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あとは「魔法使いの弟子」と「スペイン狂詩曲」
 ニューフィルの定期演奏会が終わり、間に1回のお休みを取って、次の演奏会へ向けての練習が始まりました。会場はいつもの旭ヶ丘市民センターですが、考えてみたら私はなんと1ヶ月以上もここを使っていなかったことになりますね。本番前の週は交流ホールでソリストとの合わせ、その前は会場が取れなくて練習室4、さらにその前の週はパート練習だったのでここは使いませんでしたからね。
 そんな久しぶりの旭ヶ丘の大ホールに、なぜか私は一番最初に着いて鍵を開けることになってしまいました。演奏会当日、楽器類を全部積み込んだトラックが萩ホールを出発した時に、誰のせいなのかは分かりませんが、バス椅子が一つ積み残されていたのですよ。それに気が付いた頃には、トラックが発車してからかなり経っていたので、これから旭ヶ丘の楽器倉庫に行ってももう搬入は終わっていますから鍵がかかっています。仕方がないので、私が預かって職場に置いておいて、それをきのう運ぶことになっていたのですね。
 私としては、車にバス椅子を積むのは別に問題はないのですが、車は青年文化センターの駐車場に入れたいので、そこから私の重い荷物を持った上にこの重いバス椅子を抱えて歩いていくのではかなり辛いことになってしまいます。ですから、まず市民センターの前の道路に車を停めて、そこからバス椅子を運び込み、そのあと青文に車を入れる、というルートを取ることにしました。
 そうしたら、まだ誰も来ていませんでした。そのままホールの前に椅子だけを置いてきても、まさかこんなものを持っていく人などいるわけはないので大丈夫だとは思ったのですが、やはり何かあった時には困りますから、いちおう事務室に鍵をもらいに行ってきたということです。
 まだ真っ暗だったホールの電気をつけて、ステージの前にその椅子を置き、その上に鍵のケースを置いておきました。次に来た人は、なんだと思ったでしょうね。
 駐車場に車を置いてまたホールにやってきたら、その間にもう5人ほど来ていましたね。その中に、椅子を忘れてきた張本人もいたので、私に平謝りでしたっけ。
 次の演奏会と言えば、角田の「第9」になるのですが、今年はその本番の時期がいつもより遅くなっていたので、「第9」の練習だけをやっていたら次の定期の練習時間が足らなくなってしまうため、きのうはその定期のメインの曲「幻想」をとりあえず全曲通すことになっていました。
 そうしたら、なんと、こんな楽器を持ってきている人がいましたよ。
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 これは、「ファゴット」によく似た楽器で「バソン」と言います。つまり、フランス風のファゴットなんですよ。今度の定期は全曲フランスものなので、「楽譜に『バソン』と書いてあるので、これを使うことにした」と本人は言ってましたね。これは、アマチュア・オケとしては画期的なこと。そもそもアマチュアでバソンを持っている人なんて、普通はいませんからね。もちろん、ファゴットパートの他の3人は「ファゴット」を吹くのですが、1本だけでもこれが入っていれば、ずいぶん音色が変わるでしょうね。今回のキャッチコピーは「バソンが奏でるフランスの響き」にしましょうね。
 「幻想」は、ニューフィルにとってはこれが3回目の挑戦となります。私は、1回目はピッコロと1アシ(なぜかこの時のフルートパートは「大人の事情」で3人で吹くことになっていました)。2回目はピッコロ持ち替えの2番でしたが、今回は晴れて1番を吹けることになっていました。しかし、この曲のど頭はフルートとクラリネットのソリで始まるので、かなりの緊張感が伴います。私はそういうプレッシャーには弱いので、その最初の音はなんとも不本意なものになってしまいました。そのまま、第1楽章は立ち直れませんでしたね。2楽章以降は何とか普段のペースを取り戻せましたが、「幻想」をまた練習するのは「第9」が終わってからですから、その間にもっともっとさらっておかないと。
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by jurassic_oyaji | 2018-10-31 23:36 | Comments(0)
For You , Anne-Lill
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Agata Kielar-Długosz(Fl)
Andrzej Jungiewicz(Pf)
DUX/DUX 1475


アルバムタイトルがなんだかユニークですし、このジャケット写真ときたら不気味さすら感じられますが、これはポーランドの作曲家が作ったフルートのための作品のアンソロジー。タイトルは、ここで演奏されているグレツキの作品の名前、そしてこの眼球を失った人形の写真は、このアルバムの中の曲の大半が作られた20世紀半ばの「大戦後」の雰囲気を反映しているものなのだそうです。
演奏しているのは、アガタ・キーラル=ドウゴシュという女性のフルーティストです。「ドウゴシュ」という名前に聞き覚えがあったので調べてみたら、こちらでペンデレツキの「フルート協奏曲」を演奏していたウーカシュ・ドウゴシュの奥さんのようですね。お二人で一緒に録音していたアルバムも見つかりました。
ここで彼女が取り上げた作曲家は全部で7人、その中にはもちろんこのペンデレツキも入っています。しかし、その作品は「ミステリオーソ」という1954年、作曲家がまだ21歳の頃の、ほとんど「習作」といった感じのものでした。彼の作品リストにも載っていないようなレアな作品、もちろん初めて聴きました。それは、ピアノの7拍子のオスティナートに乗って、無調のフレーズが延々とフルートによって奏でられるという、そのすぐ後の「クラスター」の時代や、さらにそのあとの「ロマンティック」な時代とも全く異なるスタイルの作品でした。これが彼のスタート地点だったということを認識できる、貴重な録音ですが、それ以上のものではありません。
この中で最も早い時期に作られたのは、1925年のタンスマンの「ソナタ」でしょうか。これはすでに、フルーティストのレパートリーとして割と知られている作品です。作曲者は家具職人(それは「箪笥マン」)?若いうちにポーランドを出てパリで活躍していますから、当時の「6人組」などとも親交があり、ほとんどフランスの作曲家のような印象がある人です。この「ソナタ」も、そんな「おフランス」の情緒たっぷりのオシャレな楽章が5つ並んでいます。その真ん中の「スケルツォ」という楽章は、「フォックス・トロット」というジャズの前身ともいえるシンコペーションやスウィングのリズムを取り入れた軽快な曲です。
タイトル曲も含めたグレツキの作品が、この中では最も新しいもの。その「君のために、アンヌ=リユ」というのは、ノルウェーのフルーティスト、アンヌ=リユ・リエのために1986年に作られています。そのまんまですね。そしてもう1曲1996年に作られた「ヴァレンタイン・ピース」は、アメリカのフルーティスト、キャロル・ウィンセンスのためにヴァレンタイン・プレゼントとして作られました。もちろん、どちらのフルーティストも女性です。「ヴァレンタイン」の方はフルート・ソロの曲、最後に鈴の音が入るのが粋ですね。いずれもグレツキらしいミニマル・ミュージックです。「君のために」では、高音の難しいパッセージが執拗に続きます。
あとの4人の作品は、いずれも1950年前後に作られたものです。キラールの「ソナタ」は、当時の趨勢だった新古典主義の作風で、まるでヒンデミットのようなモティーフも現れます。
ルトスワフスキの「3つの断片」は、ラジオドラマのために作られた短い曲の集まり。キャッチーなメロディを持っています。
パヌフニクの「ショパンへのオマージュ」は、元々はソプラノとピアノのための5つの曲集だったものを、フルートのために書き直したもので、「ショパン」というよりはハンガリーのリズムや旋法があちこちに顔を出している不思議な作品です。
唯一、初めて聞いた名前の作曲家、ピオトル・ペルコフスキの「インテルメッツォ」は、やはりこの時代ならではの無調のテイストが色濃く表れた作品です。
キーラル=ドウゴシュの演奏は、曲によっては明らかに共感が薄いと思われるような雑なところがあるのが、ちょっと残念です。

CD Artwork © DUX Recording Producers

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by jurassic_oyaji | 2018-10-30 23:49 | フルート | Comments(0)
演奏会の写真をアップしました
 この間の定期演奏会の写真を、やっとアップできました。まあ、1週間で仕上がったので、私としては早い方でしょうか。前にも書いたように、思いがけない援軍が登場したことによって、当初の2倍以上の写真が集まったのは、うれしい「誤算」でした。結局今回の写真は、全部で722枚でした。それを100枚程度にまとめて9つのページに分けて、アップしてあります。
 それを入手する手段として、ご存知のように、私のスキルでは精一杯の「イメージマップ」という方式を使って、画面に表示したサムネイルから、現物の写真のファイルにリンクを張っています。その細かいHTMLはすでに作ってあるので、あとは部分的にテキストを「置換」すればHTMLファイル自体は瞬時に完成します。ただ、その前のサムネイルを並べた画像を作るのが、今まではちょっと大変でした。
 その大変さの原因は、集まった写真のアスペクト比がまちまちだ、というところです。映画などでは、スタンダード、ビスタ、シネスコなど、縦横比がまちまちのものがありますが、デジカメでもやはりいろいろな規格があって、それは簡単に切り替えることが出来ます。ですから、カメラが違うとその縦横比も違うことがあって、今回はもろにそれぞれが違うサイズで撮影していたのです。その結果、
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このように、横幅を同じにすると高さが3種類の写真が混在することになっていました。というか、順番としてはカメラマンによってひとまとめにしてあるので、部分的に高さが異なることになってしまいました。
 これまでは、その高さは修正しないで、さっきの「イメージマップ」の座標を動かして、リンクの場所を修正していました。ですから、物によっては全部の座標を修正しなければいけなくなり、かなり手間がかがりました。
 そこで、今回は、そんな手間を解消するための画期的な方法を開発したのです。なんて、大げさですが、要は、一番高さのある行ですべてを固定することにしたのです。そのために、一旦その一番高さがある写真だけを100枚並べた画像を作って、そこで座標を決定、ファイル名だけを残して残りの写真のサムネイルは全て削除したテンプレートを作ります。あとは、そのファイル名の上にサムネイルを乗せていけばいいだけの話です。
 なんて、おそらくそれでどんなことをやっているのか想像できる人はあまりいないとは思いますが、私にしたらもう劇的に仕事の能率が上がるものに変わっていたのですよ。これで、おそらく手順は完全に決まったので、これからの演奏会での同じ作業は、もう完全なルーティン・ワークとなることでしょう。
 今回は、私のカメラで3人、それとあと2人の方がそれぞれご自分のカメラで撮ってくださいました。ただ、演奏会の本番の写真は、撮る人は限られてきますが、オフステージとか打ち上げでは、みなさんがスマホでたくさん撮っているので、それらも出来れば反映させたいですよね。今回は1枚だけ、打ち上げのページのそのように提供していただいたものを加えています。ですから、もしこれぞというショットがあれば、どんどん送っていただければここに加えたいと思っているのですが、いかがでしょうか?
 これは、いつものように公式サイトの日程表の一番下からリンクされています。パスワードは掲示板と同じもの、オプションで、もうワンセット用意してありますので、それは掲示板で見つけてください。
 この写真集が出来る前に、何枚かはすでにFacebookにアップしてありますから、それをそれぞれ使ってくださった人もいたようですね。びっくりしたのは、ピアニストのエヴァンさんが、その中の写真をご自身のFacebookのプロフィールに使ってくださっていたことです。
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 これは、Nさんが撮った、エヴァンさんがステージに入ってくる瞬間ですね。貴重なショットをありがとうございました。
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by jurassic_oyaji | 2018-10-29 20:57 | 禁断 | Comments(0)
A Simple Song
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Anne Sofie von Otter(MS)
Bergt Forsberg(Org)
BIS/ SACD-2327 (hybrid SACD)


スウェーデンが誇る名歌手、アンネ・ソフィー・フォン・オッターが歌う歌曲集。バックでは彼女の長年のスウェーデン人のパートナー、ベンクト・フォシュベリがピアノではなくオルガンで参加しています。そう、このアルバムは、オリジナルのオルガン伴奏による作品も含めて、1曲を除いてすべてオルガンがメインで伴奏しているというユニークなものでした。
そのオルガンが、ストックホルムにある聖ヤコブ教会にある楽器だと知って、ちょっと懐かしい思いに駆られています。同じBISレーベルで1993年にリリースされたデュリュフレの「レクイエム」(オルガン・バージョン)などを収めたアルバムが、やはりこの教会で録音されていたのですよ。それは、合唱がとても澄み切った響きでお気に入りでした。
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CD-602

その時の録音セッションの写真がこれです。
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それは確かに、今回のジャケットのバックになっているオルガンと同じものでした(ブックレットの裏表紙に、もう少し遠景の写真があります)。
なんでも、この教会はオッターにとっては若いころからのお馴染みの場所で、ここの合唱団に所属していて、バッハの「ヨハネ受難曲」のソロ(「Es ist vollbracht」でしょうか)を初めて歌ったところなのだそうです。
この楽器、一見、バロックオルガンのようなファサードですが、作られたのは1976年、実際はデュリュフレにはとてもマッチしたフランス風の響きのする楽器だったような記憶があります。それが、今回、まさにそのデュリュフレの「レクイエム」からのメゾ・ソプラノのソロ・ナンバー「Pie Jesu」をオッターが歌っていたのには、感激です。録音も今回は別物のようにクリアになっていますから、そのオルガンのフランス風のビブラート(「Vox Humana」というストップ)がはっきりと聴こえてきます。クレッシェンドやディミヌエンドも出来るようなので、スウェルの機構もあるのでしょう。そこに彼女の朗々とした声が加わって、とても情熱的なデュリュフレを味わうことが出来ます。
ここで選ばれている作品は全部で17曲ですが、その最初と最後にクラシックではなくミュージカル・ナンバーが歌われているのが目を引きます。最初はバーンスタインの「ミサ」からアルバムタイトルでもある「A Simple Song」ですが、そこではオルガンの他にエレクトリック・ギターとハープ、そしてシャロン・ベザリーが吹くフルートが加わります。ここでのベザリーは、いつものあくの強い押し出しはあくまで控えて、オブリガートに徹している吹き方でなにか安心できます。彼女が参加しているのはこの1曲だけという贅沢なキャスティングです。
そして、最後を飾るのが、ロジャース/ハマースタインの「サウンド・オブ・ミュージック」から、ミュージカルの中では修道院長が歌うナンバー「Climb Ev'ry Mountain」です。彼女の声にはピッタリですね。
ここでは、マーラーの作品も2曲歌われています。それぞれ「子供の不思議な角笛」のテキストで、いずれも交響曲の中で歌われているもの。まずは「3番」に登場する「Es sungen drei Engel」と、「2番」の「Urlicht」です。彼女の声はとても素敵ですが、やはりこれをオルガンだけで演奏するのは、かなりしょぼいものがあります。しかも、それがフランス風の音色なのは、ちょっと抵抗があります。
もっとも、メシアンやプーランクの歌曲の伴奏にはまさにうってつけの楽器です。メシアンの「Trois mélodies」はピアノ伴奏の曲ですが、それがオルガンによって奏されると彼の和声がより魅力的に聴こえてきます。
アルヴォ・ペルトの作品もそれぞれオリジナルの編成で2曲取り上げられています。したがって、「Es sang vor langen Jahren」ではオルガンは入らず、ヴァイオリンとヴィオラによる伴奏です。もう一つの「My Heart's in the Highlandd」は、元々はカウンターテノールとオルガンのための作品、2000年の作品ですが、歌は同じ音だけを延々と歌うとてもシンプルな曲です。そんな、スタティックなアプローチでの彼女も、素敵です。

SACD Artwork © BIS Records AB

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by jurassic_oyaji | 2018-10-28 21:53 | 歌曲 | Comments(0)
デッカの「4チャンネル」音源
 このページでことあるごとにご紹介しているように、最近では1970年代の「4チャンネル」、英語では「Quadraphonic」のレコードのために録音されたものが、最新のフォーマットで「サラウンド」としてリリースされることが多くなっています。それは、ハイブリッドSACDのマルチチャンネル・レイヤーを使うものと、BD-A(ブルーレイ・オーディオ)のマルチチャンネル・モードものとの2種類がありますが、その数は圧倒的にSACDの方が多いですね。中でも、PENTATONEというレーベルからは、かつてのPHILIPSとDGの録音を元にした夥しい点数のSACDがリリースされています。
 ただ、もう一方のBD-Aは、今のところDGのバーンスタインの「カルメン」が唯一のアイテムなのではないでしょうか。これは、全く同じものがその前にPENTATONEのSACDとして出ていましたね。もちろん、このレーベルからは他のDGのアイテムもたくさんリリースされています。クーベリックのベートーヴェンの交響曲集などは、その代表的なものです。
 これらのSACDやBD-Aによって、私たちは今まで決して聴くことのできなかったいにしえの「4チャンネル」を体験することが出来るようになりました。そして、PHILIPSやDGでは、そんな「4チャンネル」のマスターテープが、決して商品になることはなく人知れず倉庫に眠っていたことを知るのです。
 皮肉なことに、同じメジャーレーベルでもSONYやEMIでは、その「4チャンネル」時代には競って新譜のレコードをこの方式でリリースしてきましたが、それが現代のフォーマットで蘇ることは、特にEMIに限っては今の時点では全くありません。これは、EMIというレーベルが、今では複数の別のレーベルに身売りをしてしまったことも、関係しているのかもしれませんね。カラヤンとベルリン・フィルの録音など、ぜひ聴いてみたい気がするのですがね。
 SONYでも、しっかり本来の「4チャンネル」のためのミキシングで商品化されたものは、マイルス・デイビスの「ビッチェズ・ブリュー」以外にはないはずです。
 いま、そのようにかつては聴くことの出来なかったアイテムがどんどんサラウンド化されてリリースされているPHILIPSとDGとともに、かつてはPOLYGRAMという企業体の一翼となっていたDECCAでは、果たしてその時期の「4チャンネル」の音源は存在していたのか、という点に関しては、今までは何の情報もありませんでした。というか、DECCAにもしそんなものがあれば、なんとしてでも聴いてみたいものだ、とかねがね思っていました。そうしたら、突然、こんなBD-Aがすでにリリースされていたことが分かりました。
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 ジャケットに貼り付けてあるシールには、
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 ですって。なんと、ショルティとウィーン・フィルという、あの「指環」のメンバーによる「タンホイザー」ですよ。今までは、LP、CDとして多大のセールスを挙げていたアイテムです。それが紛れもない「4チャンネル」音源をサラウンド化して、BD-Aになったというのですから驚きましたね。
 録音されたのは1970年、すでに「指環」のプロデューサーだったジョン・カルショーはDECCAを去っていましたが、彼のチームのエンジニア、ゴードン・パリーはしっかりこの録音を担当しています。まさか、このメンバーが「4チャンネル」で録音していたなんて、とても信じられません。
 確かに、この少し前にDECCAは「Phase 4」というマルチチャンネルの録音方式を確立していましたが、それは最終的には2チャンネルにミックスダウンされていますから、決して「4チャンネル」を目指したものではありません。しかし、すでに1960年代から、しっかりその「実験」は行っていたのだそうです。その成果のひとつが、この「タンホイザー」だったんですね。なんでも、「巡礼の合唱」が進んでいく様子が、サラウンドではっきり表現されているのだとか、早く聴いてみたいですね。
 これはすでにインターナショナルには8月に発売になっているのですが、代理店経由で日本に入ってくるのは11月末になるのだそうです。待ちきれません。
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by jurassic_oyaji | 2018-10-27 21:49 | 禁断 | Comments(0)
ドルビーアトモスと、200インチの特注スクリーン
 この間の定期演奏会のCDやBDのパッケージが届きました。ロー・データは演奏会の翌日には届いていて、それでCDの音には問題がないことが分かったのですが、パッケージが出来るのには、私がこの間作った画像が必要だったので、いつもより少し時間がかかったみたいです。その現物はこれ。
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 そのまんまですね。CDのジャケットだときれいに収まるのでしょうが、このように縦長のケースだと、ちょっと下の空白(空黒)が間抜けですが、仕方がありません。これは表ですが、裏には公式Facebookにアップした、Nさんが撮った写真(上のディスプレイ)が使われていました。
 これで、録音と録画は晴れてみんなの手に渡ることになったのですが、写真についてはまだもう少し時間がかかりそうなので、待っていてください。すでに写真の整理と、ファイルへの振り分けは完了していますから、あとはいつものようにひたすらリンク用の画像を作る作業に邁進すればいいだけの話です。
 そんなわけで、要は時間さえあればあとは単純作業なのですぐに終わるのですが、そんな時間がなかなか捻出できないのが悩みの種です。それは、ついうっかり、こんな本を読み始めてしまったから。
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 この作家の名前は、ずっと「千里」だと思っていたような気がします。それが、右側のほとんど「日記」と言っていい著作によって、「七里」だと指摘されてしまいました。いや、実際に彼のファンでも「千里」だと思っていた人がたくさんいたのだそうですね。
 この本は、紛れもなく「日記」なのですが、ネットのブログのようにそれが果たしてすべて真実なのかは分かりません。というか、こんな公になってしまうところで本当のことを書く人なんて、特に作家だったら絶対にいないと思いますけどね。ですから、そのあたりを差し引いて丹念に「真実」だけを読み取ろうとしてみると、この作家にこれまで抱いていた印象がガラリと変わってしまったのは、ちょっと困ったことです。
 そもそも、最初に読んだのが「さよならドビュッシー」というクラシックがネタになっている小説でした。やはり、なにかとっかかりがあった方が読みやすいですからね。そうしたら、その中で披露されている音楽の描写が、ものすごかったんですよね。見事に、音楽そのものが文章によってくっきりと目の前に現れてくるというすごさです。ですから、この人は音楽に関してはかなりの知識と素養を持っているのだと信じて疑いませんでした。
 しかし、この「日記」によると、そんなものはまったくないそうなのです。確かに、自宅にはものすごいAVシステムがあって、4Kなんかでもそれこそ映画館以上のリアリティで再生できるのだそうで、もちろんそこでクラシックの音楽を聴くこともあるのでしょう。でも、それはあくまでただの「愛好者」の域を出ないもののようですね。ですから、やはり私のように勘違いをしている音楽雑誌などからインタビューなどを求められても、本人は何も知らないのでとても困ってしまうのだそうです。おそらく、実際に音楽にはかかわっていなくても、それを描写するスキルが半端ではないのでしょう。それは全てのジャンルに及んでいて、ですから、どんなタイプの小説でも、何の資料もないところから書き上げることが出来るだけのバックグラウンドがあるのでしょうね。
 ウソに決まっていますが、小説を作る時には、その一字一句がすべて頭の中に出来上がっていて、あとは文字を打ち出すだけなんですって。なんか、「小説家」そのものに対するイメージが、すっかり変わってしまいましたよ。
 それで、左の、今度はまさにそんな手法で作られた「小説」を読んでみると。それはとても面白く、最後のどんでん返しも二重にひねってある手の込んだものだったのですが、それは出来るべくして出来たものなのだな、と、激しく納得してしまいます。でも、あちこちに東野圭吾あたりの作品とよく似たシーンが出てくるんですよね。
 こんなのばっかり読んでますから、本当にいくら時間があっても足りません。
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by jurassic_oyaji | 2018-10-26 22:11 | 禁断 | Comments(0)
TCHAIKOVSKY/Swan Lake
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Vladimir Jurowski/
State Academic Symphony Orchestra of Russia
PENTATONE/PTC 5186 640(hybrid SACD)


このオランダのレーベルのSACDのジャケットには、「折り紙」の白鳥があしらわれていますね。そして、なんとこの2枚組のボックスの中に、その「折り方」を説明した紙が入っているのですよ。オランダでも折り紙は親しまれているのでしょうか。
この「折り白鳥」はただジャケットを飾っているだけではなく、これを使ってプロモーション用のコマドリ動画が作られていました。双子の演歌歌手(それは「こまどり姉妹」)ではありません。なぜか、最初に登場するのが蛙(これももちろん折り紙)というのが面白いですね。
「白鳥の湖」と言えば、チャイコフスキーが作ったバレエ、いや、すべてのバレエの中で最も人気のある演目なのではないでしょうか。ただ、ご存知のようにこれが1877年に初演された時にはそれほどの評判にはならなかったものが、作曲家の死後の1895年に「改訂版」が上演されたことによって、現在の人気につながるブレイクを果たしたのですね。
「改訂版」と聞くと、まずは楽譜のことだと思ってしまいますが、このバレエに関しては大きく「改訂」されたのは脚本の方でした。ここでは、チャイコフスキー自身も関わって作られた初演の時の脚本が、大幅に変えられていたのですね。それに伴って、脚本と振付に合わせるために音楽のテンポが変えられ、曲の順序の差し替え、カット、さらにはチャイコフスキーの別の作品の挿入などの措置が取られました。それが、ここでの「改訂」の実態です。バレエに関しては全くの門外漢なので、詳しいことは分かりませんが、現在上演されている「白鳥の湖」は、ほとんどがこの改訂版が元になった形のようですね。
しかし、チャイコフスキーはこの音楽を単なる「バレエのための伴奏」として作ったわけではありません。それは、まるでそれ自体が巨大な交響曲のような、綿密な設計の元に作られていたのです。それは、曲の構成やテーマの扱い、そして調性の設定までに及んでいます。1895年の「改訂」では、そのような作曲家の思いが完全に破壊されてしまっているのでしょうね。
ですから、コンサートでこの曲を「全曲」演奏する時には、1877年の初演の時のバージョンで演奏するのは当たり前のことなのですよ。実際、楽譜として出版されているのはこの形ですからね。それを、このSACDではわざわざ「1877 world premiere version」と謳っていますが、そんな風に特別扱いする必要は全くないのですね。
もうひとつ、これは例によってこれを扱っている日本の代理店の仕業ですが、そのインフォでは「セッション録音」と表示されています。これは、ブックレットの中で指揮者のユロフスキが「2017年2月に行った一晩の演奏を録音」と言ってますから、全くのデタラメです。確かにクレジットではもう1回、2018年2月にも録音が行われたことになっていますが、これは前の年の録音のミスなどを修正するためのセッションで、メインの音は2017年のコンサートで収録されたものです。こういうものは普通は「ライブ録音」と言いますよね。実際、「セッション録音」ではありえない会場ノイズや、アンサンブルの乱れもあちこちで聴こえますし。
なんせ、トータルで2時間半の演奏時間ですから、「交響曲」としてはかなり長め。しかし、ここにどっぷりとつかって、その時間軸の中でのテーマの関係とか、全体の構成などを考えながら聴いていると、全くその長さを感じることはできません。
なんたって、チャイコフスキーはそれぞれのシーンに美しすぎるメロディを惜しげもなく使って、聴くものを全く退屈させることはありません。そのメロディの中でもっとも有名なあの「情景」のオーボエ・ソロは、紛れもなくワーグナーの「ローエングリン」の中のモティーフのパクリなのですが、これはもはやそんなレベルの問題ではなくなってしまいますね。
逆に、ここからパクられた曲があるぐらいですから。第4幕の第27番「小さな白鳥たちの踊り」は、絶対「夜来香(イエライシャン)」の元ネタです。

SACD Artwork © Pentatone Music B.V.

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by jurassic_oyaji | 2018-10-25 21:29 | オーケストラ | Comments(0)
次回は北欧以外のものを
 今度の定期演奏会では、本番の前日が指揮者の新田さんの誕生日でした。なにかめぐりあわせがいいのでしょうか、5年前に共演させていただいた時にも、その時は本番当日がやはり誕生日でしたね。ですから、憶えている方もいるかもしれませんが、その日にはリハーサルで演奏している曲が突然「Happy Birthday to You」に変わるというサプライズを仕掛けさせていただきましたよ。このアイディアは、私が新田さんのFacebookで他のアマオケにやはり同じような「お祝い」をしてもらったことを書かれていたので、それをうちでもできないかと、委員会で提案してみたんですね。
 ですから、今回も同じように提案してみました。でも、さすがに2回目ともなると新鮮味もないので、みんないまいち乗り気ではありませんでしたが、団長あたりはけっこう乗り気でしたね。結局、やるやらないを含めて、それは団長一任になったようでした。
 それから何の具体的な話も伝わってこなかったので、それは立ち消えになったかな、と思っていたら、本番前の最後の練習の時に休憩時間に団長が委員を集めて、ひそかにその実行案を示してくれました。ちょっとえぐいような気はしましたが、まあそれでやってみましょうということで、それぞれのパートにそのプランを流すことになりました。
 それは、演奏会での最初の曲目の「妖精の丘序曲」で仕掛けられていました。この曲は、王族の結婚式で実際に上演された祝典劇のための序曲で、曲の最後に王室歌が演奏されるように作られています。その部分で「Happy~」をやろうというのです。それはアウフタクトで「ラ・レ」で始まるテーマなのですが、そこを「ラ・シ」とやるんですね。
 私は、その部分の直前までピッコロを演奏するようになっているのですが、その時には少し前で一旦iPhoneの録画をスタートさせて下を向けて椅子に置いておき、音が入るといやなので吹く真似だけをしていました。そして、いよいよエンディングというところでiPhoneを新田さんに向けて撮りだしたのです。結果は大成功。新田さんは、すっかり安心しきっていたのか、これが始まった時にはマジで心臓が止まるかと思ったそうですね。
 もちろん、その映像は公式Facebookにアップしました。そうしたら、前回と同じように新田さんご本人もシェアされて、かなり広範囲に拡散されたようですね。機会があったら、ぜひ見てみて下さい。
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 この会場は萩ホールですが、新田さんはここで指揮をされるのは初めてでした。内装と言い、響きと言い、なかなかお気に入りの様子でした。ピアノ協奏曲をやったおかげもあって、このホールでニューフィルが演奏した中では最高の集客でしたね。開場前にはこんな長蛇の列が。
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 そんなお客さんは、かなりノリがよかったですね。間違いなく初めて聴くことになる序曲が終わった瞬間に「ブラヴォー」という適切な叫びが入って、とてもいい気持になれました。やはり、演奏が終わって間髪をいれずに拍手が起こるというのは、演奏している人にとっては快感ですよね。東京ではホールとオーケストラが結託してこれを禁止しているのですから、かの地は文化的には仙台より未開です。
 グリーグのピアノ協奏曲はピアノもすごいし、それに乗せられたニューフィルも、信じられないようないい音を出していました。そして、ニルセンの「消し難きもの」は、今でも私の頭の中にあのテーマの数々が渦巻いています。
 それだけのことが出来たのは、やはり新田さんのお蔭です。今回は、いつにも増して要求が厳しく、「ここはぜひパートで合わせておいてください」と言われたところは数知れず。でも、終わってみれば、満面の笑みですべてのパートの演奏を賞賛してくれるのですから、たまりません。新田さんは、まるで女神のような包容力で、私たちをすっかりその気にさせてしまう「魔力」を持っていたのです。
 私は一次会で失礼してしまいましたが、新田さんは二次会だけではなく、そのあとのラーメンまでしっかり付き合ってくれたのだそうですね。ぜひ、またご一緒したいものです。今度は「宗教改革」の第1稿?
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by jurassic_oyaji | 2018-10-24 22:00 | 映画 | Comments(0)
DEBUSSY/Les Trois Sonates - The Late Works
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Isabelle Faust(Vn), Jean-Guihen Queyras(Vc)
Magli Mosnier(Fl), Xavier de Maistre(Hp), Antoine Tamestit(Va)
Alexander Melnikov, Javier Perianes, Tanguy de Wulliencourt(Pf)
HARMONIA MUNDI/HMM 902303


今回のHARMONIA MUNDIの「ドビュッシー没後100年」シリーズには、その没年の前年、病の床につく前に作られた最後の作品、「ヴァイオリン・ソナタ」を含む3つのソナタが収められています。つまり、当初は「6つ」のそれぞれに楽器の異なるソナタを作ろうと目論んでいたのですが、結局残されたのは「3つ」だけだったという「遺作」です。
まず、その「ヴァイオリン・ソナタ」が、イザベル・ファウストのヴァイオリン、アレクサンドル・メルニコフのピアノで演奏されます。ここで聴こえてくるファウストのヴァイオリンの、なんと繊細なことでしょう。いや、繊細というよりは、余計なものを切り捨てて純粋なものだけを抽出したような音、それは、同時に虚飾を廃した一抹の寂しさを伴うものでした。
メルニコフのピアノも落ち着いた音色で、この作曲家が最後にたどりついたものが、ほとんどモノクロームのような中での「印象」を感じさせることを気づかせてくれます。
次が、フルート、ハープ、ヴィオラというとてもユニークな組み合わせのトリオによるソナタです。ここでは、楽器自体もドビュッシーが生きていた当時に実際に使われていたものが使われています。フルートは、まさに「名器」として現在でもその魅力にとりつかれた多くのフルーティストに使われている「ルイ・ロット」です。ここで、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者、マガリ・モニエが吹いているのは、1880年に作られた楽器、この時期のフルートの収集や、「フレンチ・スクール」という近代フルート奏法の基礎を作ったアカデミズムの研究で著作もあるフルーティスト、ベルナール・デュプラのコレクションです。
この楽器の音色は、とても魅力的です。それは、やはり華やかさとは無縁のしっとりとした味わいで迫ります。モニエはミュンヘン国際音楽コンクールで1位を取っているほどのヴィルトゥオーソですが、この曲ではあえて技巧を誇示せず、なにか素朴な味を出そうとしているようです。したがって、このフルート・パートは今まで聴いてきたどの演奏とも異なった、この作品の本質に迫るものとなっています。
ハープもやはり、19世紀後期に作られたエラールの楽器です。こちらは、あのピリオド・オーケストラの「レ・シエクル」から借りたものなのだそうです。やはり、この時代のピアノのような現代楽器にはない軽やかな音色が魅力的です。
そこに加わるヴィオラのアントワーヌ・タメスティが、なんとも変幻自在の音色とスタイルでその2つの楽器に絡みます。その絶妙のアンサンブルによって、ちょっと驚かされるような表現があちこちに登場しています。
本当にどうでもいいことですが、このCDを紹介した代理店のインフォによると、ここでのトリオの楽器は例えばハープなどはレ・シエクルで「調整」したとあるのですが、これは間違い。フランス語のクレジットでは「レ・シエクルより貸与」となっています。こんないい加減でない、ちゃんとしたインフォを読みたいよ
で、最後には「チェロ・ソナタ」が、ジャン=ギアン・ケラスのチェロとハヴィエル・ペリアネスのピアノで演奏されています。これは、作品のキャラクターもそうなのでしょうが、この二人によってかなりお茶目な仕上がりになっています。第2楽章のピチカートではノリノリのパフォーマンスを聴かせてくれていますし、最後の楽章もちょっとエキゾティックなモティーフがより際立った味に感じられます。
さらに、それらの「ソナタ」の間に、タンギ・ド・ヴィリアンクールのピアノによってやはりドビュッシーの最晩年の作品「英雄の子守歌」、「アルバムのページ」、「エレジー」、「燃える炭火に照らされた夕べ」の4曲が演奏されます。これも乾いたタッチのピアノがとても物憂げでいい感じ。
久しぶりにいいCDを聴いたな、という気がします。

CD Artwork © harmonia mundi musique s.a.s.

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by jurassic_oyaji | 2018-10-23 21:10 | Comments(0)
信じられないようなミスが続きます
 きのうはニューフィルの定期演奏会本番の日でした。いつもだとその日の夜にはここも更新されることになっているのですが、いろいろ時間を取られてしまって結局今日に持ち越しです。
 本番の私の仕事は、演奏することの他にハイレゾでの録音と写真撮影です。録音の方は私がレコーダーを持ち込んで、ホールからステージの上の吊りマイクからの出力をいただきます。このホールでは、この前にやはり録音させていただいた時には、右と左のチャンネルが逆だったことがありますから、まずはその点をきちんとチェックしなければいけません。
 前日リハーサルの時に、すでにマイクはセットされていて、そこからの出力ケーブルなども用意されていました。ただ、それをレコーダーにつないでモニターしてみても、信号が来てないようなのですね。それでスタッフさんがあちこち接続をやり直して、やっと来るようになりました。そのケーブルを見てみると、最初は2本で来たものを、最終的にミニプラグ用に1本にまとめるのですが、その最初のケーブル自体は2本とも全く同じもので、特に左右の目印などは付いていませんでした。ですから、ここで逆になってしまう可能性はほぼ50パーセントということになりますね。
 そこで、ステージで音出しをしているのをモニターしてみると、特にチャンネルに問題はないようでした。というか、なんだか音像が真ん中に集まっていて極端に左右に離れてはいないので、マイクのセッティングがそんな、あまり広がらないような設定になっているのでしょう。
 ただ、入力レベルがかなり低いので、レコーダーの感度は思いっきり上げました。それでも、あとで聴いてみてもまだ余裕ですね。ただ、なにかステレオ感が乏しいのがちょっと気になります。
 それを家に帰ってから聴いてみると、どうもこれはモノラルなのではないか、と思うようになりました。メーターの動きが左右全く同じなんですよね。念のため、その波形を見てみたら、
c0039487_23271464.jpg
 全く同じですよ(上が左チャンネル下が右チャンネル)。完全なモノラルでした。これではとても使い物にはなりません。そもそも、モノラルというだけでなく、音そのものがとてもしょぼいんですよね。ただ、同じ出力から「公式に」CDに録音されたものは、きちんとステレオになっていましたし、音自体もまるで別物でした。ということは、最後のケーブルあたりに問題があったのでしょうかね。もちろん、レコーダーの方は真っ先にテストをしてみましたが、なんの問題もありませんでしたから。
 ここのスタッフさんは、最初に音が出なかったことでも、ちょっと問題がありそうな気はしていたのですが、本番の朝に来てまずレコーダーをつないでチェックしてみたら、やはり音が来てなかったんですよ。よく見たら、ミキサーのフェーダーが完全に下がっていました。それを上げたら、きちんと音は来たんですが、普通はスタンバイした時にはすでにフェーダーを既定の場所に上げておくのが、私が今まで経験したホールの音声スタッフのやり方でしたけどね。そもそも、そここそがスタッフの「聖域」でしょうから、普通は触らせてくれませんからね。
 ということで、今回は恒例のハイレゾでの配信は取りやめとさせていただきます。これが、私の機材のトラブルならあきらめがつきますが、ホール側の責任というのがとても残念です。
 もう一つの仕事、写真撮影は、今回は私は全乗りなので自分ではできませんから、同じパートの降り番の人にそれぞれ前半と後半をお願いしました。その人たちには私のカメラを預けて、2階席から撮ってもらいます。それだけではちょっとアングル的に物足りませんが、他に頼めそうな人もいないので頑張ってもらいましょう。
 と思っていたら、お弁当の前にロビーに寄ったら、今はちょっとお休みしているNさんが、チラシ挟みのお手伝いをしていました。彼は以前の演奏会では降り番の時には自発的に写真を撮っていてくれたので、もしかして今回もお願いできないかきいてみたのですが、カメラを持ってこなかったのでそれはできないということでした。でも、お弁当を食べていると、そこにNさんがやってきて、わざわざカメラを取りに行って、写真を撮ってくれるというのですよ。ありがたいですね。ですから、お言葉に甘えて1階席からのアングルでお願いしました。
 打ち上げの途中で、Nさんからオンラインストレージに写真を送ったというメールが届きました。それが1通ではなく、5通もあったので、ちょっと不吉な予感がよぎります。家に帰ってそこを開けてみたら、なんと全部で500枚近くの写真が入っていたではありませんか。それをダウンロードした時点で、もう力尽きて、かろうじて公式サイトの更新だけをやって、寝てしまいました。
 今朝になって、その大量の写真からやっと数枚を絞って、公式Facebookにアップして、ひとまずは一段落です。あとは、Nさんからの写真が、これは郵便で届くそうですから、それを待って全アイテム掲載の写真集の準備です。
 あ、もう一つ、Wさんから頼まれたCDやBDのジャケット画像の修正もありました。
c0039487_23271465.jpg
 これは、チラシから「消し難きもの」を消すという依頼、細かい手順は企業秘密ですが割と簡単で、30分ほどで出来てしまいました。多分、ジャケット制作には間に合うことでしょう。
 私の演奏のことは、またいつか。
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by jurassic_oyaji | 2018-10-22 23:28 | 禁断 | Comments(0)