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「孔雀」です
 今度の定期演奏会のチラシが出来上がりました。まだデータの段階ですから、実際に印刷されて現物が出来上がるのはもう少し先になります。そうしたら、また団員の方々にお願いして、津々浦々までチラシとポスターを配っていただくことになります。
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 こんな感じです。これが最終デザイン。まだまだ言いたいことはありましたが、あまり言って切れられたりしたら大変ですから、まあこのあたりで手を打ち、校了とさせていただきました。でも、これまでの流れを適切に取り入れていただいて、それほど違和感のないものに仕上がっているのは、さすがに「プロ」の仕事です。
 これは、今度の秋の演奏会ですが、その次の来年春の演奏会も、やっと曲目が決まったようです。一応こちらから提案した候補曲から、先方に選んでいただいたものの中からさらに絞ったものに決定したはずなので、おそらくそれ以上の変更はないはずです。
 今回は選曲には難航しましたね。普通は2回の委員会でほぼ候補曲が決まり、あとは指揮者の意向とすり合わせて決定という形だったのですが、今回はさらに候補曲を募って、もう1回委員会を開かなければいけませんでした。その、最後の段階で私が提案した曲が、最終的にメイン(これはシューマンの「ライン」ですでに決定)の前の曲として決まってしまったのですね。正直、私としてはこんな事態は全く予想していませんでしたから、ちょっと複雑な想いです。
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 それはこの曲。メインが決まった段階で、残りの曲には「打楽器を多数使って、ハープは1台以下」という制限が設けられたものですから、私が作った候補曲のテンプレートの中からそれに合致する曲を探したら、これが見つかったのですよ。たしかに、これはフルートのとても長いソロもありますし、わたし的にはとてもやりたい曲だったのですが、他の曲との相性を考えると、必ずしもすんなり受け入れられるものでもありませんでした。でも、意外と賛同者は多くて、指揮者に諮る前の投票でも最高位、そして、きのう、指揮者から最終的に提案された3曲の中で決をとったら、やはりこの曲が、ほぼ全員の賛同を得てしまったのです。
 これはスコアは持っていなかったので、きのうAmazonに注文して、今日届いたものです。本当に薄っぺらなスコアなのに、6000円もしましたね。それで、さっそくCDを聴きながら見てみたら、これはかなりてこずりそうな曲だと分かりました。正直、コダーイだったらバルトークほど難しくはないだろうと思っていたのに、とんでもありません。「オケコン」並みの難しさですよ。フルートのソロも、今まで音だけ聴いていた時には気づきませんでしたが、後半にはピッコロと2番フルートも加わって、なんと「フーガ」(「フゲッタ」?)を展開しているのですね。
 結局、「春は軽い曲目で」という、一番肝心なことをすっかり忘れて選曲していたことに、今気が付きました。これが、ニューフィルなのですから、仕方がありません。
by jurassic_oyaji | 2019-07-31 22:12 | 禁断 | Comments(0)
BACH/Johannespassion
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Julia Doyle(Sop), Alex Potter(Alt)
Daniel Johannsen(Ev, Ten), Johannes Kaleschke(Ten)
Peter Harvey(Jes, Bas), Matthias Helm(Bas)
Rudolf Lutz/
Chor & Orchester des J.S.Bach-Stiftung
J.S.Bach-Stiftung/B621



2006年にバッハのカンタータの全曲録音を目指して作られたこのレーベルですが、その合間を縫って2012年には「マタイ受難曲」、2016年には「ロ短調ミサ」を録音していました。そして、予想通り2018年には「ヨハネ受難曲」を録音してくれていたのです。
ただ、これまでの流れだと、カンタータは実際にコンサート(レクチャー付きだそうです)を行ってそこで演奏されたものをライブ録音していたのに対して、このような受難曲などの大曲はセッション録音を行っていたはずでした。ところが、このCDの代理店が親切につけてくれた日本語の「帯」には、こんなことが書いてありますよ。
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なんと、これは「ライヴ」録音だというのですよ。でも、実際のCDのパッケージには「Studio Recording」と書いてありますよ。おそらく、担当者がこの帯原稿を書いた時点では、現物のCDは手元にはなかったのでしょう。よくあることです。ですから、これと同じ案内のネットのインフォでは、ちゃんと「セッション」に直ってますね。とは言っても、「帯」は手元に残りますから痛いですね。
しかし、この「帯」にはさらに間違った情報が記されていました。「曲の一部に第2稿を用いる」という部分ですね。ここまではっきり書くにはそれなりの根拠があったのでしょうが、これは全くの事実誤認です。ブックレットの中のインタビューで、指揮者のルッツ自身が「新全集版を使っている」と語っていますし、このCDから聴こえてくる音楽も、それを完璧に裏付けるものでしかありませんでした。そこには、「一部に第2稿を用いた」形跡は全く見当たりませんでしたよ。世の中には「稿」の違いだけで飛びついてしまうリスナーはたくさんいますから、こんな小細工でこのCDを買ってしまう人もいたかもしれませんね。それを狙ったのだとしたら、これは許し難い「誤報」です。豚汁に入れる分には被害はありませんが(それは「牛蒡」)。
ですから、当然この録音では新全集版の最初の合唱から始まります。それは、同じ団体の「マタイ」で最初に感じた暖かなピリオド楽器のサウンドではなく、なにかささくれだった粗野なサウンドでした。そして、合唱のメリスマが、ちょっと尋常ではない不気味さを発しています。うごめくような音型が各パートから止めどもなく湧き出てくるポリフォニー、勝手な思い込みかもしれませんが、それはつい最近聴いたリゲティの「レクイエム」の合唱と酷似していました。200年以上の時を隔てている作品同士の中に同質のものが感じられてしまうのは、バッハの先進性と、リゲティが内包していたポテンシャルがもたらした奇跡です。
新全集版を使っているからと言っても、ルッツのことですから、様々な即興、いや、もしかしたら「読み替え」は、いたるところに見られました。特に「マタイ」や「ロ短調」でも見られたコラールへのオルガンやチェンバロによる自由な前奏や間奏の挿入は、新鮮な驚きを与えてくれていました。
最後から2番目の大きな合唱が、あたかも冒頭の合唱とは逆の意味で呼応するかのように、とてもそっけなくドライな表現に徹していたのも、ショッキング。しかし、本当のショックは、続く最後のコラールで1番の歌詞がア・カペラで歌われていたことでしょう。もちろん、2番ではちゃんと楽譜通りの「コラ・パルテ」のオーケストラが入りますから、一安心です。
そう、特段「稿」にこだわらなくても、こんな風に十分にユニークな演奏を展開することは可能なのですよ。そこまで見極めた上で「帯」を作ることが、代理店にとっては必要なことです。
ソリストでは、ソプラノのジュリア・ドイルが、とても可憐で伸びやかなアリアを聴かせてくれました。エヴァンゲリストのダニエル・ヨハンセンと、イエスのペーター・ハーヴェイもきっちりと存在感を見せています。これだけ揃えば、他のソリストが多少小粒でも、何の問題もありません。

CD Artwork © J.S.Bach-Stiftung St.Gallen

by jurassic_oyaji | 2019-07-30 22:54 | 合唱 | Comments(0)
新田さんのニルセンです
 ついこの間までの肌寒い日々とはうって変わった、まさに「真夏」にふさわしいお天気になってしまいましたね。その変化があまりにも急だったので、とても対応できずにバテてます。エアコンをきかせた車から降りたときに襲ってくる猛烈な熱気には、耐えられません。
 あまりに暑いので、ついに「アズキバー」を買ってしまいましたよ。なんたって、アイスの定番ですからね。
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 一口頬張ったら、口中に冷気が広がって、しばし外の暑さを忘れそうでした。これは、「アイスクリーム」のような軟弱なものではなく、ガッチリと固く凍っていますから、その歯ごたえもたまりません。もちろん、私はアイスでもチョコレートでもいきなりかみ砕くということはしませんから、アズキバーの場合は歯でうっすらとこそぎ取ったものを溶かして食べる、という、味を長持ちさせる食べ方で、食感を楽しんでいます。
 こんなのを食べるのも久しぶりでしたから、こんなパッケージの「ゴールド」バージョンが出ていたのは初めて知りました。そこで、そのパッケージを丁寧に眺めてみると、
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 こんなことが書いてありました。いやあ、この「固さ」や、「唇や歯にくっつく感じ」がアイスバーの醍醐味だというのに、それに「ご注意ください」というのですから、こういうことで実際にクレームがあったのでしょうね。つまり、実際にアイスを食べて歯を痛めたり、唇や舌にくっついてそこが壊死したり(それはないでしょうが)した人が本当にいたということなのでしょう。そもそも、そんな人にアイスを食べる資格なんかありません。もちろん、アイスのメーカーもそれが本心なのは、なんとなくこの文面から伝わってきませんか?というか、本当にそんな抗議に「真摯に」対応して、実際に「固くならないアイスバー」なんかを開発したというような話は聞きませんから、その点ではアイス業界は正しい道を進んでいるのだな、という気がします。
 そんな暑い日々が続くようになると、そろそろ秋の定期演奏会のチラシの制作状況などが伝わってきます。今回から印刷会社が変わって何かと大変なのでは、と思ったのですが、まずはそれほど遜色のないものが出来上がりそうなのは一安心です。
 でも、裏面のニューフィルのプロフィールに使われている写真が、なんだかずいぶん昔の、しかも解像度がかなり低いものだったのには、思わずツッコミをいれたくなってしまいました。
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 会場も、しばらく使っていないイズミティですし、対向配置でハープ2台というのは、かなり珍しいことですからね。しばらくして、団長がこれは10年以上前の定期演奏会のリハーサルの写真であることを突き止めました。
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 それは、確かに公式サイトに使われていた写真でした。これがほぼ原寸ですから、これを印刷したのではちょっとチラシには使えませんね。
 いずれにしても、少なくともそんな昔のものではない方がいいに決まってますから、最近のものを探してみましたよ。そうしたら、これなんかが使えそうでしたね。
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 前々回の定期演奏会ですから、大丈夫でしょう。ただ、これは録音用のマイクが邪魔ですね。
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 それで、担当者にはこちらの「マイクなしバージョン」を送りました。
by jurassic_oyaji | 2019-07-28 21:20 | Comments(0)
FIREBIRD
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冨田勲
VOCALION/CDSML 8558(hybrid SACD)


冨田勲のシンセサイザーによるカバーアルバムの第3集、1975年に録音された「火の鳥」です。1976年にアメリカのRCAからLPがリリースされたときには、2チャンネルステレオ版と4チャンネル版の2種類がありました。もちろん、今回のハイブリッドSACDでは、その両方のモードが楽しめます。
その4チャンネル版は、冨田のオリジナルのミックスによるマスターテープから、マイケル・ダットンがリマスターを行ってサラウンド再生ができるようになっています。前回リリースされた「ダフニスとクロエ」同様、当時は4チャンネルでは聴くことが出来なかったものが、しっかりサラウンドで楽しむことが出来ます。
ここで演奏されているのは、ストラヴィンスキーの「火の鳥」の1919年版組曲、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、そしてムソルグスキーの「はげ山の一夜」のリムスキー=コルサコフ版です。ドビュッシーにはとりあえず異稿はありませんが、ストラヴィンスキーとムソルグスキーにはそれぞれ何種類かのバージョンが存在しているというのは現在の常識です。しかし、1975年当時にはそんなことはほとんど問題にされておらず、ここで冨田が使ったバージョン以外の選択肢はまずなかったことが、この選曲でまず思い出されます。
というより、これ以前にリリースされていた2枚のアルバム、「月の光」と「展覧会の絵」は、それぞれドビュッシーとムソルグスキーのピアノ曲を元にして「編曲」が行われていました。いや、正確にはシンセサイザーのための「オーケストレーション」ですね。「展覧会の絵」の場合はラヴェルによるオーケストレーションがとても有名ですが、ここでは冨田はそれとは全く別なアイディアによって作業を行っていたはずです。
つまり、オリジナルはピアノによるモノトーンの世界だったものを、シンセサイザーで色彩豊かな音色に変化させるということで、冨田の手腕が評価されていたのではないでしょうか。
しかし、この3枚目のアルバムでは、全てオリジナルはオーケストレーションが終わった状態で世に出ていたものですから、すでに人々はその色彩感を味わっているわけですね。そこでシンセサイザーによるバージョンを世に問うた時には冨田はかなりのプレッシャーを感じていたのではないでしょうか。そこでは、単にオーケストラの個々の楽器のパートを、シンセサイザーの一つのトラックで置き換えるだけでは済まされなくなってくるはずですからね。
その結果、出来上がったもののサウンドは、オリジナルの作品からは想像もできないようなものになってしまいました。もちろん、それが冨田のオリジナリティなのですから、世の中からは圧倒的な支持を得られ、アルバムチャートも、そしてセールスも驚異的な成果を上げていたのです。
実は、個人的にはこの3曲は全て所属しているオーケストラで演奏したことがありました。しかも、「火の鳥」と「はげ山の一夜」はほんの1年ちょっと前の事でしたから、まだまだ生々しいオーケストラのオリジナルのサウンドが耳の中に残っています。
ですから、ここでの冨田のシンセサイザーによるオーケストレーション、その、もはや音符そのものが持つ意味さえも作曲家の手から離れて、彼らが行った緻密なオーケストレーションそのものが完全に否定されている姿を見る時には、なんとも言えない喪失感を味わうことになるのです。一つの作品がオーケストレーションまで含めてのところで完成形であることを知っているものにとっては、冨田の仕事は作曲家に対する冒涜としか思えません(反省せえ!)。
とは言っても、そんな気まぐれの産物でしかないフレーズとアーティキュレーション、そしてエンヴェロープを持った音たちが、予想もしなかった方角から突然聴こえてきたときの新鮮な驚きには、いくばくかの魅力を感じないわけにはいきません。もちろん、それは繰り返して聴くことには耐えられないほどの小芝居にすぎません。

SACD Artwork © Vocalion Ltd

by jurassic_oyaji | 2019-07-27 21:50 | オーケストラ | Comments(0)
けやきホールです
 来週が新しい「かいほうげん」の発行日です。相変わらず、新入団員の写真撮影や、パート練習ではない日に発行するという縛りもあって、もうこれがぎりぎりという日程でした。なにより、今年の「アンサンブル大会」の告知だけは、来週を逃すともう意味がなくなってしまいますからね。
 でも、頼んであった原稿はだいぶ早くにもらえたので、そちらの方はだいぶ前にページは完成していました。ところが、今回は目玉と言えるような記事がほとんどないんですよね。さいわい、新入団員の紹介だけで2ページは埋められたのですが、そのほかはこれといった「事件」も「行事」もありませんでしたからね。
 仕方がないので、この間東京に行ったときに写真を撮ってきて、ここにも書いたサントリーホールのネタを、そのまま使いまわすことにしました。ただ、自分で撮っておきながら、それがどこからのアングルだったのかがいまいちよく分からないものが結構ありましたね。それはもう地図やら航空写真と首っ引きで、それぞれの写真の特定しましたよ。それでも、ここにアップしたものには、見事に別の場所の写真が入っていましたね。ですから、「かいほうげん」用には、もっと精密で正確な案内図が出来上がったはずです。
 そこに行く前に、ストリートビューで「予習」をしていったことは、ご存知でしょう。ですから、実際に行ってみた後で、今度は「復習」の意味でもう一度同じところを見てみようとしたら・・・
 なんと、その写真が新しくなって別のものになっていたではありませんか。
 これが、前にここに載せたものです。
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 これが、今では季節も変わって桜が満開のころの写真になっていましたよ。この道は「桜坂」というらしいですね。上の写真の右の方で工事用のクレーンが見えますが、こちらではもうビルが出来上がっていますね。
 この新しい写真は、今年の4月に撮影したもののようでした。でも、私がキャプチャーした時は6月末だったのにまだ上の写真だったんですよね。撮影してからアップするまでには2~3か月ぐらいかかるのでしょう。
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 それと、画質もこちらの方が格段にきれいになっていますね。この調子で、航空写真ももっときれいなものにリニューアルしてほしいですね。今回「かいほうげん」用にキャプチャーしたのは、いまいちでしたからね。
 でも、こんなに頻繁にリニューアルしているのは、大都会だからなのでしょうね。試しに、だいぶ前に角田に行くための地図を作った時に、角田の新しいホールのストリートビューを見たらまだ工事中だったことがあったので、今はどうなっているのか見てみたら、相変わらず工事をやってましたね。撮影されたのは2014年の6月ですって。イナカの場合は、なかなか更新されないんでしょうね。
 今度の定期演奏会の指揮者練習が、会場が取れなくて角田と同じぐらいイナカのホールしか空いてませんでした。ですから、そこに行くための地図もやっぱり作らないといけないだろうと思っていたら、急展開で市内のホールが取れてしまいましたよ。早速、これも「かいほうげん」の余白に入れられますから、なんというタイミングだったのでしょう。みんなも一安心でしょうね。
 ここは、それこそ、昔通っていた中学校のすぐそばですから、今の私の家から歩いてでも行けそうな近いところですよ。
by jurassic_oyaji | 2019-07-26 23:34 | 禁断 | Comments(0)
REICHA/Quatuor Scientifique
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Reicha Quartet
Ivan Iliev, Veronika Manová(Vn)
Michal Dušek(Va), Libor Mašek(Vc)
BRILLIANT/95857



ジャケットにはフラスコのような実験器具、そしてそのタイトルは、「科学的な四重奏曲」ですって。これを見ると何か新しい薬品でも作っているような、「科学」ではなく「化学」の世界が感じられてしまいます。いずれにしても、「カガク」などと言う言葉は、「オンガク」とは程遠いもののように思われてしまいます(「ガガク」は音楽ですが)。
そんな不思議なタイトルの弦楽四重奏曲を作ったのは、チェコの作曲家アントニーン・レイハです。ボンの大学ではあのベートーヴェンの同級生、生まれた年も1770年と一緒です。さらに、後年はフランスに帰化しましたから、彼の名前にはドイツ語の「アントン・ライヒャ」と、フランス語の「アントワーヌ・ライシャ」という別名が加わることになります。一番親しみがあるのは「アントン・ライヒャ」でしょうかね。
自身がフルーティストだったため、現在では木管五重奏曲などのフルートのためのレパートリーが数多く知られています。実際は全てのジャンルの曲を作っているのですが、なかなかそれらは演奏されることはないようです。その木管五重奏曲にしても、さる高名なオーボエ奏者が「ライヒャなんて、死んでも演奏したくない」みたいなことを言っていたぐらいに、とてもつまらない曲のような印象がありますね。
しかし、この作曲家の実像は、出版されていない作品が多くあるためになかなか明らかにはされていないという面があったようです。今回の「科学的な四重奏曲」も、ここで演奏しているチェコの若いメンバーによる「ライヒャ・カルテット」が図書館に埋もれていた楽譜を探し出して、2018年5月に世界で初めて録音したものなのだそうです。
ライヒャの作曲の姿勢は、それまでのバロックや古典派の伝統を打ち壊し、もっとラジカルな面を目指すものだったそうです。彼は、音楽の理論書もたくさん著わしていますが、その音楽理論にのっとって曲を作っていたと言われています。なんせ、彼はパリ音楽院の教授として、あのベルリオーズを指導しているのですから、ただものではないはずですよ。
この「科学的な四重奏曲」の前に、やはり珍しい「パントマイム」というかなり長い曲が演奏されています。これは、最初に聴こえてくるかわいらしいテーマが何度も現れる「ロンド」のような形をとっていて、その間に個性的な曲が挟まるという構成をとっています。それが行進曲であったり、嵐の描写だったりするのが、かなりユニーク。
そして、「科学的~」が始まります。これはまず楽章の数が12もあるというところが、当時の弦楽四重奏曲とは決定的に異なっています。しかも、そのうちの8つまでが「フーガ」というタイトルになっています。ただ、これらはそれぞれに、確かに「フーガ」的ではあるのですが、明らかにバロック時代のフーガとは異なる様相を呈しています。最初のうちはそれぞれの声部が単独で現れ、重なっていくのですが、最後の方になるといつの間にか「伴奏とメロディ」みたいな古典的な音楽に変わっていくのですね。これは、おそらく意図してやっていることなのでしょう。
第7楽章には「モーツァルトのテーマによるフーガ」というタイトルが付いています。確かに、それらしいテーマではありますが、何の曲であるかはわかりませんでした。ところが、次の第8楽章になったら、まさにモーツァルトの「ハフナー交響曲」の冒頭のテーマが出てきたではありませんか。この楽章のタイトルはただ「Allegro assai」というだけなんですけどね。これも意図的なことなのか、単なるレーベルのミスなのかは分かりません。
興味深いのは、「Mésure composée(合成された拍子)」というタイトルの最後の第12楽章です。この楽章は、ごく普通のソナタ形式なのですが、それがなんと「5拍子」で作られているのですよ。この時代のクラシック音楽には存在していなかった「5拍子」を、まさに彼は「科学的」に「合成」していたのですね。

CD Artwork © Brilliant Classics

by jurassic_oyaji | 2019-07-25 22:17 | 室内楽 | Comments(0)
休憩後は別の席に移ってました
 この間の、東京と川崎で聴いてきた同じプログラムのコンサートの様子をここにアップしたのは、川崎から帰ってきたその日の夜でした。本当はもうちょっと遅い新幹線で帰ってくる予定だったのですが、用事を全部済ませたらもう東京にいる必要はなくなったので、少し早い列車に乗車変更して、さっさと帰ってきましたよ。ですから、その日のうちにサイトを更新できたのですね。
 そうしたのには、別の理由もありました。あそこに書いたことですが、コンサートを聴きながらその時の曲目について考えていたら、突然「2001年」との関連性が見えてきたんですよ。そうなると、それについては出来るだけ早く書いてみたくなるじゃないですか。世の中には私と同じように思う人が絶対いるはずで、その人が先にアップしていたら、まるで私がパクったように思われてしまいかねませんからね。それだけは、避けたかったんですよ。
 一応、私が一番マークしていた人は、私が書き上げたときには、まだそのことについてはアップしてはいませんでした。とりあえず、そこには「勝った」ことになりますね。
 そして、きのうになって、予想通りその人のブログで、私と全く同じ感想が披露されていました。こちらです。この人の場合は、おそらく川崎でしか聴いてはいなかったのでしょうね。東京と川崎で一番違っていたのが、合唱の配置。いや、配置自体は同じで、やはり同じようにオルガンの前にいたのですが、川崎は東京よりそこのスペースが狭いので、後ろに1列別の椅子出していました。さらに、川崎では、そこが客席のすぐ隣になっているので、タリスを歌っている時にはそこのお客さんにもスポットが当たっていて、ちょっと見たくないものまで見せられてしまいましたよ。
 ただ、どちらの会場でも、お客さんは満員というわけではありませんでしたね。確かに、こんなマニアックなプログラムでは、定期会員などは二の足を踏んでしまうかもしれませんね。なんとなく、いかにもマニア、という感じの若い人の姿が多かったような気がします。
 それと同時に、ご高齢の方もたくさんいらしてましたね。川崎で開場前にロビーの椅子で座っていたら、もう、歩くのもおぼつかないようなご老人がよろよろと、こちらに近づいてきましたよ。私の横に座っていた若い人がすかさず立ち上がって席を空けたのですが、その人はそこに立っているだけで、なかなか座れません。そう、私も経験がありますが、なにかにつかまらないと座れないようなことがあるんですよね。ですから私は、立ち上がってその人のわきの下を抱えて、ゆっくり座らせてあげましたよ。このあたりは、母の介護の経験が生きてます。ただ、そのあと、ご自分で立ち上がれたのかまでは、確認しませんでした。
 ホールに入ったら、隣の席がやはりお年寄りの男性の二人連れでした。結構クラシックには詳しいようですが、やはりその日のような曲はあまり聴いたことはなさそう、結構大きな声で話されているので自然に耳に入ってくるのですが、なんともいい加減な知識をお互いに披露しているようでしたね。よっぽど、この曲について説明してあげようと思いましたが、さすがにそれは控えました。
 しかし、このお二人は、「レクイエム」が終わるとしきりに感心していました。というか、ほとんど「感動」に近い状態でしたね。「こんな素晴らしい曲をもっと若いうちに聴いておきたかった」と、しみじみと語り合っていたのでした。そう、これを「若いうち」に聴いていた私は、とても実のある音楽体験をしてきたな、と、しみじみ思い返すのでした。
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 ところで、1年半ほど前に東京でメシアンの「アッシジの聖フランチェスコ」を聴いた時に、そのオーケストラは場内アナウンスで「拍手は指揮者がタクトを下ろしてから」などというアホなことをお客さんに強要していましたが、今回のオーケストラはこんな、全く当たり前の注意喚起だけでした。これでいいんですよね。というか、こういうことでオーケストラそのものの品位が分かってしまうのは、怖いですね。
 川崎での「レクイエム」が終わった時に、十分に「余韻」を感じたころにも、まだ誰も拍手をしません。というか、拍手はしたいのに、きっかけがなくて困っているような雰囲気でした。そこで、ちょっと怖かったですが、私が最初に拍手をしてみました。一瞬遅れでそれに続くみんなの拍手。気持ちよかったですね。
by jurassic_oyaji | 2019-07-24 21:02 | 禁断 | Comments(0)
都会のオアシス
 歯科医での歯周病の本格的な治療が始まりました。麻酔をかけて歯周ポケットの中を掃除するというものです。歯茎に麻酔なんてすごく痛かった記憶がありますが、最近はまず麻酔薬を塗ってから、注射をするようですね。ですから、全然痛くありませんでした。
 今日の治療は終わってうがいをさせられましたが、歯茎だけではなく唇あたりも麻酔がきいているので、うがいをするときにしっかり口を閉じることが出来なくて、勢いよく水鉄砲みたいに水が飛び出しました。こんな体験は初めてです。どうやら、唇の自由がきかなくなっても、フルートのためのアンブシャーは無意識のうちに出来ているようで、その穴から水が漏れていたようなのですね。ほんとかなあ?
 おとといサントリーホールに行ってきて、その周りをくまなく散策してきました。なかなかおもしろかったですよ。まずは、以前載せた工事中の鉄骨の写真を思い出してください。
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 これとほぼ同じ向きで、航空写真を切り抜いてみました。
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 屋根の上が樹木でおおわれているのが分かりますね。以下は、それぞれの番号のところから撮った写真です。
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①この階段を上っていくと、屋根の上に行くことが出来ます。この右手には、ビヤガーデンがオープンしてましたね。
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②ホールの正面。屋根の上に木が生えているのが下からも分かります。
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③その部分は、公園になっていました。犬の散歩をさせている人とか、アベック(死語!)がいちゃついたりしてましたね。
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④さっきの②の写真の正面入り口の上です。右手が入り口ですね。
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⑤ホール部分の屋根を、正面から見たところ。3段になっています。この中は春と秋には無料で開放されるのだそうです。
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⑥ホールの外壁です。ツタに覆われています。
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⑦ホールの裏側。
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⑧同じく、別の方向からのホールの裏側。
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⑨ここからも、やはり屋根の上に行けます。
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⑩右手がホールの屋根。左手がホワイエの屋根、つまり③の公園です。
by jurassic_oyaji | 2019-07-23 00:00 | 禁断 | Comments(0)
ジブリのアンサンブルを買いました
 きのうと今日、泊りがけで東京と川崎の2つのコンサートを聴いてきました。両方とも全く同じ演奏家の同じプログラムなのですが、なんせメインがリゲティの「レクイエム」ですから、とても1回聴いただけではすべてを味わうことはできないだろうと、あえて同じものを2回聴いてみることにしたのです。
 それは、まさに私にとっては絶対に必要なことでした。この曲は録音されたものは全部持っていますが、生で聴く機会などこれを逃したらもう一生ないはずですから、それは完璧に体験できる環境を整えることが求められたのです。そして、それは素晴らしい結果をもたらしました。2回聴くことによって、この曲に対するイメージが全く変わってしまいましたからね。
 なにしろ、そんな素晴らしい体験を与えてくれた指揮者、ジョナサン・ノットの指揮ぶりのスマートだったこと。かつて、「現代音楽」を指揮するときには、指揮者はもれなく「指信号」というみっともないものを使っていたものです。でも、ノットは基本的に4拍子できちんと振り続けていました。これは、そういう音楽だったんですね。それはかなりショックでしたが、彼はそういう指揮によって、かつては「前衛」だったものを「古典」として表現できることを明らかにしていたのですよ。
 プログラムは、ヨハン・シュトラウスの「芸術家の生涯」、そしてリゲティの「レクイエム」、休憩後は合唱だけでタリスの「Spem in alium」、オーケストラだけでリヒャルト・シュトラウスの「死と浄化」です。これを、ヨハン・シュトラウスは「美しく青きドナウ」、ア・カペラをリゲティの「ルクス・エテルナ」、リヒャルト・シュトラウスを「ツァラトゥストラ」に変えれば、見事に「2001年」のサントラになるのですが、それは深読みでしょうか。
 きのうは、お昼過ぎに仙台を発って、まずは新宿のムラマツでアンサンブルの楽譜を探しました。店員さんに相談すると、ムラマツのサイトから検索してくれたので、その中から私がメモを作ると、即座にそれを探し出してくれました。結構収穫がありましたよ。
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 そして、サントリーホール。屋根の上に木が植えてあるのが分かりますね。この詳細は後日。座席は2回のRCブロックで、全体が見渡せる場所でした。
 その日は初めてのAPAホテル。突っ込みどころ満載のホテルですね。2度と使うことはないでしょう。
 今日は、まず東京駅に行って、頼まれていた「プレスバターサンド」を買ったあと、銀座のヤマハに向かいます。その途中で銀座シックスをのぞいてみました。
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 オープンの時のけばけばしいオブジェがなくなっていたので、一安心。
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 こんなお店もあるんですね。仙台の「ブランチ」にあるお店とそっくりでした。
 ヤマハでも、スコアを買い込みます。
 そして、新橋駅まであるいて、ミューザ川崎です。
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 ここに来たのは確か3回目。初めてこのストリートオルガンの写真が撮れました。
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 こっちは安い席にしたら、こんなところでした。いくらなんでもこれはあんまりです。設計ミスですね。ただ、体を乗り出せば、木管あたりはよく見えます。このセクションにはフルートの相沢さんとコールアングレの最上さんという、2人の宮城県民がいるんですね。あと、2番の高野さんが使っていたフルートがやけに長いのが気になりました。下はAまで出そうな長さですし、頭部管もまるで中国の笛のように歌口から先がとても長くなっていました。これはどこの楽器なのでしょう?
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 オルガンのわきの壁に、こんな文字がありました。いくらなんでもこんなところに書いてあるわけはないと思って見に行ったら
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 やっぱりプロジェクションでした。
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 これがプロジェクターでしょう。
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 チェンバロも、サントリーホールでは分かりませんでしたが、マイクとスピーカーがはっきり見えました。
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 休憩時間に片づけていましたね。
 こんな風に、今ではヒストリカル・チェンバロにPAを付けて演奏することが日常化していますが、リゲティがこの曲を作った時にはモダン・チェンバロだったはずですよね。でも、今ではそんな楽器の方が珍しくなってしまったので、こんな、ちょっと変なことが起こっています。
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 終わったら東京駅の美術館で、こんなのを見てきました。「日曜美術館」で見て初めて知ったのですが、そのためにすごい評判になっているそうです。なんでも、図録も入荷が間に合わないという告知がありましたが、さいわい買うことが出来ました。
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 この人は、あのエッシャーに大きな影響を与えた人なのだそうです。確かに、これなどは鹿の角が「ペンローズ・トライアングル」になっていますからね。これは、実際に行かなければ分からないところでした。リゲティといい、エッシャーといい、昔から親しんでいたものの新しい面を発見できたという、とてもエキサイティングな週末でした。
by jurassic_oyaji | 2019-07-22 00:05 | 禁断 | Comments(0)
BERLIOZ/Symphonie fantastique, Fantaisie sur la Tempéte de Shakespeare
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Andrew Davis/
Toronto Mendelssohn Choir(by David Fallis)
Toronto Symphony Orchestra
CHANDOS/CHSA5239(hybrid SACD)


毎年恒例のイギリスの音楽祭「BBCプロムス」の最後を飾るBBC交響楽団によるコンサート、「ラスト・ナイト」の模様は、日本でも毎回BSで放送されていますね。
昨年の「ラスト・ナイト」もやはり大分前に放送されていました。その時の指揮者は、かつてのこのオーケストラの首席指揮者のアンドルー・デイヴィスでした。彼は1989年から2000年までこのポストにありました。なんでも、このオーケストラの創設者のエイドリアン・ボールトに次いで2番目に長い在勤期間なのだとか。
ですから、この「ラスト・ナイト」のかつての放送でもたびたびお目にかかっていたことになります。それ以前もこのオーケストラとは縁が深く、おそらく最も多くこのコンサートの指揮をしていたのではないでしょうか。現在は桂冠指揮者になっていて、このコンサートからは遠のいていたようですが、2018年9月8日に、18年ぶりに指揮者として登場していたのですね。
そのコンサートが始まり、何曲かが演奏された後に、次の曲の紹介でMCの女性が「ベルリオーズの『シェイクスピアのテンペストによる幻想曲』をお送りします」と言っていました。それは、初めて聞く曲名だったのですが、なんとなくどこかで聞いたこともあるような気もしていました。
その曲が始まった時、「あれか!」と思いました。それは、なにかと縁のあるベルリオーズの「レリオ」の中で最後に演奏される曲だったのです。とても懐かしい思いで、その映像を楽しみました。
そして、その直後、2018年9月20-22日にトロント交響楽団と録音したのが、このアルバムの最初に演奏されているトラックです。デイヴィスのBBCの前のポストがこのオーケストラで、1975年から1988年まで首席指揮者を務め、今ではやはり桂冠指揮者となっているという関係なのですね。
もしかしたら、ロンドンでの演奏はこの録音のためのゲネプロのような位置づけだったのかもしれません。あの時の歓声を受けて、これなら、録音してもいいかも、と思ったのだ、とか。
そもそも、「レリオ」に使われた曲は、それ以前に単独で発表したものばかりです。「幻想交響曲」の後日譚というコンセプトでこの作品に取り掛かった時には、ナレーターによるモノローグこそ新しく執筆していますが、音楽に関しては、作ってはみたもののいまいち評判は芳しくなかったものの「再利用」だったのですね。というか、既存の曲を生かすためにナレーションをでっち上げた、という感がないでもありません。この「シェイクスピアのテンペストによる幻想曲」にしても、この作品全体の中では作曲への情熱を取り戻した作曲家(レリオ)が、新しい曲を作ったのでそのリハーサルを行うというシチュエーションで演奏されるのですからね。
この曲では合唱が加わります。その編成がソプラノ、アルト、テナーだけでベースを欠いているというのがとてもユニークです。そんな軽やかな雰囲気を持つ部分と、それとは対照的に暴力的な部分も混在しているというのも、この曲の魅力です。
ですから、この曲は単独で演奏されても充分にその存在価値を示すことが出来るはずです。それが、このデイヴィスの一連のパフォーマンスで証明されたのではないでしょうか。「レリオ」自体はなかなか演奏される機会はありませんが、これからはこの曲だけが独立して演奏される機会が増えそうな予感がするのですが、どうでしょう。
ただ、今回のSACDでは、この合唱が「プロムス」の時に比べるとちょっと物足りませんでした。もっと借りたいのに(それは「プロミス」)。
カップリング(笑)の「幻想交響曲」は、適度にパッションが感じられるものの、全体としては穏健な演奏だったのではないでしょうか。最近は第2楽章にコルネットのオブリガートが付いている演奏はほとんど聴かれなくなりましたが、ここでもやはりありませんでした。全集版ではこのパートは割愛されているので、もはや取り上げる人はいなくなったのでしょう。

SACD Artwork © Chandos Records Ltd

by jurassic_oyaji | 2019-07-20 07:49 | オーケストラ | Comments(0)