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おやぢの部屋2
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どちらも記憶操作
 この間買ってしまった、以前読んだことのある本と全く同じ「パラレルワールド・ラブストーリー」は、結局最後まで読んでもその中身を思い出すことがありませんでした。まあ、結末を知らずに読み進むことが出来たので、新しい本を読むときと同じ体験ができたことになって、満足は出来たんですけどね。
 ですから、今持ち歩いているのは、同じ東野圭吾の「ダイイング・アイ」です。もうすぐWOWOWでドラマが始まるので、その予習という意味もかねて読み直しです。でも、これの場合はしっかりと細かいところまで覚えていましたね。そういう感触が「パラレルワールド」では全くありませんでしたから、あれを最初に読んだときはよっぽど精神状態が不安定だったのかもしれませんね。
 とは言っても、例えばこの「禁断」でも、以前書いたことを忘れていて、なんだかそれとは矛盾したことを書いたりしていることがあったりしますから、注意は必要です。ですから、なんとなく気になった時には必ずそのあたりのバックナンバーをチェックするようにしています。そういう時は、大体予想通り同じことを書いたりしているんですけどね。
 ド素人でこうですから、プロの小説家なんかは、大変でしょうね。実際に東野さんだって、さっきの2つの作品を比べただけでも結構同じようなモティーフが出てきていますからね。いや、それは、その人の「作風」ということで、許される範囲内のことなのでしょうね。
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 東野さんといえば、最近映画化されたばかりだと思っていた「ラプラスの魔女」がもう放送されていました。これはもうしっかり結末まで頭に入っていますから、期待して見始めたのですが、なんだか途中でいったいこれは何なんだ、と思うようになっていましたね。いや、最初の竜巻のシーンなどは、それこそ「ツイスター」みたいな迫力あるCGで、ついに日本でもこれほどのものが作れるようになったのかと感激してしまったのですが、それ以降はなんだか、エピソードに全然関連性がないままで、話が進んでいってしまうんですよ。原作では伏線として重要だったものがしっかり完結していたはずなのに、この映画ではそんなお約束が全く見えてきません。原作を読んでいてこうなのですから、最初にこれを見た人は全くストーリーが理解できなかったのではないでしょうか。
 これは、よくあるパターン。なんせ、原作と同じ情報を入れようとすればとても2時間などという尺に収まるわけはないので、かなり大胆に話をそぎ落とさなければいけないのですが、ここでは余計なものを残して、本当に必要なものがなくなってしまっているのですよ。作っている人はもう何度も素材は見ているので、どこかが抜けていてもそのつながりは理解できてしまうのでしょうね。というか、客観的に「最初に見る人」の立場になることがまずできないのですよ。困ったものです。
 冒頭で驚いたCGも、最後に車が飛ぶあたりは、そのあまりにリアリティを欠く幼稚さに、笑ってしまいましたね。
 それと、キャストもかなりお粗末でした。特に嵐の櫻井くんは、いったい何のためにここに出てきているのかわからないというオーラのなさです。この人は、解散して一人になったら、もう役者としてのオファーなんかなくなってしまうのではないでしょうか。
 後は、音楽も最悪。とにかく、キャラが立ちすぎているんですね。特に、あの異様な「冬の旅」は、なにか別の意味を物語に与えようという魂胆なのでしょうかね。本当に邪魔な音楽ですが、これも映像で足らない部分を補ってやろうという意味でやっているのであれば、それは全くの勘違いですから。
by jurassic_oyaji | 2019-03-08 21:38 | 禁断 | Comments(0)
さよならドビュッシーとか
 最近、アマゾンで本を買おうとすると、別に送料が必要な場合がありますね。確かに、今までも雑貨や家電などでアマゾン直ではなく、出店先からのものだと送料がとられることがありましたが、本の場合は間違いなく直で、送料無料だったはずです。なんたって、ここは最初は「ネット書店」だったんですからね。でも、今では新刊の書籍でも、別の出店者から送料を払って買わなければいけないようなこともあるようです。
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 この本も、そんなものでした。文庫本ですから、本体の半分近くの送料がかかるのはあまりにも理不尽なので、街に行ったついでに書店で買ってきましたよ。もう1冊、同じようなケースがあって、やっぱり書店で買ったのですが、どちらもたくさん平積みになっていましたね。
 それがどういう仕組みでそういうことになっているのかはわかりませんが、そこまでして買ったというのに、この本は全然面白くありませんでした。というか、最初はこの作家の日常的な作業がとても興味深く読めていたのですが、読み進んでいくともう同じことの羅列になってくるのですね。それは当たり前の話で、基本的にこれは「日記」で、まあ作家さんことですから多少の手直しはあるのでしょうが、そこには読者を楽しませようという気持ちはほとんど込められていないはずです。もちろん、読者にもそれが分かっているから、買ってまで読もうという気にはなるのでしょうが、あまりにも退屈なのでやはり半分読むのが精いっぱい、ついに挫折してしまいました。
 退屈であるのと同時に、おそらく本当のことなのでしょうが、ここで述べられているこの作家の制作過程というのが、あまりにも夢がないのも、読み続けられない理由だったのかもしれません。なんでも、この人は書く前から1冊分の細かいところが一字一句出来上がっていて、あとはそれをタイピングするだけで本が出来てしまうという、モーツァルトみたいなことができるのだそうです。というか、そのぐらいの能力がない限り、第一線で作家として活躍することはできないとまで言い切っています。まあ、確かにそのぐらいの才能は必要なのかもしれませんが、我々読者がそんな風に作られたものを読まされているということに、なんだかうすら寒いものを感じてしまいます。
 つい最近も、この人の本を読んだのですが、その結末はいくらなんでもという、ありえない「どんでん返し」があって、とてもついていけませんでした。音楽ものとか、結構好きだったのですが、もう何も読む気にはなれません。
 その日記にも登場する東野圭吾も、本質的には同じような「作業」を行っているのでしょうが、出来上がったものは全く異なっています。その違いはいったい何なのでしょう。
 彼の本は、もう文庫化されたものは全部読んでしまったと思っていたのですが、この間本屋さんで結構昔に書かれたものが映画化されるというので、新しいカバーになって平積みになっていました。そのタイトルが、なんだか読んだことがないような気がしたのですよ。パラパラと中を拾い読みしても、前に読んだような気は全くしなかったので、買って帰りました。もし、読んでいたら確実にこのぐらいのところで思い出すはずだ、というところまで来たのですが、そこで描かれていたのは、は全く初めて目にする光景だったので、安心して読み進んでいました。
 そこで、一応確認のために本棚を調べてみました。そうしたら、あったんですね。全く同じ文庫本が。やってしまった、と思いました。まあ、でも、結構面白くて結末が楽しみなので、このまま読み進むことにしましょうね。「再読」ってやつですよ。
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 左が昔買った本のカバー。奥付は2008年の第45刷、右が今回、2018年の91刷です。キャッチコピーまで一緒ですね。まあ、10年も経てば、本の内容などはすっかり忘れてしまうものなのでしょう。
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 右のカバーは、実は「タスキ」だったんですね。確かに、いくらか幅が短くなっています。
by jurassic_oyaji | 2019-02-27 23:24 | 禁断 | Comments(0)