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「幻想」で「カリヨン」を借りるよん
 またまた「かいほうげん」の発行時期になってきました。いや、別に決まった「発行日」があるわけではなく、ネタが集まるのと、配るのに都合の良い日程(全員が揃っている時)とをにらみながら、決めていくだけのことなんですけどね。今回は、その「ネタ」として「アンサンブル大会」があったので、それを入れようとしたらちょっといつもより遅くなってしまいました。
 でも、先週の土曜日にそれが行われた時に必要な写真を撮ってしまったので、最速その3日後の火曜日に発行するのも不可能ではありませんでした。ただ、ここはまずCDを出すのが先だろうと思ってそちらの作業を優先して、こちらは指揮練の時、ということにしておきました。ただ、CD作りと並行して、撮った写真を選んだり大雑把なレイアウトをやったりと、「かいほうげん」の製作も同時に少しだけやっておきました。
 そして、火曜日にまずCDを配り終えてから、本格的にこちらの製作に取り掛かりました。アンサンブル大会のページは、写真をきれいに整えればすぐに完成しましたし、残っていた最初と最後のページも、大体見通しが立ってきました。最初のページにアンサンブル大会の全般的なことと打ち上げ、そしてCDの案内を入れて、最後のページには今回の広報活動の成果などを載せることにしたのです。
 しかし、出来上がってみるとなんだか居心地がよくありません。これは、それらのページを丸ごと入れ替えた方がいいような気がしてきました。時間はそんなにありませんが、やれることはきちんとやっておきたいので、それをやってみたら、見事に一本芯が通ったものが出来上がったような気がします。あくまで自己満足ですけどね。
 それと、火曜日の練習の時に、来年の春の定期演奏会で使う特殊楽器についての情報も明らかになったので、それも最初のページに入れることが出来て、さらに充実度が増しましたね(これも自己満足)。
 あとは、細かいところの校正を行って、いよいよ今日、印刷を始めることになりました。とりあえず1部だけ印刷してみて、軽く中を見ていくと、なんと、とんでもないところでミスがあったことに気が付きました。これはだいぶ前に作ってあってきちんと見直していなかったのですが、きのう見た時にあちこち間違いがあるのに気が付いて直したばかりのところです。
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 最初は、「交響曲第3番」ってなってました。どっからこんなのが出て来たのか、そしてなんで今まで気が付かなかったのか、全く分かりません。これがそのままだったら大変なことになるところでした。
 それを「4番」と確かに直したはずなのに、印刷されたものには「40番」となっていましたよ。これも、ここで気が付いて本当によかったですね。
 そして、いよいよ本格的な印刷が始まるわけですが、今回はちょっと不安なところがありました。最近、プリンターにかすかなスジが入るようになっていたのですね。それに気が付いてサービスの人を呼んだのですが、その人はこんなに薄いスジだと、原因が分からないと、通り一遍の掃除だけをして帰ってしまったのですね。私の経験だと、この状態は大量に連続して印刷するともっとひどくなることが分かっていたので、まずは少しだけ連続して印刷してみました。そうしたら、確かに最後の方でははっきり分かるほどのスジが出るようになっていましたよ。念のために言っておきますが、これは明日配った時にご覧になっても、絶対に分からないはず、相対的に比べてみて、ほんの少しあるかな、という程度のものなのですよ。
 ただ、そこで一旦印刷を停止して、また始めると、そのスジは消えていました。それが、やはり少しずつ増えていくのですね。ここが判断の時です。この程度のものなら我慢して最後まで印刷をやり終えるか、これ以上ひどくならないうちに再度サービスを呼ぶか、です。時間的には十分間に合いますからね。
 でも、まあこの程度だったら、次回でもいいかな、という感じだったので、そのまま続けました。そうしたら、なんと、いつのまにかそれがきれいに消えていたのですよ。これだったら、サービスが来てもまた原因が分からずに何の手も打てないところでした。不思議ですね。
 ということで、今回も無事に新しい「かいほうげん」を予定通り発行することが出来ました。
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by jurassic_oyaji | 2018-08-31 21:24 | 禁断 | Comments(0)
BACH/Johannespassion
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Camilla Nylund(Sop), Nicole Pieper(Alt), Tilman Lichdi(Ten),
Andreas Scheibner, Falko Hönisch(Bas)
Matthias Grünert/
Kammerchor der Frauenkirche
ensemble frauenkirche Dresden
BERLIN CLASSICS/0300995BC


久しぶりにBERLIN CLASSICSのCDを買ったら、ロゴマークが変わっていました。今までのは
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これでしたが、今回は
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こんなマークでしたよ。いつの間に変わったのでしょう。
ちょっと調べてみたら、それは2016年のことだったようですね。このレーベルの前身である「VEB Deutsche Schallplatten Berlin」が戦後東西に分断されたベルリンの東側に出来たのが1947年ですが、1989年に東西ドイツが統合されると、このレーベルは「BERLIN CLASSICS」と名前を変えて活動を続けます。そして、やがて創立から70周年を迎える2016年に、心機一転を図るためにロゴマークを変えたのです。
それに合わせて、こちらにあるように、Deutsche Schallplatten時代の名録音を、このロゴマークを大々的にフィーチャーしたジャケットでまとめてリイシューしていたようですね。
それにしても、このマークは何か不思議なデザインです。一見、ベルリンのシンボルであるブランデンブルク門をかたどったもんのように見えますね。しかし、これは同時にグランドピアノを演奏者側から見たもののようにも思えてきます。門の柱の下にはキャスターのようなものも付いていますし、真ん中の2本の「柱」はペダルですよね。ところが、グランドピアノだとすると、「足」が1本多いのですよ。チェンバロなどではこんなのもありそうですが、それだとキャスターやペダルはありませんからね。まあ、そこはイメージで修正してくれ、ということなのでしょうか。
そういえば、以前のマークもいったい何を描いているのか、とても気になりました。一応オルガンの足鍵盤のように見えるのですが、そうだとすると「黒鍵」が一つ余計です。まあ、こういう「不条理」が好きなレーベルなのでしょう。
このCDは、最近では珍しくなったモダン楽器によるバッハの「ヨハネ受難曲」です。2005年に再建されたドレスデンの有名な観光スポット、フラウエン教会(聖母教会)で、2017年の聖金曜日のあたりに行われた演奏のライブ録音です。正確には、本番が4月14日で、その前の11日と12日に行われたリハーサルの録音も合わせて編集されています。客席のノイズがほとんど聴こえませんから、大半はリハーサルの時の録音が使われているのでしょう。
ここで演奏している、教会の名前が団体名となっているオーケストラと合唱団は、フラウエン教会のカントル、マティアス・グリュネルトが2005年に創設したものです。オーケストラは、ドレスデンの有名なオーケストラのメンバーが集められています。合唱団も、30人ほどの「セミプロ」のメンバーによる団体だそうで、かなりレベルは高いようです。
もちろんオーケストラではモダン楽器が使われていて、ピッチもモダン・ピッチです(楽譜は全集版)。録音のせいなのかもしれませんが、弦楽器の音色はとてもまろやかに聴こえるので、もしかしたらガット弦が使われていたのかもしれません。管楽器も、極力地味な音色を心掛けているように感じられます。その上で、時折ピリオド楽器で感じられる音程が不安定なところは全くありませんから、とても心地よく聴くことが出来ます。全体の音色が、それこそDeutsche Schallplatten時代の「いぶし銀」のような渋さがあるのも、気持ちがいいですね。
グリュネルトの指揮ぶりは、早めのテンポでとても颯爽としたものでした。合唱などは、ちょっとあっさりしすぎていて物足りないところもありますが、演奏自体はかなりの高水準、表には出さない凄さがあるようです。
この中で最も強烈な印象を与えてくれたのは、テノールのティルマン・リヒディです。エヴァンゲリストとアリア、さらにレシタティーヴォでは下役などの他のロールも歌っているという大活躍ぶりですが、なんと言ってもその抜けるような透き通った声には魅了されます。ファルセットで高音を歌う時の、なんと艶めかしいこと。
他のソリストが、ワンランク落ちるのがちょっと残念。ソプラノはワーグナー歌いのニュルンドですから、そもそもミスマッチですし。

CD Artwork © Edel Germany GmbH

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by jurassic_oyaji | 2018-08-30 20:28 | 合唱 | Comments(2)
ナクソスの「パクリ」
 おととい作っていたのは、「アンサンブル大会」の模様を録音したCDでした。出来るだけ手間を省くために最初からハイレゾではなく16/44.1のCDフォーマットで録っていたので、編集ソフトを使わずにレコーダーの中で切り貼りが出来て、それをそのままマスターに使えます。あとは、それをメディア・プレーヤーを使ってCDに焼くだけです。1枚焼くのに3分ぐらいしかかかりませんから、もうすぐにできてしまいます。それを、「CD-1」「CD-2」ともとりあえず10枚ずつ焼いてみました。それを一応「販売」しますから、少しは「商品」らしくジャケットも作ってみました。
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 この裏側には、演奏者の順番が印刷してあります。
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 去年はこんなんで、文字情報はありませんでしたから、少しは見やすくなったでしょうね。
 ただ、これを見ていると、なんだか本物のCDジャケットのように見えてきました。こんなレイアウトのジャケットで統一していたレーベルがありましたよね。たとえば、
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 ですから、さらに「商品」っぽくするために、同じようにロゴマークをでっち上げて上のジャケットに加えてみました。こんな感じ。
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 こんな風に、反対側に持ってきたのがアイデンティティってやつですね。
 拡大すると、
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 アマチュアとしては珍しい、「自主レーベル」のロゴマークです。なんてね。
 これを、昨日の練習の時に机の上に平積みにしておきました。そうしたら、まだ合奏が始まっていないうちにこのジャケットにつられたのか、かなりの人が買っていきましたね。そして、休憩時間になったら「CD-2」の方は売り切れていましたよ。
 売り切れても再プレスするつもりでしたから、希望者の名前を書く紙も用意しておきました。そうしたら、結局それぞれ5枚ほど追加が必要になってしまいました。全部で10枚売れれば元は取れるのですから、あとはもう作れば作るほど儲かるということになります。張り切って、新たにCDを作りましたよ。
 サンプル音源として、こちらにフルート四重奏にウッドブロックが入った「Syncopated Clock」をアップしておきました。私のパートは一番低いところで、目立ったソロはありませんが、例の「フラッター」が4回続くところの1回目と3回目(高い方の音)が私です。
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by jurassic_oyaji | 2018-08-29 22:04 | Comments(0)
The Wind Blows/Music for Choir by Alfred Janson
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Grete Pedersen/
Norwegian Soloists' Choir
BIS/SACD-2341(hybrid SACD)


定期的にこのレーベルから新しい録音をリリースしてくれる、ペーデシェンとノルウェー・ソリスト合唱団の最新アルバムです。ここでは、1937年生まれのノルウェーの作曲家、アルフレード・ヤンソンの作品が集められていました。もともとはジャズやポピュラー音楽のバックグラウンドを持った人でしたが、ジャンルを問わず多くの作品を作っています。オーケストラのための作品も数多く作っていますが、彼の作曲活動の中で基礎となっているのは合唱音楽なのだそうです。このアルバムは、1963年から2016年までの半世紀に及ぶ彼の合唱作品を通して、彼の音楽の変遷、あるいは、その中に変わらずに存在している彼の本質的な部分を知らしめるものなのでしょう。
とは言っても、この中の「Nocturne」という1967年に作られた曲は、すでにこちらの2016年にリリースされたアルバムの中に含まれていました。それは2015年に録音されたものなのですが、その時に録音されてお蔵入りになった「Sarabande」(1995)という曲も、今回のアルバムには収録されています。おそらく、それをメインに据えて、新たに彼の作品を俯瞰できるだけのものを2017年にまとめて録音した、ということなのでしょう。この2015年のセッションは会場も違うので、他の曲と音が全然違います。
まず、最も初期の1963年に作られた「Construction」という、オリジナルは管弦楽のための「Construction and Hymn」という作品を、長く親交のあったイェテボリ室内合唱団の指揮者グンナル・エーリクソンが合唱と小アンサンブルのために直したバージョンです。まず、本編が始まる前にヤンソン自身の鍵盤ハーモニカで即興的なイントロが演奏されているのが面白いところ。彼の作品には、このようにジャズ的な自由度が設けられているものが多いようです。
そこに合唱が、「歌」ではなく(もちろん、この曲に歌詞はありません)つぶやくような口笛によって演奏を始めます。それは、まるで同じころに作られたリゲティの「Lux aeterna」のようなクラスターのポリフォニーとなって進んでいきますが、そこに楽器が加わると、ほとんど「Atmosphéres」の様相を呈し、大音響のままカットオフされます。それは、もろ60年代の「アヴァン・ギャルド」でした。不良少女じゃないですよ(それは「あばずれギャル」)。
同じようなテイストは、先ほどの「Nocturne」にも感じられます。ただ、こちらはその中にはっきりロマンティックな要素の引用がありますから、もはや「アヴァン・ギャルド」から抜け出す準備に怠りはなかったのでしょう
つまり、同じ年、1967年に作られた「Ky og vakre Madame Ky(Kyと美しいマダムKy)」では、イントロでピアノ伴奏が楽器の胴を叩いてリズムを取っているような「アヴァン・ギャルド」さを見せてはいますが、曲が始まるとそれはまるで北欧のダンスを思わせるようなサラッとしたメロディだというあたりで、作曲家はもはや「アヴァン・ギャルド」には背を向けていたのです。
1983年に作られた「Nå er det fint å leve(今は生きるには素敵な時代)」ではわざと羽目を外した歌い方でとても軽い曲に見せかけて、その歌詞はとてもアイロニーに富んだものですし、同じ年の「Lille mor klode(小さな母なる地球)」では、いかにも北欧風のリズムとメロディに乗せて、地球環境を憂えるシリアスな内容を歌っていたりします。
1995年の「Sarabande」では、単純なオスティナートの繰り返しがほとんどミニマル・ミュージックを思わせます。そして今世紀に入って、一番新しい2016年のタイトルチューン「The wind blows-where it wishes」は、ヨハネの福音書3章8節を作曲家が引用したテキストが使われていますが、それは「歌われる」ことはなく、合唱のヴォカリーズをバックに、「語られる」だけなのです。おそらく作曲家はそれを「ラップ」として使っているのでしょうが、同時に、同じものをいにしえの「シュプレッヒ・ゲザンク」だと思い込む人を、陰ながらあざ笑うというどす黒い陰謀が秘められているのです。
この作曲家には、本当に油断が出来ません。

SACD Artwork © BIS Records AB

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by jurassic_oyaji | 2018-08-28 23:02 | 合唱 | Comments(0)
今年も藤崎の屋上
 前回の禁断に使ったビアガーデンの写真、最新のネットから拾ってきたのですが、なんか見たことがあるので、去年の禁断を見てみたら、やはり全く同じ写真が使われていましたよ。おそらく、その時も画像検索で最初にあったものを使っていたのでしょう。なかなかしぶとい写真です。まあ、今年もネットでこの写真を見て、これにつられてどんなにすごい料理があるのかと期待してここにやってくるのでしょうね。実際は、年を追うごとにクオリティは下がっていく一方だというのに。今年はソフトクリームがなかったのが致命的です。
 まあ、でも、今にも雨が落ちてきそうになっている空模様の中、奇跡的に最後までお天気が崩れることはなかったのは、幸いでした。なかなか充実したニューフィルの「真夏のアンサンブル大会」に「水を差されて」はいやですからね。
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 この催しも、すっかり団内行事として定着したような気がします。管楽器を中心に万遍なく各パートから参加者が出ていてそれぞれにパート内外のパートナーとひと時のアンサンブルを楽しんでいたようです。もちろん、お客さんは出演者のみ?
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 私も、「内」でひとつ、「外」で一つエントリーしていました。まずはフルートパートの4人全員でのアンサンブルは、日頃一緒にやっている人たちばかりですから、きちんと楽譜を用意して何回か合わせれば、すんなり形が出来てきます。今回は、最後にルロイ・アンダーソンの「Syncopated Clock」をやったのですが、出来合いの楽譜はもちろんフルート4本だけの編成でした。でも、なんだか物足りないので、これにウッドブロックを加えたら、もっと「Clock」らしくなるだろうと思って、みんなに提案してみました。楽器はうちにあるんですよね。なぜか。あ、「木魚」じゃないですよ。
 そうしたら、みんなも大賛成、おそらく、やってくれそうな人もいるので、その人に頼む方向で決まりです。あとで私が連絡を取ったら、すぐに引き受けてくれましたから、楽譜を作って送っておきましょう。
 さらに、この曲には途中で目覚まし時計の音が入るところがあります。オケだと本物のベルを鳴らしたりするのですが、フルートだけでもここのロングトーンをフラッター・タンギングで吹けば、それらしくなるのでは、と思いついたのでこれもみんなに提案です。ただ、これは全パートに出てくるのですが、フラッターが苦手な人もいたので、それは得意な人(私も)が引き受けることで話が付きました。
 それは、打楽器のSさんが、今回は打楽器パートは出演していなかったので、唯一の出番となりました。運営委員長ですからね。1曲でもやれてよかったですね。もう、本番前のリハーサルで1回合わせただけで、完璧なウッドブロックを披露して下さいました。
 「外」のほうでは、ベートーヴェンのセレナードです。これも他の二人がとても頑張ってくれたので、私は伸び伸びと吹けました。最初にこのホールで弦楽器と一緒にアンサンブルをやった時に、あまりのふがいない出来がトラウマになってしまうほどだったのですが、今回でそれを払拭することが出来たようです。このアンサンブル大会は、確実に私のスキルアップにつながっています。
 もちろん、演奏には結構「事故」はありました。そして、演奏以外でも大変な事故がありました。今回も私は録音と写真撮影を任されていました。特に写真は来週の指揮練の時に発行予定の「かいほうげん」に使うので、全部の出演者を撮らなければいけませんから、私が出ている時でも確実に撮れる人で、ビデオを担当していた実行委員のIさんにお願いすることにしました。
 私の最初の出番が終わって引っ込むときに、そのIさんが「カメラが動かなくなりました」と青くなって私のところにやって来ました。確かに、電源を入れても何の反応もないので、もしかしてと予備のバッテリーに交換したら、無事に動くようになりました。バッテリー切れだったんですね。まだかなり残っていたと思っていたのに、意外と無くなるのは早いので、用意していて正解でした。
 バッテリーが切れたのが、私たちが演奏を始める直前だったので、当然演奏している写真はありませんでした。さいわい、いつものNさんもカメラを用意していたので、そこにはちゃんとありましたから、「かいほうげん」と、Facebookページには、きちんと全グループの写真を入れることが出来るようになりました。
 今日はそんなことと並行して、録音の編集もやっていました。できれば、今度の火曜日にはCDを作って持っていきたいですからね。せっかくなので、演奏前のコメントまで含めてCDに入れようと思ったのですが、そうすると曲の切れ目でCDを分けると、ちょっと2枚に収めるのは難しいことが分かりました。ですから、この際、コメントは全てカットして演奏だけを入れることにしましたので、ご了承ください 
 しかし、みんなコメントが長いんですね。それぞれあと30秒ずつ短くしゃべっていれば、なんとか全部入れられたんですけどね。それにしても、私の声は聴きづらいですね。本人でも何を言ってるのか、さっぱり分かりませんでした。
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by jurassic_oyaji | 2018-08-26 21:38 | 禁断 | Comments(0)
BARTOK/Concerto for Orchestra, The Miraculous Mandarin
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Pierr Boulez/
New York Philharmonic
SONY/SIGC 13(dual layer SACD)


前回のマイルスのアルバムでは、かつての「4チャンネル」を、SACDのマルチチャンネルによってオリジナルそのままのサラウンド音響を再現していましたね。しかし、SONYと言えば、いやしくもPHILIPSとともにSACDの開発にあたった会社です。そんなところの系列のレーベルが、20年近く経って初めてこういうことをやるなんて、ちょっと信じがたいのではないでしょうか。
「4チャンネル」の時代に、SONYからはその「SQ」のプロモーションの意味も兼ねて、この1972年に録音されたブーレーズとニューヨーク・フィルによるバルトークの「オーケストラのための協奏曲」がリリースされていました。
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ジャケットはこんなインパクトのあるものでしたが、その裏には微妙に楽器の位置が変わったこんなイラストが描かれていました。
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それは、ライナーノーツの中にあるこんな写真と、見事に呼応していたのです。
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この曲を録音する時には、ブーレーズはまるでストコフスキーのように自分の周りにオーケストラを配置して、指揮をしていました。そのために譜面台も前と後ろに2つ用意していますね。ですから、これを「4チャンネル」で聴くと、まるで自分がブーレーズになったかのように、前後左右からオーケストラの各パートの音がぶれずに聴こえてくることになるのです。まさにこれはSACDのサラウンドのデモンストレーションには格好のアイテムですよね。
と思ったら、本当にこれのマルチトラックSACDが出ていました。それも2002年、SACDが発売されて間もないころですね。それがまだ市場にあったので、早速入手してみました。現物はまだCDプレーヤーでもかかる「ハイブリッド」SACDはなかったので、「SACD対応プレーヤーで再生してください」という注意書きがありますね。それで、「デュアル・レイヤー」という聴きなれない言葉がありますが、これは2チャンネルステレオとマルチトラックがそれぞれ別のレイヤーに入っているということなのでしょう。
ところが、それをマルチトラック対応の機器で聴いてみると、確かにリア・スピーカーからの成分も含まれていてサラウンドには間違いないのですが、楽器の低位がごく当たり前の、全てフロントに集まっている形なのですよ。このジャケットや写真から期待できる、真後ろからは木管とホルン、右後ろからは金管、そして左後からは打楽器という定位では全然ないのです。クレジットには、SACDのためのミックス・エンジニアの名前も見られますから、オリジナルの録音から新たにこのようなミキシングを行っていたのでしょう。
なぜそんなことをしたのか、理由としては、LPでは「オケコン」だけで1枚のアルバムになっていましたが、SACDではあまりにも収録時間が短いので、同じころ、1971年に録音したバルトークの「中国の不思議な役人(マンダリン)」をカップリングしたことが考えられます。これは、彼らの本拠地、リンカーン・センターにある今では「ディヴィッド・ゲフィン・ホール」と呼ばれているコンサートホールで、やはり「4チャンネル」用に録音されていますが、それはあくまで客席でオーケストラを聴くという設定でミキシングが行われています。しかし、「オケコン」は「マンハッタン・センター」という録音スタジオでわざと普通は聴けるはずのない定位を設定して録音されています。ですから、その2曲を同じアルバムで聴く時に、楽器の定位がそんなに違っていたらリスナーは混乱してしまうだろう、という「忖度」のもとに、このようなことを行ったのに違いありません。
ただ、普通に2チャンネルにミックスされたCDと聴き比べてみると、「マンダリン」の場合はバランスは全く変わっていませんが、「オケコン」のミックスは、全然別物、木管の直接音がほとんど聴こえないんですよね。はっきり言って最悪です。
ですからここでは、ぜひとも、マイルスと同じように「世界初復活」させてもらいたいものです。SONYさん。

SACD Artwork © Sony Music Entertainment Inc.

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by jurassic_oyaji | 2018-08-25 22:38 | Comments(0)
打ち上げはビアガーデン
 今週は、ずいぶん早く週末が来てしまったような気がします。このところ、ニューフィルの「アンサンブル大会」のための練習が続いたせいなのでしょう。
 まず、火曜日はニューフィルでは木管の分奏でした。いつものお寺の会館に今回は仙台フィルの方をトレーナーに迎えての練習ですから、とても充実したものでしたが、その前に同じ場所の別の小部屋で、フルートパートだけが早めに集まってアンサンブルの練習をしていたのですよ。リズミカルなナンバーから、しっとりしたバラード、それに軽快なセミクラシックと、バラエティに富んだ(というか、一貫性のない)プログラムが用意されていました。技術的にはそんなに難しくはないので、全体の中での自分のパートの確認が出来れば、もうそれでほぼ曲は出来上がってしまいます。それぞれの癖もよく分かっていますから、アンサンブルとしては完璧、きっと楽しんでもらえることでしょう。
 つまり、フルートパートの四重奏については、もう本番前の練習はそれで終わりでした。あとは当日のリハーサルだけ、そこで、1曲だけゲストが加わる曲を合わせなければいけません。これも、簡単な楽譜(私が作りました)はもう渡してあって、間違いなく1回合わせれば出来上がりますから、大丈夫でしょう。
 そして、次の日の水曜日には、私のもう一つの出番の「KAY」トリオの練習が、同じ場所で行われました。それは7時からだったので、私はいったん帰って、食事をしてからまた戻ってみると、まだ始まる30分も前だというのに、もうYさんは来ていて、自分のパートをさらっていました。いつもながら、熱心に取り組んでくださってます。ありがたいですね。
 Kさんが少し遅れて来て、合奏が始まりましたが、確実にお二人の演奏のグレードが上がっていました。Kさんは楽器にすっかり慣れたみたい。ですから、テンポを少し上げてみても、楽々ついてきてくれますから、結構軽快な音楽が作れそうになってきましたね。ただ、ちょっと油断をすると、Yさんがソロのところで音程が決まらなくなってしまうのは、弦楽器の辛いところでしょうか。
 そして、今日が最後の練習です。私は一旦外に出てからやはり早めに来てみると、中からヴァイオリンの音が聴こえました。今日もこんなに早くから来てたんですね。邪魔してはいけないと思って、しばらく外に座って聴いていると、その、前の日に危なかったところをさらっていました。それが、弾くたびにどんどん音程が決まっていくんですよ。明らかにちょっと、というところがあると、そこでは必ず止まって修正しています。その繰り返しで、どんどんそのパッセージがきれいな音に変わっていきます。さすがですね。
 頃合を見計らって私も中に入ると、Kさんも早めに到着、そこで軽く合わせてみると、もうテンポは全く問題なくスラスラ行くようになっていましたから、とても気持ちよく最後まで吹けてしまいました。ところどころ、ちょっとした絡みでまごつくところがあったので、そのあたりをちょこっと修正したら、かなりいい感じに仕上がってきましたよ。
 ただ、私は繰り返しを間違えたり、数え間違えて入れなかったりと、結構事故がありました。それと、明日の本番は、こことは違ってあまり響かない場所なので、ここと同じように軽く吹くことが出来るかはかなり難しい状況。おととしはそれでかなりひどい演奏になってしまいましたが、今年は少しぐらいへたれても、あとの二人が充分支えてくれそうなので、あんまり心配はしていません。どうなるのか、楽しみです。
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 明日は気温も高くなりそうですし、打ち上げも盛り上がることでしょう。
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by jurassic_oyaji | 2018-08-24 21:59 | 禁断 | Comments(0)
BITCHES BREW
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Miles Davis(Tp), Wayn Shorter(Sop Sax), Bennie Maupin(B Cl)
Joe Zawinul, Chick Corea, Larry Young(E Pf)
Johon McLaughlin(Guit), Dave Holland(Bas), Harvey Brooks(E Bas)
Lenny White, Jack DeJonette(Dr), Don Alias, Jumma Santos(Perc)
SONY/SICJ 10008-9(hybrid SACD)


1970年代に登場した「4チャンネル・ステレオ」は、商業的には全くの失敗作でした。そのテクノロジー自体は間違いなくそれまでの「2チャンネル・ステレオ」を超えるものだったのですが、いかんせん当時音楽再生ソフトの主流だったアナログ・レコードでは、技術的にそれを100パーセント再生することは不可能でした。それぞれのメーカーが開発競争にあけくれた結果、世の中には何種類もの互換性をもたない方式が乱立することになってしまったのです。
その結果、消費者にはそっぽを向かれ、「4チャンネル・ステレオ」はこの世から消えてしまったのです。
それから四半世紀ほど経って、音楽ソフトはアナログ・レコードからCDの時代になり、さらにCDの進化形として、SACD(Super Audio CD)がデビューします。SACDはCDを上回る解像度を持つハイレゾ音源ですし、その中にはマルチチャネルのサラウンド音源を収録することも出来たのです。もちろん、それはかつての4チャンネルとは別物の、デジタル技術を駆使して独立した複数の音声信号を全く劣化させることなく再生できる優れものでした。
ですから、かつて「4チャンネル」で制作されたにもかかわらず、満足のいく形では市場に出ることのなかった音源は、SACDだったらそのまま再生することが出来るのです。
そのことに最初に気が付き、商品化を行ったのが、2002年に創設されたPENTATONEというオランダのクラシック専門のレーベルでした。ここでは、かつて製作された4チャンネルの音源をデジタル・リマスターして数多くの演奏をSACDのサラウンドとしてリリースしてきています。
ポップスの世界では、SACDが誕生してから20年近く経った今年、かつては「SQ」という方式で、おそらくどこのレーベルより積極的に4チャンネルの商品展開を行っていたSONYが、初めてオリジナルの4チャンネル音源であることを大々的に誇示したSACDをリリースしました。それが、このマイルス・デイヴィスの「ビッチェズ・ブリュー」です。笑顔がかわいいですね(それは「スマイル」)。録音されたのは1969年ですが、1972年の日本盤のアートワークが、そのまま復刻されています。とはいっても、サイズはLPの12インチではなく、シングル盤の7インチの大きさのミニチュアですけどね。SACDは、7インチ径のディスクに固定されて、中袋に収納されています。
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ですから、当時のLPに同梱されていた、この「SQ4チャンネル」の説明や、関連商品の案内などが載っているチラシまでも小さくなって復刻されていました。もしかしたら、この貴重な資料が今回のパッケージでは最も価値があるものなのではないでしょうか。

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そこには、まず「他の4チャンネルがかかえていた問題をすべて解決」とあります。こんな排他的な態度が、結局は普及の妨げになっていたのでしょうね。さらに、「SQステレオは4つのスピーカーを使い、演奏家やシンガーがあなたのまわりを自由自在に動く様子をそのまま再現します」ですって。こんな、音楽の本質から外れた低次元なところで勝負をしようとしていたのでは、そっぽを向かれるのは当たり前です。
それこそ「世界初復活」されたこのサラウンド・ミックスは、まさに衝撃的なものでした。このアルバムでマイルスがとったバンドの編成は、ホーン3本、ピアノ3台、ベース2本、ドラムス2セット、パーカッション2人、それにギターという大規模なものですが、それぞれがくっきり360度の中に定位していて、アンサンブルの中で何をやっているかが手に取るようにわかるのですね。チック・コリアもジョー・ザヴィヌルも、ジョン・マクラフリンも、それぞれに好き勝手なことをやりつつある種の混沌が形成されている中に、いきなりマイルスのトランペットが、正面センターに定位していたところから発せられ、それが後の右と後の左から時間差をおいて聴こえてくるのです。それはまるで「天からの声」のように感じられます。

SACD Artwork © Sony Music Entertainment

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by jurassic_oyaji | 2018-08-23 20:50 | ポップス | Comments(0)
このころは「CBSソニー」でした
 今朝の新聞の最後のページ(番組欄)に、こんな広告が載ってました。
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 どうやら、新しいCDが出たという案内のようなのですが、普通こういうところに出てくるのは、最新のヒット・アルバム(「サザン」とか)のたぐいのはずなのに、マイルスとはずいぶん渋いところが登場していますね。確かにこれは1970年初頭にリリースされていたマイルスのアルバムが、SACDになった、というものですね。でも、すでにこれはSACDが出ていたはず、それが「世界初復活」などというあまり聴くことのない不思議な単語で飾り立てられていますね。まあ、それはキャッチの中身を読んでみると分かるのですが、そこには「クアドラフォニック」という、これまた聴きなれない単語が使われていますね。いったいこれは何なのでしょう。
 なんて、これはすでに私は入手していますし、明日あたりの「おやぢ」のネタにしようと思っていますから、この正体は知っています。そもそもこれを知った時には、えらくマニアックなものが出るなあ、と思っただけで、まさかこんな新聞に公告を出すほどのセールスが期待できるようなものでは全然ないと思っていましたよ。でも、このレーベル(ソニー)は、本気でこれを売り込もうと思っているのですね。
 この「正体」は、かつて「4チャンネル」(これを、正確には「クアドラフォニック」というのですね)でLPが発売されていたものが、そのマスターを使ってSACDのマルチ・トラックでそれと同じものを聴かせようということなんですよ。今では、そういうものは「サラウンド」と呼ばれています。
 つまり、いまでこそ「サラウンド」という名前で、主に映画などの音声をご家庭で映画館と同じように聴けるというシステムが普通に売られていますが、それと同じことを、半世紀近く前に「レコード」で実現しようとしたのが、「クアドラフォニック」なんですよ。
 しかし、なんたってレコードの溝は1本しかありませんから、そこからステレオ用の2つの異なった信号を取り出すのさえ一苦労だったというのに、その倍の4つの信号がここでは必要になってきますから、そもそも無理のある話だったんですね。各メーカーは果敢にもそれを実現させようと社命をかけて開発にしのぎを削ったのですが、結果的には満足の行くものは出来ず、中途半端な規格だけが乱立するようになっていました。
 そんなものが、売れるはずはありませんよね。今の価格だと100万円を超えるものが、将来にわたって確実に使えるという保証は何もなかったのですからね。そして、この「クアドラフォニック」は完全にこの世から姿を消しました。
 それが、現在のSACDでは簡単に再生出来てしまうんですよ。そんなことは大分前からわかっていたことなのですが、今頃になってこんな大騒ぎをしているんですね。確かに、これは今でも十分に通用するすごい録音です。大騒ぎをするだけの価値はありますが、だったらもっと早くやってくれよ、という気はしますね。SACDが出来て、もう20年近くも経つんですからね。
 このパッケージは、発売当時のものをそっくり復刻していて、当時のチラシなどもしっかり入っています。それを見ると、当時のソニーのやる気がもろに伝わってきます。
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 文章の部分を拡大してみました。
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 「SQ」というのが、ソニーが開発した技術です。これだけが「本物」だと訴えていたのでしょう。しかし、「サイモンとガーファンクルがあなたのまわりを歌って回わる」というのがセールスポイントだというのは、悲しいですね。なんか、今も昔も、このメーカー、そしてレーベルのやり方は変わっていないな、という気がしませんか?
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by jurassic_oyaji | 2018-08-22 23:15 | 禁断 | Comments(0)
決定版 オーケストラ楽器別人間学
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茂木大輔著
中央公論新社刊(中公文庫)
ISBN978-4-12-206618-2


10年以上前にもご紹介しましたが、今回の茂木大輔さんの著作の文庫化の最新刊は「オーケストラ楽器別入門学」でした。これも、最初は杉原書店の雑誌「パイパーズ」に連載されていたものですが、まず1996年にハードカバー(草思社)として書籍化され、それが2002年に新潮文庫として文庫化、さらに今年、中公文庫として新たに文庫化されました。
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メインは、オーケストラのそれぞれの楽器を担当している人の「性格判断」ですが、それがあまりに的確過ぎるのには抱腹絶倒、というものでしたね。
新潮文庫では、ハードカバー刊行後に雑誌に掲載されたものが加わっていて、その中に「弦素、管素とその化合物」という、個人的には「いくら茂木さんでもここまでやるとは」と仰天してしまった思い出があるコンテンツが入っていたことに感激したものです。なんせ、ここでは楽器名の略語を「『元素』記号」と同じように扱って、ベンゼン環の水素に置換させたりしているのですからね(わかります?)。
今回の再文庫化にあたって、茂木さんは初版の文章に大幅に手を入れたのだそうです。22年前のことですから、今にして思えばあまりに過激すぎた言い回しを、「極力オンビン」に直されたのだとか。その一例はこんな感じです。「あるフルート奏者」。
洗練されたイメージ、というものも欠かせないので、東北の寒村で「かんじき」を履いて1メートルの雪を踏み、木造校舎の学校に通い(生徒数合計8)、大根の葉のみそ汁で育った、赤いホッペの「わらしこ」というわけにはいかない。
洗練されたイメージ、というものも欠かせないので、寒村で育った、赤いホッペの「わらしこ」というわけにはいかない。
さらに、ここには「付録」として「アマチュア・オーケストラ専門用語集」という描き下ろしエッセイが加わっています。茂木さんは最近は指揮者として、多くのアマチュア・オーケストラにも接しておられますが、その経験の中で見つけた様々なアマオケの中でしか通用しない言葉が、茂木さんの筆で面白おかしく紹介されているのです。これが結構目からうろこの指摘だったりします。
例えば、演奏会の曲目でアマチュアが普通に使っている前曲、中曲、メインのような言い方は、プロはしないのだそうです。これはちょっと意外。あとは、ブラームスの「大学祝典序曲」を「大祝(だいしゅく)」と略していうのも、プロにとっては顰蹙ものなのだとか。まあ、「白鳥の湖」を「白鳥湖(はくちょうこ)」なんて言っているぐらいですから、アマチュアのセンスの悪さは相当のものなのでしょう。
あとは、管楽器の「ローテーション」でしょうか。確かにプロの場合は最初からポジションが決まっていますから、こんなことはありえないのですが、いくらアマチュアだからと言っても、本当に良い演奏をしたいのなら、「公平に奏者をまわす」というやり方はあまりほめられたことではないでしょうね。
ここで茂木さんが語られているのは「アマオケにはあってプロオケにはないもの」ですが、逆に「プロオケにはあってアマオケにはないもの」だって見つけることはできます。それは「定年」です。日本の場合、プロのオーケストラの団員は、60歳で定年を迎えてその団から離れるのがほとんど「きまり」になっているようです。茂木さんが所属しているNHK交響楽団でも例外ではなく、1959年生まれの茂木さんは、2019年には60歳となるために、退団することになっているそうです。
でも、アマチュアの場合には、そのような制度はありません。というか、プロはお金をもらって演奏していますが、アマは「お金を払って」演奏しているのですから、いくら年をとってもきちんと演奏できるのなら辞めさせられる理由はないのですよ。さっきの「ローテーション」だって、お金を払っているのだから、おいしいパートをもらいたいと思うのは、ある意味正当な要求なのでしょうが・・・。

Book Artwork © Chuokoron-Shinsha, Inc.

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by jurassic_oyaji | 2018-08-21 08:34 | 書籍 | Comments(0)