン放送交響楽団が演奏しています。そして、バイエルン放送合唱団も加わります。指揮はスザンナ・マルッキ。これも、ヘルクレス・ザールでのコンサートのライブ録音です。合唱はやはりある意味「素材」として使われているようで、相変わらずの人を寄せ付けない雰囲気が漂います。
3曲目、2011年に作られた「どうして?」は、無伴奏の合唱だけによる演奏。テキストは第9連と第10連で、これだけスタジオでの録音です。演奏しているのはSWRヴォーカルアンサンブル、指揮はおなじみ、マーカス・クリードです。無伴奏のはずなのに、最初のあたりでピアノのような音が聴こえるのは、ちょっとした錯覚でしょう。ツェンダーの合唱の書法は、半音をさらに6分割した微分音程が使われていると言われていますが、それを合唱でやるとただのクラスターにしか聴こえないのではないでしょうか。ただ、その微妙なピッチの差で、なにやら不思議な感覚を味わうことはできます。
その後の第11連はカットされていて、第12連から第15連が3つの曲になっている「水晶のような泉」が始まります。これは、1曲目は第12連と第13連の前半、2曲目は第13連の後半、3曲目は第14連と第15連が使われているからです。
ここではSWRバーデン=バーデン&フライブルク交響楽団がさっきの合唱に加わって、ドナウエッシンゲンでライブ録音されています。指揮はエミリオ・ポマリコ。2曲目に電子音が左から右にパン・ポットしているのが聴こえますが、これはライブではどのように聴こえていたのでしょう。

CD Artwork © WERGO

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by jurassic_oyaji | 2017-12-28 21:14 | 現代音楽 | Comments(0)
本物のホールを使ってました
 雪が降りましたね。同じ東北地方でも日本海側の県では今年はものすごい積雪なのに、太平洋側ではそれほどでもなくて、そんなニュースを見るたびに心苦しく思っていましたから、やっと降ってくれたな、という感じでしょうか。ただ、朝出かける時には車には結構な雪が積もってはいたものの、道路の雪は殆ど融けていたので、大したことはないと思ってました。職場までの急な坂道も楽々登れましたからね。
 でも、職場の駐車場は、新雪がたっぷり積もっていましたね。これが車で踏み固められて凍ったりすると大変なので、まずは雪かきです。そのうち、なんだか空が明るくなって青空まで見えてきましたから、そのまま融けてしまうんだと思いましたね。天気予報でも午後には雪はやむようなことを言ってましたからね。
 しばらく部屋にこもって、今年のニューフィルの最後の仕事、1月に行われる団員総会のための資料作りに励みます。新しく入団した人、諸事情で退団した人と、今年もたくさんの人が出たり入ったりしてましたね。つまり、「私の前を、多くの人が通り過ぎる」といった情景ですね。「上を・・・」じゃないですよ。
 それも仕上がったので窓の外を見ると、なんと大吹雪のよう。いつの間にかまた雪が降り始めていたではありませんか。もうしっかり降ってきて、結局もう1回雪かきをしなければいけませんでしたよ。その頃は、もう地面が凍り始めていましたね。帰りに坂道を降りるときは、ちょっと怖かったですね。でも、e-Powerの場合、ブレーキを踏まなくても坂の途中で完全に停まれることが分かって、安心しました。これが昨日でなくてよかったですよ。昨日はここで木管の分奏をやっていたので、終わってからこんな状態だったらかなり怖かったでしょうね。今年最後のニューフィルが分奏、しかもかなり欠席者がいたので、何ともさびしい練習でした。エアコンを全開にしても部屋がなかなか暖まらなくて、寒かったせいもあるのでしょう。
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 おととい録画で見たのは、「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」でした。元題は「Florence Foster Jenkins」という、主人公のフルネームだけなのに、相変わらずおせっかいでセンスのない邦題です。まあ、我々だったら彼女のことはよく知っていますが、一般の人にはほとんどなじみのない名前だからかもしれませんが。「我々」というのはおこがましい言い方ですが、クラシック・ファンでこの名前を知らない人はまずモグリでしょう。というかだいぶ前に筋金入りのクラシック・ファンに、「なんでそんな名前知ってるの」と言われて、いたく傷ついたことがありましたからね。その人の場合は、ごく限られた人しか知らないと思っていたことが、私のようなシロートでも知っていることが分かって、逆にプライドを傷つけられたのかもしれませんけどね。
 ということで、そういう名前の超オンチの癖にレコードを出したりカーネギーホールでリサイタルを開いたりしていたあの女性を主人公にした映画です。
 おそらく、これはかなり史実に忠実に作られているのでしょう。彼女が録音したレーベルまできちんと押さえていましたからね。その上で、たぶん史実とはかなり異なる心情やエピソードを交えて、「感動的」な物語に仕上げている、といったものなのでしょう。「アマデウス」ほどのデタラメではないものの、思想としては通じるものがあるのではないでしょうか。
 ですから、ここには彼女の専属伴奏者だったピアニストも実名で登場しています。リアル彼女の録音を聴いていて、いつも感心しているのが、その伴奏者の演奏だったりしますから。彼は、完全に彼女のデタラメな歌にきっちり寄り添って、完璧な伴奏を弾いているように聴こえますからね。そんな彼の姿が「動いて」見えるのですから、これは感激ものです。しかも、ここではそれを演じている人(サイモン・ヘルバーグ)が、実際に演奏しているんですよね。確かに、彼はちゃんとした音楽家でした。これだけで、映画そのものに確かなリアリティが生まれていましたね。もちろん、メリル・ストリープも、「本物」をしっかり聴いて完璧にコピーしていたように見えました。それだけで十分です。あとの、夫の存在などは、余計なもののようにさえ思えます。彼は、邦題のような「夢」なんか見てはいなかったのではないでしょうか。
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by jurassic_oyaji | 2017-12-27 21:57 | 禁断 | Comments(0)
STRAUSS/Salome
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Emily Magee(Salome), Wolfgang Koch(Jochanaan)
Peter Bronder(Herodes), Michaela Schuster(Herodias)
Andrés Orozco-Estrada/
Frankfurt Radio Symphony
PENTATONE/PTC 5186 602(hybrid SACD)


フランクフルト放送交響楽団が、現在の首席指揮者のアンデレス・オロスコ=エストラーダの指揮でこのレーベルに録音した3枚目のアルバムは、シュトラウスのオペラ「サロメ」でした。
このオーケストラ、最初に掲げたような呼び名で、例えばエリアフ・インバルとの、おそらく世界初のデジタル録音によるマーラーの交響曲全集を作った団体としておなじみですが、その後2005年に「hr-Sinfonieorchester(hr交響楽団)」という名前に変わっていました。しかし、2015年からは、国際公式名として「Frankfurt Radio Symphony」を採用することになったため、日本語では以前と同じ呼び方でも構わなくなりました。
指揮者のオロスコ=エストラーダは、1977年にコロンビアに生まれたという若手です。主にウィーンで指揮の勉強をしたそうです。勉強をおろそかにしなかったので、今では立派なオーケストラのシェフになれました。
彼がこのオーケストラの首席指揮者になったのは2014年。それまではウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席奏者でした(2015年まで兼任)。つまり、現在の指揮者、佐渡裕の前任者ということになります。
この「サロメ」は、2016年9月10日に行われた、コンサート形式の上演をライブ録音したものです。会場は先ほどのマーラー全集で一躍有名になったフランクフルトの「アルテ・オーパー」です。
レーベルもエンジニアも違いますが、まずはあの時のようなヌケの良い明晰なサウンドを存分に楽しむことが出来ます。シュトラウスの、多くの種類の楽器を使った色彩豊かなオーケストレーションが、とても高い精度で再現されているのではないでしょうか。それだけではなく、ソリストとともにバランスも完璧、目くるめく官能的な音楽が眼前に広がります。
ここで主役のサロメを任されたのは、アメリカ人のエミリー・マギーです。1965年生まれと言いますから、もはや「おばさん」の年齢に達していますが、その強靭な声は年を感じさせないものがあります。スタミナも充分、最後の長大なソロまで、楽々と、そして表情の豊かさを失わず歌いきっています。
オロスコ=エストラーダの指揮は、とても腰の据わった堅実なものでした。最大の聴かせどころである「7つのヴェールの踊り」でも、表面的な派手さはねらわず、じっくりと深いところから情感を滲み出していくような作り方で、圧倒されます。そんな渋さを演出しているのが、フルートのソリスト。極力ビブラートを抑えた暗めの音色が、逆に新鮮な味わいを出しています。
このオペラでは、地下牢に閉じ込められたヨカナーンの扱いが一つのポイントです。さすがにコンサートでは舞台下に潜り込むことはできないので、ここでは客席の一番後ろで歌っていました。いや、もしかしたらもっと後ろ、客席との扉を開けて、ロビーで歌っていたのかもしれません。
つまり、このSACDにはマルチチャンネルも含まれているので、その環境で再生してみるとヨカナーンの声は後ろの方から聴こえてくるのです。そして、次の場で地上に出てくる時には、ロビーからステージまで歩いて行ったのでしょうね。時間はたっぷりありますから。
もちろん、普通のステレオで聴いていたのでは、ヨカナーンの声にはたっぷりエコーがかかって、「遠くから」というのは分かりますが、それが後ろなのかどうかまでは、分からないはずです。
今では、このようにマルチチャンネルで録音して「サラウンド」の効果を出すことは、オーディオ・ビデオの世界ではもはや当たり前になっていますが、ピュア・オーディオではなかなか味わうことはできません。そもそも、SACDでサラウンドを聴くためのオーディオ機器は、今ではほとんど市場から姿を消していますからね。さらに、LINNのように、あれだけのスキルを持ちながらSACDから撤退してしまったレーベルもあります。さまざまな事情があるのでしょうが、これは非常にもったいないことです。

SACD Artwork © Pentatone Music B.V.

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by jurassic_oyaji | 2017-12-26 23:17 | オペラ | Comments(0)
お昼ご飯も15分で済ませました
 杜の都合奏団が、最後のコンサートを目指しての活動を開始しました。正式なチラシも出来上がってきましたね。
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 「フェアウェル・コンサート」ということで、泣いても笑ってもこれ以上は続けないぞ、という決意が込められたタイトルになっています。これまでなかなかに大変な曲を、かなりの短時間で仕上げていたので、まさに集中力の塊のようなコンサートになっていましたね。そんな得難い体験も、これで終わってしまいます。
 今回も3月の本番へ向けて10回ほどの練習日が設けられていますが、その最初の日が今日、なんと、クリスマス・イブの日なんですよね。それも、朝の9時から夕方4時までという長丁場です。そんな日に家庭も顧みず練習に参加する人は、はっきり言ってヘンタイです。ですから、フルート・パートの5人のうちの4人までは、午前の部には不参加という、「ノーマル」な対応でした。つまり、たった一人の「ヘンタイ」である私だけが、午前中に行われた最初の大初見大会に出席した、ということです。
 そう、まずは、参加者は期待できないものの、取り合えずマーラーの「交響曲第9番」を全曲止まらないで最後まで初見で通して観ようというのが、今日の午前中の練習の趣旨だったのでした。そこに集まったのは、弦楽器はやはり少な目でしたが、木管などはきちんと必要なメンバーは揃っていましたよ。フルートは私だけですが、この曲の場合ユニゾンが非常に多いので、なんとか間に合います。まあ、ピッコロがいれば完璧だったのですが、それは仕方がありません。
 私は、この曲はニューフィルでやったことはありますが、その時は2番のパートでしたから、1番を吹くのは初めてです。それなりに下準備をしていたので、まあボロが出るところはあまりありませんでしたが、個人的にはまだまだやりきれていないところが見つかったので、これからの練習の目標が見つかりました。なんせ第3楽章は初めから本番のテンポでやったので、それにきちんとついていくにはもうちょっと頑張らないといけません。
 弦楽器も、初見でこれだけ弾けるのだったら、きっと練習を重ねれば素晴らしい演奏が出来上がるのではないでしょうか。
 それにしても、第3楽章と第4楽章に出てくる「ホワイト・クリスマス」のメロディは、なんとタイミングの良いことでしょう。知ってます?あの有名なメロディが、マーラーの交響曲の中にちりばめられているのですよ。いや、実際に作られたのはアービング・バーリンの方が後ですけどね。
 午後からは、会場を変えて細かい練習です。ここで、フルートはフルメンバーが揃いました。やはり、きちんとユニゾンになると、吹いていて楽ですね。そして、マーラーの前半が終わったところで、あとは前曲のヨハン・シュトラウスです。こういう曲をやるのは久しぶりなので、なんか新鮮ですね。
 そんな、とても楽しい練習に丸1日出るために、この時期の毎年の恒例行事である年賀状の印刷はきのうのうちに終わらせておきました。全部出来上がって、今朝投函してきましたよ。このあたりは、毎年繰り返される綱渡りです。
 この年賀状、なぜかハガキの値上げがあったのに、これだけは今まで通りだったんですね。まあ、年に一度のおめでたい行事ですから、特別にサービスしてくれたのでしょうかね。いやいや、そうではなく、ただでさえ年賀状を出す人が減っているのに、値上げでこれ以上少なくなることは避けたいという、単なる「朝知恵」だったのでしょう。ですから、「サービス」だったら絶対にありえないこんなコメントを年賀状に印刷することになるのです。
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 こんなみみっちいコメントを載せなければいけないのだったら、最初から普通に62円で販売すればいいじゃないですか。1月8日を過ぎたって、年賀状を出す人はいるんですからね
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by jurassic_oyaji | 2017-12-24 22:35 | 禁断 | Comments(2)
POSTCARDS
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Jean-Louis Beaumadier(Pic)
6 Piccolists, 4 Pianists,
Basson, Kaval, Vibraphone, Casseroles
SKARBO/DSK4149


LPしかなかった時代からピッコロのための作品を集めた珍しいアルバムをCALIOPEなどで数多く作っていたピッコロ奏者のジャン=ルイ・ボーマディエのキャリアは、フランス国立管弦楽団のピッコロ奏者としてスタートしました。1978年にはそのオーケストラとともに来日してメシアンの「主イエス・キリストの変容」の日本初演を行っています。その時のフルートの首席奏者はパトリック・ガロワでしたね。同じ年に、デビューアルバム「La Belle Époque du Piccolo」を録音していました。そのオーケストラには12年間在籍し、その後はソリストとして世界中で活躍するようになります。かつては小澤征爾の指揮するサイトウ・キネン・オーケストラにも参加していましたね。
最近はあまり名前を聞くこともなくなっていたと思っていたら、つい最近このSKARBOレーベルから「World Piccolo」というシリーズの「第3集」がリリースされるというニュースが伝わってきました。彼の正確な生年はどこを探しても見つからないのですが、おそらくもう70歳近辺なのではないでしょうか。まだまだ頑張っていたのですね。
せっかくなので、そのシリーズを全部入手しようと、マルチ・バイでまとめて3枚注文したら、なぜか2015年にリリースされていた(録音は2014年)この「第2集」だけが「対象外」ということではじかれてしまいました。たしかに、インフォを見てみるとすでに「販売終了」になっていましたね。仕方がないので、他のものを入れて注文を完了させたのですが、その直後にインフォでは「在庫有り」になったので、あわててこれだけを購入してしまいましたよ。その直後にやはり「販売終了」になりましたが、いまでは「メーカー取り寄せ」に変わっています。いったい、どうなっているのでしょうね。そう言えば、このインフォの案内文も「フランスを代表するフルート奏者ジャン=ルイ・ボーマディエ。近年はピッコロの名手としてレパートリー開拓に積極的」なんて、アホなことが書かれていましたね。彼は40年近く前から「積極的」だったというのに。それを書いた代理店はもちろんキングインターナショナルです。
このシリーズでは、タイトルの通り世界中の作曲家によるピッコロのための作品が紹介されています。ここで取り上げられている人はフランスのダマーズ以外は全く知らない人ばかりです。アルメニア、トルコ、コスタリカ、エジプトといった珍しい国の名前も見られます。おそらく、その人たちはボーマディエがコンサートで訪れた時に知り合った友人たちなのでしょう。
演奏しているのも、やはりボーマディエの「仲間」たち、彼以外に6人のフルート奏者(アンドラーシュ・アドリアンなどという大物もいます)がピッコロで参加しています。ナンシー・ノースというカナダトロント交響楽団のピッコロ奏者が作った「Quelque chose canadienne」という曲では、ピッコロだけの三重奏が聴けます。ピッコロがこんなことをやっていていいのか、と思えるような異様な響きですね。
もう一人、「カヴァル」というブルガリアやルーマニアあたりで使われている民族楽器の演奏家もいます。イザベル・クールワというそのフランスの「カヴァル奏者」は、元々はガストン・クリュネルやボーマディエに師事したまっとうなフルーティストでしたが、カヴァルの魅力に取りつかれて今ではこの楽器のスペシャリストとして大活躍をしているのだそうです。彼女が作ったこの「Baïpad」という曲ではバルカンのテーマが使われていて、後半には5拍子のダンスが登場します。刈上げの人が踊るのでしょうか(それは「バリカン」)。カヴァルというのは、斜めに構える縦笛で、ものすごい息音を伴います。ここでのピッコロとのバトルは、このアルバム中最大の聴きどころでしょう。
ボーマディエのピッコロはテクニックも確かですし、高音のピアニシモなどさすが第一人者というところも見せてくれますが、ちょっとビブラートが強すぎるかな、という思いは、どのアルバムでもついて回ります。

CD Artwork © Scarbo

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by jurassic_oyaji | 2017-12-23 16:55 | フルート | Comments(0)
愛があれば、年の瀬なんて
 角田で「第9」を演奏してきたのは先々週の土日でした。そのあと、この様子が地元の新聞(自宅ではとってません)には必ず掲載されるので、毎朝職場でチェックしていました。去年は確か、演奏会の2日後の新聞に載っていたので、そのあたりは見落としがないようにしっかり見ていましたよ。でも、毎日そんな風にチェックしていても、とうとう金曜日になるまでに「角田第九」の見出しを見つけることはできませんでした。ということは、もう今年はこの行事を取り上げるのはやめることになったのだな、と、あきらめましたよ。いくらなんでも1週間以上もたってから載せたって何の意味もありませんからね。
 ところが、今週になって、角田第九のFacebookページに、あの演奏会の記事の写真がアップされたではありませんか。「月曜日の新聞」とありましたから、もう私はチェックをやめたころですね。あわてて古新聞の山をひっくり返して記事をスキャンしましたよ。この写真は「かいほうげん」に欠かせませんからね。
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 さっそくこれもニューフィルの公式Facebookにアップしました。
 この記事を見ると、「角田に年の瀬」という見出しになっていましたね。1週間前ではさすがに「年の瀬」という感じはしなかったので、もしかしたらこの見出しが先にあって、それを使ってもおかしくない時まで掲載を延ばしていた、なんてことは考えられないでしょうかね。うがった見方ですが。
 いずれにしても、「年の瀬」などという言葉を聴くと、もう今年も終わりだという気になってしまいますね。まだ年賀状も書いていないというのに。
 ただ、私あたりはこの言葉には別の意味で反応してしまいます。そこで、この見出しでもこんな風にしたくなってしまいました。
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 こうすると、この写真が全く別の意味を持ってくるから、面白いですね。子ども合唱団と、その前にいるニューフィルのメンバーにはかなりの「年の差」がありますし、後ろにいる合唱団の皆さん(特に男声)だったらもっと「年の差」があることになりますからね。
 この写真を、今度は「友達」以外には見ることが出来ない私のFacebookにアップしたら、その「友達」から、「大人の合唱団は楽譜を見ているのに子どもたちは暗譜なのは、『年の差』だね」みたいなコメントが寄せられました。そうか、私は気が付かなかったけど、そんな意味合いだってこの見出しからは受け取ることが出来たんですね。
 まあ、我々のようなオーケストラでは、「暗譜」で演奏することはまずありませんから、年をとったとしてもそんなことで「差」が付くことはありません。とはいっても、実際には「暗譜」に近い状態にまで持っていかないと、満足の行く演奏はできません。楽譜は見るけれど、そこからは自動的に指が動いてその音符が吹けるようになる、というのが理想ですね。そこに行くまでの時間が、やはり昔よりは長くなっているな、という感じはあります。というか、きちんと合奏で吹けるように準備をするには、かなり早い段階から譜読みを始めることが必要になってきました。
 そんな個人練習の成果は、ニューフィルの今度の定期演奏会の曲ではしっかり表れていましたね。まあ、たまに落ちることはありますが、とりあえず合奏に支障があるような事態にはなりませんでした。そうなると、次はあさってから始まる「杜の都合」ですね。これなんかはそれこそ楽譜を渡される前から、昔使った楽譜を使ってさらい始めていましたから、なんとかなるはずなのですが、なにしろ初練習の日がクリスマスですから、出席者はそんなにいないことが予想されていますから、どうなることやら。
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by jurassic_oyaji | 2017-12-22 21:24 | 禁断 | Comments(0)
DURUFLÉ, HOWELLS/Requiems
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Kirsten Sollek(MS), Richard Lippold(Bar)
Frederick teardo(Org), Myron Lutzke(Vc)
John Scott/
Saint Thomas Choir of Men & Boys, Fifth Avenue, New York
RESONUS/RES10200


「ニューヨーク五番街の聖トーマス教会男声と少年の合唱団」という長ったらしい名前の、文字通りアメリカの団体のアルバムです。彼らはこのレーベルからはフォーレの「レクイエム」など何枚かのCDを出していますが、実際に聴いたのはこれが初めてです。そもそも、この「Resonus」という2011年に発足したばかりのイギリスのレーベルのものを聴くのも初めてですし。
名前の通り、この教会の聖歌隊である合唱団は、少年と成人男声だけによる編成という、よくある形のものです。そして、たとえばイギリスのキングズ・カレッジ聖歌隊と同じように、少年、つまり「トレブル」のパートの人数が非常に多いのが特徴になっています。あまり多いと、問題も多いのでしょうね(それは「トラブル)」。ブックレットのメンバー表では、トレブルが24人に対して、他の3パートはアルト(もちろん成人のカウンターテナー)6人、テナーとベースは5人ずつですからね。成人のパートのメンバーは、すべてプロフェッショナルな歌手たちなのだそうです。
この合唱団の少年団員は、1919年に創設された聖歌隊養成のための学校(そういう学校は、ここを含めて全世界で3つしかないのだそうです)の生徒の中から選抜されています。そして、このような混声合唱の編成としての活動だけではなく、少年合唱団としてもコンサートや演奏旅行を行っているのだそうです。
指揮をしているジョン・スコットという人は、イギリス出身のオルガニスト、小さいころは聖歌隊で歌っていました。オルガニストとしては世界中でコンサートを開いていて、バッハやメシアンでは、全ての作品を演奏していますし、ブクステフーデ、フランク、ヴィドール、ヴィエルヌといった、全ての時代の有名な作曲家のオルガン曲も、ほぼ全曲レパートリーとしているという、ものすごい人です。2004年にこのニューヨークの聖トーマス教会の音楽監督に就任しましたが、2015年に59歳の若さでこの世を去ってしまいました。このCDには、2011年に録音されたハウエルズとデュリュフレの「レクイエム」が収録されています。
ハーバート・ハウエルズが1936年に作った「レクイエム」は、通常の典礼文ではなく、「Requiem aeternam」という冒頭のテキストだけはそのままラテン語で2回使われるほかは、詩編などの英訳が使われている無伴奏の作品です。これまでにも多くの録音がリリースされていますが、今回のものはおそらくそれらの中でもかなり高い順位にランキングされる演奏なのではないでしょうか。なによりも、この合唱団の少年たちによるトレブル・パートが、少年合唱にありがちな「はかない」ところが全く感じられない、とても強靭な声として聴こえてくる点が、最大の魅力です。
デュリュフレの「レクイエム」は、オルガン伴奏と、チェロのソロが入る第2稿による演奏です。これは、オリジナルのフル・オーケストラのバージョンよりも合唱の実力がもろに問われる形態ですが、ここでもこの合唱団はその魅力をいかんなく発揮してくれていました。トレブルだけでなく、他のパートも充実した響きで、この作品に相応の重みを与えています。
ちょっと面白いのが、トレブルの扱い方。普通のところは全員がソプラノのパートを歌っているのですが、例えば2曲目の「Kyrie eleison」では、「Christe eleison」という歌詞の部分のように、ソプラノとアルトだけで歌われるところではトレブルが2つのパートに分かれて歌っているのです。「Sanctus」や「Agnus Dei」でも、やはり女声パートだけになるところではトレブルだけで歌われています。同じ個所を先ほどのキングズ・カレッジ聖歌隊のようにアルトのパートを成人アルト(カウンターテナー)が歌うと、どうしても音質がまとまらないものですが、ここでは見事にピュアなハーモニーが生まれています。
正直、アメリカの聖歌隊でこれほどのクオリティの高さが味わえるとは思っていませんでした。とても素晴らしい録音とあわせて、脱帽です。

CD Artwork © Resonus Limited

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by jurassic_oyaji | 2017-12-21 21:32 | 合唱 | Comments(0)
スタッドレスだと、燃費は3割減
 そういえば、新しい新車が届いてから、丸1年経っていました。去年、「第9」に行った後で納車されたんですよね。モデルチェンジして発売されたのが11月でしたから、けっこう早い時期に買うことを決めていました。ですから、走っていても同じ車と出会うことは全くありませんでしたね。なんでも、その頃には車種別の売り上げでトップになったということなのですが、それでもやはり同じ車に出会う確率はそんなに多くはないのでしょうね。さすがに最近では、その効果が現れてきて、1日に何台も見かけるようになってきましたけどね。
 買う前は、燃費のことしか考えていなかったのですが、実際に乗ってみると運転感覚が今までの車とは違っていましたね。特に、すべての制御をアクセル・ペダルだけで出来るというのが、とても気に入りました。もしかしたら、こういうのはエンジン車に乗りなれている人には不評なのかもしれませんが、私にはとても楽に感じられました。結局、アクセルを緩めることでモーターが発電機に変わって充電を行い、それがブレーキをかける力になるということなので、無駄がありませんからね。
 もちろん、充電を行うためにエンジンを回しているのですから、ガソリンは使いますが、今まで乗っていたエンジン車(車種も同じ)に比べると、同じガソリンの量でほぼ2倍の距離を走れるようになっていましたね。ただ、ガソリン車だと長距離のドライブをすると燃費が良くなっていたのですが、それはほとんど変わりません。モーター自体は長距離でも使う電力はそんなに変わらないのでしょうね。
 ただ、最大の欠点は、ヒーターの効きが悪いことです。というか、暖まり始まるまでの時間が、ずっと長くなってしまいました。前は朝職場に行くときには、中間地点ぐらいから暖気が出てくるのですが、今ではちょうど職場についた頃にやっと暖まりはじめる、といった感じです。暖房の熱源はガソリンエンジンの熱なのですから、それだけエンジンが動いていないということになるのでしょうね。
 ただ、その割には、エンジンはしょっちゅう回っているという気がします。電気自動車だから静かだというイメージは、全く裏切られましたね。CMだと、いかにも「スコーン」と走っているようなイメージがありますが、あれはウソです。
 この間中大騒ぎだったリコールの問題も、この車には適用されていて、結局定期点検と一緒にその再点検をやってもらいました。部品を一旦分解して再度組み立てる、ということをやったのだそうです。それで、普通は夕方までには終わるのですが、その日はかなり遅くなってから車が届きましたね。そのあと、お詫びのしるしに1回分の点検費用がタダになるということで、振込先などを書かされたのですが、そのあとで届いたのは、「ご迷惑をおかけしました」という挨拶状だけで、「振り込みました」という通知はいつまで経っても届きません。どうなっているのでしょうね。
 あとは、雪道でどうなのか、という検証が残っています。去年はそんなに雪が降らなかったので、あんまりわからなかったんですよね。今年もこのあたりはそんなには降らないようなので、どうなるのでしょうか。
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 この間見てきた「鎌倉ものがたり」を原作で読んでみようと思ったのですが、なにしろ全34巻、351話ですから全部読んでいたら大変なことになってしまいます。そうしたら、なんと映画で使われていたエピソードだけを抜き出した本が出ているんですね。危うく買ってしまうところでしたが、Amazonにサンプルがあって、最初のあたりだけ読める中に、ちゃんと目次で出典がかいてあったので、そこだけ読むことが出来ましたよ。でも、中にはただキャラクターを引用しただけとか、やはりそれほどストーリーにまで大きく影響を与えたような話はありませんでしたね。堤真一のエピソードだって、原作の方がよっぽど「泣ける」エンディングでしたからね。
 とは言っても、やはりこの監督はこういうものの方が楽しいですね。某、クラシックファンの小説家の原作による映画は、どちらも本当につまらなかったですから。
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by jurassic_oyaji | 2017-12-21 00:09 | 禁断 | Comments(0)